姉というものはずるい。世の中の姉のいる男の大半はそう感じたことがあるんじゃないだろうか。
まず、幼いころは、物心のついていない純真な幼児をその多少早く成熟しているだけの知能でもてあそび、
小学生のころは、男より先に成長する腕力で言うことを聞かせ、
ようやく体格で上回るころになると、男では敵わない口八丁で押さえつけ、
口でも互角になると今度は女の武器で男の攻撃を一方的に封じてしまう。
喧嘩なんかでこっちが優勢になると、わざとらしく目に涙なんかを溜めて睨みつけてくるのだが、
これをされると、本気で泣いているわけではないと分かっていても、こちらとしてはそれ以上なにもできなくなってしまう。
おまけに何かにつけて小さいころのことを持ち出しては優位に立とうとする。やれ、いじめっ子から助けたのは誰だ、だの、
おねしょをお母さんにばれないように布団を干してあげたのは私だ、だの、正直勘弁してほしい。
なんというか、年齢的に必ず弟を上回る部分で攻撃してくるくせに、こちらがそれに対抗できるようになると、
もはやその手段で喧嘩ができる年齢ではなくなっているのだ。
ようは勝ち逃げだ。
ずるい。
常日頃からいつか姉貴に幼いころからの復讐をしたい、と俺が思っていることは決しておかしなことではないと思う。
ましてや姉貴は顔、スタイル、成績、運動、全てを兼ね備えた完璧超人なのだから。
少しくらい俺が鬱憤をはらさせて貰ってもいいはずだ。
さて、これから語る話はそんな俺のちょっとした復讐譚、となるはずだった……
俺が中学2年生、姉貴が高校2年の冬、俺の住む町で風邪が大流行し、それは姉貴も例外ではなかった。
内科の医師の父と保健所勤務の母は大忙しで、姉貴の看病は日ごろから健康だけが取り得の俺が見ることになっていた。
「お姉ちゃん、おかゆできたよ〜」
「う……ん、ありがと…」
「食べられる?はい、あ〜ん」
「あ〜ん、はむ……」
熱が下がっていないためか、布団の上に座ってふらふらしている姉貴を背中から抱きしめるようにして上体を支え、
お粥を二人羽織りの要領で口に突っ込んでやる。
文句も言わず、されるがままにお粥を食べる姉貴は新鮮といえば新鮮だが、もうちょっと上半身に力を込めて欲しい。
イカやタコでももうちょっと骨があるだろ、と言いたくなるくらいぐんにゃりしている姉貴を支えるのは結構大変だった。
「おいしい?」
「うん……。えへへ。きちんと土鍋で作ってくれたんだね……」
「まあね…じゃあ、もう一口」
「あ〜ん…」
「っと、お姉ちゃん、もうちょっと力入れてよ。クラゲじゃないんだから」
「ん〜、むり〜」
「しょうがないなあ」
仕方なく、姉貴の上半身をしっかり抱きしめなおした。
(うわ、やわらかい……)
合気道で鍛えているはずなのに、予想外に華奢で柔らかい。クラゲどころかマシュマロみたいだ。
暑いのか、パジャマのボタンを上から3つほど外しており、その隙間からノーブラの胸の谷間が見えてしまっている。
ポジションの都合上、上から覗き込む形になり、さらに抱きしめるためにパジャマを下に引っ張ってしまったため、
先端の桜色の小さな膨らみまで見えている。
Dかな。Eくらいはあるかも、という思考を抑えて目をそらし、お粥を食べさせることに集中することにした。
くそ、まさかこんなに大人しく、従順になるなんて完全に予想外だ。どうやら熱で頭が完全にボケてしまっているらしい。
そして、こうして子猫かなにかみたいに甘えてくる姉貴は、予想外に色っぽく、可愛い。
落ち着け、俺。相手は姉貴だぞ!と自分に言い聞かせたのだが……
ふと、悪魔と天使が俺にささやいてきたのだ!
『おいおい、チャンスじゃねえのか、これは。普段なら「うっとおしいな!あっちいけ!エロガキ!」とか言ってくるこの姉貴が、
こんなに弱ってるんだぜ?この年で男と付き合ったこともないくせに体だけはいっちょまえなんだからよ、ちょっとばかりエロいこと、
しちまったっていいんじゃないか?』
『まあ、なんということを!病気で弱っている女性を、ましてやたった一人の姉に、そんなセクハラするなんて、人間として最低ですわよ!
