勝手に食料事情の続き  
 
 
地球の近隣に一隻の宇宙船が出現した。  
 
遥か遠く、バルボ星なる惑星から飛来した地球外生命体の宇宙船であった。  
バルボ星人・・・彼らが自称するにはバルボグ。  
地球の人類を越える体格を持ち、爬虫類とも蟲とも付かないような異形の形。  
滑りを帯びる皮膚と最大の特徴である両肩より生える強靭な三対の触腕。  
 
彼らは自らの種族を飢饉から救うために行動している集団だった。  
 
「あの時、『ミカ』だったか?食い殺してしまったのは過ちだったなぁ?タウルよ」  
 
薄暗い船内の一角、幾体ものバルボグが論議を交わしていた。  
 
「ヒトなる種族をプワンの搾取先として選定したまではよかった。  
だが、碌に調べもしないうちに欲のまま食い殺すというのは愚か極まりない」  
 
プワン。  
バルボグの糧となるモノだが、それは哺乳類の脂肪であったり蛋白質であったり。  
彼らバルボグは繁栄しすぎ、己の惑星の捕食対象を根絶させてしまった。  
これが深刻な食糧危機につながり、その解決を宇宙に求めた。  
 
そして、遥かな地球にその答えを見つけた。  
地球で反映する哺乳類である人類。  
 
「ええ、『ミカ』を失ってしまったのは我々の落ち度でありました。  
彼らを家畜にするにも、繁殖のための『肉床』にするのにも必要な情報を得ないまま。  
また新たな固体を探せばいいと・・・」  
 
タウル。  
彼は以前にも地球を訪れ、ミカというヒトの少女を拉致していた。  
だが、いくらかの大雑把な情報を得ただけで、ミカを食い殺してしまった。  
あの時のことは忘れてはいない。  
 
(ミカを食ってしまったのはまずかったな・・・。死骸もこの宇宙船の有機廃棄物コンテナに捨ててしまった。  
もはや腐敗しているころだろう)  
 
タウルは脳裏に後悔を浮かべていた。  
 
その失態から間をおかずして監督役となるバルボグを引率し再び地球を訪れたのだ。  
 
「探知機に反応を確認」  
 
船内に無機的な声が響く。  
 
「ではタウル。今度こそ恥のないようにな?」  
 
それが二度目の始まりだった。  
 
 
佐原夕子は所謂お嬢様で、それに相応しい女子高に通っていた。  
お嬢様校ゆえに清楚可憐な少女だった。  
 
さすがに登下校に送迎などは無いが。  
授業も終わり、夕日が差し込む誰もいない教室の中で、帰り支度をしていた。  
 
「掃除当番、遅くなっちゃったなぁ・・・」  
 
鞄に教科書を詰め込んだ瞬間に、  
なにか強い閃光を感じた。  
 
そして意識が薄れていき、何かが近づいてくる気配だけを感じて気を失った。  
 
 
手首にじんわりとした圧迫感を感じて、夕子の意識は覚醒していった。  
霞む視界が回復するにつれ、何が起こったのかわからない不安がやってきた。  
薄暗い、冷たい空気に包まれた・・・丸い空間。  
球体の中にいるような。  
手首を動かそうとしてもまったく動かない。  
首を動かし、何とか頭上を視界に入れた。  
 
何か粘つく綿のようなもので両の腕が拘束されているのだ。  
そして自分は自分が何かベッドのような場所に横にされ、身動きを封じられていることを悟った。  
両足は自由だったのであがいてみるが、まったくどうにもならない。  
 
「ようやく目覚めたみたいだね」  
 
声がその空間に響く。  
 
「誰なんですか?!」  
 
怯えの色が濃い声を夕子は上げた。  
そして謎の声は続く。  
 
「我々はね、バルボグというんだ。ヒトには理解できないだろうがね。  
遠い星から来たんだよ。異性人というわけだ。  
ここは我々の船のなかだよ。君にはちょっと協力してもらいたくてね。  
強引だったが来て頂いたんだ。まあ、拉致とも言うがな」  
 
