ふと目が覚めて、目の前に女―女の子の顔がドアップで映れば誰だって驚くやろ?
「キミ、もうすぐ死ぬから」
しかも、そんな事を言ってくるわけや。淡泊な口調で。
あれやね、俺の頭はどうにかなってもたみたいや。
死神? ルキアとかモモとかそんなん?
OK,冷静に考えよ。死神は死者の魂を運ぶ、これが俺の知ってる事や。
死神が人を殺すか殺さないかは重要やない。
重要なんは、こいつがホンマに死神なら俺は死ぬって事やな。
マジかよ……
「大マジだから」
しかも、こいつは心まで読めると。
「心を読める奴は多いよ。触れられる奴は少ないけどね」
触れられる……
なんとなく、少女を眺めてみた。
「キミ、いま変なこと考えなかった?」
いや? 別に何も??
「そう? なら良いけど」
取りあえず、覗き込むようにして目の前にあった顔を掴んで引き倒してみる。
「ちょっっ きゃっ!」
あ、やっぱ触れるんや。
テキパキと少女の服を脱がしていく―何で手慣れてるんかっちゅうんは秘密や。
お節介な幼なじみとガッコの後輩達とのコミュニケーションの賜とだけ言っとこ。
「ちょっキミ何かんっ」
唇を塞いで黙らせる。女を黙らせるのはコイツが一番ってね。
ここで焦ったらアカン、じっくり、ゆっくり。
上あご、歯茎、舌を絡めて……じっくりねったりとや。
ちょっと抵抗が弱くなったら頭をなでてやる、大抵の奴はコレのポイント高いんや。
反応して、体の強張りが消えたらもう堕ちたも同然やしな。
抱きしめたまま、ゆっくり体の位置を入れ替えてやって……
頭から首、そして胸に
ここでそのまま一気に触んのもNGや、一瞬だけ溜めて……な
「んあっ」
そしたらこうなる、と。んで、あとは調理人が好きに料理するだけっちゅーワケや
胸の頂と蕾に指を這わせる。
「いひゃっ!?」
不意に、挿入。
「ちょっ、調子にっ……乗り、すぎっ」
聞く耳もたへん、体は十分に溶けとる。後は心を溶かしていくだけや。
俺は抽送を繰り返した。
ゆっくり、時に早く
蜘蛛が獲物を捕食する時みたいに感覚を麻痺させて心を溶かしていく。
心も、体も、想いすらも……少女を構成する全てを。
そして、ため込んでいたものを最奥に解き放つ。
全てを溶かす、最高の毒を。
「コイツが死ぬ理由ってコレだったのね……お前にしか出来ないとか言うから何かと思えば……私が帰るのを楽しみにしてなさいよアイツら」
そう、小さく呟いて少女は淡い光を大事そうに抱えてゆっくりと揺らめきながら周りの空気に溶け込んでいった。