「成程……第一翼と第三翼を推進力とし、あくまで第二翼は姿勢制御に徹するという事か……」
「……」
「……どうしたラドウェルエル」
「ベル……ベルフェゴール。
いくら君が悪魔とはいえ、うら若き女性が部屋に来るなり大の男を全裸にして
あまつさえ寝具に固定するのはどうかと思うんだが……
――いや、勘違いしないでくれ。君が積極的なのはとても嬉いし私は何処かの人間とは違って
君が望むのならどんな体位も歓迎するつもりだg」
「っ…黙れ!これはお前を喜ばせる為では断じて……っ!?」
「そう言っている割には顔が赤い様だが……嗚呼、流石にもうあんな事はしないよ。
――これ以上羽根を毟られたら私も困るからね」
「ひゃっ!―っ尾は、触、る……っぁ……や…」
「権天使の頃より力は強まっている様だが……まだ私を拘束するには及ばないな」
「ぁん……」
「……で、ヤられた対価が【アレ】か?」
「人間界の技術書らしいですよ……ベルフェゴール様、人間大嫌いとか言いつつ
人間界の技術はお好きですからねぇ……」
「いや、つかなんでそんなモンあの駄目文系天使が持ってんだよ」
「表向きは人間の活動を記録する上での資料だそうですが……
ってベリアル様?一体何処へ行かれるおつもりで?」
「ちょっくらア○モ作ってる奴等堕としてくる」
「……ここに書かれている茶運び童子とやらを作ってみたんだが……
どうしたアカーコック、悪魔払いでも出た様な顔だぞ?」
「いえ何でもありません。それよりこれをベルフェゴール様に、と」
「今度はベリアルか……擬装用の光輪とはまた面倒な代物を……少し天使界へ行ってくる
ルシファー様には生理痛とでも偽ってくれ」
「それ先週も使ったので夏風邪と言う事にしておきます……」
(以降無限ループ)