妖魔の退治の為、町の神社から向かってきた美奈。  
彼女は破魔の巫女で先祖代々から妖魔、妖怪退治をする家に育った。  
今回は町から離れたところにある村の洞窟で妖魔がいるので退治して欲しいという依頼があったので向かってきた。  
「ここかな」  
洞窟の前に立つと大きな妖魔の反応がして、札で見てみるとそのようだ。  
石ころをポンと投げ込んでみるが特に反応はない。  
「入らなきゃ駄目かな・・・」  
一歩足を踏み入れる。  
中は薄暗く、足場もあまりしっかりとしてはいないので発光札で明かりを灯して進む。  
お払い棒で周りの怪しいところを突っつくがこれといったものもない。  
何もいないのだろうか。そう思った矢先に蛇の声がする。  
シャーと叫ぶが小さい頃、蛇を飼っていたのでこういうのには慣れている。  
周りの岩壁に発光札を貼り、広く見渡せるようにする。  
「さぁ、来なさい・・・!」  
美奈はどこから来てもいいように構えた。  
足元を蛇の尻尾に掬われないように気をつける。  
しばらく経ち、意外にも正面から妖魔の蛇はやって来た。  
戦闘体勢に入る美奈だが、彼女はその姿を見て呆気にとられた。  
「えっ・・・・・・く、九龍?」  
彼女が幼少時代から小学卒業するまでずっと家で蛇を飼っていたのだが、突然姿を消してしまった。  
親も余りにも長生きをする為怪しんだが、娘が可愛がるのでそっとしておいた。  
高校に上がってからも九龍を探し続けたがまさかこんなところで再開できるとは。  
喜んで寄る。  
「九龍!良かった・・・ずっと、ずっと心配してたのよ!」  
九龍と名づけられた蛇も美奈に寄りそい、足からするすると上がってくると舌でペロペロと頬を舐める。  
6年間も野良生活が続いていたせいか、随分と大きくなった。  
美奈は九龍との再会に喜ぶが妖魔は一体なんなのだろうと思った。  
九龍でないことは間違いない。この奥にいるのだろう。  
「九龍、ここで待っててね。すぐに戻ってくるから」  
美奈はそう言って洞窟の奥へと進む。  
 
「あれ、誰もいない・・・」  
洞窟の最深部に進むが妖魔や妖怪の姿は見えなかった。  
どこかに隠れているのかもしれないと思って壁や床を調べるがどうやらここが一番奥らしい。  
札を見てみると、丁度発光札を設置したところに妖魔の反応がある。  
あれ、と美奈は思うが九龍がいる。  
まさかと思った。そんな事あるわけない。  
美奈は急いで戻る。  
「九龍!?九龍!」  
戻ると九龍の姿は無かった。  
美奈はますます不安感が募る。本当に九龍が妖魔なのだろうか。  
「お願い、九龍出てきて!九・・・っ!」  
思わず足を取られる。こけた痛みを我慢して振り向くと九龍の姿があった。  
そんな、まさかと思う美奈。だが、九龍の反応は妖魔を示していた。  
「ね、ねぇ・・・嘘でしょ。九龍!妖魔じゃないでしょ!?」  
涙ながらに言う美奈。だが、九龍は尻尾を足に絡みつけて引き寄せてくる。  
妖魔であれば九龍を殺さなければならない。  
それだけはなんとしてでも避けたいがもう、決まっているだろう。  
「・・・ごめんね。九龍」  
美奈は破魔の術を唱えて九龍に向けた。  
手から光球が発生すると投げつけ、辺りを凄まじい量の光が包む。  
収まると九龍の姿は無かった。  
「・・・九・・・龍・・・」  
泣き叫ぶ美奈。自分で愛する者を殺した痛みはまだ高校生には重過ぎる。  
そんな中・・・するすると何かが寄って来たが美奈は気づくことがなかった。  
足に絡みついてくるがわからず、胴体部分までくると思いっきり引き寄せられ驚く。  
慌てて振り向くと九龍の姿があった。  
「えっ・・・ど、どうして生きてるの?やっぱり、妖魔じゃなかったの?」  
札を見るがやはり妖魔には間違いない。  
だとすれば・・・美奈には勝ち目がない。  
ずるずると引き寄せてきて、美奈は恐れをなして逃げようとするが、向こうの方が遥かに力が強く今度は体を持ち上げられて、一気に九龍のところまで来た。  
よく見てみると目は変わってはいない。だが、妖魔の証拠たる妖気を漂わせているのは間違いなかった。  
「わ、わわ、私をどうするというの・・・九龍」  
何も声を上げず、そのまま九龍の体に巻きつけられてしまう美奈。  
今まで戦ってきた妖魔の中でもこの妖気はかなり濃い。息苦しさに妖気も吸ってしまい、美奈は意識を失った。  
 
