私の名前は里中桃羽。研究所に勤めて2年目
この研究所は設立されて3年目だからこれでも中堅?くらいかしら。
私は今、ある一つの道具を試そうと廊下を歩いていた。
私の所属する開発チームで試作されたばかりのこの道具、誰に試して見ればいいのかと
上層部に相談した所、何と理沙さんとその部下である新入研究所員の早登(はやと)さんに試して見ろとの業務命令を受けた。
理沙さんは私の先輩ではあるけど、所属チームが違うから最近は中々お話する機会もなかったのよね。
ごめんなさい。お二人には悪いけど、内緒でちょっと被験者になってもらいます…。
まあハグするくらいだから、もしバレてもお二人がどうか許してくれますように……。
そう。その開発された道具ってのが
男女二人を強制的にハグさせるレーザーポインタ型の道具なの。
え?勝手に体が動き出してハグしたら、二人はパニックになったり怒り出したりするんじゃないかって?
ご安心を。何とハグしてる当事者の男女二人だけがハグしてることに気づかない優れもの…。
つまり二人とも無意識にハグしちゃうの。肝心な本人達が気づけないの。
ハグしてる本人たちは、側に立ってるだけとか都合のいいように解釈しちゃうのよ。
男女二人が抱き合ってることに気づくことはできないというだけで
レーザーポインタの使用者がハグできるわけではないこの道具。
そんなものが何の役に立つのかですって?
将来的にはハグだけじゃなくて…その…セックスさせる機械を作るのが目標なのです…。
当事者二人に無意識にセックス(回数を重ねさせれば無意識に妊娠)させる道具を
何のために作るのかですって?
大人の社会には色々黒ーい使い道があるそうで…。
詳しくは私も考えたくないです…。
まあ今の所、できるのはハグまで。改良を重ねればいつか完成するでしょう。
なーんて考えてる内に理沙さん専用の研究室に到着。
専用研究室…。私もいつか欲しいわ…。
コンコン。ノックする。ピンポーン。ドアホンを押す。カメラに向かって言う。
「里中でーす。」
「桃羽ちゃん?今、扉のロックを解除するわ。どうぞ入って。」理沙さんが返事をする。
中に入ると都合よく理沙さんと部下である早登さんが何やら打ち合わせをしてるみたい。
他に人はいない。私含めて3人だけ。ラッキーね。ちょうどいいチャンスよ。
「どうしたの?」理沙さんが私に聞く。
「えーと、理沙さんに私の研究のことでちょっと聞きたいことがあって…この分野は理沙さんが詳しいからちょっと聞いて、
教えてもらって来いと私の上司が…。」
「あら、そういうこと。いいわよ。時間がかかりそうなことかしら?」
「いえいえ!すぐ終わりますので!今、ちょっとよろしいですか?」
「ええ、いいわよ。じゃあ打ち合わせは少し休憩ね。」理沙さんが早登さんに言う。
「はい。わかりました。」早登さんが返事をする。
ん?早登さんの持ってるペン…宝石がついてる。立派だわねー。
まあいいか。
あれ?私を見て早登さんの顔が赤くなってる。
ん?私何かしたかしら?
まあいいか。
「それでですね…」
私は用意してきたダミーの質問を理沙さんにぶつける。
質問しつつ、手に持っているレーザーポインタのスイッチを入れる。
スイッチと言っても光がでるわけじゃなくてハグさせる電波を出す方のスイッチ。
そうそう。この道具の使い方は至って簡単。スイッチを入れて
ハグさせたい二人に向けるだけ。
電波を当てられた先着二名のお二人さんは無意識にハグを始めてしまうという訳。
ハグを止めさせるときはスイッチを切るだけ。
それだけでお二人に気づかれないままハグさせることができるの。
と言うことで質問しながら、さりげなくレーザーポインタを理沙さんと早登さんに向ける。
ドキドキ。これでいいはず…。
質問を聞いていた理沙さんと早登さん。
私の声に耳を傾けたまま…お互い向き合ってる!そして…
ガシッ。抱擁。抱き抱き。ぎゅー。ぎゅぎゅ。
理沙さんの胸が早登さんの胸に押し付けられて。
お互い抱き寄せてハグハグ。いとおしそうに。
体だけ。首から上は二人とも真顔。
理沙さんは抱きつきながら私の質問に答えてくれてる。
早登さんは黙って理沙さんの説明を聞いてる。
二人とも自分の行動に気づいてない!
せ、成功だわ!今まで一生懸命働いただけあってうれしい。
私が誰かとハグしたいくらい。感動。
えっちぃハグをしながら…一生懸命質問に答えてくれる理沙さん。
ちょっと悪い気もする…。理沙さんごめんなさい。
外国の情熱的なカップルみたいに激しくハグし合うお二人…。顔は真顔のままで。
さすが欧州の様々な国々のHなハグを参考に作っただけあるわね…。
あ、でも早登さんは顔赤いみたい。なんでだろう?まあいいか。
二人とも体を押し付けあって、絡めあって…。
手は背中からお尻までなめ回すように動いちゃってる…。
やばっ…私のほうが顔が赤くなってしまったわ…。
あっ…二人とも股間を押し付けあってる……。これ…いいのかな。。。
私に詳しく説明するために棚から資料を取ろうとする理沙さん。
情熱的なハグをしながらカニ歩きする理沙さんと早登さん。
棚に向かって二人で仲良くカニ歩き。
悪いけど、この図はちょっと面白いかも…。
理沙さんが早登さんの白衣のボタンを外して…
ベルトを緩めて…ズボン…いやパンツの中に手を入れると…
ま…まさか?
