ダメ人間が集う魔窟として名高い萌え専門学校、  
『漢塾(おとこじゅく)』  
では、今日も鬼萌えの嵐が吹き荒ぶ。  
 
全校生徒数は三千人を越え、初等部から大学院までを備える  
学校法人漢塾──ここでは、女子の体操服はブルマーに白  
シャツ、スクール水着は古式を尊び、紺色限定という漢(おとこ)  
らしさを重んじる学風が売りとなっている。もっとも男の体操服  
は何でも良く、水着に至ってはフルチンでも構わないという生  
ぬるさも兼ね備えているので、なんだかなあといった感じ。まあ  
要するに、女尊男卑が謳われているのね、と理解していただけ  
れば有難い。今、漢塾初等部(世間で言う所の小学校)では、  
学校法人漢塾々長、玉皺屁八(たまじわ・へーはち)が、生徒た  
ちを前に朝礼を催していた。  
 
「わしが漢塾々長、玉皺屁八であーる!」  
二メートルを越す長身に、全身鋼のような筋肉。頭はスキンヘッド  
で、口の周りにはどろぼうヒゲをたくわえた中年男。それが、屁八  
のひととなりである。そんな、とても教育者とは思えない容貌を持  
つ屁八が、校庭に置かれた壇上で吼えていた。  
「学校訓であるマンモスうれピーを重んじ、各自勉学に励む事!  
以上、わしが玉皺屁八であーる!」  
実は漢塾、生徒数の多さからマンモス校と呼ばれているのだが、  
屁八はそれに気を良くして、学校訓をマンモスうれピーと定めた  
ってんだから、頭が痛い。しかし、その奇人を熱く見つめる一人の  
少年がいた。  
 
「フフフ。気合入ってるな、塾長のやつ」  
背まで伸びた黒髪をなびかせ、凛々しい顔立ちを持つ美少年。  
その名を剣野桃(つるぎの・もも)という六年生の筆頭を務める  
生徒が、屁八の姿を熱く、熱く目で追っていたのである。  
「格好良いぜ!塾長」  
 
オヤジ萌え。桃の性分を一言で言うと、まさにそんな感じだった。  
だが、それではただのおホモッ気がある男の子と相成ってしまい、  
漢塾における萌え区分を激しく逸脱してしまう(漢塾では、同性愛  
は固く禁じられている)事になる。そう、彼には重大な秘密があった。  
 
朝礼が終わり、一時間目のチャイムが鳴ると、桃は旧友たちととも  
に、着替えを始めていく。どうやら体育の授業を控えているらしく、  
桃を始め小学六年生のチビッ子たちは、いそいそと着ている物を  
脱いでいった・・・のは、いいのだが──  
「遅れるなよ、お前ら。六年生筆頭、剣野桃に恥をかかせるな」  
そう言ってシャツを脱いだ桃・・・の胸が、ふんわりと膨らんでいる。  
男女が集う漢塾ではあるが、学内は男子部と女子部に分けられて  
おり、共学という訳では無いので、この教室内に胸の膨らんだ生徒  
がいるという事はおかしい。しかし、他の生徒を急かす桃の胸は、  
見るからに柔らかな双丘を作っているのである。  
 
「桃、ブラジャーは着けないのか?」  
上半身裸になった桃の前に、親友の富樫(とみがし)が立つと、  
「ああ、いい。漢らしくないからな」  
桃はそれなりに膨らんだ乳房を隠そうともせず、今度はズボン  
を脱ぐ。すると、やはり男の子のお尻とは異なった形を持つ、ま  
ろやかヒップがぷりんと現れた。ちなみに言うと、パンツは女物。  
 
「みんな・・・じろじろ見るなよな」  
成長期にある少女特有の儚げなボディラインと、艶やかな肌を  
持つ少年、桃は、半裸となった自分の姿に魅入る級友たちを嗜  
めるように囁いた。否、ここまでくれば、もう説明は無用の事。察  
しの通り、桃は男子部の中にただ一人紛れた、  
『男装萌え少女』  
だったのである。  
 
「早く着替えろ!こっちを見るな」  
「う、うん」  
桃に促され、級友たちが慌てて着替えを続けた。だが、桃を除い  
たこの場にいる全ての人間が、麗しい半裸姿の少女の存在に気  
もそぞろ。ある者は、ちびた未使用の筆を固くさせ前のめり、また  
ある者は横目で桃を捉えつつ、着替えをしていた。  
 