拉致?  
おぞましい響きだった。  
バルボグ?  
彼らの声は何か機械のような。  
 
「拉致って・・・協力って・・・何なんですか!やめてください!開放してよ!」  
 
不安に潰されそうな心で必死に叫ぶ夕子。  
そして夕子の拘束されている空間の壁が割れ、奥から青黒い巨体が現れた。  
 
「どうもお初に。我々がバルボグだよ・・・。ヒトのメスよ、申し訳ないなぁ。  
作業台の上に拘束している状態に挨拶なんて」  
 
そう名乗った。そう言った。  
夕子の傍まで歩み寄り、不気味な姿で大きく裂けた口をゆがめる。  
 
「我々は君達ヒトのメスに用があるんだ。特に・・・」  
 
バルボグは触腕の一本を伸ばし、  
 
「ひッ・・・」  
 
夕子の女子高制服の上着を引きちぎった。  
下着も一緒くたに剥ぎ取られ形の良い乳房が空気に晒され、震える。  
 
「君のような、プワンを含む『乳房という組織の発達する遺伝子を持つ固体』になぁ」  
 
ざらつくバルボグの舌が夕子の乳房から首筋、顔を嘗めあげる。  
 
「・・・ぁぁ嫌ああああ!!!放して!!おかぁさあん!おとぉさあん!」  
 
泣きじゃくり喉の奥底から叫ぶ夕子の耳元にバルボグが寄り、  
「君の繁殖器官に特に興味があるんだ」と囁いた。  
そして夕子の首に触腕を巻きつけた。  
絞め殺されるかも、という本能的な恐怖感が夕子をおとなしくさせた。  
震えから歯がカチカチとなる。  
 
「我々の質問にまずは答えてもらいたいな。  
なんと呼べばいいかな?ん?」  
「・・・ぅぅ夕子です。佐原夕子ぉ」  
「そうだそうだ。素直で従順は長生きできるぞ。家畜でもな」  
 
家畜、という言葉に夕子は気味の悪さを覚えた。  
 
「我々バルボグは以前にもヒトのメスを連れてきたことがあってね。  
ミカとかいったかな?まあ、手違いで悲しいことになってしまったが。  
その時に君達ヒトについて調べ損なってることが多々あってね。  
それが知りたいんだ。  
・・・君達はどうやって子孫を残すのかな?君の口から語って貰いたいなぁ」  
 
「ぅ・・・ぅ・・・ああ・・・人間は」  
 
やっとの思いで声を出し、夕子は言葉をつむぐ。バルボグの質問に対して。  
 
「わ私たち人間は・・・男の人と女の人が・・・せ、性器を」  
 
恐怖と性的な言葉を言わされる恥辱で夕子の顔は真っ赤になっていた。  
涙が止まらない。  
 
「性器を使って・・・うぐっ!」  
「判り易くいわなくてはいけないじゃないか?さあ繁殖器官をどうするんだね?どう使うんだね?」  
 
バルボグは締め上げる力を少し強めると更に問いかける。  
 
「ぉ男の人のぺニスという棒のようなモノを女の人の膣という『あな』に、ぃ挿入れるんです。  
膣内でペニスが射精・・・精子を含んだ液体を出して・・・」  
「それから?」  
「精子が膣内を通り、お腹の中にある、し子宮にぃ・・・ぅうぉかぁさん・・・子宮に入って。  
そこで女の人の卵子という小さな卵と受精して赤ちゃんになるんです・・・ぁぁぁ」  
 
「子宮っていうのは、」  
 
バルボグがさらに触腕を伸ばし、夕子のへその下あたりをまさぐり、いきなり強く圧迫した。  
 
「ぐぅうぅ!?ぁぁがぁぁ!?くぅぅおねが・・・いです、やめてぇ!」  
「苦しいかな?説明どおりだと、ここの中にあるようだねぇ、子宮ってのは。夕子にとって  
大切な内臓なのだね」  
 
