「葉月は、一人でしてるの?」  
「・・・・・・何。それ」  
 
一体何を言っているのだろう。この姉は。  
6つ上の姉は大学生で、私なんかと比べ物にならないくらいの美人。  
だけど、誰かと付き合っている気配もない。化粧も服装もごくごく普通、むしろ地味なくらい。  
それを有効活用しないのももったいないと思うけど、それ以上に嫉妬が私の中にはあった。  
 
「だから、もう中学2年じゃない。オナとかしたりしないの?」  
「・・・しない」  
「まあ、そんなところがあんたらしいんだけど・・・・でもさ、お姉ちゃんとしては・・・一度は、可愛い妹に教えてあげたいな」  
 
ソファーに座っている私の足元に座り込むと、ある程度健康的にやけている私の足をゆっくりと撫でる。  
その手がどんどん足の付け根に上っていく。スカートを捲り上げながら。  
微笑んでいるのか。それともよからぬ事を考えているのか分からない姉の顔が、とても怖い。  
 
「ちょっと、・・・お姉ちゃん!」  
「何も知らないんでしょ?誰とも付き合ってない・・・中学生でもう処女じゃなかったら、ショックだけどね」  
 
ゆっくりと私の脚を開くと、まるであそこの臭いを嗅ぐかのように下着越しに顔を埋めた。  
その間も太ももをずっと撫でられ続け、鳥肌が立った。  
 
「や、っやだ・・・!変態!」  
「変態?・・・そうかもね。だって、凄いいい匂いするんだもの」  
 
荒い呼吸の音が耳に痛い。  
 
真っ赤になった顔を抑えるばかりで、抵抗することすら出来ない私が酷く恥ずかしい。  
でも、ぞくぞくと背中を走るこの感覚は何だろう。  
全身が震えるような。  
 
「・・・逃げないの?」  
「っ・・・」  
「・・・・可愛い、私の妹。大好きよ、葉月」  
 
ぬるりとしたものが私の下着をなめ上げた。  
それが舌ということは分かっている、・・・気持ち悪い感触に涙が出そうになる。  
 
「ふぅっ・・・」  
 
息が荒いのは姉だけじゃない、私もそうだった。  
唾液で下着がどんどん濡れて、陰毛も透けそうなくらい、きっと濡れていると思う。  
 
「ぁ・・・この下着、あまり可愛くないわね。今度一緒に買いに行かない・・・?」  
 
冗談で言っているのか、本気で言っているのか。  
どっちにしても性質の悪い話で、ぶんぶんと首を横に振ると、その答えが気に入らなかったのか、足を撫でていた手が止まった。  
やめてくれるの?  
と一瞬だけ考えたが、それは違っていた。  
 
「っああ!」  
 
私の恥部の、どこかを齧られた。  
とても軽くだったけど、まるで電流・・・いや、そんなのじゃない。  
体を突き刺されたかのような感覚が、全身に走る。  
笑い声のような声が聞こえた気もしたけど、私の声が邪魔をして耳に入らない。  
何度も甘噛みされ、そのたびに震え、声を上げる。  
 
「クリトリス、弱いのね」  
「やぁっ、あ、や、やだぁあ!」  
 
何度も短い呼吸を繰り返しながら、声じゃない、ただの叫び声を上げる。  
顔を覆っていた手は姉の髪をぎゅっと掴み、足はソファーの上に乗せられ、M字開脚のような形。  
はしたない。  
いつもそう言っていたのに、どうして。  
 
「やっ、あああ、あっ・・・」  
 
皮のソファーだからだろうか。  
体に力が入らず、ずるりと背中がすべり、座ったまま尻を突き出すような体制になった。  
もちろんのこと、強く姉の顔に恥部を押し付けてしまい、苦しそうな声が聞こえた。  
それがよかったのか、悪かったのか。  
姉が反射的に強く噛んでしまった。  
 
