初雪に栄える夜月。半分に欠け輝いて山奥の洋館を照らす。
ソコに居るのは一組の男女。キングサイズのベッドが部屋中央に存在する薄暗い寝室。
男はベッド横の椅子に座り、シルクハットにサングラスを掛けてトレンチコートを纏い、全身を黒一色で統べている。
女はベッドの上。裸で仰向けになり、顔に麻袋を被せられていた。
麻袋は呼吸用の小さな穴が空き、首位置でガムテープを巻かれて固定。女の顔は見えなくとも、第二次成長前の幼い身体が、この人物は年端も行かない少女だと知らせる。
少女の左胸乳首には安全ピンが貫通し、『3ねん1くみ』と言う名札が直接取り付けられていた。痛々しく血の軌跡を腹部まで垂らし、悲痛の声で泣き叫ぶ。
「うわぁぁぁぁん!! もぅ、やだぁぁぁぁっ!! おっぱいとれちゃっ、うよぉ……しんじゃう、ひっく、よぉっ……」
しかし少女が泣くのは左胸の事では無い。吊り上げられている右胸についてだ。
バラ茎の様に無数の刺が剥き出す『棘(いばら)の触手』。その先端は細針のフックになって曲線を描き、右胸の乳首を貫通して真上へと引っ掛けてグイグイと釣っている。
だから少女は手が傷付くのも構わず、棘の触手を両手で握り、全体重を乗せて上昇を抑えるしかない。
「ふぎぃっ、ふぎいぃっ……」
そうしないと、触手はどんどんフックを引っ掛けたまま上がり、乳首をブチブチとちぎってしまいそうな勢いなのだ。つまり、少女が力尽き、手を放した時が最後。
男はその様子を、コートの裾から床に何本も触手を這わせ、いつまでも楽しそうに眺めていた。
「そろそろ、か……」
眺めていたが、飽きが来る。男は床に這わせていた触手を螺旋状に束ねて擬似ペニスを作ると、ソレを少女のピッタリと閉じたヴァギナにあてがう。
少女は麻袋を被せられていて気付かない。だが、無数に刺の生えた触手を挿れられたら膣はズタズタにされ、一生使い物にならなくなると容易に想像できた。
クリトリスも細い触手に優しく撫でられ続け、赤く擦り傷を作って晴れ上がっている。棘の触手で行われる拷問愛撫。
「それでは……サラバだ触手ハンター!!」
ザ・バラ男が咆哮し、棘ペニスが膣に潜り込もうとしたその瞬間、
「墓穴を掘ったわねザ・バラ男! 天逆自在の術っ!!」
少女とザ・バラ男の位置が入れ代わる。
少女は椅子に座ってトレンチコートを羽織り、ザ・バラ男は全裸でベッドの上。そして棘の触手ペニスを自らのケツ穴に深々と……
「ぎやあぁぁああぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
こうしてザ・バラ男は倒れた。残す敵は恐怖の将、触手将軍。
頑張れ、ラブリーマヤ!!
負けるな、触手ハンター!!
もう続きません。