当時8歳の僕には2つ上の10歳のお姉ちゃんがいた。  
僕よりちょっと背の高いお姉ちゃん、優しい家事の手伝いもしている。  
お母さんのいないこの家庭では正に母代わりだ。  
お母さんの顔は覚えていない、僕が生まれてすぐに病気で倒れたらしい。  
僕とお姉ちゃんとお父さんと3人  
僕が泣いてるとそっと手を握ってくれるお姉ちゃん、そんなお姉ちゃんが、大好きだった。  
しかしある日、突然家族は崩壊した。  
株やらの失敗だそうだ。莫大な借金を背負ってしまった。  
数億に及ぶ借金は、家を売り、家具を売り、全てを売っても全然足りなかった。  
ある日、お父さんはどこかへ消えた。崖の下で遺体となって見付かったそうだ。  
しかし数億の借金をチャラにする程、金貸しは甘くない  
四畳半のアパートに二人残された所に来たのは、その金貸しだ。  
なんと、借金の返済のために売られたのは、僕ら姉弟だった。  
 
身体を売って金を返す。イマイチその時は意味が分からなかった。  
僕らが身体を張ったショーを披露するらしい、だがサーカスなどという優しいものではないらしい。  
詳細を聞かされ唖然とした。  
姉弟同士の種付け交尾ショーだそうだ。  
無論未成年、違法ではあるが、警察や政治家、治安を守るべきお偉いさんの人達も利用してるため  
もはや暗黙の了解となってるようだ。マスコミ関係も抑えてる為、外部には一切漏れない。  
つまりは闇風俗。道徳も法も無い。  
お姉ちゃんは昔から僕が見てもたまに見とれるほど可愛い。クラスじゃちょっとしたアイドルだ。  
その容姿のせいで痴漢に襲われそうになったこともあったそうだ。  
僕はそのお姉ちゃんに似て、元々女と間違えられるほどの女顔だ。そういった趣味の人からたまらないらしい。  
強制労働という選択もあったらしいが、容姿端麗との事でこちら側に回されたそうだ。  
頭が真っ白になり呆然としてる僕ら姉弟を男はワゴンで荷物と一緒に積め、どこかへ連れ去った。  
そのまま100人くらい入る小さな会場に連れて行かれる。  
ここが例の闇風俗なのだろう。  
まだ客は一人もいない、薄暗い会場の真ん中にスポットライトが当たるステージがある。  
一段高い広い丸い台、そこでショーを披露するらしい。  
 
まず低い舞台の上に立ち、全裸で挨拶。戸籍を客に見せ本物の姉弟である事を証明する。  
弟のペニスを姉が咥え激しくしゃぶり、そのままシックスナインの姿勢でお互いに舐めあう。  
そして本番へ、正上位、騎上位、色々と変えながら姉弟でセックスを繰り返す。  
無論、中に出す。姉が股を開いて精子が中に出された事を客に見せる。  
後は客全員に犯される形となり、満足行くまで口や肛門や膣やペニスを好き放題に嬲られるそうだ。  
説明を受けてるだけでめまいがした。  
 
この予行練習は種付けも兼ねてるらしい。  
そういえば前にお姉ちゃんは何か注射を受けてた、カプセルのようなものも飲んでいた。  
中身は排卵誘発剤や色々だそうだ  
客には幼女にみさなんの精液で種付けと銘打ってあるが、実際は僕の精子で孕ませる。  
何でも雑種が混じるとどんな子供が生まれるか分からないからだそうだ。  
一代目では奇形児も生まれることはそうはないらしい。  
つまりは容姿を一定の基準に保つため、血統書付き。ろくでもない。  
 