「それでねー、この資料の……ry」理沙さんは構わず説明を続ける。
あっ!理沙さんが早登さんのおちんちんを…さわさわ。なでなで。もみもみ。
ああ!早登さんもいつのまにか理沙さんの大切な所を…さわさわ。なでなで。
頭の中真っ白。。。。。。。
一瞬止まった私だけど、なんとか理沙さんの冷静な声を聞いて我に帰る。
理沙さんはおちんちんを揉み揉み…。早登さんはおまんまんをさわさわ…。
早登さんの指が、理沙さんのおまんまんの…中のほうに………。
キャーーー!!!
指が理沙さんの中を弄っている…。
「……。んふぅ。」説明の途中で
理沙さんが熱っぽい吐息を吐く。
………。もしかして意識できてなくても…体の奥の疼きとかは判ってるのかな…?
「理沙さん。どうしました?」早登さんが言う。
「えっ?ああ、何かこの部屋やけに暑くない?」理沙さんが答える。
「そうですねえ。空調効いてるのになんででしょ?」
二人は頓珍漢な会話をしている。首から上は冷静な二人。
首から下は南国のラブホテル…。
顔と体のギャップがすごすぎる…。
いやあ!握られてる早登さんのアソコ…完全におっきくなってるじゃない…。
これは想定外よ…。そこまでするなんて聞いてない!
どどど…どうすればい…いいのかしら…。
そうだ!スイッチを切りましょう。そうしましょう。
慌てて私はスイッチを切る。
ピタっとお二人の手が止まる。
ホッ。私は安堵する。
ん?でもお二人の手はまだそれぞれの大事な所を触ったまま。
あれ…?これどうしよう…。もうスイッチは切ってるし他にスイッチはないし。
あれれ??
あわわわわ…。
二人ともお互いのアソコを掴んだまま止まっちゃったー!!!
指が入ったまま!指が入ったまま!
「……クチュ。」なんか変な音してるー!!
どうしようどうしようどうしよう
顔面蒼白の私。でもお二人の淫靡な手の動きを思い出してドキドキして顔が赤くなってしまう。
顔が白なのか赤なのかわけがわから…なじゃrjrgふじこlp;@
「里中さん?顔色が悪いですけど大丈夫ですか?」早登さんが言う。
「あら本当ね。桃羽ちゃん。具合でも悪いの?」理沙さんが言う。
「風邪なら薬飲まないとね。」至って冷静な二人。
互いの性器を握りっぱなしで指入れっぱなしの当事者二人はきょとんとしている。
ちゃんと自分達の痴態に気づけてない。
はあー。この道具ー、すごい効き目ねー、ちゃんと効いてるなー。……じゃなくて!!
今は効き目が切れないのが問題なのよ…!!
「ご…ごめんなさい!!」
私は思わず研究室を飛び出してしまった。
早登さんが何やら声をかけてきたけどそれどころじゃない。
私の直属の上司の部屋に相談に行くために走っていた。
無効化光線。このレーザーポインタの効果をその名の通り無効化する。
22世紀のロボットが出しそうなこの道具。あってよかった…。
こういうのが無ければ安心して研究できないものね。
無効化光線を持って急いで上司と二人で理沙さんの部屋に向かう。
ドンドン!
理沙さーん開けてくださーい!
ドアが開いて二人を見ると…!!
あれ?いつもの二人。服装も乱れてない。手は離れてハグもしてない。
「桃羽ちゃんどうしたの?慌てて外に出て行って。」
「あはは、、な、なんでもないんですよー」
・・・・・・・
その後、テストを重ねるうちにどうして二人がスイッチを切った後にすぐに手が離れなかったのかわかった。
ただ単純に二人が次の動作をするまで抱き合ったままになる。ただそれだけだった。
つまり、水を飲もうとか仕事をしようとか次の動作をしようとすると自然に手も体も離れるって訳。
ゆっくり様子を見ずに慌てて研究室を飛び出しちゃったから気づかなかった。
私が早とちりしちゃったのねー…。
まあとにかく実験は成功。お互いの股間を弄るという思わぬ作用もあったけど
セックスが目標の私達としてはうれしい誤算。実用化に一歩近づいたわね。
ただ…理沙さんと早登さんには悪いことをしたわ…。
自分達の気づかない所でお互いの性器を……なんて二人とも夢にも思ってないでしょうね。
二人があんなに激しく…抱き合って…アソコを愛撫し合って…
頭に焼き付いている。夢に出そうだわ……。
あれだけ激しく…したんだから、二人とも手を洗ったほうがいいんじゃないかしら……私はそんなこと言える訳も無く
適当に言い訳をしながら上司と二人で苦笑いで理沙さんの研究室を後にしたのだった。
おわり