その瞬間、頭が真っ白になり、視界に火花が散った。  
 
「やああああ!!」  
 
 
叫んだところまでは覚えていた。  
でも、ぷつりと意識が途切れ、起きたのはそれから数分後。  
 
ソファーで寝ている私の下で  
せっせと姉が床を拭いているのを見て、一体何をしているんだろうと考えていた。  
・・・それが口に出ていたとは知らなかったが。  
 
「・・・何って、あんたね。潮吹いたのよ」  
「・・・・・・?」  
「・・・ついでにおしっこも。ホント、迷惑よ。ソファーに臭いつかなきゃいいけど」  
 
ぶつぶつと文句を言いながら床を拭いているが、その顔はどことなく笑っているようにも見えた。  
 
そうだ。  
さっき、意識がなくなったんだ。  
忘れていた記憶が蘇ると、恥ずかしさと気まずさで、姉から視線をそらしてしまう。  
 
どうしよう。  
どうすればいいの。  
 
「・・・・・・・ねえ、どうして私があんなことしたか。分かる?」  
 
雑巾を絞りながら、姉が聞いてきた。  
分かるわけなんて、ないじゃない。  
ただのたちの悪い冗談にしても、度が過ぎているし。  
姉妹のスキンシップなんてレベルじゃない。  
 
一歩間違えば、犯罪じゃないの・・・・  
 
 
「・・・・・・お姉ちゃんが変態だってことだけは、分かったけど」  
「・・・口の減らない子ね」  
「っ分かるわけないじゃん!何で、・・・なんで、私にあんなことしたの」  
 
「・・・・・・・・・・・・・あんなこと、好きな人とじゃなきゃ出来ない事なのよ」  
 
 
床を拭きながら言う姉の顔は、髪が邪魔をしていて見えない。  
 
「馬鹿よね。あたしくらい美人だったら、男の一人でも二人でもとっ捕まえてればいいのに」  
「・・・自覚あるんだ」  
「あるわよ。美人美人言われるもの・・・・でも、そんなの言われたって、何の意味ないじゃない。  
 アンタが。葉月が好きなんだから」  
 
顔を上げた姉は、悲しい、というのか。  
今にも泣きそうに表情が歪んでいた。  
 
「・・・・ごめんね。忘れて。今日のことも、今言ったことも。全部」  
 
忘れて、なんて簡単に言ってしまう姉だけど。  
それはどれくらい辛いことなんだろう。私には分からない。  
 
何でも出来る姉が、とても綺麗な姉が、私にとっては憧れで、誇りで。  
欲しいものなら何でも手に入っていそうだと、思った。  
 
思っていた。今の今まで。  
 
 
パタパタと廊下から足音が聞こえ、姉が手を拭きながら戻ってきた。  
そして私に向き直ると、満面の笑みを浮かべた。  
 
「掃除終わったから、買い物でも行こうか!」  
「・・・なんで買い物なの」  
「だって。可愛い下着買わなきゃいけないじゃない。アンタにもし彼氏でも出来たら必要でしょ?」  
「いいいいらないから!自分で買うから!」  
「いいのいいの。たまには私に買わせなさい」  
 
半ば強引に引きずられるように、玄関へと連れて行かれ、靴を出された。  
ここまでされたら行かないなんていえないだろう。  
 
「早く行くよー葉月」  
「ああもう分かったから!せかさないで!」  
 
わたわたと靴紐を結ぶと、既に外で待っている姉を追いかけた。  
 
 
何度見ても、身長が高くて、胸だって大きくて、腰だって足だって腕だって細くて、引き締まっていて。  
凄いむかつく。  
 
でも。  
その裏側には、努力があるのだって、知っている。  
欲しいものは自力で掴む人だから。知っている。  
 
つかめないものも、あるけど。  
 
 
 
「・・・・おねえちゃん」  
「何?」  
「ごめんね」  
 
 
きっと、一番欲しいものをあげられなくて。  
ごめんね。  
 
「下着、可愛いの買ってね」  
 
大好きなおねえちゃん。  
 

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