下卑た笑みを大口の端に浮かべ、バルボグは圧迫していた触腕を夕子の乳房に這わせ、  
 
「さて、この乳房とやらについても説明してもらいたいなぁ?」  
 
慎重に撫でるように、力任せに歪めるように弄び、触腕は夕子の豊かな乳房の片方を  
力を込めて締め上げた。  
 
「ああッ!痛い痛い!やだ!ぅぁぁ・・・痛ぁい・・・。やめてください!お願いやめてぇ」  
「さあ、そのお口で説明するんだ。この部分は何のためにあるのか」  
 
迫る。締め付けられた乳房は熱をおび、痛覚の刺激に過敏になっていた。  
被虐に抗えず、夕子はゆっくりと声を出す。  
 
「おっぱいわぁ・・・乳房は、生まれた赤ちゃんに与える・・・母乳を、乳房で作った母乳を与えるためにあるんです。  
赤ちゃんが、乳房の、乳房の先にある・・・ち、乳首に吸い付いて、母乳を吸うんです」  
「あーあぁ、そうか。つまりヒトの幼体がこの、肉の先に口を付けてその母乳とやらを摂取するわけだな。  
いや、なかなか興味深いぞ、夕子。  
ところで、君にはその母乳とやらは作れるのかね?この乳房で。  
その母乳とやらプワンを多量に含んだ存在のようだ」  
「・・・ぇきません」  
「聞こえない。二つあるんだ一つ潰してもいいか?んむ?」  
「ひぃッ、でで出来ません。私のは、『まだ』おっぱい出ないんです!」  
「なぜかね、夕子よ。『まだ』とはどういうことかね?いつになったら出るんだね」  
「あ、赤ちゃんが。お腹の中で、子宮の中で、赤ちゃんが出来ないと、おっぱいは出ないようになってるんです!」  
「そうかそうか。君が子宮で幼体を作れば出るようになるのだね。それはいい。重要なことだ」  
「に妊娠してすぐには出ない、って私聞いてます。赤ちゃんが育って、お腹が大きくなってからじゃないと」  
「幼体が子宮内で発育するとこの腹部が膨らむのかね?ますます興味深いな。ヒトのメスというのは・・・タウル!!」  
 
夕子の首を締め付けていた触腕を放し、  
バルボグが怒鳴る。  
部屋のどこからか、そして返事が聞こえた。  
 
「ヤシブ監督官なんでしょうか?」  
「粒子センサーを準備しろ。夕子の乳房の状態を記録する必要がある。  
それと以前行ったミカの簡易スキャンの情報も用意しておけ」  
「はい、監督官」  
 
ヤシブ。夕子の目の前で嬉々として動くこのバルボグはそういう名前らしい。  
これから行われようとしていることに対し、夕子は不安で胸が潰れそうだった。  
 
「き、記録ってなんですか!?」  
 
夕子の声にヤシブは口を歪めた表情のまま夕子の方へ向き直り、  
言った。  
 
「一種の荷電粒子を照射するとだね、対象を非破壊のまま精密に調べることができる。  
それは生物に対しても」  
 
ヤシブの視線の先には、夕子の豊かな二つの肉のふくらみ。  
恐怖にふるえる、母性の象徴であり、丸い肉。  
 
天井から音も無く鈍い銀の光沢を放つ、触手があらわれた。  
それも先端に鏡の花のような物が付いている触手だった。  
それは夕子の眼前に降りてきて、そして夕子の胸に向く。  
 
