フタバは、近年都会化が進んできたが、  
 まだ自然も多く残る町に住む女子高生だ。  
 今は、弟と両親の4人で暮らしている。  
 特にファッションに興味はなく、髪は短め。  
 性格は大人くさくてあまり女の子らしくなく、口調もそのようであった。  
 一見地味かと思われるが、  
 その顔は性格に似合わず、幼さを残した可愛らしいものであり、  
 胸も標準よりはかなり大きめで、街に出れば男共の視線を集める。  
 性格に難があるが、学内でもかなり評判の美少女だった。  
「ただいま…」  
 今は、そのフタバが今学校から帰ってきたところである。  
 まだ誰もいない居間の横を通り過ぎて、自分の部屋へと向かう。  
 そして自分の部屋のドアを開けて中に入った。  
 部屋の床には、いろいろな物が乱雑に散らかっている。  
 パキッ…  
「ん? 何だ?」  
 フタバが妙な音に気づき、足元を見る。  
 今フタバが踏んでしまった物は、どうやらDVDのようだ。  
(また奴か…)  
 弟は、フタバの部屋にしかないDVDプレーヤーを使いに、  
 よく勝手に部屋に入っていることがある。  
 このDVDも片づけていなかったものであろう。  
(完全に割れてしまっているな。これではもうダメだろう…。)  
 
 フタバが踏んでしまったDVDは、無惨な姿となってしまっていた…。  
「あ、姉ちゃん帰って……って、あーっ!! 俺のDVDが…」  
 そこにその持ち主の弟が現れる。  
 弟はかなり怒っているようだ。その様子を見てフタバが反論する。  
「勝手に人の部屋に入るお前が悪いのだろう?」  
「そんなっ! でも踏んづけたのは姉ちゃんの過失だっ!!」  
 子供にとってはそんなに安い物でもないDVDを破壊され、  
 弟もそう簡単には引かなそうだ。  
「D・V・D! D・V・D!」  
 弟が謎のかけ声を発しながら、  
 割れたDVDの破片を手ににじり寄ってくる。  
「五月蝿い。着替えるからさっさと出ていけ」  
 フタバはそう冷たく言い放つと、弟を部屋から追い出した。  
「ひどすぎるヨ!うわああぁぁぁぁん!!!」  
 そして弟はすごすごと引き下がっていくのだった。  
 
(ん…? 奴め、DVDを置いていきおって…。)  
 着替えを終え、割れてしまったDVDの破片を片づけようとフタバが手を伸ばす。  
「えーと……、なっ…!?」  
 表面に書いてあるそのDVDのタイトルはとてもいかがわしいものだった。  
「全く、まだガキの分際でこんな物を…」  
 フタバは、なかば呆れながら部屋の掃除を始めた。  
 すると、数分も経たないうちにそのDVDのケースと思わしき物が出てくる。  
「なんだ、意外とまともそうじゃないか…」  
 DVDのケースの表面だけ見れば、  
 いたって普通のファンタジーものといった感じだ。  
 しかし、フタバがケースの裏面を見ると…。  
(こ、これは…)  
 そこにはまだ年端もいかない見た目の少女が、  
 触手によって蹂躙されている絵などが載っていた。  
 それは、自分の性格もあって、  
 今まで異性と何の接点もなかったフタバには衝撃的なものだった。  
「あ、あいつめ…。こ、こんなものどこで買ってきたのだ…」  
 フタバはそう文句を言いながらも、  
 そこに載っている少女の絵をまじまじと見つめてしまう。  
(き、気持ちよさそう…)  
 思わず、フタバは自分の股間に手を伸ばす…。  
「ハッ!? いけない、私としたことが…」  
 フタバは、どうにか思いとどまるのだった。  
 
