「あれ? なんだろう…」  
 
いつもの様に学校から帰っていると、空き地に何かが落ちているのを見つけました。  
 
近付いてみると、それは古ぼけたリリちゃん人形でした。  
 
「ずいぶん古いリリちゃん…」  
 
その時、なぜか気になったのでそれを持って帰る事にしました。  
 
「うん、綺麗になった」  
 
汚れを落とし髪を解いて、自作の服に着替えさせました。  
趣味の手芸がこんな所で発揮されるとは思ってもいませんでした。  
 
 
「きゃあ!」  
突然リリちゃん人形が眩しく輝き出しました。  
 
「こんにんちわ、私、リリちゃん」  
 
「え? 誰…?」  
 
周りには誰も居ないはずなのに……  
 
「だから、私、リリちゃん」  
 
「リリ…ちゃん? ホントに?」  
 
「そうよ、ちゃんと見ててね」  
 
そう言うと、リリちゃんは私と同じくらいの大きさになりました。  
 
「うそ…こんな事って……」  
 
「どう? あなたにお礼するために大きくなったのよ」  
 
綺麗な長い髪に理想的なバランスの体……  
それは女の私が見惚れるくらい幻想的でした。  
 
「お礼って…」  
 
「ふふ、イ・イ・コ・ト」  
 
「きゃあ!」  
 
リリちゃんが私を押倒し、唇を奪ったのです。  
 
「んぐぅ…ん…ん……」  
 
リリちゃんの舌が私の口内を蹂躙します。  
未だに事態が飲み込めない私は、ほとんど抵抗出来ないまま好きな様にされるだけでした。  
 
「ふぅ……どう? 良い気持ちでしょう?」  
 
リリちゃんが私の体を撫でながら囁きます。  
その声は、まるで甘い媚薬のように私の理性を奪っていきました。  
気付いた時には彼女も私も一糸纏わぬ姿になっていたのです。  
 
「なんで…こんな事するの?」  
 
「言ったでしょう? お礼だって」  
 
話をしながらも手は休まずに動いて私を刺激しています。  
 
「でも、勘違いしないでね」  
「ひぅっ…」  
 
私の胸や脚を弄る動きが激しくなります。  
 
「お礼って言うのは……私を10年以上も暗い箱に閉じ込めてた事のお礼だから」  
「いっ、痛…やめて…いや、いやー!」  
 
リリちゃんの腕が私の秘部に深く埋りました。  
 
「い、痛い…やめて、抜いてー」  
 
「ツクモガミって知ってる?」  
 
私の秘部に沈めた腕を動かしながら楽しそうに笑います。  
 
「私はね、たくさんのリリちゃん人形の恨みが集まって生まれ  
たの。もちろんあなたの人形の恨みもね」  
 
「あ…あう……」  
 
空いている手は胸や腹部の愛撫を止めません。  
 
「体に落書きされたり服を取られて裸のままにされた娘もいる  
のよ?髪を切られた娘、腕や足を切り取られたり、首を千切ら  
れた娘の気持ち……知りたいでしょう?」  
 
「や…やだ……いや、いや……いやーーーー!」  
 
あまりの恐怖と快感に、絶頂に達すると同時に気絶してしまいました。  
 
そして気付くと体がまったく動かなくなっていたのです。  
 
「ふふっ、人形になった気分は如何かしら?」  
 
人形になった私は、リリちゃんに運ばれてどこかの公園のような  
場所に置かれました。  
 
「良い事教えてあげる」  
 
返事も出来ない私にリリちゃんが話し掛けます。  
 
「私ね、最近発売されたリリちゃんビネットって言う商品のおか  
げで大きな男の子に大人気なの」  
 
…?  
何が言いたいの?  
 
「ふふ、良い人に拾われてね」  
 
そう言い残して彼女はどこかへ行ってしまいました。  
しかし、私には何の事だか分かりません。  
 
 
 
私はこれからどうなるのでしょうか……  
 

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