いいですか!あくまで看病のために触るのです!その際に貴方くらいの思春期の少年が性的なリビドーを解放してもしょうがないので、
どんどんやっちゃいましょう!』
くそ、俺はいったいどっちに従えば……
「く、これはあくまで看病のためだ!ごめん、お姉ちゃん!」
「へ?」
「いや、なんでもないよ!さあ、お姉ちゃん。お粥、もっと食べる?」
「うん。あ〜ん」
ふう、このアマ、とぼけた顔しやがって。本当は色々期待してるんじゃないのか?
「えい」
「うむぅ〜、ふぁふぃふふふぉ〜」
指を口に突っ込んでみる。ぼんやりしたまま姉貴が俺の指をしゃぶってくる。うう、気持ちいい……柔らかくて、べとべとしてるのに……
あわてて理性が狂わされる前に指を引き抜いた。
く、風邪引き姉貴、恐るべし……
しかし、もはや完全に普段の理性は飛んでいるようだ。これなら、少しくらい触っても、だいじょうぶ、かな……
「姉ちゃん、ちゃんとしてよ…」
と姉貴の姿勢を正すふりをして体を密着し、下乳に手を当てて、抱きしめてみる。
うわ、柔らかい……、しかもあったかい…
そして、もう片方の手を内腿に伸ばしてみた。姉貴の顔を見てみると気持ちよさ気に目を閉じて、こちらに体重をかけてくる。
くそ、もしかして、誘ってるのか!?じゃ、じゃあ、遠慮なく……
「そういえばさあ……」
「え!?な、なななな、なにかな、お姉ちゃん!」
あわてて股間に伸ばしていた手を引いた。くそ、寝てたんじゃなかったのかよ!
「懐かしいねえ。昔はよくこうやって私がだっこして寝かしつけてたんだよ〜。ふふふ。今は逆だ〜」
「え、あ、そ、そういえばそういうこともあったね。あははは」
くそ、中途半端におきやがって!
「じゃあ、今は俺が寝かしつけてやるよ。ゆっくり寝な」
「うん…ふう…」
唐突に昔話を始めるな!おばあちゃんか、お前は!まあいい。どうやらまた寝始めたらしい。
こんな邪念に詰まった弟に抱かれているというのに、愚かな女よ!
せっかくだから上半身から行ってみるか。後から覗き込むと上乳とその先端が見える。
くそ、なんでこんな脂肪の塊が、こんなにも俺の心をとろかすのか!?
さり気なく、第4ボタンも外してみる。あまり視界は変わらない。じゃあその下も……
ふるん、と胸がむき出しになった。
「うお……」
思わず生唾を飲み込んでしまった。調子にのって全部ボタンを外してしまったところ、その胸が零れ落ちてきたのだ。
落ちた、とは言ったが、大きさのわりに少しも垂れていない、巨乳爆乳というよりは美乳だが、こっちのほうが俺の好みなので無問題。
しかしまいったな。これで目を覚まされたら言い訳できない……すぐパジャマを着せないと……しかし、
「く、動け、俺の腕……、なぜ動かない!?」
なぞの邪神の魔力により腕が動かない!しかも、俺の意思に反してその脂肪の塊を目指して進んでいく!
いつから俺は邪気眼に目覚めたというのか!?
「うわ、すげえ、すげえよ、ほんとに……」
気がついたら揉みしだいていた。その感触の素晴らしさときたら……
「ごめん、姉貴、ごめん。これからはもっと優しくするし風呂上りのマッサージも肩揉みも嫌がらないよ」
「ん〜、なにしてるの〜?」
「うん、女神の神秘を体で体験してる、って感じかな……って、うわ!?」
「…こら〜、エッチなんだから〜、そんなんじゃ、小学校でお友達できないよ〜?」
「ご、ごめんなさい!つい出来心で……え?」
「もう〜そんなにお母さんのおっぱいが恋しいの〜?じゃあ、わたしがかわりにあげる〜」
え?え?え?もしかして、寝ぼけて小学生のころの夢を見てるのか?確かに当時母親離れできなかった俺は
姉貴によく赤ん坊扱いされて、嫌な思いをしていたのだが。
こんなことしてたのか、当時の俺たちは!?