「その粒子センサーはな、放出される荷電粒子は生物には強烈な刺激を与える。  
君の乳房を分子レベルで調べるからな。・・・苦しいだろうねぇ」  
 
愉悦が混じったにやけ。  
ヤシブは触腕を伸ばし夕子の身体を押さえつけた。  
そして、青白い光が放たれ、その光が夕子の乳房を照らした瞬間、  
 
「ああああああっああっあああああああがあああああああ!!!!!!!!!!」  
 
喉を引き裂くかの様に、夕子は苦痛に絶叫した。  
夕子の身体が跳ね上がろうとするが触腕によって力強く押さえつけられ、  
身動きらしい動きを取れない。  
 
「あああああぁぁぁ!!やめてぇぇ!!痛いのぉおよ!熱いのいやぁぁ!  
おかあさぁああん!!たすけてぇよぉ!いたいのよぉ!」  
 
泣く、喚く、叫ぶ、涙、鼻汁、涎。  
整った顔をぐちゃぐちゃに歪めて夕子は苦しみを訴えた。  
叶うはずもないが、母親を助けを求めた。  
 
「どうだタウル?」  
「ヤシブ監督官、情報が取得されていきます。  
ほほう、夕子の乳房は成熟こそ完全ではないが、機能は完成されているようです。  
何らかの体質変化によってこの乳房は機能するようです。  
これは幼体の生成のことでしょう。  
現状でも乳房にプワンが含まれているようですが、乳腺組織は夕子の体液を利用して、  
プワンを含む液体を多量に精製するようになっている様です。  
夕子の遺伝子情報では乳房の発達する因子が確認できます。  
ですが、これは生殖器官を詳しく調べなければ絶対は無いでしょう」  
「そうか、もういいぞタウル」  
 
ヤシブの指示と共に光の放射は止み、跳ねるように苦しんでいた夕子がピタリと大人しくなった。  
 
「ぁぁ・・・ああ・・・やらぁ・・いらぃの・・・もうやらぁ・・・」  
 
苦痛からの開放と、精神的な虚脱から言葉が上手く回らない。  
 
「ゆうこ・・・ぃぃこにしてるからぁ・・・いいこにするかぁ・・・ゆるしれぇよぉ」  
 
それどころか夕子は一時的な幼児退行を引き起こしていた。  
 
「どうやら精神に過負荷がかかった様だな。刺激が強すぎたな」  
「ヤシブ監督官、いったん情報に眼を通しください。それが終わるころにはそのヒトメスも正気に戻るでしょう」  
「そうだな。タウルお前の言うとおりだ。今そっちへ行く。・・・私は夕子が気に入ったぞ。  
もっと滅茶苦茶にしてみたいものだ。無論、すべきことは全てやるがな。我らの種のために」  
 
「ぁあ・・・おかぁさぁん、おかぁさあん」  
 
夕子がすすり泣く様を見た後、  
そしてヤシブは、笑みを浮かべたまま夕子のいる場所を後にした。  
 
バルボグ達は粒子センサーで得られた情報に大変な興味と喜びを感じていた。  
ヒトのメスの身体、それもバルボグたちが必要としている部分、  
プワンを生み出す夕子の乳房を構造が大きく解読できたからだ。  
 
「いよいよ、生殖器官の分析に取り掛かるとしよう。  
ミカの簡易スキャン情報と夕子から聞き出した『大まかな情報』を裏付ける必要があるな。  
夕子の子宮を詳しく調べ、繁殖のプロセスを確認せねば家畜にならん」  
「・・・このタウルにお任せください。ヤシブ監督官」  
「今度は欲に屈することがないようにな?」  
 
そして、バルボグたちの方針が決められた。  
 
 
少し時間が過ぎたころ、拘束を解かれた夕子は喘いでいた。  
 
「んぐぅ・・・んん、んぅぅぅ!!・・・・ぅぷはぁっ!ひぐぅ!?んぐぅ!」  
「大人しく飲み込め!」  
 
バルボグの触腕に身体を宙に持ち上げられた夕子の口を、天井から伸びてきた触手が犯していた。  
口腔を抜け、食道にぬめつく触手をこすり付けられ、その先端は胃の中にまで達していた。  
 
「ふぅう!ん!、ぉぅん、ん、ん、ん・・・ンぐッ!!」  
 
ふいに口腔を、食道を、胃を汚している触手が動きを止めた。  
が、突然激しく中で痙攣をし、何かを夕子の胃の中で吐き出していた。  
それは大量の粘液であっという間に夕子の胃を満たした。  
そして夕子の身体の内をすりあげて、夕子に不気味な触覚を与えながら、  
夕子の口から卑猥な音を立てて抜き取られた。  
 
「ぷぁは、、、んげぇぇ!ぇぇぇっぇぇ!げふぇ、げふ、げふッ・・・ぁぁぁぁあああ」  
 
夕子の愛らしい唇と白い粘液が糸を引き、胃を満たしていた異物を嗚咽と一緒に吐き出した。  
 
「ありがたいと思え、メスの夕子。お前が弱っていたから  
生命維持のための薬液を飲ませてやったんだぞ?  
もっとも、お前の身体の中を常時調べるためのナノマシンも多量に含まれているがな」  
 
