ミランダさんは稀代の天才魔法使い、二十二歳。  
ハニーブロンドと水色の目の現代的な美人さん。オールドスタイルの黒のとんがり  
帽子(と白のパンティとDカップおっぱい)がチャームポイント。  
僕はミランダさんのところに住み込み中の研修生、十七歳。  
 
ここ最近、特に暑い日が続いているけど、僕は基礎魔術のおさらいに、魔術言語の  
習得に、魔法薬学の実験にと、自分の魔法を高めることに燃えている。  
というのも、ミランダさんは前回、その天才的魔力を生かして、メイド・ホムンクルスの  
ミドリちゃんを造ったわけなんだけど、そのミドリちゃんが館の掃除を全部引き受けて  
くれて、僕はかなり自分の時間を取れるようになったから。  
 
昨日の夜も、僕は遅くまで実験室にこもって魔法薬学の実験に集中していた。  
幽霊の出そうな時間まで頑張って、一応ひと区切りついて良かった良かった、もう  
怖いから寝ようと思って寝室のベッドに倒れこんだら、一瞬で朝。  
早朝の明るい日差しは、今日も暑くなりそうな予感を覚えさせたけど、でも室温は  
まだ上がり切っていなくて、肌を撫でる空気はすがすがしい。  
夏でも朝のうちは涼しくて気持ちがいいよなあ、と僕は丸めた毛布を抱き締めて、  
半覚醒でうつらうつらしていると、ベッドの脇に何かの気配。  
こんな朝っぱらから幽霊?なんてぎくりとして、僕の意識が浮かび上がる。  
 
「ご主人さま、起きて下さい。そろそろ朝食の時間です」  
あっ、ミドリちゃんだ。良かった。幽霊じゃなかったよ。今朝の食事当番はミランダさん  
だったっけ? ……って、もうそんな時間?  
実は、僕がミランダさんの館に研修に来た日から毎日、特に用事がない限り、朝食と  
夕食は必ずミランダさんと僕の二人で、ミドリちゃんが造られてからは三人で、一緒に  
取るのが習慣なんだ。  
コンポラッテ魔法学園では、学年ごとに全員が一緒に食事を取るからそれにならって、  
とミランダさんは言った。けど、ミランダさんは案外寂しがり屋で、誰かと一つの食卓を  
囲みたいっていうのが本当の理由なこと、僕はちゃんと知っているんだよね、ふふ。  
ミドリちゃんも本来メイドだから、給仕に回るのが役目なんだけど、ここは王宮じゃない  
からって、やっぱり一緒にご飯を食べることになってる。  
それで、この頃の食卓はますますにぎやかで、ミランダさんはとても嬉しそう。  
 
「うう〜ん」  
そっか朝か、じゃあ起きなきゃ、ミランダさんを待たせちゃうよ、と思いつつも僕の  
疲れた体は動かない。  
「昨日は遅かったんだよ、ミドリちゃん。もう少し寝かせて……」  
僕は睡魔に抵抗できず、寝返りを打って大の字になる。  
「ミランダさまが食堂でお待ちです。起きて下さい」  
「あと五分だけ〜」  
「……ご主人さま」  
「むにゃぁ〜」  
 
なんて、意識が急速に沈んでいくのを感じていると、早朝のさわやかな冷気が  
パジャマの下に潜り込む。……いや、パジャマがはだけられたのかな。  
しかも、誰かが両手で僕の胸とおなかをさすってる。なんだか少し血行が良くなって  
体がぽかぽか暖かい。  
ああ、気持ちいいなあ。マッサージされてるみたい。  
 
ん? って、なに? 手が更に下へ下へ降りていくよ。  
このままじゃ僕の大事な場所にっ……、うわわわわぁ! 誰っ???  
って、部屋にいるのミドリちゃん以外にないじゃないか。  
僕が声ならぬ声を上げ、慌てて目をしばたかせて首を曲げると、眼下には例の  
メイド服を身に付けたミドリちゃん。ベッドに這い上がって、僕のパジャマのボタンを  
全て外し、片手を中に差し入れてる。  
 