 
 翌朝…、弟と顔を会わせると、  
 まるで何かに取り憑かれたかのように、その表情はどこかおかしかった。  
「おい。顔色が良くないようだが大丈夫か?」  
 フタバが心配して弟に尋ねる。  
「ククク…。姉ちゃん…、帰り道には注意しなよ…」  
「何?」  
 意味のわからない事を言う弟に、フタバは聞き返す。  
「あっ、もう俺出かけないと…」  
 しかし、それに答える前に弟はさっさと出かけてしまう。    
(なんなんだ…?)  
 フタバは弟の行動に首を傾げながらも、急いで登校の準備をしたのだった。  
 そして、放課後の帰り道…。  
 いつものように一人で下校していたフタバは、  
 家に帰る途中で、弟が林の中に入っていく姿を見た。  
(あいつ…、何をしている?)  
 普段のフタバであれば、  
 別段気に留めることなく、家への歩みを進めていたかもしれないが、  
 朝、弟の様子がおかしかったこともあって、後をつけることにした。  
 
 そして数分後…。  
(あいつめ…、どこまで行くつもりだ?)  
 もう普段の道は全く見えないほど奥まで進み、辺りの雰囲気も変わってきた。  
「ここまで来ればいいかな…」  
 そこで突如、弟が振り返る。  
「し、しまっ……」  
 気づかれないように後をつけてきたつもりのフタバだったが、  
 不意をつかれ弟と目が合ってしまう。  
「ああ、姉ちゃん。大丈夫だよ。」  
 弟は、何か勝ち誇ったような目でフタバを見ている。  
「初めから気づいていたし…」  
 ガサッ…  
 弟が話している間に、何か野生の生物が近づいてくるような音が聞こえ、  
 フタバは警戒する。  
(な、なんだよ…。私、動物ダメなんだって…)  
「そもそも、姉ちゃんがここに来るように、わざわざ俺がおびき寄せたわけだしね…」  
 弟がそう言うと、突然フタバの背後から何かが勢いよく向かってくる。  
「ハッ!?」  
 しかし、振り返るのが少し遅かった。  
 ガシッ!ギュルッ!グッ……  
「くぅっ!!」  
 フタバは、背後から伸びてきた何かに手足を拘束され、  
 身動きがとれなくなる。  
 
「な、何だ……?」  
 身動きがとれなくなったフタバは、恐る恐る後ろを振り返る…。  
「ひぃっ……」  
 思わずフタバが絶句する。  
 そこには身長4、5メートルはあろうかという太い柱状の本体から、  
 数え切れないほどの触手を生やしているグロテスクな生物がいた。  
 普通の動物でさえ苦手なフタバにとっては、相当キツい。  
 その触手の中のいくつかが、フタバの手足を拘束していた。  
(いやあっ…、ヌルヌルして…)  
 拘束されている手首や足首を通して、触手の感触が伝わってくる。  
(あれ…? でも何だか力が抜けて…。)  
 その様子を見た弟がニヤリと笑みをこぼす。  
「今、その触手は姉ちゃんを催淫状態にしようとしてるんだよ」  
「さ…いいん…?」  
 体の異変を感じながら、フタバは弟に問いかけた。  
「そうさ。触手に掴まれている両の手首と足首から全身に熱が伝わっていく感じがするだろ?」  
「う…ん…。あ、熱い…、それに…、なんか…キモチ…イイ…」  
 体を駆けめぐる感覚により、フタバは途切れ途切れに答える。  
 そしてついにフタバは、触手に掴まれているだけで快感を感じるまでになった。  
 
「あ…、はぁっ…」  
 しかし身動きのとれないフタバは自分の体を慰めることが出来ない。  
 切なげな喘ぎ声をあげながら、何かを懇願するような目で弟を見つめる。  
「ふふふ…、どうしちゃったのさ? そんな目で俺を見て…」  
「こ、これ…、は、離してよぉ……」  
 その涙目で弟に助けを乞う姿は、いつものフタバの姿からは想像できない。  
 口調もいつの間にか女の子らしいものに変わっていた。  
 その姉の姿を見て、弟は笑いをこらえるようにしながら、触手に次の行動を促す。  
「姉ちゃん安心してよ。ちゃんと気持ちよくさせてあげるからさ…」  
 弟が命じると怪物は触手を伸ばし、  
 セーラー服の上から、フタバの体をゆっくりと這いずり始める…。  
 ぬる……、ずるっ……、  
「あっ…くっ…、はぁっ…、こ、こんなの……」  
 今のフタバは、全身が性感帯と言っても過言ではない。  
 服ごしに這いずり回る触手…、  
 うなじ、耳たぶ、首すじ、太股など敏感なところも滑るように撫でられて、  
 フタバはどんどん快感を強めていく。  
(ダメぇ……、これじゃ余計におかしく……)  
 ずうっ……、ずるうっ!  
「あああっ!!?」  
 フタバは快感を強めて、撫でられるだけで大きな声を上げるまでになった。  
 
