気がついたらそこは触手溢れる肉の世界。  
目の前には悠然とたたずむ先週来たばかり転校生。  
これは学院一の美少女と転校生の触手少女がエッチするだけの話。  
 
 
その場は、あまりに一般の人間が暮らす世界とかけ離れた空間であった。  
床から天井まで紫と赤黒い肉塊で覆われ、粘液の膿汁を纏わりつかされている。その肉が幼虫のように蠕動し、ぐちゅぐちゅと不気味な音を立てている。肉塊と肉塊が僅かな隙無くひしめきあい、粘っこいせせらぎとなって奏でられていた。  
そしてその壁には一人の少女が蠢く肉の触手に囚われていた。ストレートの黒髪を肩口まで伸ばし、艶を放っている。整った卵形の小顔は一つの理想形と言えるだろう。  
すっと通った鼻のラインの美しさ、大き目の双眸の愛くるしさ、血色のいい薄い唇。男を魅了するには十分すぎる顔のつくりだ。  
女性の身体を画一的に包んでしまう高校の制服も彼女の肢体の前ではそれを隠しきれないらしい。数枚の布に拘束されているはずの二つの膨らみはふっくらと丸く膨らませ、重力の存在を忘れたかのように吊鐘型に強調されている。  
美胸から理想的なラインで括れた細腰には、グラビアアイドルも顔負けであろう。艶かしい逆ハート形の小尻がスカート地を持ち上げ、短いスカートにくっきりと浮かび上がる桃型のヒップラインを演出する。  
スカートの裾より伸びる長い美足は黒のニーソックスに包まれぴっちりと肌に吸い付き、清純らしい少女の雰囲気に反して肉感的でフェティッシュな魅力を引き出している。  
 
「ここは一体どこなの?お願い!私をここから助けて!美月さん!」  
 
美月と呼ばれたもう一人の少女。助けを求めている囚われの少女に対峙するように立っているのは、同じ学生服を着ている亜麻色の髪の美少女であった。しかし、その顔にこの異様な空間に対する動揺の表情は見えない。  
いや、むしろこれが自然とも思っていそうな雰囲気さえ醸し出している。黒髪の少女に比べてよりスレンダーであり、無駄な贅肉など欠片もついていない。折れそうなほどに細い腰から続くヒップラインは美しい傾斜を描いている。  
スカートの裾より覗く太ももの張りが瑞々しく、ソックスを丸く盛り上げるふくらはぎが綺麗に伸びて扇情的な脚線美を見せる。ふっくらと盛り上がった形の良い胸の下に腕を組み、片腕を上げ、指先を美しい鋭角的な顎に当てている。  
やや波打つ亜麻色の髪は、ふんわりとして腰まで伸びている。上品に通った鼻筋、薄桜色の唇。凛々しく整った小顔を目の前の黒髪の少女に向け、美しい見る者を吸い込むような双眸に写るのは、必死に助けを求める少女だ。  
しかしその瞳には、自分が狙われているとも知らない獲物を見下ろす肉食の獣の様子さえ伺えたかもしれない。  
 
「大丈夫。何も怖くないんだよ。琴乃ちゃん」  
 
琴乃と呼ばれた黒髪の少女は、美月が言ったことが理解できなかった。彼女は周りの状況が見えているのだろうか?床、壁、天井、四方八方が毒々しい赤と紫の肉で一部の隙も無く覆われているのだ。  
どれも臓腑じみた粘膜と生汁の塊で、その上自分は床や壁から伸びるぬるぬると粘膜を滾らせた触手に腕や脚を拘束されているのだ。女子高生とも限らず、こんな状況に放り込まれて平静でいられるはずもない。  
   