「な、な、な、何してるのぉお〜! ミドリちゃぁあ〜んん!!」  
細い腰を強調するかのように、フリルのついた白いエプロンの紐を背中できゅっと  
結び、透けそうな白のストッキングをまとった美脚をさらけ出し、ミニスカ丈の黒の  
ワンピースで覆われたお尻を突き出しての四つん這い。  
見えそうで見えないパンティ。片足脱げかけた黒の革靴。  
僕はもう一気に目が覚めるのを通り越しちゃって、目玉が飛び出そうになる。  
 
「ご主人さまが、望んでいらっしゃるようですので」  
ミドリちゃんが僕のあれをパジャマの上から握りながら、上目遣いでこっちを窺う。  
綺麗なシルバーブロンドを低い位置でお団子にし、青い花の飾りの付いたヘアピンと  
白いヘッドドレスでまとめているのが、よく似合ってるなあ。  
……って、そんな場合じゃあないっ!!!  
「ま、ま、ま、待って……って、待て待て待ってぇ〜〜」  
違うぅ〜。それは男の生理現象なんだよぉ。  
いや、やってすっきりしちゃいたい気持ちは否定しないけど、で、で、でも……。  
 
って、……うぇえええええ??? ミドリちゃんの目が……、目がぁあああ!!!  
緑色に染まってる〜???  
何のスイッチが入ったんだか、ミドリちゃんの目は前回、僕に迫った時と同じ色に  
変化している。いつもの控えめで大人しげにふるまうミドリちゃんとは大違い。  
すごく……興奮してるみたい。  
もしかして、発情するとミドリちゃんの体に残った媚薬の成分の何かがどこかに  
作用してこうなっちゃうのかな。  
……び、媚薬内蔵の、ホムンクルス……ってこと?   
 
僕は混乱した頭で必死に魔術理論やら魔法公式やらを思い浮かべてみたけど、  
僕ごときではやっぱりさっぱり。ミランダさんだったら、すぐにでも簡潔に理論的に  
説明できるんだろうけどなあ。  
起き抜けで体も脳みそも上手く動かないし、おまけに股間の方も生理現象じゃ  
済まなくなってきてるし、僕のなけなしの理性も働かない。  
 
「……ご主人さま」  
ミドリちゃんが布越しにペニスをもみもみしながら体を倒し、あらわになった僕の  
乳首をぺろりと舐めた。  
「うひっ!」  
くっすぐったいよぉ、ミドリちゃん。  
 
薄い胸板の上に覆いかぶさったミドリちゃんが、僕の反応に力を得たかのように、  
更に舌先を大胆に動かして肌を愛撫する。  
僕は体をくねくねさせて笑い、でも彼女を止めさせたくなくて、腹の底の筋肉に力を  
入れて、両手を空中でばたばたさせる。  
「おほっおほっ、おほほほぉっ……いゃん!」  
うわ、今の僕の声、女の子みたい。恥ずかしい。  
 
なんて僕の葛藤をよそに、ミドリちゃんは構わず続け、あばら骨やみぞおちを  
れろれろしながら、徐々に下へ下へと移動していく。  
パジャマのズボンに手が掛かり、ずりずりと少しづつズボンがずり下がる。  
ううう、これはあれか、でも、ちょちょちょっとまっまっ……、あああぁぁ。  
 
ぺろんとむき出しになった僕のペニスを、ミドリちゃんが大事そうに両手で捧げ持つ。  
この構えは……、アレか? アレなのか?  
って、ミ、ミ、ミ、ミドリちゃんてば、どこでそんなの覚えたの?  
はっ! まさか、おとつい図書室に忘れて置きっぱなしにしちゃったエロ本、誰にも  
見られずに回収できたぞやったあと思ったけど、……ミドリちゃん、やっぱりあの本、  
読んじゃったのかなあ?  
僕の持ってるエロ本の中でも、秘蔵の無修正のやつじゃなくって、修正してあって  
そんなにどぎつくない方のだったんだけど、色々詳しい解説が載ってたっけ。  
きっとそういうの初めて見たであろうミドリちゃんにとっては、刺激的すぎる内容  
だったかも。影響受けちゃうよね。  
 