「くそッ・・・女って面倒くさいな」  
桃は級友に遅れまいとパンティを脱ぎ、紺色のスクール水着(こだわり)  
の下に穿く、乳白色のサポーターに足を通す。この時、前かがみとなった  
桃のヒップがパカッと割れ、彼女の真後ろにいた級友たちは思わぬ馳走  
にありつけた。  
 
「わあー!も、桃、丸見えだぞ」  
「バ、バカ!見るんじゃない!」  
背で級友たちが騒いだので、桃は思わず後ろに気を取られてしまう。する  
と、前かがみ状態だった為に、バランスを大いに崩す羽目となった。  
「おっとっと・・・」  
サポーターに片足だけを通した後だったので、ケンケンをするように前の  
める桃。二歩、三歩とこらえはしたが、足を通したサポーターが皮肉にも  
膝を絡めてしまい、哀れ桃はそのまま教室の床へとスッ転ぶ。  
「きゃあッ!」  
級友たちが見守る中、桃は机を蹴散らすようにして倒れた・・・は、いいの  
だが、問題はその倒れ方。受身を取るべく、肩から回りこむように転がった  
桃は、そのままあお向けに倒れた。だが運悪く、膝に絡まったサポーターが  
足の自由を奪ったので、反射的に両のつま先を揃え上げてしまい、バズン!  
と女の大事な所がかっぴろげられてしまう。  
 
「ワー!ご開帳だ!」  
異性の恥肉を見て慌てふためく級友たち。悲しいかな、桃は四十人の級友  
の前で、処女肉を曝け出す事となったのである。  
 
「貴様ら、見るんじゃない!むこうを向け!」  
顔を茹でタコのように赤らめ、叫ぶ桃。だが、サポーターが膝に食い  
ついているため、起き上がることが出来ずじたばたと暴れ、秘肉を見  
ている級友たちに毒づくだけであった。  
 
「まったくもう・・・」  
立ち上がった桃は、スクール水着を肩に通しながら憤っていた。でも、  
胸には乳首ポッチを防ぐパッドを仕込み、一応は女の子の恥じらいも  
忘れていないご様子。そして、自らの着替えを終えると、  
「おい、お前らこの桃に続け!もうすぐ一時間目が始まるぞ」  
と、共に着替えを終えた級友たちを促した。しかし・・・  
 
「あ、ああ・・・行かなきゃな・・・」  
「う・・・うん。でも・・・」  
勇んで教室を出ようとする桃とは反対に、級友たちは皆、言葉を濁ら  
せてもじもじと足をくねらせている。中には着替えた海水パンツの前  
を押さえ、どうしようと困惑顔を見せる者も。  
 
「なんだ?どうしたんだ、お前たち。体育の授業は、あの塾長が自ら  
指南される水泳だぞ。遅れたら、どうなるか・・・」  
そう言って級友たちをたきつける桃の目に、少女である自分には見慣  
れない物・・・というか、現象が飛び込んできた。それは──  
 
「い、行きたいのはやまやまなんだけど・・俺たち、こんなになっちゃ  
ってて・・・す、すまん」  
仲間を代表するかのように富樫が進み出て、桃に向かって隆起した  
股間を見せつけた。桃を除いて皆、年頃の少年たちである彼らは、全  
員が男の本能を滾らせ、とても人前には出られなくなっていたのだ。  
すなわち、勃起中という事。  
 
「なんてこった」  
頬を赤らめ、頭をかく桃。これが、男の生理である事を何となく知って  
はいるが、四十人・・・というか四十本の男が、自分に向かってそそり立  
っていることが、彼女には信じられなかった。しかも、その原因が明らか  
に自分にあり、六年筆頭という立場にあっては、起きた問題を素早く解決  
しなければならないという事も分かっている。  
 
「どうしよう・・・桃・・どうしたら・・」  
漢塾々長、玉皺屁八の恐ろしさを知る級友たちは、桃へ縋るような眼差  
しを送った。しかし、さすが六年筆頭、剣野桃は落ち着き払い、  
「小さくしよう。みんな、それを出せ」  
と、級友たちの盛り上がった股間を指差し、答えたのである。  
 
