TVへの露出はほとんど無いがイベントは満員、カメラ小僧の数は数十名、発売グッズは即日完売、経済効果は日に数千万のアイドルというのは実はザラだ。  
 
斯くいう彼女もアイドル事務所に所属する一人で、今日はファンの撮影会とやらの仕事でこの会場に入っていた。  
水着を着てファンの前で可愛くポーズをとったりする仕事らしいが、金銭次第でエッチなポーズもサービスせねばならないらしい。  
もっとも深夜番組に出る為にプロデューサーと枕営業の経験もある理子には容易い仕事であった。  
 
「それでは登場して戴きましょう〜。リコちゃんどうぞ〜!」  
「みなさん、こんにちは〜、リコですっ!今日は来てくれてありがとっ」  
セミロングの髪をなびかせ水着姿のリコが登場すると歓声が湧き一斉にシャッター音が巻き起こる。  
それ程大きくないビルの一室を借りた会場だったが、ちょっとしたトップアイドルの気分ではあった。  
悩ましげなポーズをとりながら司会と談笑したりファンに呼び掛けたりする。  
「では、これからファンの皆様お待ちかねのリクエストタイムに入ります!」  
司会の進行のあと何故か舞台袖から屈強なマッチョの外人が出てきてリコは不思議に思った。  
マネージャーからそういった打ち合せは聞いていない。  
リコは突然男に後ろ手に手錠をかけられ、膝裏に手を入れて身体を持ちあげられた。  
「きゃあああっ!?」  
「リクエスト第一弾、リコちゃんのおしっこポーズで〜す!いや〜、レアショットありがと、リコちゃん!」  
赤子のように股を開かされたリコにファンの歓声と拍手が起こる。  
(さ…最低…。だから男って…)  
あからさまなリコの不機嫌な顔に司会が慌てて嗜める。  
「リコちゃん、スマイルスマイル!ファンに一言!」  
罵声をあびせたいのを堪えリコは引きつった笑顔を観客に向けた。  
「み…皆もリコにいっぱい素敵なリクくださいネ!」  
小便スタイルで健気に笑うリコにファンが湧いた。  
「リコちゃん可愛い!」  
「こっち向いて!」  
「次のリクエストは…おおっと、これは男性のロマンだ。リコちゃんのビキニの紐をほどきたい、で〜す」  
「…え…?」  
一人のファンが壇上にあがってきた。絵に描いたようなオタク男だ。  
「えーと…司会さん?何を…」  
「ではこのラッキーな男性に、これからリコちゃんの水着の紐を引っ張って貰いま〜すっ」  
「えっ?えっ?」  
ぽかんとするリコにファンの男が近寄ってくる。  
「り、リコちゃん…じゃあ、いくよっ」  
「……!?」  
首の上でリボン結びしていたビキニの紐を解かれ、ぷるるんと、たわわな乳房がこぼれ出た。  
 
「き…きゃあああっ!?」  
「どよどよどよ」  
「は〜い、リコちゃんのおっぱい登場〜!Fカップあげ底なしだ〜」  
「リコちゃーん!乳首も可愛いよ!」  
リコ初の生バスト披露に、歓声とシャッター音が同時に湧いた。  
「な、なんなの…これ…!?マネージャーは何処!?」  
身動きが出来ないので首だけ動かして辺りを見るが、知り合いは誰もいなかった。  
「次のリクエストはリコちゃんの乳輪のサイズを測りたい、だ〜。見たところ大きめだぞ〜?」  
ものさしを持ったファンの男がリコに笑顔で近づいてきた。  
 
 
リクエストはどんどん続く。  
「勿論リコちゃんは、おっぱいだけじゃ終わらない娘だぞっ!お次は下の水着イッてみよう〜!」  
リコの水着は不運にも紐パンだった。  
「本当!?リコちゃん!」  
ファンがどよめく。  
「ちょっ…司会さんっ、何いってんの…!?そんなの、いいワケないでしょ!?マネージャー!」  
慌てるリコを無視して、後ろにいるマッチョが更に大きくリコに股を開かせた。  
 