タウルは触腕の中でもがく夕子に向かい告げる。  
 
「これからお前の生殖器を詳しく調べる。  
お前の子宮とやらがどのような構造をしているか、どのように幼体を生成するのか、  
そしてそれをどうやって産むのか調べる」  
「・・・・ぁぁ、許してぇ、痛いことやめてよぉ」  
 
度重なるバルボグの生体調査に夕子の心は折れる寸前だった。  
『もしかしたら、そのうち・・・家族の下に帰れるかも』  
そんな僅かな期待が磨り減った夕子の心を支え続けていた。  
 
「さて、調べるとするか」  
 
タウルは夕子を部屋の床へ下ろし、銀の触手を呼び出す。  
 
「ああッ、ヤダァッ!お願いですッ!あの、あの痛い光だけはやめてください、  
お願いです!お願いしますッ!ぅぅ、くううう」  
 
あの粒子センサーは夕子に凄まじい恐怖と植え付けた。  
涙を流し、泣きじゃくりながらタウルに懇願をする。  
 
「・・・ふむ、確かにジタバタ暴れれても面倒だな。  
俺はヤシブ監督官よりもスマートなほうが好きだ。  
おさらいだ。その生殖器官を口で説明しろ。  
その下半身に纏わり付いてるヒラヒラを脱げ」  
 
その命令に夕子は喉を鳴らして息を呑む。  
 
「どうした?痛いのがいいか?」  
「痛いのはいやぁ。・・・脱ぎますから。痛いのやだぁ」  
 
夕子はゆっくり立ち上がると身体に残されている衣服。  
スカートを脱ぎ始めた。  
震える手でサイドのボタンと外し、ファスナーを下ろす。  
固定する力が無くなったスカートは足元に落ち、そして夕子の最後の砦とも言える布切れ、  
夕子らしい上品な意匠のパンツを晒す。  
夕子はその端に指を掛け、下ろしていく。  
下腹部、そして薄い茂みが見え、太ももを下り、  
夕子は脚を上げて引き抜く。  
その抜き取ったパンツを両手で握り締め、胸元に抱え込み、  
凄まじい恥辱に震えながら耐える。  
あまりの羞恥に身体がほのかに赤く染まる。  
唇は、端を噛み締めていた。  
 
「おい、お前の生殖器を詳しく説明しろ。直接場所を示しながら、だ」  
 
タウルの命令には従わざるを得ない。夕子はその場に座り込み、  
タウルによく見えるように両の脚を開いた。  
そして、  
 
「こ、これが、私の大事な場所です・・・。お、女の人の最も大切な部分です」  
 
俯きながら、口で説明をする。握り締めていた下着を捨て、  
両足を腕で抱く。  
 
「おへその下の方の・・・下腹部の方にも毛が生えます。  
そして・・・そしてここが」  
 
手で自身の性器を示す。  
 
「この毛の生えている部分の下が、女性器です」  
 
卑猥な肉の谷を手で開く。  
湿り気を帯びた肉がにちゃり、と音をあげて開き、  
鮮やかなピンクの粘膜が空気に晒された。  
 
「ほう?以前見たミカの物と大差なさそうだな。続けろ」  
「・・・はぃ。この外の大きな部分が大陰唇っで、その内側の『ヒダの部分』が小陰唇です。  
こ、ここが、この小さな部分が、く、クリトリスっ、ていいます。  
その下のここ・・・からオシッコが出て、その下の、このぉ、この、この部分の穴が、  
・・・膣です」  
「よく見せろ」  
「・・・・っ!!」  
 
夕子は膣の入り口を指でそっと開く。  
柔な粘膜がヒクつき、肉の穴が蠢く。  
その肉の穴の縁には、未だ何者にも傷つけられていない膜があった。  
 
「ほう、その肉の芽はクリトリスというのか。触れるだけでミカは声をあげ、  
噛み潰してみたら狂い叫んだな」  
「ひっ」  
 
小さな悲鳴が漏れた。  
噛み潰す、脳裏を暗いイメージがよぎる。  
 
(やっぱり、この異星人たちは以前も人間を攫って・・・弄んで殺したんだ・・・)  
「ふん、概観は解った。その『膣』とかいう穴の奥に子宮が存在し、ヒトの幼体が作られるのだな。  
・・・ところで、ミカはその生殖器を刺激していたら液体を分泌していた。  
・・・今すぐに出せ」  
「・・・え?」  
 
タウルの要求に夕子は困惑した。  
 
「液体って・・・」  
 
(なんのことだろう。オシッコのこと?)  
 