気がつくと美奈は九龍の巣だろうか。洞窟の奥に連れて行かれていた。  
体はがっちりと巻かれていて身動きが取れない。  
「九龍、お願い、離して・・・」  
そんなことを聞くはずもない。  
少しきつくなり、逃げれない。そう思うと九龍は頭をこちらに寄せ、首筋を舌で舐める。  
「ひゃうっ!?」  
思いがけない行動に驚く美奈。更に頬をペロペロと舐め、耳を甘く噛む。  
「はうっ・・・!く、九龍!だ、だめ!そこは駄目なの!」」  
何が目的なのだろうか。殺すつもりでもないらしい。  
妖魔に襲われた者は殺されるか、それとも妖魔を産む母胎になるかのどちらかだ。  
美奈は高校生ではあるが、彼氏もいなく、初体験すらしたことがない生真面目な巫女だ。  
九龍が自分を求めているとは思いもしなかった。  
「だ、だめよ九龍。わ、私まだ・・・」  
初めてはやはり好きな人だと美奈は思っていた。  
それを自分を求める妖魔に奪われるのは嫌悪感があった。  
例え母胎に選ばず、愛されていても。  
制止をするが向こうはそんなのお構いなしだ。  
耳の甘噛みを終えて、今度は美奈の口に強引に舌を入れて、絡ませる。  
「ん、はぁ、んくっ・・・はあぁぁぁぁ・・・・・・」  
少し長いように感じが、妖気を注入し、美奈の感覚を敏感にさせるためだった。  
肌から巻きつけられている感覚がひしひしと伝わってくる。  
次に乳房をチロチロと舐めていく。  
「はぁぁ!そ、そこ、おっぱいなのに!」  
じろじろと見つめると乳首が勃起している。  
それを舐めていくと美奈は声を上げて喜ぶ。  
「ひゃあぁう!そ・・・そこはだめぇ!」  
チロチロと繰り返し、飽きてきたのでちょっと咥えてみると嬉しさの混じった悲鳴をあげた。  
肩で大きく息をしてぐったりとする美奈。  
「も・・・もうだめ、おねがいやめて・・・」  
だが、九龍は止めない。今度は股の部分に頭を持っていく。  
どこだどこだといった様子で探していくとようやく見つかった。  
「こ、今度はなにを・・・」  
下着の隙間から入り、もぞもぞと動くと美奈の性器があった。  
では早速といった風に突起を舌で舐めまわす。  
「ひっ・・・!はああぁ!!」  
いきなり舐められた事で凄まじい刺激が体を通り抜けていく。  
美奈に気持ちよくなってもらう為、九龍は攻めているのだが本人には未知の快感で疲労の方が大きい。  
「なにか・・・なにかひろがってるぅ・・・」  
絶頂が近いようだ。更に攻めを強くする。  
「くぅうん!!ひゃあぁぁぁぁぁん!!!!」  
突起を甘噛みされると、体を強く痙攣させて顔一杯に喜んだ顔を作る美奈。  
ぐったりするところを見るとこれが初めてのようだ。  
「はぁー・・・はぁー・・・く、くりゅう・・・」  
今ので体から力が抜けてしまった。それを九龍はしっかりとささえる。  
まだ突起を攻めていて、その度に美奈は絶頂を繰り返す。  
 
