ヴヴ、ヴヴヴ…
下半身からゆっくりと、もどかしい刺激が伝わってくる。
私は必死で耐えながら、手元の操作パネルとにらめっこをする。
「彼岸過迄」と「こころ」、あと1つなんだっけ…思い出せない。
この問題さえ解ければ、ecポイント1回分たまるのにっ…
思い出せないまま、ゆっくりと時間が過ぎる。
頭がぼぅっとしてくる、ダメだ、こんなんじゃ考えられない…
そして、蓄積された快感が弾けようかという瞬間
性具の動きは弱くなっていく。
一度ここまで来てしまうと、冷静に考えてる余裕なんか無いのは
経験でよくわかっている…というより、今そうなってしまっている。
強くして欲しい、思いっきり掻き回して欲しい、イキたい!
でも、手をパネルから離して触ったりすれば、監督してる先生にすぐ見つかるし
そもそも鍵付きの特別製下着の上からでは、イくほどの刺激は得られない。
卑猥な言葉で埋め尽くされる頭の中に、一瞬だけ答えが浮かぶ。
そうだ「行人」!
震える手でタッチペンを操作すると、正解の表示と共に答案データが回収され、
パネルの「ec」ストックが3回に増える。
2回あれば、6限目の苦手な数学も乗り切れる…
そんな計算をするまでもなく限界だった私は、「ecstasy」ボタンをタッチする。
ヴヴ…ヴィ、ヴィ、ヴィー!
バイブレーターが力強く運動を始める。
慌てて傍らのハンカチを口に当て、声が漏れないようにギュッと噛む。
別に声を出してはいけない決まりはないんだけど、周りから声が聞こえすぎると
すぐエッチな気分になってしまうので、生徒同士での暗黙の了解になってる。
もちろん多少は漏れちゃうんだけど。
「んっ、んふっ、んんんんっ…」
じっくりとほぐされたアソコの中を、バイブが蹂躙する。
椅子に座ったまま、腰を動かしてしまう。
散々焦らされた後だから、すぐきちゃうっ…
そして、トドメとばかりにクリトリスに当たる部分が激しく振動を始める。
そこは弱っ…!
「んーっ!んっ、んっ、んんんっぅ!」
身体が痙攣し、意識がホワイトアウトしていく。
でも、ゆっくり快感の余韻に浸ることは出来ない。
少しでも解いておかないと、この後がキツくなるのを知ってるから。
私は再びタッチペンを握り、パネルに出題される問題に向き合った。
ここは私立V女子学園。
各界の才媛を多数輩出する、決して表沙汰にならない名門校である。