性教育で教わったことだけの中途半端な性知識しかない夕子には  
女性器が濡れること、というのに思考が通じない。  
生殖器の辺りから出す液体は尿というイメージしか持っていなかった。  
 
「あ、あの。す、すぐには出ないかもしれないんですが・・・」  
「言われたとおりにしろ」  
「・・・ッ」  
 
従うしかない。  
夕子は腰を上げ、タウルの前でしゃがみ直す。  
その震える陰唇を指で開いて、下半身の緊張を緩める。  
だが、なかなかでない。  
別段尿意を感じているわけでもないので、すぐには排尿なんて出来なかった。  
ただ、膣や尿道口をヒクつかせ、時折息を漏らすだけだった。  
 
「まだかなのか?早くしろ」  
「待って・・・ください」  
 
夕子は股間を緩めるようにし、  
息を吐いた。  
そして、何かが膀胱をから尿道を降りてくる気配がした直後、  
 
「っぁあ、あああ」  
 
尿道口から緩やかだが液体が流れ出し、床を濡らしていく。  
夕子の体温で暖められていたそれは白い靄をあげ、かすかに鼻につく臭いを漂わせる。  
 
「・・・ッ私、オシッコ出してる」  
 
異常な光景に脳が焼けそうだった。  
やがて尿道からなにも出なくなっても夕子は顔を俯いたまま動かなかった。  
 
「・・・ちがうな」  
「え?」  
 
タウルはまったく予想していない反応だった。  
 
「なんだその液体は?おれが出せといったのは、  
もっと粘ついた液体だったぞ」  
「そんな。だって粘ついたなんて・・・あっ!」  
 
やっと思い当たった。  
以前、性的な夢を見たときのこと。  
その翌朝に下着と内股が湿っていて、  
膣の辺りがいつもより濡れていた。  
きっとこれのことだろう。  
でも、そんなのどうして出るのか解らない。  
 
「い、以前膣の辺りがいつもより濡れていたことがあったんです。  
で、でも!あれはどうして出てくるのか解らないんです!  
だ、出し方なんて知りません!」  
「・・・そうか。まったく面倒な奴だ」  
 
タウルはどうしたらその液体が分泌されるのか、  
それを調べなくてはならないと思っていた。  
 
(あの液体はなかなか好ましい汁だった。なんとかして、もっと啜りたい。  
どうも膣の穴などから出るらしいが・・・出所を探らないとな。  
子宮を調べるついでに周辺の構造もナノマシンで調べる。  
ナノマシンも『大体』夕子の全身に溶け込んでいるだろうし、それで解るだろう)  
 
そう思案した。  
 
「ふん、出ないなら仕方が無いな。膣の奥から出るのだな?  
・・・夕子、お前の膣と子宮を調べるしかないな」  
 
調べる・・・。  
やはりあの痛みを伴う光を使われるのだろうか・・・。  
夕子は気が狂いそうな絶望を感じた。  
だが、  
 
「俺は機械よりも直接調べるほうが手っ取り早いと思っている」  
 
『直接』  
不気味な単語が聞こえた。  
 
「安心しろ、お前の腹を『ひっ裂いて』中を見ようとか、  
その子宮を引きずり出そうなんて考えちゃいない」  
 
タウルは一本の触腕を伸ばし床の粘液を腕にこすりつける。  
先ほど夕子が口から吐き出したあのナノマシン入りの薬液だ。  
そしてそのタウルの腕の先がヒトデの様な形に裂けたかと思うと、  
中から赤黒い触手が飛び出した。  
 