男に憧れ、漢を目指した少女は、海水パンツから若茎を出している  
級友たちに囲まれていた。桃は輪の中心で、級友たちの男を両手  
で持ち、唇への侵入も許している。  
「あんッ・・・んぐぐッ・・ふんッ・・」  
腰まで伸ばした髪は水泳帽の中へ収め、魅惑の紺色スクール水着  
(超こだわり!)を着崩しながら、桃は誰彼構わず差し出された若茎  
を頬張っては、目を細めていた。  
 
「ぷはッ・・・これで、何本目?まだ、半分もイッてないか・・・」  
級友の精液を全身に浴びながら、頬張っていた若茎から放たれた  
樹液の名残汁を啜る桃。その引き抜かれた若茎の先から可憐な少  
女の唇との間には淫蕩な糸が引き、唾液と男液が互いをねぶりあっ  
た跡が、生々しくぬめっている。  
 
「次!早くしないと、授業に遅れちゃうぞ!」  
「桃、ごめんよ、ごめん・・・」  
「ぐずぐず言わずに、しゃぶらせろってんだ!」  
まだ射精していない級友を促し、桃は口唇愛撫に勇んだ。六年筆頭  
として、級友たちを窮地に追い込むわけにはいかない──そんな誇  
り高き思いを持ちながら───  
 
「時間が無いから、手の空いてる奴は自家発電に切り替えろ。桃に  
ばかり、負担をかけるな」  
桃の親友、富樫がいまだ股間を熱くしている者達へ檄を飛ばした。  
何せ、四十人もいるのだ。桃一人の性戯を待ちつづけたのでは、埒  
があかない。  
 
(ああ、おちんちんがいっぱい・・・)  
今や希少価値となった紺色スクール水着(こだわり過ぎ!)を、級友  
たちの精液で白く染めた桃は、女の子座り(正座の形で、お尻を床に  
つける座り方。各地によって呼び名が違うかも)といういかした姿勢で、  
男液を次々に受け止めていく。顔には、目も開けられないほどの樹液  
がなすりつけられ、肩から落ちた水着は胸元をすっかり晒していた。  
そして、小さな膨らみと可憐な苺蕾には、いきり勃った級友たちの若茎  
が突きつけられていく──  
 
(ううッ・・・乳首って・・・こんなに感じるんだ・・やっぱり桃は・・・女の子・・)  
硬くて柔らかい──桃は、級友たちの男をそう感じた。特に乳首を責め  
られた時、漢を目指していた少女は自分が女である事を強く自覚する。  
やはり、性別という戒めからは逃れられないのだ──と。  
 
「桃、イクよ・・・ふうッ」  
「俺もだ・・ああ、桃」  
中間達が次々と自分の顔を汚していく事──桃は、それが嫌では無か  
った。むしろ、喜んで彼らの放精を受け入れ、生温かい精液の恥臭が  
鼻を抜けていく瞬間に、女の冥利さえ感じていたのだ。  
(いいよ・・もっと桃を・・汚しても)  
頬に樹液の温みを確かめると、桃はとろりと濃い粘液を指で掬い、舌の  
上へ蕩かせる。そして、甘露を味わうように目を細めては、小さな女体を  
振るわせるのであった・・・・・  
 
 
所変わって、漢塾内にあるプール。ここでは、漢塾々長、玉皺屁八が  
きりりと褌を締め、いまだ姿を見せぬ生徒たちを待ちかねていた。  
 
「わしが漢塾々長、玉皺屁八であーる!・・・んだけど・・・もしかして・・・  
時間割・・・間違えちゃったかな・・・?」  
ひらひらと純白の褌をはためかせ、首をかしげる屁八。無論、剣野桃を  
始めとする六年生のクラスで、おぞましい四十人全員射精が行われて  
いる事など、知る由も無かった。  
 
「まあ、いいか。わしが、漢塾々塾長、玉皺屁八であーる!かんら、かん  
ら・・・神津かんら!梅宮かんら!」(注・カンナにアンナです)  
・・・という声を、桃は男液で染められた女体を横たえながら、半覚醒状態  
で聞く。そして、思うのだ。  
(ああ、塾長の声だ・・・格好良い・・)  
 
オヤジ萌えを有する桃。彼女はようやく級友たちの放精を終わらせ、六年  
筆頭としての責務を果たした・・・かどうかは分からない。しかし、一つだけ  
言えるのは、桃がオヤジ萌えしつつ、また微妙に女の子への道も歩んで  
いるという事だ。それが、何を意味するのか──  
 
何も意味しません、ハイ。  
 
おしまい  
 

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