「あ、貴男も何のつもりっ…?は、離してよっ…!」  
男は日本語が通じないのか全く反応せず、その間にもオタクがリコに迫りビキニの紐に手を伸ばすと、さぁっとリコの血の気が引いた。  
こんな格好で、おまけに衆人監視の前でショーツを取られたりしたら一生の生き恥決定だ。  
(イ、イヤ…そんなの絶対イヤッ…!)  
「やめてっ…離してェ!」  
手首が擦り切れ血が滲むのも構わずリコは激しく暴れた。だが、どんなに暴れても外人の屈強な腕はゆるんでくれず手錠も外れはしなかった。  
「はあはあ…このヒモをほどいたらリコちゃんの秘密が…!い、いくよ…っ!」  
「ダ…ダメ!やめてっ…!貴男は私のファンでしょ?私のお願いきいて!ね…?リコを脱がさないで…?」  
リコは最期の頼みの綱をファンに託した。  
が、その真摯な祈りが通じる事はなかった。  
「リコちゃん…っ!」  
ファンの男が千切るように思い切りリコの水着の紐を引っぱると、会場が歓声で爆発した。  
 
「さあ〜、リコちゃん決死のサービスショットだぁ〜!生放送じゃないのが残念…!」  
「い、いやあああっ!」  
はらりとショーツが床に落ちて下半身に涼しさを覚えた。  
リコが恐る恐る自分の身体を見下ろすと丸出しの乳房の下方に、自分の土手と陰毛が見えた。  
(ああ……)  
ひきつった顔をあげると数多の望遠が自分の中心をカメラで妖しく狙っていた。  
「いやあっ!と…撮らないでっ…やああっ!」  
「リコちゃんのオマンコはどうですか?皆さん!」  
「サイコー!」  
「リコちゃん、こっちにも見せて!」  
リコを抱えたまま外人が舞台の端から端まで歩いて彼女の粘膜を観客に見せて回る。  
プラカード嬢のように堂々とした外人に比べ、リコは目の前が真っ暗になった。  
 
何十分間も衆人の前で肛門まで晒したリコには、いつものイベントと同じく、金を払って舞台にあがった者達によるツーショット撮影タイムが待っていた。  
ファンが自分の顔ではなく股間を凝視しているのがリコには、たまらなかった。  
全員ではなかったが、大勢に性器をを観察、撮影された事にリコは放心しつつあった。  
 
「お疲れさまでした、リコちゃん!さて、次のリクエストは『マッチョとリコちゃんのアナルセックスを見せてください』です!  
勿論リコちゃんは皆のためにハリキっちゃうぞ!では、アイドルの体当たりファックを御覧ください!」  
リコは口をぱくぱくさせ衝撃を声に出す事は出来なかった。  
 
三十分後―  
リコのゆるんだアナルからは血と精液が混ざりあってドロドロと流れ出ていた。  
「ナイスファイトでした〜リコちゃん!さあ、お次のリクですよ〜。おっ、ここでファンの皆様お待ちかねのスペシャルタイムだ〜。さあ皆さん、壇上へ!」  
「……え…?」  
「スペシャルタイムはお1人様30秒までは無料、以降は1分1万円の課金制となっております!アイドル、リコを堪能できるチャンスはここだけ!たっぷりリコちゃんとお愉しみくださ〜い!」  
 
○時間後―  
「リ、リコちゃん…!僕ずっとキミのファンでした…!ああっ…」  
何十人目かの男がリコの膣内で爆ぜた。  
「あぅ…もうやめて…出さないでェ…」  
「次は俺だ、リコちゃん!」  
立て続けに押し入った肉棒が猛烈にリコの粘膜を擦りまくる。  
「これがアイドルの膣か…とろけそうだ」  
外人に抱えられたままのリコに、見知らぬ男達が避妊具も装着せずに挿入して膣内に射精していった。  
「あ…赤ちゃんできちゃうっ…!やあぁぁ〜…」  
「は〜い、リコちゃんに性病移したかも、って男性は名乗り出てくださいね〜。あっ、もちろん申告はセックスした後でいーですよ〜♪」  
「あ、俺、毛ジラミ…」  
「クラミジア持ちかも」  
「いや〜、実は梅毒の治療中で…」  
「僕HIV陽性です…ごめんなさい」  
 
舞台袖の小声の内緒話にリコが真っ青になっていくのを、本番待ちの男達は誰も気付かなかった。  
 
おわり  
 

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