顔面騎乗と言うジャンルがあるのは知っていた。だが、実際に顔に乗られてしまう体験と言うのはそう無いものだ。
夏の縁側で吹き渡る爽やかな風と、扇風機の奏でる涼風で心地良い眠りに浸っていた僕の小さな幸せを無慈悲に
奪ったのは、やはり姉さんだった。想像して欲しい。いい大人の、綺麗な女性が大股開きで僕の顔に座っている姿を!
「フがッ!? へーはン?! (ねーさん)」
「幸せそうな顔して寝てるから、悪戯したくなっちゃった。ねえ、このまま『ブッ!』ってやっちゃっていい?」
「ふゴー! やへろー! へんひおンあー! (やめろー! 便秘女ー!)」
困る。ひっじょーに、困る。僕の理想の、世間が抱くのイメージのままの姉さんを、これ以上、汚さないでくれぇ!
風呂上りに、ブラも付けずに冷凍庫から出したバニラの丸棒アイスを咥えて、『やだぁ垂れちゃった、舐めてよぉ』
なんて僕に言う姉さんなんて、僕の姉さんなんかじゃないやいっ! 断固拒否したら、『じゃあエマルジョン(乳液)
塗りこむのを手伝いなさい』とか言って僕の手を取ってアイス垂れたところに押し付けてさ…! 勝手だよ姉さん!
「んー、出そう。ブッ、て出そう。…ミもでちゃうかもね。アンタの鼻が当たって、ちょうどイ、い!? こ、こらぁ〜っ! 」
「はやふははれなひろ、もっほふるほ、へーはんっ! (早く離れないと、もっとするぞ、姉さんっ!)」
僕は昂然と義憤に燃え、反撃を開始する事にした。僕からは姉さんの姿はそのデカいケツで何にも見えないが、
僕には唇、歯、舌、吐息と言う武器が残されている。今は、僕の腕や脚の反動を使って起き上がることは出来ない。
だから、姉さんの性器を徹底的に舐(ねぶ)る事で完全なる解放を試みたのだ。復讐するは我にあり! 正義だ!
革命だ! 虐げられし弟の叫びを知れ、傲慢なる姉め! 正義の鉄槌を下してやる! …とばかりに頑張った。
「……ンっ! はぅンっ! ぁん! 」
……しかし僕の頑張りは、報われなかった。グリグリと姉さんは僕の顔に股を押し付けて来て、有無も言わさず
僕を窒息させようとした。性器を押し付けて左右に振ったり、僕の鼻を肛門に押しつけたり…! これは本格的な
戦争だ、とようやく理解した僕は、もう屈服の道を選ぶことなく、敢然と姉さんの専横と横暴に立ち向かったのだ。
「でちゃうっ、でちゃうっ、でちゃうううううんっ! はなしてっ、はなして、はなしてぇっ! 」
「うぷっ! ぷぁっ、はぁうっ! 」
姉さんが何のつもりか僕の腕を解放し、哀願し始めたので、嫌だとばかりに姉さんの太腿を抱え込んでガッチリ
固定してやった。咬んだり舐めたり引っ張ったり。…その挙句に、なんだかわからない姉さんの体液を飲まされる
ハメになった。直後に姉さんの太腿できつく挟まれ、ようやく抜け出した後に僕が見た姉さんの姿は…なんと…!
「ん…ぁ…はぁん…あぁん」
…素っ裸で恍惚感の余韻に悶え喘ぐ、女の姿だった。眼はうつろで、涙を流し、そしてだらしなく半開きになった
唇からは、舌と涎がだらりと垂れている。呼吸に合わせて、あそこもひくひくとモノ欲しそうに蠢(うごめ)いていた。
時折ピクッ、ピクッと体を痙攣させているのも、まだ覚めやらぬ快感に酔い痴れているのだろう。……天誅だ!
僕は何故かズボンの中でギンギンに勃起していた息子を、解放してやることにした。そして…それを姉さんの中に…!
「……ああ! いたっ! やめっ、やめ……いたいっ! いたいったら! んんんんんん〜〜〜〜〜!」
さんざん上の口では嫌だとか何とか抵抗していたけれど、下の口は最初はきつかったが、最後は歓迎してくれた。
上の口も途中から『好き、すきなのぉ』とか、『他の女になんか渡したくないもん、わたしのだもん』と可愛くなっていた。
結局、僕の革命はどうなったかって? 姉さんと僕の関係は、永遠に姉弟のままさ。……少しばかり、甘いけどね。