「なあ、少し、頼みがあるんだが、いいか?」  
「ん?構わないけど、改まってどうしたの?」  
とある日曜日。日課の空手の練習も終り、のんびりしていると、突然姉ちゃんが話しかけてきた。  
「なに?頼みって。お金ならないよ」  
「いや、お前にそんなことは期待していない。ゲームと空手しか能のないお前のことだ。  
 どうせ新作のゲームでも買ったんだろ」  
「いや、今月は新しい化学合成キットに使ったんだ。有機リン酸系の薬物でね。  
 薬品会社のものに劣らない精度のものが家庭で作れるんだぜ。すごい時代だよな」  
「そんなもの、一体なにに使うんだ?」  
「毒手!昔の漢方薬だけの毒手なんてもう時代遅れだからな。最新の生化学技術を使って俺が新時代の毒手を開発してやるんだ!  
 師匠だけじゃなくて化学と生物の先生にも色々協力してもらってるし」  
「…いや、どうでもいいがな……。体だけは壊すなよ?」  
巫女服を着たこの妙に男らしい口調の女性は、もうすでに姉ちゃんと書いてしまっているが、俺の姉だ。  
うちは神社の家系で南無大武明神を奉っている。神道なのになんで南無とついているのかは、色々由来があり、仏教とも繋がりがあるかららしいのだが  
神道にも仏教にも興味のない現代っ子の俺にはどうでもいいのでよく知らない。  
一方、生真面目なこの姉貴は真面目に巫女としての修行を積んでおり、武の神である大武明神に仕える巫女として両親や祖父母から学んだ武術を日々練習している。  
内容は合気道に似ているようだが歴史が古いだけあって直剣や盾を使うなど、鎌倉時代以前のかなり古い時代の武術の動きも見受けられる。  
宗教系の武術の例にもれず、儀式や祭事としての側面も濃い。  
今は神に奉納する演武としての要素が強く、むしろ舞踊のようにも見える。  
まあ、カビが生えるどころか化石になりかかった大昔の武術が舞に姿を変えて細く長く続いているというようなものか。  
正直現代武道をやっている俺には学ぶ価値すら感じられない。  
それはともかく、それを学び、日々真面目に練習している姉貴の実力は本物だ。体の動きの流れるような滑らかさは達人の域にあるといってもいいだろう。  
実力もナイフやスタンガンをもったチンピラ数人を一瞬で制圧したことがある。  
体の動きの精度では現代武道をやっている俺でも敵わないだろう。武術の型でありながら舞踊の芸術の域に到達した動きの妙は神秘的ですらある。  
とはいえ、その強さは俺が求めるものではない。俺が求める強さとは単純極まりない。  
熊や象を一撃で倒す、あるいは銃弾をも弾き飛ばす、超人性を求めたものだ。繊細さより極大。  
これを人に話すと笑われるので言わないけど。  
 
それはともかくとして、  
「で、頼みってなに?」  
「ああ、それはな、最近だが、このあたりで女性が暴行される事件がおきているのを知っているか?」  
「ああ……、痛ましいよね。もし見かけたら叩きのめしてやるんだけど」  
「いや、それはダメだ!素直に通報してお前は隠れているんだ!他人を救うのは立派だがお前が怪我をしたら大変だろう!」  
「え?あ、うん。分かった。通報する」  
「いくら鍛えているとはいえ、そもそも戦いさえしなければ負けることも怪我することもないんだ。武の基本だぞ」  
まあその通りではあるんだけど。姉貴は妙に俺があぶないことをすることを嫌がるんだよな。いつまでも小さい子供じゃないんだけど。  
「話がそれたな…。ようは、だ。その事件の犯人自体は捕まったようだが、今後もそういう事件が起こらないとも限らない。  
 いや、むしろ起こるのが当たり前だろう。残念な話だが」  
「まあ、確かに。そういう男はいつの時代でもいるものだろうし」  
「そこで、だ。私もそういった相手に襲われることもあるだろう。並みの相手なら逆に叩きのめしてやるところだが、  
 中には実戦慣れしていたり、武術や格闘技の手練の性犯罪者がいないとも限らん。  
 そういう相手には時として不覚を取ってしまうこともあるやもしれん。  
 そうなれば取り返しがつかん。そこで、だ。お前に性犯罪者を想定した組み手をやって欲しいのだ」  
「……ええと、ようは武道経験者の俺が、姉ちゃんに、武術家として、でなく、性犯罪者として襲い掛かればいいのかな」  
「まあそういうことだ。武術家として勝負を挑むときと、強姦を狙って女性を襲うのでは当然戦い方も違うだろうからな」  
「でも、俺そんなことしたことないしなあ。まあ想像でもよければ」  
「よし。それじゃあ早速道場までいくぞ」  
 
