わたくしは、五行の水を司る家の護り女ですから、
水の力を正しく使わねばなりません。
代々古風な家柄で、御不浄も昔ながら。
水洗など存じあげておりませんでした。
この度、御本家の血筋が、都会に転居された
こちらのお家に伝わっているとのことで、
お護りするためにわたくしも転居してまいりましたが、
この「ヲスレット」と、いや、「オシュテット」
いや「ウォスレッロ」、あああ、もう言えません。
このような御不浄は使ったことがありません。
用を足したあとに、下からこのように
水気(すいき)が襲うとは、
つい無意識に術を使い、水気を凝り固まらせて
わたくしの隠し所に納めて解呪してしまいます。
この術を使うには、どうしても術者の快の感を
要しますが、どうしても淫の気に流れがちとなります。
隠し所から秘蜜がながれますと、
どうしても御不浄を出る前に水気で清める必要があります。
そこでまた、水気が凝り固まって雁高な形代となり、
わたくしの鞘や実(さね)を使って鎮めねばなりません。
ああ、このような御不浄の仕掛けですと、
いつまでたっても出られません・・・・
P.S.「おだやか」モードやシャワー位置の前後など
いろいろと試すと心地よいものですね。
「ビデ」と申すものが特に凝り固まった水気の軸が
よろしい方(かた)を指し示しておるようでして・・・