「ここは琴乃ちゃんにとっての楽園。もう何もつらいこともない。我慢する必要も無い。琴乃ちゃんが琴乃ちゃんでいられる場所なんだよ」  
 
『楽園』かつて、若しくは今もどこかでその言葉に人は夢を馳せ、戦い、惑わされ、そして何処かへと消えていく。琴乃は優秀な学生だ。  
明らかに美少女と断言できるその容姿もさることながら、勉学やスポーツにおいても素晴らしい成績をとっている。しかしその完璧さから多少クラスや学年全体から浮いた存在となっている感は確かにある。  
全てが上手くいくとは本人も思ってないし、願ってもいない。多少の窮屈さはあるが、付き合いの長い親しい友人もいる。琴乃はいまの生活に十分に満足しているのだ。  
そんな琴乃が、『楽園』という今時チープささえ感じさせる言葉に夢や希望も感じるはずもなかった。ましてやこのおぞましい環境でなんて。  
 
「お生憎ですが楽園なら間に合っています。さぁ、私をここから放すのを手伝って下さい」  
 
そう言い放つと、琴乃は腕をわずかに上下させ腕に絡みついている触手に隙間を作ろうとする。触手自身が粘つき滑りやすく、拘束もそれほどきつくない。意外と簡単に僅かな隙ができ、そこから腕を抜け出さそうとする。  
 
「ダメだよ」  
 
美月がそう言った途端、触手は今までのまどろっこしい動きをやめ、腕と脚に強烈に絡み付いてくる。一瞬すぐに抜け出せそうだ気を抜いた琴乃は、いきなりの束縛に僅かに壁から離れかけた体を再び壁に押し付けられる形になった。  
 
「はうっ……。な、なんですか……これは……!」  
 
「ごめんね。誤解を与えちゃったみたい。不便ね、人間の言葉って……。いつも本当の気持ちは伝えられない。でも、私たち本当にいい仲になれると思うの。だから、言葉なんてきっと無粋だよね」  
 
そして次の瞬間、琴乃の唇は美月のそれと重なっていた。  
 
「……っ、ん、んちゅ、んむぅ……っ!」  
 
突如奪われた乙女の唇。それが男性のものでないのがその瞬間唯一の救いだろう。しかしだからといって同姓だから許せる行為とも断じてない。あまりの唐突な出来事に数秒の間、自分に何が起こったのか理解できなかった。  
ぺたりと張り付いた美月の唇は弾力があって柔らかく、しっとりと濡れ湿っていた。紛れも無く唇より伝わる柔らかな甘い肉の感触に現実を咀嚼することになる。  
 
「くふっ……ん……い、いやっ……離れてください!」  
 
ようやく首を振って美月の顔を振り払うことに成功した琴乃は、自分の心臓が大きく鼓動していることに気付いた。動揺した自分を落ち着かせるために体が深呼吸を要求してくる。  
そしてようやく自分になにが起こったのか振り返ることになる。  
 
「い、一体何をするんですかっ!」  
 
そう言い放った次の瞬間には、美月の腕が琴乃の腰に伸びぎゅっと抱きつかれた。上体を倒して体を密着させた形となり胸同士が擦り合う。そして再び重なる唇。まるで先ほどのキスは挨拶とでも言うかのように今度のキスは違った。  
グッと頭を引き寄せられ、深い口付けを強要される。二人の唇がくちゅくちゅと擦り合わされる。  
琴乃はもう一度首を振って逃れようと試みるも、後ろの肉の壁に頭を押し付けられまったく振りほどかせてくれそうにもない。腹式呼吸も阻まれ、鼻で荒く息を吹く。溢れてくる唾液は、美月の舌によって綴り取られていく。  
自分の体液を飲まれる恥辱に、悔しさを感じるが、同時に琴乃は自分の体全体が熱くなってくるのを感じた。  
 
