「遥ってさ、ほんとに雌みたいだよなぁ…ビビりだし声も高いし、泣き虫だし」  
お兄ちゃんがいつものように僕を馬鹿にする。  
「こ、声が高いのはお兄ちゃんもでしょ!…それに…それに…ぐすっ…」  
「ほら、また泣いた」  
「ご…ごしゅじんさまぁ、お兄ちゃんがあぁ…」  
いつものパターンだ。  
「遥、泣かなくてもいいから…修、いい加減に悪口はやめなさい」  
御主人様の静かな声は、怒っている時には迫力になる。  
「だって…いや、ごめんなさい…」  
御主人様に怒られたお兄ちゃんは、いっつも僕より小さい耳を寝かせて反省した  
態度をとる。  
御主人様は分かってないけど、尻尾を見たら反省してないのはまるわかりだ。  
今日こそは仕返ししてやる…。  
そう思って、僕は今真夜中にお兄ちゃんの部屋の前にいる。  
もちろんノックせずに忍び込む。  
お兄ちゃんはすぐ近くで眠っていた。  
持ってきたのは瓶と注射器と…とある服。  
早速、瓶の蓋を開けて透明な液を注射器に満たした。  
中身は即効性の睡眠薬。  
手に入れるのにどれだけ苦労したか…。  
なんて思い返す時間が勿体ない。  
さっとお兄ちゃんの腕に薬を打ち込む。  
案の定、注射の刺激で目を覚ました。が…  
「ん…遥、こんな時間に俺の部屋で…なに…」  
早速薬が効いたようで、それだけ言ってまた眠ってしまった。  
「いつもの仕返し…」  
僕はお兄ちゃんのぐっすり顔を見ながら笑ってやった。  
まずは上着。  
御主人様が買ってくれた僕とお揃いのシャツのボタンを、ひとつずつ外していく。  
全部外し終わってお兄ちゃんの綺麗な上半身を眺める。  
僕に負けず劣らず、ひ弱そうな身体をしてる。  
胸に耳を当てれば、ふさふさした感触と一緒にトクトク心臓の音が聞こえてくる。  
ずっとこのままでいたいけれど、時間は待ってはくれない。  
耳を離して、今度はズボンをゆっくりずらしていく。  
少しずつ、白い下着が見えてくる。  
僕の心臓の鼓動が時間と共に速くなる。  
…ダメだ、落ち着け。  
体力は残しておかないといけない。  
深呼吸してもう一度お兄ちゃんを見る。  
はだけたシャツに膝まで下ろされたズボン、そしてまだ手付かずの白い下着…。  
最高の眺めだ。  
写真を撮ってしばらくオカズに使おう。  
頭を冷やした僕はとりあえず服とズボンと下着をぱぱっと脱がし、お兄ちゃんを  
生まれたままの姿にしてあげた。  
再三、お兄ちゃんの姿を眺める。  
なんだ、いつも僕を雌だ雌だと馬鹿にするくせに、肝心な所は僕より小さいじゃ  
ないか。  
何だか安心した。  
とにかく、後はこの服を着せて終いにしよう。  
明日から、お兄ちゃんは僕のメイドさんだ。  
 
待ちに待った翌日の朝。  
朝食の後部屋を覗くと、お兄ちゃんはちゃんとあの格好のまままだすやすや寝て  
る。  
と、下の階から御主人様の声がした。  
「遥ー、そろそろ出発するけど、修と喧嘩しないようになー」  
「わわっ…!」  
僕はびっくりして思わずドアを閉めた。  
「どうした?」  
「な、なんでもないです、行ってらっしゃい」  
「…?…まあいいや、帰ってきたらカットしてやるよ、じゃあな」  
今日から二週間、御主人様は外国に出張。  
その間僕はお兄ちゃんで遊び放題だ。  
気を取り直してドアを開ける。  
夜には気付かなかったけど、メイドさんの服とお兄ちゃんの銀色の毛がなかなか  
マッチしてる。  
さて、どうやって起こそうか…。  
悩んだあげく、僕はスカートの上からお兄ちゃんのものを掴んでみた。  
すると突然、お兄ちゃんが口を開いた。  
「遥…遥ぁ…」  
「へ?」  
僕はお兄ちゃんを見た。  
明らかに寝てる。  
何だか気味が悪くなって僕はお兄ちゃんから手を離した。  
代わりにデジカメで様子を撮っておこう。  
どうなるのか楽しみだ。  
すぐにお兄ちゃんの息が荒くなってきた。  
同時にスカートの真ん中辺りに大きな膨らみができてきた。  
「あれ?僕触ってないのに…」  
中を覗くまでもなく、それはお兄ちゃんのものだとわかった。  
「んっ…あっ…」  
変な声まで出し始めた。  
数十分そんな時間が続いた後、突然お兄ちゃんの荒い息が落ち着いた。  
「うー…」  
お兄ちゃんがゆっくり目を覚ます。と、同時に下の方でくちゅ、と音がする。  
 
