午前7時を回り、俺はおもむろに部屋の鍵を閉めた。
夕食が終わり家族それぞれが自分の時間を満喫する中、俺は部屋で
音楽を掛けテレビにイヤホンを付け耳に装着、お気に入りのDVDをセットしたら
後はいつものように自家発電に励んだ。
―――
―
いつものように射精感が高まり絶頂に達する。
「フッ・・・フッ・・・フゥ・・・、・・・成功だ」
手元にあるティッシュには白濁とした液体が付着しているが俺の体に起こるはず
の現象が起きない、そう、快感が。
「さて、と」
後処理を済ませ部屋を出る、目指すは隣の妹の部屋。
「入っていいか?」
「んー、なにー?」
普段から仲の良い兄妹の関係を築いてきたおかげで夜の訪問に
妹はなんの警戒心も持たず俺を招き入れた。
「いや、なんかゲーム借りようかなってさ」
「好きなの持ってっていいよー、私今やりたいのないし」
ゲームを選ぶ振りをして横目で妹を見る、短パンにTシャツというラフな
パジャマスタイルでベッドに転がりながら漫画を読んでいる。
好機とばかりにベッドに飛び妹の上にのし掛かる。
「おりゃ!」
「きゃっ!?ちょっとお兄ちゃん重い〜」
そのままできるだけいやらしくない手付きでマッサージを行っていく。
「ゲーム借りるお礼だよお礼」
「いいよ〜、あっ、でも結構上手」
しばらくは真面目にマッサージを行い妹の体を解していく。
「ちょっと強めにやるぞー」
「ん〜」
ぐっ、ぐっと圧すと妹は「う゛っ」と声をあげるものの反抗しないのは
それなりに気持ち良いのだろう、そうして枕に顔を埋めるのを確認する。
そして俺は自分の能力を発動させた、ぐっと力を込めて圧す。
「ん゛ん゛ん゛ん゛っ!!!」
妹は体が浮くのではというほど痙攣してぐったりとした、息は乱れ
一気に汗が吹き出し、短パンの大事な部分はほんのり変色しているようだ。
俺の能力は「快感の移動」自分が得た快感を発散させず体内に納め
触れた相手に強制的に与える、難点は使いたい分自家発電をしないといけない事と
自家発電をしても快感が得られないところだろうか。
「どうした?」
明らかにイッた様子なのに何も分からないといった感じで妹に聞く。
「ハァ・・・ハァ・・・ンなんでも・・・ないよ」
「そうか」
俺はこの能力を使い幾度となく妹にマッサージと称し絶頂を与え
俺でしか味わえない快楽に妹が溺れるのを待った。
一ヶ月後、妹が深夜俺の部屋に訪れた時、この能力を感謝した。
END