震える僕の手をお姉ちゃんはそっと握り、  
誰のか分からない子供を孕むなら、弟の子供を孕んだほうがいい。  
そういってくれた。  
 
ステージに上がり挨拶をする。  
恥じらいのため股間を押さえてる僕ら姉弟の姿を見て、男は容赦無く鞭を振り下ろした。  
身体が裂けた、そう思った。激痛に身体を捩り倒れこむ僕にさらに二発三発。  
すっかり萎えた股間にお姉ちゃんが顔を沈める。  
一緒に風呂に入ることも最近では無くなった、そんな僕のペニスを間近にみて一瞬戸惑うお姉ちゃん。  
ヒュッと鞭が鳴りお姉ちゃんの背中を叩いた。しかし悲鳴は押し殺していた。  
僕のペニスをお姉ちゃんは一舐めして思い切って咥えた。  
あのお姉ちゃんが僕のペニスを咥えてる、それだけでお姉ちゃんの口の中で僕のペニスは大きくなった。  
弟の変化に顔を真っ赤にし戸惑うお姉ちゃん。しゃぶるどころではない。  
舌がどうだの音がどうだのと口に含んだままお姉ちゃんはひたすら鞭を浴びた。  
シックスナインの姿勢で交わり、僕はお姉ちゃんの性器を一心不乱に舐め続けた。  
初めて見るお姉ちゃんのその一筋の割れ目、お姉ちゃんは見られるのも舐められるのも初めてだろう。  
「あっ・・・・」僕のペニスを咥える口から声が漏れる。  
お姉ちゃんの股間が濡れているのは僕の唾液だけじゃないはずだ。  
 
準備が整った。  
いよいよ姉弟でセックスを始めなければならない。  
ペニスを立て横たわった僕の上にお姉ちゃんが乗っかる、騎上位というらしい。  
膝立ちで僕のペニスの位置を合わせ、そしてゆっくりと腰を沈め・・・  
少しペニスが当たり、膣口を広げたあたりで動きが止まった。  
近親相姦の禁忌だろうか、処女喪失の恐怖だろうか。  
全身に鞭を打たれながらもそれ以上腰を沈める事ができない。  
やがて、意を決したかのように、腰を再び動かして僕のペニスを咥え込む。  
一気に根元まで入り、完全にお姉ちゃんの中に埋まった。  
肩で大きく熱い息を吐き、僕と目が合う度に顔を真っ赤にする。  
そのまま上下を繰り返し髪を振り乱す。吹っ切れたのだろうか、本能が動かしているのだろうか。  
僕は、お姉ちゃんの中に精液を吐き出してしまった。同時にお姉ちゃんの膣がキュッと締め付け痙攣する。  
しかし、ペニスを抜かずに繋がったままお姉ちゃんを下に組み敷き、正上位へと移動する。  
この方が精液を子宮にまで流し込みやすいらしい。  
ようやく引き抜く事を許され、膣口から精子が零れ落ちる。  
お姉ちゃんはステージに身体を投げ出し、呆然と中を見上げていた。  
だが、本来はここからが本番となるのだ。  
 
一通り予行練習は終わった。  
鞭のせいで全身ミミズ腫れ、身体に心にいやって程に忠誠を教え込まれた。  
心身共にメチャクチャにされた僕らは、薄暗く狭い独房のような部屋に閉じ込められる。  
ボロボロのベッド、食事は一日2回、栄養剤のようなものをよく分からない流動食で流し込む。  
部屋からは出れない、唯一の窓は鉄格子付き、夜になればあの悪夢のようなショーが待っている。  
要するに、地獄だ。  
 
ここに来て3ヶ月。  
慣れぬ事に僕達はボロボロだ。  
僕の肛門は直腸があちこち裂けてる。睾丸を強く抓られたせいで未だに激痛が残る。  
お姉ちゃんの膣は赤く腫れて熱を帯びてる。大勢の客を相手にし酷使したせいだ。  
そんなお姉ちゃんを犯さねばならないのだ。  
傷付いた膣に僕のペニスを突き立て出し入れする度に苦悶の表情を示す。  
しかし少しでも手を抜けば容赦無く鞭で叩かれる。  
「私は大丈夫だから」と気丈に振舞うその笑顔が心に痛い。  
そういえば、お姉ちゃんの下腹部が目に見えて膨らんできた。もちろんあの時の子だ。  
「お疲れ」と優しい声がかけられる。  
同じく親の借金の肩代わりで連れてこられた、僕達と同じ部屋の同居人だ。  
僕より8つも年上の16歳の先輩である。  
新入りである僕達に彼女は優しく接してくれた。彼女だってつらいに違いない。  
この部屋にいるときだけは全てを忘れられたのだ。こんな状況でも一緒に笑いあう事だって出来た。  
そんな彼女は、部屋のくすんだ色をしてるベッドで大きく膨らんだ腹を抱えくつろいでる。  
これから出産ショーが控えてるらしい。  
涼しい眼をしたセミロングの美少女、客から大人気だそうだ。  
そんな彼女の出産ショーは満員。会場は異様な熱気を帯びていた。  
彼女が立ち上がる。ちょっと大きめの乳房に付けられたピアスが揺れる。  
「じゃ、行ってくるね」  
しかし、彼女は帰ってこなかった。  
 