さて、目の前には凛とした雰囲気でたたずむ姉貴がいる。  
しかし、隙がない。一体どうしたものか。隙のない相手を制圧する技術はあるが、肉親に練習で出せるものじゃないしな。  
というか……  
「さあ、どうした?来ないならこちらからいくぞ?」  
「あのさ、」  
「ん?」  
「実際のところ、強姦をイメージしてるんならこういう風に向き合わないんじゃない?これじゃ果し合いだよ」  
「む、言われてみれば……。すると、どうすればいい?」  
「そうだねえ。ありえるとすれば大人数で取り囲むとか、車なんかに突然引きずり込んで薬品で眠らすとか?テレビの知識だけど」  
「それは……今は再現できないな……それは怪しげな場所には近づかないとか、周囲を常に警戒するとかで対応するしかないか」  
「男が一人で襲い掛かるとすれば、やっぱり後から不意打ちかな。それに、むしろ、組み付かれてからどうするかを考えたほうがいいんじゃないかな」  
「そうか……。よし、じゃあ痴漢風に襲い掛かって来い!」  
ん〜、我が姉ながら色々ずれてるなあ。まあいいや。でも痴漢風ってどうすりゃいいんだ?  
「おうおう、姉ちゃん、色っぽいけつしとるやないけ」  
なるべく痴漢っぽくにやにや笑いながら後からお尻を撫でてみた。あ、柔らかい…  
「うひゃ!?こ、こら、いきなりなにをする!?」  
「襲えって言ったの姉ちゃんじゃん」  
「た、確かに。それなら、しょうがないが、こういうとき、どうすればいいんだ…?」  
「投げるとかぶん殴るとか?」  
「な、そんなこと、お前にできるわけないだろ!お前が怪我したらどうするんだ!?」  
いったいどうしろと……。そもそも十分な実力があり、警戒心も強い姉貴が今更道場で一対一の練習をしたところで意味があるのだろうか。  
警察とか民間の護身術の専門組織で有料のトレーニングとかを受けたほうがいいと思うし、それくらい姉貴だって考え付くだろうに。  
単に俺と遊びたいだけとか?なんかめんどくさくなってきた。  
「じゃあ適当に痴漢するから。文句言わないでよ」  
「あ……こ、こら……」  
べったりと後から抱きついてみた。  
そのまま髪の毛を避けて首筋を舐める。滑らかでどこか甘ったるい匂いと味が舌に広がる。  
さらに白い巫女服の合わせに手を突っ込んで胸を触った。巫女だからだろうか。  
ブラではなく、さらしっぽい布を胸に巻いている。とはいえ胸を押しつぶすようなものではなく、Dカップの胸を柔らかく包んでいる。  
「ちょ、ちょっと…」  
さすがに姉貴も耐えられなかったのか、こちらの手を取って投げようとする気配があった。  
実戦ならなす術もなく投げられるだろう。だが、俺が相手で、そもそも実戦形式なのか、痴漢対策なのかはっきりしないこの状況で姉貴も戸惑っている。  
動きが鈍い。  
 