「くくく…、姉ちゃん、あのDVDのケース見たでしょ?」  
 触手が愛撫を続けたまま、弟が話しかける。  
「はあっ…、え? み、見た…んっ! けど…」  
 どうして今そんなことを聞くのかと疑問に思いながらも、喘ぎの混じる声で答えた。  
「期待しててよ。そこに描いてあった絵のようにしてあげるからさ…」  
「えっ…?」  
 弟の答えにフタバは、昨日見た怪物に犯される少女の姿を思い出し、  
 一瞬背筋が凍り付くような思いがした。  
(うそ…? いやだよぉあんなの…)  
 いくら気持ちよさそうだと感じたことがあっても、現実を見ればやはり違う。  
 今は、怪物に犯されるという恐怖が、その好奇心よりも大きいのは当然だった。  
 フタバがそう考えているうちにも、触手は次の行動に移る。  
 ず…ずっ…するっ……  
「えっ? いやあああ!!!」  
 触手が服の中へと侵入を開始した。まずは上半身…。  
 セーラー服の中へと侵入していった触手は、ブラジャーを引きちぎり、  
 フタバの豊かな双丘を、服の中で直に弄び始める。  
 ぐにぐに…、ぐりゅっ…ぎゅっ……  
「あっ!? そんなっ…やめっ……ああっ!! 私、胸弱い…はんっ!!」  
 人一倍胸が敏感なフタバは、軽く揉まれただけでかなりの刺激を受けてしまう。  
「ふーん。姉ちゃんの胸は大きいだけじゃなくて、すごく感じるんだ…」  
 姉の新たな秘密を発見した弟は、満足そうに頷いている。  
 
「はあっ…、気にしてるのにぃ……あっ!?」  
 そして触手が愛撫を強めていく。  
 ぎゅるっ、ぐりゅっ、ぎゅうっ、ぎゅむぎゅむ……  
「くうっ!! はぁぁぁ……、ダメェ…強すぎる……っ…ああんっ!!!」  
 触手はその巨大な乳房に巻き付き、きつく締め付けながら、  
 その触手で揉み…、擦り…、あるいは押し込み…、フタバの胸を弄んだ。  
 セーラー服の胸元で結ばれたタイが妖しく動き、  
 その中で行われている行為の激しさを物語っている。  
「どんどん気持ちよくなってきたろ…?」  
 弟がそう言うと、触手は乳首をも激しく責め始める。  
 細かい繊毛なども入り乱れ、ビンビンに勃ってきたその乳首を弄んだ。  
 フタバの胸は触手だらけになって犯されていく。  
 ぎゅうっ…ずりゅっ!ぬりゅっ!くりっくにっくにっ!ぎゅむぎゅむ!  
「あああっ!!! 乳首ぃっ、ダメっ…はあああっ!」  
 触手から見ればはるかに小さいフタバの体が、快感に震えている。  
 そしてフタバをイかせようと、  
 触手はその豊かな双丘を、母乳を搾り取るように激しく締め付けた。  
「ああっ!! そんなっ…、搾っちゃ…だめぇっ……」  
「ふふ……。じゃあ、そのエロおっぱいでイっちゃいな」  
「えっ!? あっ!! なんか…くる…。  
 うそっ…、おっぱい…おっぱいで…イっちゃうっ……!!!」  
 ビクンッ!!…ビクッビクッビクッ………  
 フタバは胸だけで達してしまうのだった……。  
 