「んん……」  
おずおずと僕の股間に顔を近づけたミドリちゃん。挿入したことはあるけど、こんな  
まじかで見せたの初めてなんだよね。驚いたように目を見開いて、ゴクリとつばを  
飲み込んだ。  
「ミ、ミドリちゃん……?」  
あ、鼻の頭にしわが出来ているよ。  
って、そう言えば、……僕、三日くらいお風呂に入ってないような……。  
臭い……よね? それに少し垢が溜まってるようだし。ごめんね、ごめんね。  
 
僕が心の中で謝っていると、ミドリちゃんはふっと顔を上げて、感慨深げにほわっと  
溜め息を付く。  
「あの、ご主人さま、こんなに……大きなものが私の中に、入っていたのですね……」  
「のっ……、のあふっ!」  
うひひひー。大きいって、大きいって言われちゃったよおおお。  
もう、ミドリちゃんってば、可愛くって真面目な顔してるのに、上手いんだから〜。  
いやいやいやいや、社交辞令社交辞令。  
僕、べつに大きいぃくなんかないってば、なんてあはははははは。  
そりゃま、ちょっとは普通サイズより大きいかもしんないけど、うぇっへっへっ。  
 
なんて、僕が歓喜の渦に溺れる中、ミドリちゃんはそっとまぶたを伏せて、背中を  
ぎゅうんと湾曲させてお尻を突き出すような無理した姿勢になって、果敢にも僕の  
ペニスに赤い唇を近づけた。  
小さく開けた口元から可愛らしい舌が伸びて、亀の頭と出会ってこんにちは。  
ちろちろと慎重に舐めながら、唾液垂らして僕の前立腺を直撃!  
指で竿の部分をこする手付きが覚束なくって危なっかしいけど、それもまた良し!  
先端から一番下まで皮のダブついた所もカリの部分も、ミドリちゃんはそりゃもう  
丁寧に丁寧に舐めてしごいて、技術不足なんてなんのその。  
「んひっ、んひっ、んひっ」  
ペニスが綺麗になっていくのとは反対に、僕の奇声は止まらない。  
 
「んっ、はぁ……、ぁああー」  
ミドリちゃんが続け様に口を縦長に開けて、僕の先端をぱっくり咥えこむ。  
エロ本に書いてあったのをなぞってるなら、次はアレかな、なんて期待してた通り。  
あごとのどを動かしてちゅぱちゅぱやった後、顔を上げ下げして扱こうとしてる。  
「んんうー、んむっぅ?」  
あはは、やっぱり初めてだから上手くいかなくて、ずるずるじゅぶじゅぶと口の中に  
入り切らないでっかい飴の棒をしゃぶってるみたい。  
そのうちよだれが垂れてきたのか、じゅっぷじゅっぷなんてかなり水分多めの  
フェラ音がする。  
 
「……んん? ……ん〜う」  
ミドリちゃんも何か違うと感じてはいるみたい。  
眉毛を八の字にして眉間のしわがますます深くなってくる。  
最後にはのどの奥を突いちゃって、ペニスをケホッと吐き出して、申し訳なさそうな  
顔をするミドリちゃん。  
「上手くできなくて、あの……ごめんなさい」  
あああー、ミドリちゃんはこんな時でも健気でいじらしいんだよねぇ〜。  
うん、もうぜ〜んぜん大丈夫だって僕、もうビンビンに勃ちまくってるんだから!  
 
いっそのこと、据え膳食わぬは男の恥ぃいいい!!!  
なんて思っちゃったりしちゃってるしね。  
うんそうだそうしようははははぁはぁはぁはぁ。  
 
そんな訳で、僕はなけなしの腹筋を120パーセント使って上半身を勢いよく起こし、  
ついでにその余力を利用してミドリちゃんをころんと転がした。  
「ミドリちゃんっ!」  
「はい、あっ……きゃっ!」  
なんて可愛い悲鳴を上げて、ミドリちゃんは四つん這いのまま仰向けに引っくり返る。  
足を覆っている黒のミニスカートと白のフリルエプロンが煽られて捲くれ、すべすべな  
太ももとレースのついた青色のパンティが僕の目の前で御開帳。パンティのレースは  
細かい模様がすっごく綺麗。  
うーん、このパンティの趣味ってミランダさんの選択じゃないな。ミランダさんは清純  
そのものの白無地パンティだもんね。(いや別に、ミドリちゃんが清純じゃないって  
いう意味じゃない。厳密に言えば、二人とも僕が汚しちゃったようなものだしね)。  
 