ふらふらとゆれながら姉貴は俺の頭を抱きすくめると、その胸に押し付けようとしてくる。もっとも子猫なみの力も感じさせなかったが。
「ほら〜、いやがらないの、おちびちゃん〜」
く、幼児時代の俺の嫌いな呼びかけを!しかし、男には屈辱に耐えてでも"おちびちゃん”に戻らなくてはならないときがある!
どうせ夢だと思ってるなら思う存分に楽しんでやろう!
ということでその胸に顔を埋めてみた。すげえ、ついでに舐めて、乳首に吸い付いてみた。
くすぐったいのか姉貴は夢見がちな表情でクスクス笑っている。
う、いかん……のぼせてくらりとする。そのまま姉貴のむき出しの背中やお腹を撫でさする。いい……。
みんな女といえば胸だの尻だのと直接的な部位ばかりに夢中になるが、この滑らかな背中やお腹もなかなか……
「え〜い!」
「うお!?」
突然姉貴がのしかかってきた。正直、全然力は入ってなかったが、突然のことにそのまま押し倒されてしまった。
「えい!ちゅっ」
「うむ!?」
そのまま唇を押し付けられた。って、俺のファーストキス!?いや、よく考えれば小学生以前に姉貴に何度もされてた気もするけど。
まあとにかく、キス未経験の俺にもそのキスはただ唇を押し付けるだけの子供っぽいものなのは分かった。
しかし、上半身裸の姉貴がのしかかってきたのだ。正直どうすればいいのかわからない。とりあえず、お尻を触ろう。
俺の腰当たりにまたがっている姉貴のお尻を両手で包み込むように撫ですさる。姉貴はクスクス笑いながらほお擦りしている。
いけるのか……いけなくてもいいや。そんなことを思いながら、そのまま一気にパジャマの下とショーツを太腿辺りまで下ろしてしまった。
姉貴が上半身にのしかかってきている姿勢の問題で姉貴の下半身を見ることはできなかったが、生尻の感触ははっきり伝わる。
おっぱいとはまた違うなまめかしさに陶然となる。そして、尻の割れ目に指を入れると、柔らかく、それでいて、なにかでこぼこした感触を
指先に感じた。今のはアナルだろうか……普段なら汚いと思う場所なのだが、さらに触ってみたくなる。
尻を揉みしだきながら、指を伸ばし、その皺らしき部分をさする。そして、さらにその下にも指を伸ばす。
すると、かすかに湿り気を帯びた、唇のようにも口内のようにも感じる割れ目を感じた。明らかに皮膚ではない。
これは、あれだよな……その正体を認識したとき、俺の理性は弾けた。
そのまま姉貴を逆に押し倒し、唇を押し付ける。姉貴は嫌がりもせず、俺の背中に手を回してくる。
もっとも顔を見れば寝ぼけていることは一目瞭然だ。このまま、挿入してしまえばさすがに目を覚ますだろう。
それでも、もう、耐えられない……
すっかり硬くなったモノを取り出し、姉貴のそこに押し付ける。その感触だけでいってしまいそうだった。
このままこれを入れてしまえば洒落ではすまされない。それでも、俺のオスの本能は抑えられない……
だが、そのとき……
「なやむな、どしたの、お姉ちゃんがついてるよ……」
そう呟きながら、姉貴が俺の頭をなでたのだった。それで、頭が冷めた。
なにをやってるんだ、俺は。このままでは、大切な家族の縁を失っていたかもしれないのに……
どうにか戻ってきた理性を振り絞って、俺は起き上がった。
(いつかは、こんなんじゃなくて、姉貴の同意の上で、一線を越えてやる……)
そう誓って、姉貴を見つめていた……
まあ、結局収まりのつかなかった俺はスマタと寝フェラで4回抜いたんだけど。
目を覚ました姉貴は、
「なんか口の中がべたべたする……歯をちゃんと磨かなかったのかなあ」
と呟き、妙な顔をしながら腰をもぞもぞしていた。
その次の日、逆に俺が風邪を引いてしまったとき、妙に姉貴は優しく看病してくれた。
案外、夢で見た小さいときの俺を思い出したのかもしれない。
そのせいか俺は姉貴にフェラをされる夢を見てしまった。
おそらく昨日の体験のせいだろう。
妙に体がすっきりしている。
しばらくの間俺は姉貴の顔がまともに見れなかったが、なぜか姉貴も妙にやさしかったり、
突然顔を赤くして俺を避けたりと支離滅裂な態度だった。
いったいどうしたんだろうか。