「はあっ…はあっ……」  
 絶頂の余韻で、フタバは呼吸もまだ荒々しい。  
 しかし、両の手足はまだ触手に拘束されたままだった。  
(なんで…? まだ解放してくれないの?)  
 そうフタバが思っていると、弟が話しかけてきた。  
「姉ちゃん、なかなかいいイキっぷりだったよ」  
「お、お願い…、もう許して……」  
 イったばかりのフタバであるが、拘束している触手からは、  
 催淫作用を持つものが絶えず体に流れ込んできていて、またすぐに熱くなってくる。  
 このまま続ければはおかしくなってしまうという恐怖を感じていたのだった。  
「何言ってるの…?」  
 しかし、そんなフタバに弟は冷たく反応する。  
「言ったでしょ、あのDVDみたいにしてあげるってさ」  
「そ、そんなのいやぁ……あっ!?」  
 不意をつかれたフタバは、思わず体をビクンとさせる。  
 触手がスカートの中に潜り込み、  
 パンティの上からフタバの秘部を撫で始めたのである。  
 ぴとっ…、なでなで…、すりすり……  
「はああぁぁ……」  
 その優しい愛撫に甘い吐息が漏れる。  
 胸への愛撫と催淫効果により、そこはもうかなり濡れ始めていた。  
 
「お願い…、やめて…やめてぇ……」  
 その姉が必死に懇願する姿を見た弟が、一瞬よろめく。  
「くっ……、何っ?」  
 しかし、次の瞬間立ち直った。  
「う、うるさい口だ。これでもくわえていろ!」  
 すると、ちょうどフタバの口に収まるぐらいの太さの触手が、  
 フタバの口内に侵入していく。  
「むぅっ!?んんっ…むぐ……」  
 そして激しく抽挿を繰り返す強制フェラが始まる。  
 ずっずっ、ぐちゅっ、ずぶうっ……  
「ここはさっさと出してもらうか…」  
 弟がそう言うと、口内の触手がピクピクしだしたのをフタバは感じ取った。  
(え、うそ…、まさか中で……?)  
 そして次の瞬間…  
 ドクッ…ドプッ!ドプッ!ドクン!ドクン!ドクン!  
 触手がフタバの口内に激しく射精した。  
 フタバはそのキツい匂いと味のする液を、一刻も早く外に出したかったが、  
 出そうにも口を触手で閉じられて、それを飲むことを強要された。  
「う、うう……、こくんこくん…こくん………苦いよぉ…」  
 そしてフタバは大量に出されたそれを、全て飲み込んでしまう。  
 しかし次の瞬間…  
 ドクンッ…  
「え? な、何…? 体が……」  
「ははは。それがただの液とでも思った?  
 それは一滴飲むだけでも催淫作用が出るものなんだ。  
 それをあれだけの量飲んだんだから…」  
 フタバの顔がみるみる紅潮していく。  
 
「うっ…、はあっ、くうん……」  
 何もしてないのにフタバは声が出てしまう。  
「これでもイヤって言えるかな…?」  
 すると触手が再びフタバの秘部をパンティごしに撫で始めた。  
 ぐっ…、くちゅくちゅ……  
 もうそこはぐちゃぐちゃに濡れており、フタバの快感の凄さを物語っている。  
「あんっ…! はああぁぁ……」  
「ふふ…、もうイヤじゃないみたいだね? じゃあ…」  
 そして触手が一気に愛撫を強める。  
 もはや愛撫と言うよりは素股になってきた。  
 ずるっ!ぐちゅっ!ぐちゃっ…ずっ……!ずるうっ!ずりっずりっ……!  
「あああっっ……!! す、すごすぎるぅ……」  
 性感がすさまじくなっている今、  
 秘部を撫でなれる強烈な快感を身に受け、  
 フタバは体全体を震わせて、それに応えていた。  
 しかし、しばらくしてフタバはあることに気づいた。  
 もう快感的にはいつ絶頂を味わってもおかしくないはずが、  
 自分が達しようとすると触手が動きを弱め、  
 少し絶頂にイキそうな波が去ってからまた激しく動かれる…。  
 フタバは激しすぎる快感を感じながらも、  
 イキそうでイけない状況におかれていたのである。  
「あっ! あんっ…くっ…あっ! ああんっ……!  
 な、何で…? 切ないよぉっ……はああっ!!」  
 そして、また絶頂の波が押し寄せ達しようとしたその時、  
 急に触手がフタバの体を離れ、拘束も解かれる。  
 
