もつれるような足取りで更衣室に入ると、祥子は後ろ手に鍵を閉めた。
かちゃり、と金属音が響くと、力が抜けたようにその場に座り込む。
そして大きくため息をついた。
日が当たらない薄暗いその部屋で、目を閉じたまま祥子は息をととのえる。
わずかに息が上がっているのは、教室からここまで早足できたからだ、と言い聞かせながら。
しかし。
数分後、開いた瞳は潤み、頬はかすかに上気していた。
「―――やっぱり、だめ……。ガマンできないよぉ……」
そう呟くと、制服のブラウスのボタンをもどかしげに外し、自らの手を服の中に差し入れた。
「あっ……ふぅ、ん」
胸の蕾に指が掠めたのか、祥子は小さく声を上げて体を震わせた。
もうすでに硬く尖りきっていたその部分は、かすかに指が掠めるだけでも電流のような快感を祥子に与えた。
「やだ、もうこんなにっ、硬くなって……んんっ!」
普段の倍近くなっているその大きさと硬さを確かめるように指で転がす。
その度に甘い声が唇から漏れ出した。
「はぁ、は……んっ! 気持ち、イイ…」
祥子はブラのカップをずらし、乳房を露出させた。
そして、ブラウスの薄い生地の上から両方の蕾を爪でこすった。
「はあぁんっ! あっ、あっ」
のりのきいた生地の上を、シュッシュッと擦れる音が続いていく。
服の上からなのに、直接触る以上の快感がこみ上げてくる。
指の動きが早くなっていくことを、自分でも止められない。
「あっ、やぁ、あっ、あぁぁん!」
自ら与えている快楽に、祥子は甘い声を漏らしながら腰をはねさせた。
しかし、段々とそれでは物足りなくなってくる。
股間のあたりが、熱いような感覚でじわりと侵されていく。
太ももを擦り合わせるだけで、じーんと、もどかしい感覚が体中に広がっていく。
そのうずきに耐え切れず、祥子は手をそろそろと下腹部へとのばした。