元々、心臓も弱く病弱だったらしい。華奢で色白な身体はそのせいだった。  
ただでさえ負担のかかる出産、出産前に犯され、出産中も犯され、出産後に犯され・・・・・。  
何の処置もされず、ひたすら男に嬲られ続けた結果がこれだ。  
命を賭して産んだ子供は死産。  
亡骸は産んだばかりの子供と一緒に細かく切り刻まれて生ゴミとして捨てられたそうだ。  
彼女は希望だった。笑顔をくれる彼女がそれだけで薄暗いこの部屋に光が灯った。  
しかし彼女は、何も残せず、何も残らず、借金も苦しみも存在も全てが消えてなくなった。  
今、お姉ちゃんは僕の子供を孕んでる。産まなければならないだろう。  
死ぬかもしれない、いや殺されるかもしれない。  
お姉ちゃんは悲しみと恐怖のあまり、歯をカチカチと鳴らし大きく身体を震わせ部屋の隅で声を殺して泣いていた。  
僕は、ただ泣くだけしかできなかった。  
 
それでも無情に時は流れ。  
お姉ちゃんは臨月を迎えた。薄い胸に似合わぬ大きく膨らんだ下腹部。  
僕はショーの度にお姉ちゃんを犯し続けた。僕の精液はお腹の中の子供までも届いているだろう。  
男達もお姉ちゃんの膣を貪り食った。妊娠で敏感になってる膣に肛門に、遠慮無しに肉棒を叩き込んだ。  
苦しいに違いない。でも僕に何ができるというのだろう?  
一週間後、出産の時を迎えた。  
お姉ちゃんは陣痛誘発剤なるものを注射され僕らは会場へ向かった。  
薄暗いステージの上でお姉ちゃんは突然苦しみだした。陣痛なのだろう。  
立ってもいられぬ痛みに膝を付くお姉ちゃん、しかし僕はそんなお姉ちゃんを犯さねばならなかった。  
後ろからお姉ちゃんの膣に僕のペニスをねじ込んだ。  
「いいいぃ・・・・・・ぎぃ・・・」歯を食い縛り耐えていたお姉ちゃんから悲鳴があがる。  
それでも責めを休めるわけにはいかない。後でどんな罰を受けるか分からないからだ。  
腰を大きく動かし激しく責め立てる。  
ふと、お姉ちゃんの身体から力が抜ける。まるで配線が切れたかのように。  
四つんばいのままだらしなく前のめりに倒れる、失神してしまったようだ。  
それでも僕は腰を止めなかった。命令だから?ショーだから?罰が怖いから?  
そうじゃない、僕の中に密かに沸いてた加虐心。それが僕を動かしていた。  
理性ではお姉ちゃんに対する罪悪感で一杯だ、しかし本能は全く逆の行動を起こしていたのだ。  
自らの精液で孕ませたお姉ちゃんが僕のペニスをぶち込まれ失神してる。その禁忌が欲望を駆り立てた。  
 