「我々バルボグの強靭な腕はな、外皮の中に鋭敏な触覚器官を持っていてな、  
触感覚だけでなく嗅覚や味覚も持っている。  
さらに太さ長さも自在だ」  
 
夕子の眼前でその触手が伸びたり極端に膨らんだりした。  
 
「これをお前の生殖器官のなかにぶち込んでやるぞ。  
お前のその胎の中身をよく観させて貰おう」  
 
「ひ、あああ・・・嫌ッ!放して!やだ、やだやだ、やだぁぁぁ!」  
 
絶叫。背を向けてタウルから離れようとしたが、簡単に捕らえられてしまった。  
腰や両腕、両足を押さえられ、腹を上に向けた状態で部屋の床に押さえつけられる。  
足掻く、足掻いて抵抗するが、タウルの力強さには全く敵わない。  
 
タウルの触腕が、夕子の両脚を無理やり開いて、その脚の間にタウルが身を割り込ませてくる。  
巨躯が来たのだ、夕子の脚は痛々しいほどに開かれた。  
 
「フハハ、ヒトのメスの大事な場所か・・・。なんとも丸見えじゃないか。舐めあげてやろう」  
 
「ッぁぁあ!?」  
 
バルボグのざらつく舌が力任せに夕子の陰肉を舐めあげた。  
ヒリ付く微かな痛みと粘膜の刺激が背筋を走り、夕子におぞましい感覚を与えそれが声と出る。  
 
「なんとも小さな穴だな。裂けるんじゃないぞ?」  
 
「・・・・・ッ!・・・フウッ!」  
 
ゆっくりと赤黒い触手が近づき、熱を帯びた夕子の陰部に近づく。  
触手の外皮が器用に夕子の陰唇を開き、触手が夕子の膣口に触れた。  
 
ヒヤリ、とした冷たい感覚。  
それが、『ぐちゅり』という大きな『粘液と粘膜の爆ぜる音』を上げて膣口を、  
でたらめにこじ開け、侵入した。  
 
「いぎぃ!ぐぎぃい、嫌ああああああああああああああああああ!!」  
 
喉が破れそうな悲鳴が響く中、触手は夕子の膣を無理矢理広げ、更に更に奥を目指そうとする。  
柔らかいが硬い夕子の膣は痛々しいほどに広がり、処女の膜はあっけなくズタズタになって、血が滴るのみだ。  
 
「おお、この感触は筋肉か?ずいぶん硬いな。暴れるな、まだ奥にまで入るぞ!」  
 
「痛いッ!ああ痛ぁい!ぐっ、ぐぅ・・・ぃぎッ!ち、膣が、膣がッ・・・!」  
 
何も受け入れたことの無い夕子の膣を蹂躙しながら、タウルの触手は奥へ進み続ける。  
その膣の感触をタウルの触手は愉しみながら膣壁にナノマシンの混ざった粘液を刷り込んでゆく。  
 
「ん?この辺りはなんだか肉が固いな・・・。夕子の神経が集中しているようだな」  
 
夕子の膣内で疑問を感じたタウル。  
 
「おい、これはどん感じ・・・だ?」  
 
「あああああ!ぁぐぅうう!!ああああああ!!」  
 
その膣内のやや固い場所を何度も思いっきり突き上げる。  
夕子の下腹部が僅かに蠢き、膣壁が何度か痙攣をする。  
そして、突き上げられる度に夕子の身体中に激痛と性感の電流が奔った。  
 
「ぅあああ!やだ!そこやだ!い、痛いし、ぅぎぃ、こ、怖いよ!怖い感覚がする、の!やだ!な、なにかなにか・・」  
 
激痛の中に混じった未知の感覚が夕子に波のように襲ってきて、  
張り裂けそうな下腹部をさらに締め付けられるような感覚がだんだんと大きくなり、  
その感覚はやがて夕子の尿道口から溢れ出た。  
 
「ぅう、な、なにかでちゃった・・・オシッコでちゃった・・・?やだぁ・・・」  
 
「んん?夕子の生殖器官からなにか噴き出たぞ、  
これは・・・これはあの分泌液だな・・・」  
 
タウルは舌で夕子の陰部の液を嘗めとる、その時、部屋にヤシブの声が響く。  
 
「タウル、その分泌液のデータをナノマシンが送ってきている。  
どうやら生殖器への刺激が一定の数値を超えると出てくるようだ。  
さらにその膣の状態もわかりつつある。これは肉の管で伸縮性が高いとのことだ」  
 