何回目だろうか。大分時間が経ったと思われ、美奈は意識が朦朧としている。  
「ふ・・・ぁ・・・はっ・・・あ・・・」  
何処を見ているのだろうか。九龍はそろそろ良い塩梅だと思って尻尾を下の方に持ってくる。  
美奈は何をするのだろうと尻尾の方を見ると男性器を模したものが付いていた。  
「やぁ・・・だめ・・・くりゅう・・・」  
慌てて美奈は九龍が自分の中に入ろうとするのを止めようとしたが向こうは気にも留めず、逆に口の中に舌を入れられて2回目のキスをされてしまう。  
美奈が大分弱まってきたところを勢いをつけて挿入した。  
「あぐっ・・・いったぁい!」  
いきなりの挿入で美奈は驚き、処女膜もその勢いで破られてしまう。  
九龍はそのまま勢いに任せて動かし始める。美奈も痛みこそあったが腰の方から甘い疼きが広がり始めるのを体中で感じる。  
(いやぁ・・・九龍・・・お願い・・・)  
体に力が入らず、美奈はされるがまま。拘束も気持ちよく感じ始めているがこれではいけないと思い、何とか力をいれようとするがそれを九龍が感じ取ると強く巻きつく。  
「はぁう・・・だ、だめだよぉ・・・」  
自分の性器に九龍のものが出し入れされている音が聞こえてそれに伴い、美奈も恥ずかしさが増してくる。  
拘束されて感じ、自分が余程求められているらしい。  
舌を捻じ込み、美奈の舌に絡みつくのは放さないが為のものなのだろう。  
美奈はこのままいくと、あることになると考えた。  
「九龍・・・もしかして、私をお嫁さんに・・・」  
そう言うと一層勢いが強くなった。そのつもりなのだろう。  
(いやぁ・・・わたし・・・ママにされちゃう・・・)  
いけないと思いながらも体は素直だ。  
美奈の体には妖気が浸透していて陰部からでる蜜も初めてにしては多い。  
九龍は一撫で一撫でを優しくしていき、美奈を可愛がる。  
その刺激で軽く美奈は達する。  
「ふわあぁぁ・・・だ、だめぇ・・・くりゅう・・・」  
腹の中が疼いて疼いてしかたがないがペースは非常にゆっくりだ。  
じっくりと性の刺激を受けて、美奈はその間何度も絶頂を迎えた。  
「も、もう・・・だめぇ・・・おかしくなっちゃうよぉぉ・・・くりゅうぅぅぅ・・・」  
切なさが腹一杯に広がっていく。九龍は睨みをつけて動きを激しくする。  
「ふあぁぁ!はあぁぁぁぁ!!くりゅうぅぅぅぅぅぅ!!!!」  
美奈は既に屈してしまっていて笑顔一杯で答える。  
九龍は美奈を母親にするべく、尻尾で激しい刺激を与え続ける。  
「き、きもちいいのぉぉぉ!!もっと、もっといじめてぇぇ!!」  
これから何がおこるのか認識できているのだろうか。  
もういいだろう。九龍は我慢していた分を美奈の中に凄まじい量の子種を出す。  
「ふひゃあぁぁ!!!くりゅうぅぅぅぅぅぅ!!!!」  
美奈は全身を痙攣させて達した。  
九龍も体をぶるぶると震わせて美奈の中に出し続ける。  
卵管まで精液で一杯になってしまうのではないかと思うほどの量。  
挿入しているところからは徐々に溢れた精液がこぼれ始めていた。  
射精が終わると九龍はゆっくりと引き抜く。美奈は気絶してしまっていたが軽く痙攣する。  
流石に九龍は疲れたのか、動きが遅かった。だが、美奈の体を優しく支える。  
(美奈・・・絶対に渡さぬ)  
九龍の声が聞こえたような気がしたが美奈の意識は至高の快楽に沈んでいた。  
 
それから3ヶ月程たつ。  
度重なる妊娠と出産に美奈は、破魔の巫女としてではなく、妖魔の巫女に変わっていた。  
「あはぁ・・・きもちいいよぉ・・・」  
子供の蛇が美奈の体に巻きついていき、乳首から母乳を吸う。  
下からも愛液を吸い、栄養を摂っていく。  
腹は妊婦のようにボッテリと膨れ上がっていて、今にも産まれそうだ。  
「あ・・・あなた」  
外から夫が帰ってくる。シャーと言って妻にキスをする。  
それに答えるかのように美奈は自分から舌を絡ませていく。  
「んくっ・・・あむ・・・・ぷはぁ・・・」  
そして巻きついて、妻の体を全身で味わっていく。  
「だめぇ・・・あなた、あかちゃんがいるのに・・・」  
妊婦である美奈は腹の中にいる赤子を心配するが感じてしまう。  
九龍はおっと、と言った風に体から離れる。  
「ごめんなさい、あなた・・・でも、あかちゃんがいるから・・・」  
美奈は腹を摩る。九龍と自分の子だ。誰一人として死なせたくはない。  
九龍は周りの子供達を連れて、巣の奥に美奈と共に入っていく。  
「あなた、もうすぐ・・・20回目ですよ」  
体の中に動く命を感じながら、美奈は幸せそうな顔をしていた・・・。  
 
その後、町は無数の妖魔を連れた女性により壊滅。  
廃墟となった町にある神社では巨大な蛇の妖魔と女性が見られたがそれが誰なのかはわからなかった。  
 

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