学校から帰ると、姉の奈美恵が眠っていた。今日は大学が早く終わったのだろう。ソファの
上で仰向けになって寝息を立てている。腹にかけていたのであろうタオルケットが床に落ちて
いた。
俺は荷物を下ろして、タオルケットを戻してやろうと近づいたが、まくれあがったTシャツから
垣間見えた白い肌に目を奪われた。
最近、太ったと言って運動をしていたせいか余分な脂肪の無い腹が、彼女が呼吸するたび
にかすかに上下する。
何を思ったか、俺はその腹に手を伸ばしてしまった。指先で触れる。柔肌の感触に、鳥肌が
立った。
「姉ちゃん、風邪引くよ」
声をかけても、奈美恵は相変わらず安らかな顔で眠っている。生唾を飲み込む。掌で腹を撫
でた。奈美恵はやはり反応はしない。俺はそのまま手を、ホットパンツからすらりと伸びた太腿
へと動かした。こちらも運動の成果だろう。引き締まった脚だった。
秘所から程近い内腿を撫でると、血液が沸騰してくる気がした。
一体、俺は何をやっているんだろう。いくら思春期まっさかりとは言え、ネコにも欲情する
ような男になった覚えはないのだが。身内贔屓なしで、奈美恵は美人だと思う。しかし、いくら
器量が良かろうと実の姉にこんなことをするなんて……
頭の、どこか冷静な部分がそんなことを考えるが、俺の手は止まらない。
それどころか、空いた手は彼女の顔に伸びていた。短く切った黒髪が張り付いた額の汗を拭
ってやる。
その時、手首に彼女の吐息がかかった。
「……」
緩んでいた理性の楔が、ぽっかりと取れてしまった。そんな気がした。
彼女の上に状態を覆い被せて、肺一杯に彼女の香りを吸い込む。汗の匂い。石鹸の匂い。
香水の匂い。それらがない交ぜになった、これが姉の匂いか。
顔から首筋へと鼻をひくつかせつつ顔を移動する。胸に到達したところで、桃色の乳首がT
シャツから透けて見えるのに気がついた。そうだ、奈美恵は窮屈だと言って、家ではブラジャー
を着けないのだった。
躊躇せずにTシャツをまくり上げる。つんと張った巨乳が天井を向いていた。起きないでくれよ、
と願い、両手で揉みしだく。柔らかい。たまらない。
もう限界だった。ズボンを下ろして、硬く張り詰めた肉棒を取り出す。先端からはすでに透明な
知るが滴っていた。
右手で擦り始める。左手は、そのまま奈美恵の乳房の感触を楽しんでいる。亀頭を乳房に押
し付けると、白いマシュマロに包み込まれるようだった。
「うっ……」
たまらず、俺は姉の胸に射精した。彼女の乳房を白濁とした液が穢していく。
「はっ、はっ」
滾っていた血が静まると、急に怖くなった。慌ててティッシュで奈美恵の乳房についた精液を
拭き取って、自室へ駆け込んだ。
ベッドに倒れこんで、枕に顔をうずめる。
姉とどんな顔で話せばいいかわからない。もう俺には、姉をただの肉親としては見られない。