「待った!これが練習だって忘れたの!?」  
「は!?、たしかに……でも、いったいどうすれば……?」  
「イメージトレーニング。実際に投げたらそこまでだから、俺が色々痴漢っぽくするから、それに対してどうするか頭の中だけで考えてみて」  
「わ、分かった。やってみよう……う、ん…」  
何を想像したんだ、姉ちゃん……まあいいや。そのまま服の中にいれた手で胸当て(?)をずらす。さらに、柔らかいほっぺたに口をつけてみる。  
「ん……あ、う…」  
「へっへっへ、姉ちゃん、いいおっぱいしとんのう……?」  
「や、やめてください……、こんなことして、いいと思っているんですか…?」  
「おっと、乳首が立ってるぜ?こんなことされて、感じてるんじゃないか?」  
「い、いや、違う……」  
実際のところ、姉貴のおっぱいの感触は素晴らしかった。すごく柔らかくて、ふんわりしてて、しっとり滑らかで……。  
彼女持ちの男はいつもこんな感触を楽しんでいるのだろうか……。  
姉貴も、彼氏とこんなことするんだろうか。それを想像すると嫌な気分になる……  
「どうせ、姉ちゃんも、彼氏にさわらせとるんじゃろう?ええじゃないか、別に」  
「ち、違う……、か、彼氏なんていないし、いたことも、ありません……」  
本当だろうか。  
「ほう、じゃあ、あんた処女かい?」  
俺はなにを聞いてるんだろう。状況が状況のせいか、なんだか頭がおかしくなっているようだ。  
「そ、それが悪いんですか!?」  
「い〜や、そりゃうれしいのう」  
「ほ、ほんとですか……?」  
「くくく、じゃあ、もっときもちようしてやらんとのう」  
乳首をつまみくりくりとひねってみた。  
さらに左手で帯を外して、赤い袴の中に突っ込む。  
「ん〜!そ、そこは……」  
「ん?なんやて?もっとして欲しい?」  
「ああ……だめ……お嫁にいけなくなっちゃう…」  
 
しかし、姉貴もこの状況に酔っているんだろうか。妙にのりがいい。普通なら、振りほどかれて正座で小一時間はこっぴどく説教を食らうはずだが。  
手をのばしていくと、滑らかな下腹部と太腿の感触。さらに、その中心には、柔らかい陰毛らしきもの。  
指を伸ばすと、ぬるりとした感触の割れ目を感じた……  
「へっへっへ。なんや、もうびしょびしょやないか…」  
よく見ると袴の股間にしみが浮いている。姉貴、この、状況で本当に感じているだろうか…  
さっきの姉貴に彼氏がいるんじゃないか、今まではいなくてもいずれ誰かと付き合うんじゃないかと考えたときの胸の痛み……  
これを、消すには、姉貴を、自分のものにしてしまえばいいんじゃないか?  
姉貴だって、俺に触られて、感じてるし…  
「ちょ、ちょっとまて!こ、これ以上は……」  
どうやら我にかえったらしい。股間をいじくられればそうなるか。でも構わない。  
「姉ちゃん、本当にぬらしてるじゃん。一体なにを想像してたんだよ」  
「そ、それは……」  
「本当は、痴漢されて、喜んでたんじゃないのか?」  
俺の意地の悪い質問に、姉貴は赤面してうつむいた。  
「お前じゃ、だめだ……」  
「なにが?」  
「痴漢とかじゃなくて、お前に触られても、嫌じゃないし、イメージトレーニングなんてできそうもない……」  
「……じゃあ、もっと訓練しないと、いけないよね」  
「え…?あ、」  
ぐいっと巫女服をしたにずらす。上半身がむき出しになるが、逆に両腕が固定されて姉貴はますます抵抗できない格好になる。  
そのまま解いた帯で後でに両腕を縛り上げた。  
そして、倒して袴を太腿辺りまでショーツごとずらす。  
「じゃあ、姉ちゃん。最後のイメージトレーニングだね。弟に痴漢されて、股間をぬらしてる嫌らしいお姉ちゃんは、どうされたいのかな」  
「ああ、だめ、だ……」  
「だめ、ねえ。下の口はどうは言ってないみだいだよ…?」  
そういって、お尻を割り開いて、ひくひく震えるお尻の穴と、白濁した汁を漏らすお○んこをむき出しにした。  
 