「またやっちまった…っえ!?は、遥!?」  
かなり慌ててる。  
「な、何でいるんだよ…つーか、なんだこの格好…?」  
顔を真っ赤にして、なにやら自身の股間を覗き込んでいる。  
もしかして、今のは…  
「どうしたのお兄ちゃん?」  
デジカメをしまって、笑って話し掛ける。  
「いや、なんでも…」  
何かあると察知した僕は、スカートの端を掴む。  
「嘘つかなくていいよ…大丈夫、見てあげる」  
「ば、馬鹿、やめ…」  
お兄ちゃんは止めようとしたけど、僕は無視してスカートをめくり上げた。  
と同時に、雄のあの匂いが鼻を突いた。  
スカートの中は、お兄ちゃんの種でベトベトになっていた。  
「うわぁ…」  
「み…見るなぁ…」  
「そういえばお兄ちゃんさ、夢精する時僕の名前連呼してたよね」  
「い、いや、それは…」  
「何の夢見てたの?」  
「…」  
お兄ちゃんは黙ったまま目を逸らす。  
「こんなこと…かな?」  
僕はスカートの中に頭を突っ込んで、お兄ちゃんのそれを舐めてみた。  
スカートの中のお兄ちゃんの種が僕にベットリ付いた。  
空気がこもるからスカートは上げておこう…  
「馬鹿っ…!なにやって…」  
僕はわざとぴちゃぴちゃ音を立ててお兄ちゃんのそれを舐める。  
「やめ…ひっ…」  
お兄ちゃんの尻尾から力が抜けるのが見えた。  
「ご、ごしゅじんさまに…いいつけてやるっ…」  
「へえ、じゃあ二週間ありったけ絞ってあげる」  
「二週間…?」  
「いや…」  
黙ってればよかったかな…  
僕はそれ以上何も言わなかった。  
その後しばらく舐めたり吸ったりを繰り返していると、少し苦みが口の中に広が  
った。  
多分精液の味だろう。  
「…そろそろいくの?」  
お兄ちゃんは頷いた。  
割と早く素直になってきたみたいだ。  
僕はお兄ちゃんの根元を強く押さえてから、思いきり吸い上げた。  
少しだけ白い液体が溢れたけども、大半は中でせき止めてやった。  
 
お兄ちゃんは苦しそうな顔をする。  
「ちょ…だ、ださせてよぉ!」  
身体をびくびく震わせてお兄ちゃんが叫ぶ。  
「まだまだ」  
「な、なんでこんなことするの…?」  
「いつもの仕返しだよ」  
僕がそう言った後、お兄ちゃんは少し黙ってから口を開いた。  
「ごめんなさい…もう…しないから…」  
耳が垂れてる…のはさっきからで、尻尾も若干巻いている。  
見た限りでは真剣らしいけど…  
「だけど、これは今までの分だから…」  
言葉はここで切ったけども、もちろん止める気は無い。  
「お兄ちゃんが悪いんだからね」  
僕はお兄ちゃんから口を離す。  
想像通りのいい感じな流れだ。  
「それより、お兄ちゃんが夢精なんかするから僕ベトベトなんだけど」  
僕の言葉を聞いて、お兄ちゃんはゆっくり上半身を持ち上げた。  
「ご、ごめんなさい…すぐに…」  
メイド服のお兄ちゃんの顔が近付いてくる。  
小さく出された舌が、僕の顔についた精液を少しずつすくいとる。  
熱い吐息が僕を覆う。  
「ずいぶん口調が変わってきたね」  
「だ、だって…」  
お兄ちゃんは舐めながら呟く。  
僕はふうと小さくため息をつく。  
「別にいいんだけど…」  
あまりにも舌を出す面積が小さくて、なかなかお兄ちゃんの仕事が終わらない。  
と、急に小さく唸り声を上げた。  
「うう…」  
「どうしたの?」  
「あ、味が…」  
僕はまたため息をついてお兄ちゃんを見た。  
「お兄ちゃんのくせに…情けないなぁ」  
「ごめんなさい…」  
「誰だっけ、僕のこと雌みたいって言ったの」  
「僕…です…」  
ついに一人称まで変わってしまった。  
「僕?いっつも俺って言ってなかった?」  
「そんなこと…もう…」  
しばらく沈黙が続いたものの一向にお兄ちゃんの作業が終わらないので、僕は一  
旦突き放した。  
「いいよもう…大体で」  
「ごめんなさい…お、怒らないで…」  
お兄ちゃんの態度が僕の神経を高ぶらせてくる。  
なんだか僕が僕じゃないみたいに…ブレーキがきかない。  
お兄ちゃんが僕の顔を覗き込む。  
「は、遥…?」  
もうダメだ。  
「はる…ひぁっ!?」  
僕は思いきりお兄ちゃんを押し倒した。  
僕の性器がお兄ちゃんに、お兄ちゃんの性器が僕に触れる。  
「僕が満足したら…許してあげる」  
 
 

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