「くっ!? はあっ、はあっ…?」  
 またイけなかったフタバだが、弟が命じたものであると察し、  
 そちらの様子を伺う…。  
「姉ちゃん…、イキそうでイけないのは苦しいでしょ?」  
 そしてゆっくりとフタバの方に歩み寄ってくる。  
「ここからは…、姉ちゃんに選ばせてあげるよ」  
「え…らぶ…?」  
 快感で頭が朦朧としながらも、フタバは何とか問い返す。  
「そっ。ここでやめてその体のまま家に帰るか、触手に体を委ねて最高の快楽を味わうか…」  
 そうは言っているが、弟はフタバが快楽を選ぶことを確信めいた顔で聞いてきている。  
 実際、フタバもその誘惑に負けそうになっていた。  
「もっと……」  
 フタバがそこまで言いかけたところで、弟が膝をつく。  
 その時、フタバが弟の目にいつもの光が一瞬戻ったように見えた。  
(やっぱり、何とかしないと……)  
 拘束を解かれたことで自由になったフタバが、自分の鞄に手を伸ばす。  
 そして、中から何かを取り出した。  
「う…、ね、姉ちゃん…、それは…?」  
 なぜか苦しそうな弟がフタバに尋ねる。  
「昨日はすまなかった…。確かにDVDを壊したのは私の責任だ…。  
 昨晩お前の部屋から泣き声がずっと聞こえていてな…  
 さすがに悪いと思って…、その…新しいの買ってきたんだよ」  
 フタバが快感を堪えながら、必死に弟に話しかける。  
「す、すごく恥ずかしかったんだぞ…、これ買うの…」  
「姉ちゃん…」  
「だからもう…こんなことやめないか?」  
 
 フタバは必死に説得した。そして…  
「うわあああああああ!!!」  
 突然弟の凄まじい絶叫と共にあたりから邪悪な気がなくなっていく。  
 そして次の瞬間に、触手怪物は忽然と姿を消した。  
「おいっ、大丈夫か!?」  
 その後倒れてしまった弟に、フタバが駆け寄る。  
「う…、ね、姉ちゃんゴメン…。昨日DVDを壊されてからすごく気が変になっちゃって…。  
 復讐しようって誰かが語りかけてきた気がしたんだ…。  
 それで気づいた時にはこんな事に……」  
 そう言われ、フタバは考えた。   
「お前の恨みに、壊されたDVDの怒りがつけこんで、私を罠にはめたのだろう。  
 しかし、新たなDVDでまた見られることになって、お前の恨みがなくなることで浄化した…。」  
 そう結論づけた。  
「ゴメン…。本当にゴメンね姉ちゃん……」  
「ふふ…、気にするな。本当のお前はこんな事をする奴じゃないってわかってるよ……」  
 そう言ってフタバはよろよろと立ち上がる。  
 
「姉ちゃん! そんな体で無理しちゃダメだよ。ほら肩貸して…」  
 弟がフタバの腕を掴む。  
「きゃっ!?」  
「ねっ、姉ちゃん!? やっぱりどこか痛いの?」  
「ちっ、違う。ちょっと驚いただけだ。私は一人で大丈夫だから…その…帰るぞ」  
 そう言ってフタバはすたすたと行ってしまう。  
 今、フタバの体は超敏感な上にイク寸前で止められたために、  
 誰かに体を触られるなど、もってのほかだったのだ。  
「まっ、待ってよ!」  
 弟も後に付く。そしてこう話しかけてきた。  
「あの…、あんな事があった後でアレなんだけど…」  
「なんだ?」  
 フタバが聞き返す。  
「その…、DVDせっかく姉ちゃんが買ってくれたんだからさ…  
 い、一緒に見ない?」  
 その言葉を聞いたフタバが弟を殴る。  
「い、いてっ!!」  
「馬鹿者。どこに淫猥なDVDを姉弟揃って見る奴がいる?」  
「そ、それもそうだよね…」  
「だ、だけどな……」  
 フタバが弟に問う。  
「えっ、何、姉ちゃん?」  
「その……、後で一人で見たいから今晩貸してくれないか……?」  
その夜、弟は隣の姉の部屋から喘ぎ声がいつまでも聞こえてきたという……。  
                            −完−  
 

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