「あっ! そっかぁ、レース好きなんだね、ミドリちゃん。ドアノブやカーテンの裾を  
レースで飾ってるの、ミドリちゃんでしょ?」  
そう言えば彼女が来てからというもの、屋敷内にはドアノブやカーテンだけじゃなくて、  
ティッシュの箱やテーブルクロスといった小物類、水槽ごみ箱みたいな物にまで  
レースの飾りが増殖してて、すわミランダさんの新しい魔法か、なんて生暖かく  
見守ってたんだけど、ミドリちゃんだったんだ。納得した。  
 
「はい。……あの、レースはお気に召しませんか?」  
こくりとうなづくミドリちゃんに、乙女なところはミランダさんに似てるんだね、ああいう  
乙女っぽいの、ミランダさんも好きだもんね、なんて僕は彼女たちを愛しく思う。  
「うんうんいやいや。気に入ってる気に入ってるっ」  
慌てて言う僕に、少し顔を赤くしてにっこり笑うミドリちゃん。  
 
「いつも綺麗だなーって感心してるんだよ」  
僕はさらに褒めながら、太ももを指で辿り、ミドリちゃんのパンティに手を掛ける。  
「うん。このレースもすごく好き。ミドリちゃんによく似合ってるっ」  
なんて言いながら、すすすっとパンティをずり下げる。丸いお尻に合わせて伸縮し、  
絶対領域を経て、白いストッキングの上を滑る青いパンティ様。ミドリちゃんが両足を  
揃えて膝と足首を伸ばしてくれたおかげで、それは関節にも踵にも引っかからずに  
するりと脱げた。  
 
「レースを穿いてないミドリちゃんも好きだけどね」  
僕はくしゃくしゃに丸めたレースの青パンティを鼻に当て、わざわざ大きな音が出る  
ように、くんかくんかと匂いを嗅いだ。  
「あああ。ミドリちゃんの愛液の匂いがするよ」  
パンティがこんなに匂うのならば、本体はどれだけべしょべしょに濡れてるだろうね、  
なんて鼻をうごめかせて見下ろす僕。  
「恥ずかしい……です」  
両手の指先で唇を抑えるミドリちゃんと視線が合った。その瞳に映っているのは  
期待と切願、それに情欲。  
僕としたいっていうミドリちゃんの気持ち、確かに伝わったぁあ!  
 
「ミランダさんが待ってるから、ちょっと大急ぎになっちゃうけど」  
僕はミドリちゃんの膝をつかんで股を割り、両足を脇の下に挟むようにして彼女を  
引き寄せた。黒のミニスカがミドリちゃんの下敷きになり、ずり上がって広がった。  
「はい。大丈夫です」  
「メイド服、着たままでも……」  
「ご主人さまが良ければ、私は構いません」  
やったぁやったぁ! このメイド服見た時から、やってみたいと思ってたんだよね、  
メイド服着衣プレイってやつ!!  
 
「うひっひっひ」  
ストッキングに包まれた足はつるつる滑って持ちにくく、僕は彼女の足首をつかみ  
直す。それから重心を左右に動かして膝で踏ん張り、体勢を整えてミドリちゃんの  
大事なところに僕のもうどうにも止まらないものをあてがった。  
「ううっ……、うひぃ〜」  
ズズンと奥まで一気に挿入し、休む間を与えずにずんずかずんずか突いて突いて  
突きまくる。  
 
「ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ」  
ぱこぱこぱこぱこ。  
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ」  
あんまりにも勢いをつけすぎたからか、なんだかミドリちゃんがどんどん後ろに  
ずれていくよ。ミニスカを踏んじゃったりしてちょっと邪魔かも。  
 
そこで僕はミドリちゃんの腰をつかみ、掛け声とともに彼女の体を引き寄せた。  
もちろん挿入したままでやったので、ミドリちゃんには相当な衝撃だったらしい。  
「よいっしょーっと!」  
「ぅあんっ!」  
僕の腰に回された彼女の太ももの筋肉がぎゅうんと締まり、背中の後ろで両足を  
ばたつかせながら、彼女が嬌声を上げた。  
うん、イイ声で啼くなあ、ミドリちゃん。それにお団子が崩れかけていて、銀色の  
毛先があちこちからぴょんぴょん飛び出しているのが色っぽいっ。  
 
