エリカは不安げに部屋の中を見回した。
高価な調度品で飾られた部屋は掃除も行き届いて清潔だが、人の出入りが少ないためか空気が冷たく停滞していた。
(:○_ゝ-) 「お嬢様、こちらの部屋はお気に召しませんか?」
エリカの浮かない顔色に目ざとく気付き、片眼鏡の男が声を掛けた。
エリカは慌てて首を左右に振る。
ルイ・д・リ 「ううん。エリカこのお部屋好き…」
子供ながらに謙虚な嘘をつき、エリカはベビードールのドレスの裾を小さく握った。
両親と離れて暮らすのは心細く寂しいが、我が侭を言っても両親の元へ行ける訳ではない。
ここで良い子にしていれば、きっとまた両親が迎えに来てくれるはずだとエリカは信じた。
ルイ・_・リ 「あの…執事さん」
(:○_ゝ-) 「はい」
ルイ・◇・リ 「パパやママといつぐらいに会えるかな」
(:○_ゝ-) 「…」
(:○_ゝ-) 「旦那様も奥様もお仕事でお忙しいですから…まだ先になられるかと」
ルイ゜д゜リ
ルイ´д`リ 「…そう…」
部屋に一人残ると、がらんとした空間に広がるよそよそしさが身に染み、エリカの孤独感を強く煽った。
ルイ∩д∩リ 「う…う…ママ…さみしいよう…会いたいよ」
(:○_ゝ-) (…困りましたね)