「・・・ほう。夕子よ、この膣というのは伸縮性が高いんだな。ではこれでもどう・・・だ?」  
 
「あがぁッあ!な、膣内で大き、く、がぁ!痛いッ!いたぁい!ひぐぅッ!」  
 
タウルはその触手を膨張させてみた。  
すると夕子はまた絶叫した。  
先程まで処女だった膣が更に拡げられ、膣の端に血が滲んだ。  
 
「おね、がいです、膣、膣が裂けちゃう、ぅくッ!」  
 
「安心しろ多少傷ついてもお前の体内のナノマシンが後で組織を修復するさ。  
・・・膣とやらはここで行き止まりか」  
 
最奥に達したタウルの触手。  
夕子の膣が突き上げられ、拡げられていた。  
そしてその最奥を蹂躙し始めた。  
 
「なんだ行き止まりか!子宮とやらがあるんじゃないのか!」  
 
「がああああああああああ!!」  
 
そして、滅茶苦茶に探っていた触手の先端が、僅かなに開いた小さな孔を見つけた。  
それは夕子の絶対不可侵の場所への入り口だった。  
 
「ん?ここに小さな穴があるな。そうか、子宮はこの奥か。  
この奥に幼体を作る場所があり、生殖器官のキモとやらがあるんだな・・・」  
 
「うぐぅ・・・お、おね、がいです。もう、やめて。あ、赤ちゃんできなく、なっちゃう。  
し、子宮が、だ・ダメになっちゃっ、たら、私、妊娠できな、くなっちゃうのぉ」  
 
「ほう、繁殖できなくなるだと?・・・その時は当たらしいヒトのメスを攫ってくればいい」  
 
「ひ、ひぎ、ひあ、ひぃいいぐぁああああああああ!!ああああああ!し、子宮が!いやぁぁぁぁ!」  
 
タウルはそう言い放って、夕子の小さな肉の孔を触手でこじ開けた。  
膣の奥に肉の空洞が口をあけ、本来なら侵入されることがありえない場所が開かれた。  
こじ開けられた子宮口は鬱血し、味わったことのない激痛を夕子にあたえた。  
 
「さて、子宮の中はどうなっているんだ?・・・ふむ、組織は柔らかいな。というか脆いぞ。  
簡単に肉の壁が剥がれ落ちてくる。そして生臭い。狭く温かい場所だな。  
ここでヒトの幼体が作られるのか」  
 
「ぐぇあ・・・あああ、あああ、う、うごかさないで!お、お腹が痛いの、き、気持ち悪いのぉ!」  
 
タウルの触手が夕子の淫靡な肉と粘膜に包まれ、そのぬめる表面を蠢く。  
夕子の体温と血の流れの音がリズムとなって触手にその感覚を伝える。  
そして、夕子の子宮の情報も。  
 
「おお!タウルよ、子宮の構造や仕組みが詳細に伝えられているぞ!  
・・・やはりだ、ミカから得た情報は良い物だった。  
我々の思うようにヒトを繁殖させる事が出来るぞ!  
バルボグの繁殖にも使えるのは本当のようだ!」  
 
ヤシブの興奮した声がタウルに届く。  
どうやらかなり好都合な情報が得られているようだ。  
 
「ああああ!!お、奥が!子宮の奥でう、ごかないで・・・!」  
 
子宮の中を満たしたタウル。  
夕子の肉の感覚をして満足げな心地よさを感じていた。  
タウルたちの様子を見ていたヤシブはある考えをめぐらせていた。  
そしてモニタに表示された夕子の情報に視線を移す。  
 
(・・・家畜か。本星のザンギが哺乳類の養殖を試みたことがあったな。  
なにかおもいつくやも知れないな)  
 
ヤシブの視線の先には、  
夕子の胎中から触手を引き抜いたタウル、  
そして、破瓜と傷物と蹂躙の証としての血を滴らせた夕子がいた。  
 
「ああ、あ・・・ああ、ああぁぁぁ!!」  
 
夕子の意識はそこでいったん暗部へと落ちて言った。  
 
〜夕子編後半へ〜  
 

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