「姉ちゃん、俺に、こうされたくて、あんなこと言い出したんじゃないの?」  
「ん、ああ、そ、そんなこと……」  
「写真、撮っとこうかな。姉ちゃんの一番恥ずかしいところ」  
「んん!?」  
ポケットに入ってた携帯でアソコの写真を撮った。パシャリ、とデフォルトのシャッター音が響いた瞬間、  
そこはびくんと震えて、ぬめった液体をもらす。  
携帯を戻すと、口付けた。どこか汗の味にもにた味。舌から感じる柔らかいべとついた感触。  
たまらず、吸い付いた。  
「ん!?あ、あ、あ、ああああ!」  
姉貴が叫び声を上げた。そのままぐったりと床に突っ伏す。  
「じゃあ、いくから」  
あせる心とは裏腹に、ゆっくりズボンとトランクスを脱いだ。緊張すると立ちにくいというけど、呼吸法で動揺を押さえつけると、  
むしろこれまで経験したことがないくらいに硬く大きくなった。  
「あ、」  
姉貴が、お尻をこちらに突き出したままこちらを見て、怯えと、期待のまなざしを向けてきた。  
「思いっきり、して、いいから……」  
「え?」  
「初めてで、どうすればお前が気持ちよくなるか、分からないから、お前の好きなように、すればいいから…」  
「……!」  
もう耐えられなかった。  
そのまま姉貴の濡れたそこに、突っ込んだ。  
「ああ、ぐっ!」  
そこは狭かったけど、ぬるぬるに濡れていたためか、それほど抵抗なく奥まで刺さった。  
しかし、膜がさけたのか端から血が流れる。姉貴の処女膜を破ったのだ。  
しかし、このとき俺は姉貴のあそこの感触の気持ちよさに夢中だった。  
おもわず股間を激しく動かした。  
「ん、ああ、うう」  
そのうち姉貴の声の調子も変わってくる。  
「んん、痛い……、でも、いい……」  
「姉貴、苦しい…?」  
「ああ、でも、大丈夫……、もっと、激しくてもいい……受け止めてやる…」  
「く…!」  
それを聞いて、ますます激しく突いた。  
「う、ああああ!」  
「くっ!」」  
次の瞬間、そのまま姉貴の奥深くに出していた。  
姉貴に、中出し、しちゃった……、まあいいや。どうなっても。  
 
そして、俺はぐったりと力尽きた姉貴を抱き上げた。  
このままにはしておけないし、まだ、満足できない。  
そのまま俺の部屋まで連れて行く。  
しかし、処女膜が破れた直後は余計痛いという。どうしたものか、と思ったときだった。  
姉貴が顔を上げて言った。  
「その、なんだ、口でよければ、してやるぞ?初めてで、勝手は分からないが……」  
「じゃあ、お願い…」  
とはいえ、ベッドに横たわった姉貴は動くのも辛そうだった。そこで横になった姉貴の口に、俺も横になって股間を押し付ける。  
「ん……」  
そのまま喉の奥まで加えてもらった。もごもごと口を動かして、舌で舐めしゃぶられる。その感触に思わずため息が漏れた。  
「すげえよ、姉ちゃん、すごく、気持ちいい」  
さっきとは違って落ち着いて快感を味わえる。  
「ん、ん、ん」  
そのまま、さらに3回、口の中に出した。  
姉貴は少し苦しそうだったが、すべて飲み込んでくれた。  
 
それ以来、俺たちの関係は変わった。  
以前に比べて距離感が近くなり、無意識にぴったりくっつくようになったし、お互いに抱き付き合ったり、一緒に風呂に入ったりするようになった。  
姉貴は何かと俺の世話を焼きたがり、俺は俺で姉貴にべたべた触るのが普通になった。  
とはいえ両親や他人にばれては大変だから二人っきりのときだけだけど。  
まあ両親は結構のんびりした鈍い人たちがからそうそうばれないだろう。多分。  
 

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