僕は抽送停止のついでに手を伸ばし、メイド服とフリルエプロンの上からCカップの  
やわらかいおっぱいをもみもみする。  
布越しでも分かる。ミドリちゃんの乳首が固くなってるのが。  
ボタンのように盛り上がったそれを親指でこすると、ミドリちゃんは切なそうな顔を  
して食いしばった歯の間から息を漏らした。  
やっぱり乳首は感じるんだねえ。  
なんて僕は体を倒して彼女の胸のふくらみにかぶりつき、押しつけるように彼女を  
固定して、腰の動きを再開した。  
 
「ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ」  
ぱこぱこぱこぱこ。  
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ」  
ああぁ、さすがミランダさんの作った媚薬内蔵ホムンクルス。  
僕を咥えているいやらしい肉洞は絶好調。  
下半身が痺れるような快感! 脳天を突き抜ける悦楽!  
入口はきゅっきゅっと締め付けて、中はねとねとと滑りが良く、奥からは淫水が  
あふれまくって侵入するものを歓迎してる。  
 
来そう来そう、来る来る来る来る!!  
くぅっ! 我慢できないっ! ラストスパートに突入するっ!  
「ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ」  
ぱこぱこぱこぱこ。  
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ」  
ああ〜、出る〜〜。出ちゃう〜よぉ〜〜!!!  
 
僕は急いでペニスを抜いて、彼女の上で最後の構えをとる。  
「ううっ。くはぁああ」  
僕は絶頂と共に先端から精液をぶっ放した。それはまるで火口から噴出する白い  
溶岩のようだった。  
ドック、ドック、ビッシャ、ビッシャ。  
ああぁ、飛び散る精液が彼女のぐちゃぐちゃに乱れたメイド服に染み込んでいくよ。  
あーあー、はぁぁぁああ。  
満足、満足。  
やっぱり、メイド服は男のロマンだよね。  
 
「ふぅうう……。……さて、と。ミドリちゃん、ミランダさんも待ってるし、朝ごはんを  
食べに行こうか」  
「はい、ご主人さま。……でも、あの……その前に……」  
って、え?  
あっ! うわあああ!  
ミドリちゃんのメイド服、思いっきりしわくちゃになって、ぶっかけた精液が染みに  
なっちゃっている上、ストッキングも伸びて悲惨なことになってるし、綺麗に結い  
上げてあった髪の毛も完全に崩れてちゃってる。  
あまつさえ二人とも……、なんだかとても……、イカ臭い……。  
 
*  
 
結局、僕らは朝食の時間に大幅に遅れた。  
ミドリちゃんと二人して入った食堂には、ミランダさんが一人。お行儀悪く片肘を  
ついて、雁首そろえた僕らをじろりと睨んだ。  
「二人とも、遅いわよ!」  
うわ。ミランダさん、機嫌悪そう……。当たり前か。  
「お、遅れてごめんなさい、ミランダさん」  
「時間に遅れてしまい、申し訳ありません、ミランダさま」  
 
「それで? 二人してこんな時間まで、何してたわけ?」  
そう言って、ミランダさんはぷっと頬を膨らませた。  
「ええと……、その……」  
「なに?」  
「ううぅ」  
ミドリちゃんにフェラしてもらって、一発やってすっきりして、シャワー浴びて服を  
着替えて……、ってミランダさんに言えるわけない。  
 
「ほ、本当にごめんなさい」  
「別に……いいけどっ」  
沈黙した僕らに対し、拗ねたようにふんとそっぽを向いたミランダさん(怒った顔も  
可愛いよ、ミランダさん)。  
「朝ごはん、何回も温め直したから、ちょっと焦がしちゃったけど」  
言われてテーブルに目をやると、お皿の上に鎮座しているのは、完全に炭化して  
いる謎の物体A。  
「もちろん、食べるわよね?」  
「…………は…ぃ」  
やっぱり、これ、完食しなくちゃいけない……よ、ね。  
なんて、焼きすぎ妬きすぎ真っ黒こげこげ僕の朝食。  
 

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