ふとお姉ちゃんの股間、僕のペニスの上あたりから黄色の液体があふれる。  
気を失い力が抜け、お姉ちゃんはおしっこを漏らしてしまったのだ。  
瞬く間にジョボジョボと大きな水溜りになってしまった。僕はお姉ちゃんの中で果てた。  
抱えてたお姉ちゃんの腰を離しペニスを抜くとそのまま前のめりに倒れこんだ。  
膣から漏れる精液とおしっこの水溜り、お姉ちゃんはその中にビチャっと身体を落とした。  
会場の熱気は頂点だ。失神したままお姉ちゃんは大勢に犯された。  
僕はもう、何も分からなくなった。  
お姉ちゃんは犯されながら出産を終えショーは終わった。  
肛門に実の弟ペニスを捻じ込まれながら大股開きで出産。  
あの狭い膣口から胎児の頭が覗いた所で、お姉ちゃんは激痛のあまり再び意識を失った。  
しかしビンタですぐに覚醒され、地獄に戻された。  
口の端から泡を吹きながらも、お姉ちゃんは出産と言う大儀をやりおおした。  
ぐったりとしてるお姉ちゃんはその後3時間に渡って犯され続けた。  
ボロボロのお姉ちゃんを身体を僕が背負い、ベッドに横たわらせる。  
意識があるのか無いのか分からない。膣から流れ出る血と精子を何度も拭った。  
心も身体も嬲られ尽くされた、しかし、僕らは生き延びた。  
 
筆舌に尽くしがたい屈辱と暴行を受け続け得た挙句、ショー1回で得られる金が二人で1万5000円。  
(一回のショーで得られる収入はそれの何百倍となる、1万5000なんて、端金だ)  
後は食費と寝床代として5000円が引かれ残った1万は丸ごと借金返済に当てられる。  
出産ショーは特別ボーナスとして3万、無論全て返済用。  
身体をすり減らし、ほぼ休み無しで毎日働いて一ヶ月で30万、一年で1000万近く。  
この年にしてはとんでもない大金だが、それでも数億という借金返済には遠く及ばない。  
 
それから5年間僕らは犯され続けた。  
毎日のように大勢の目の前でお姉ちゃんと交尾を繰り返した。  
舐める様な視線を受け僕達の身体は男達に貪り食われる。  
姉弟二人、ぎゅっと手を握りながら耐え、それが男達の残虐な欲望を駆り立てる。  
臨月の腹を抱えようとも、肛門が裂けようとも、ショーはひたすら続けられた。  
遠く霞んだ日常はもはや別世界。安息なんてどこか異次元にのみ存在する。  
船の狭い貨物室で荷物と一緒に運ばれ連れて行かれ、どこか外国の地でショーを行った事もあった。  
(暗く狭く身体がガタガタ震えるほどの恐怖と不安の中で、その間もお姉ちゃんは僕の手をぎゅっと握り締めてくれた。)  
お姉ちゃんの出産数も10歳の頃から5回。孕んでは産んで、産んでは孕んで・・・・  
今は6人目の子供を孕んでる。一人出産するたびに1000万分の返済となる。  
5000万、普通に働いていたら拝めないであろう大金だ。  
しかし数億という借金の前では焼け石に水。当然、子供も同じ運命を辿るのだろう。  
ひたすら犯され孕まされ産まされ続け・・・・親子何代かかるかは分からない。  
だがそうしてようやく払えるであろう金が数億である。  
 
そしてふと僕達の体が異常である事に気付く。  
ペニスは普段の状態でも15cmを超え、勃起すれば25cmに届く長さだ。  
太さも直径は5cm。睾丸も小さな子供の拳くらいはある。その性器は店に来るどんな客よりも大きい。  
そのくせ陰毛は全く生えず脛毛も無い。顔も未だに髭も生える事無く、男らしさとは無縁だ。  
お姉ちゃんも同じく、陰毛も無駄毛も皆無。乳首や陰部の色素沈殿も無い。  
その乳房はトップとアンダーの差が40cmを超える不自然なほどの巨乳だ。  
当然、乳首を摘めば母乳も吹き出る。  
妊娠と出産を何度も経験してるが、いわゆる出産太りとは無縁の体型。  
子供らしさの残る15歳の少女の細くスレンダーな身体に、巨大な乳房と孕んだお腹が異様な対比となる。  
 
そういえば僕達は昔から色々なクスリを投与されてた気がする。  
普段からよく分からないカプセルや粉薬を飲まされたり、色々だ。  
睾丸に太い針で何度も様々な種類の薬品を注射された事もあった。  
(激痛のあまり40℃の熱まで出す地獄だった。フラフラになりながらも"仕事"はやりおおしたが)  
お姉ちゃんはお姉ちゃんで排卵誘発剤を始め、しょっちゅう何らかの薬を打たれていた。  
乳首や卵巣に直接注射をされてた事もあった。  
僕には卵巣など感覚的には分からないが、歯を食いしばり脂汗を流し  
のたうち回りながら必死で痛みに耐えてたお姉ちゃんを見れば相当な激痛である事は分かる。  
 
そんな肉体改造を受け、ようやく「出荷」の準備が整ったらしい。  
 
男に僕らの運命を聞かされた。  
僕達を一人1億で買ってくれる人が見付かったのだ、当然、奴隷としてだ。  
お姉ちゃんは東南アジアの富豪にだそうだ。  
屋敷の地下牢に監禁され麻薬漬けにされ来客にその身体を振舞う。  
ここでは比較にならないほどの地獄のような責めを受ける為、多くは1年もかからず嬲り殺されるらしい。  
僕はアメリカのゲイ専用の裏風俗に引き取られる。  
身体の小さい日本人は幼く見られ、その手の人達に高値で取引されるらしい。  
そこで毎日毎日犯され続ける・・・ここと同じようなものだろう。  
ただ、25歳までには医療関係に売り飛ばされ様々な生体実験を繰り返され解体されるらしい。  
要するに、僕らは殺される。  
この身体に全ての欲望と罪を背負い捨てられる、まるで雑巾のようだ。  
しかし、元よりここに来た時点でこうなる事は分かっていた。  
今更死の運命にショックは受けなかった。  
それよりも、僕らが離れ離れで死ぬと知ったことが何よりもつらかった。  
 
お姉ちゃんは薬漬けにしてから出荷されるようだ。  
初めの一本目がお姉ちゃんに打たれる。  
恐怖に顔を強張らせるお姉ちゃん、針が手首に突き刺さり液体が体内に送り込まれる。  
目が、見開かれた。  
「あっあっああっああああ」半開きの口から涎を垂らして言葉にならない何かを発してる。  
髪を振り乱しながら床を転がり、ビクンビクンと細かく震え悶えている。  
男は黒いカバン一杯の注射セットが置いて出て行った。  
後は自分で打てという事だ、冗談じゃない、誰が好き好んで。  
しかしこの薬はそんな意識も吹っ飛ばすほどの依存性があるのだろう。  
もう理性など残っていないのだろうか、突然、中空を見つめ大声で笑い始めた。  
お姉ちゃんが壊れていく。あの優しいお姉ちゃんが、。  
数時間後、お姉ちゃんはようやく我を取り戻した。  
禁断症状に身体を震わせ割れんばかりの頭痛のを抱えてる。  
僕はカバンの薬を全て投げ出し、一つ残らず割った。  
こんなもの、こんなもの!  
 
ようやく落ち着きを取り戻したお姉ちゃんが口を開いた  
「一緒に・・・・・・」最後まで言わずとも分かった。僕もお姉ちゃんと同じ事を考えていたからだ。  
小さな僕らに突然のしかかった罪、理不尽な欲望と暴力。何故こんな事になったのだろう?  
錆びた鉄格子を壊し、窓から身を乗り出し空を見上げた。  
久しぶりに眺める広い空。  
空も雲も風も、遠い昔お姉ちゃんと一緒に手を繋ぎ歩いてたあの世界と同じだ。  
今、お姉ちゃんは僕の隣で震えてる。  
そういえば、怖いとき、痛いとき、どうしようもないとき、お姉ちゃんは僕の手を握ってくれたっけ。  
 
今度は僕がお姉ちゃんの手を握ろう。  
 
お姉ちゃんに、微笑みが戻った。そして  
 
 
 
 
 
固く手を取り合ったまま―――――  
 
 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・          END  
 
 

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