「ん……っぷぁ。んくっんくっ……ん、んちゅ、んー!」  
 
琴乃の微妙な変化を感じ取ったのだろうか、美月の舌は深さを増し、遠慮なく口に潜り込む。濡れた舌先に歯茎をなぞられ、今度は唾液をたっぷりと流し込まされる。  
これらの一人の少女にとって許しがたい行いに、琴乃は眉を寄せ、上下の歯をキツく閉ざすことで抵抗の意思を露わにした。  
だが美月の唇が熱烈な折衝を繰り返すうちに、眉間の皺は薄れ、そして一瞬だが固く閉ざしていたはずの門を緩めてしまった。  
舐め潤し、ついばみ、貪り続ける美月はそれを見逃さなかった。震える琴乃の舌を絡め捕ると、くちゅくちゅと涎を合わせながらシゴいてくる。  
 
(いや……こんなこと……でも、体が、だんだん熱く……)  
 
淫靡な水音が鳴り、琴乃の口壺は蹂躙されてゆく。熟達した舌技に琴乃は否応無く快感美に口全体が包まれてゆく。  
 
「ん……。んくっ。美味しい、琴乃ちゃんのよだれ」  
 
僅か数分のことであったはずが、既に十分以上も時間がたったように感じてしまう。互いの口腔を繋げる唾液が橋となった後、その自重で途切れ落ちる。煌く雫はねっとりと琴乃の胸元に垂れ落ちて制服を濡らしている。  
 
「んくぅっ……。ど、どうしてこんなこと……。あ、あ、ひゃぁっ」  
 
「さぁ、本当の琴乃ちゃんを見せてちょうだい。私は琴乃ちゃんの全部が知りたいの」  
 
今までただ琴乃を拘束するだけであった肉壁と触手に変化が現れた。両脇の間の肉壁より無数の細長い触手が壁から伸び始めたのだ。  
それはさながら蛇のようにのたくり、しかも群れとなって、獲物を前にじりじりと攻め寄ってくる。  
 
「ひっ……あぁ……い、イヤっ!やめてっ!こんなの……!こんなの……!」  
 
 先ほどの接吻も常識人からしたら許されるものでない、しかしそれでも本人もそれに対して憤慨している余裕もあるだろう。  
 だが今この迫りくるものは、そんな世界の常識や倫理など一欠けらも通用しないものがある。  
 琴乃はそれを本能で気付き、体が必死に危険信号を発しているのだ。体が全力でここから脱せよと命じている。  
 考える間もなく、本人が冷静であればどこにこんな力を細い体に隠していたのだろうと疑問に思うほど力を振り絞って体を揺さぶり脱出を試みる。  
 だがそれも結局琴乃の住む世界の常識の範疇なことなのであろう。肢体に絡みつく触手が琴乃の全力の抵抗に呼応するかのように締め付けを強めるのだ。  
 結局この抵抗は自分の体力を消費しただけに終わり、頃合を見た触手が再び進撃を開始する。目指すは生地を丘状に盛り上げて震える双丘であった。  
 
「い、イヤッ!気持ち悪い!こないでぇ……!」  
 
 複数の触手が琴乃の身体に接触を開始する。制服越しの感触であるが、じっとりと湿った感触に思わず身震いしてしまう。  
 恐怖に駆られ再び力の限り体を揺さぶって抵抗するがもはや触手たちは待ってくれない。  
 
「くうぅぅ……!はぁっ!」  
 
 琴乃が突然高い声をあげ、全身をビグンとさせる。ついに触手たちが制服の隙間から内部に潜り込んできたのだ。  
 器用にもブラウスのボタンを一つ外してそこからさわさわと肌を撫でるような動きをしながら震える双乳へとむかってくる。  
 プリンの様な弾力でささやかな双乳が抵抗をしるしつつも、触手の触れた部分からヌルヌルとした皮膜から発生するおぞましい感覚が広がってくる。  
 粘膜にまみれた触手との摩擦感を強まり、柔らかな乳肉が敏感に反応する。  
 ぎゅるりと二つの山嶺の麓からブラごと巻きつくと蜷局を巻いて締め上げられる。  
 中にたっぷりと身を詰まらせた果実の脂肪が柔らかに絞り出される。洗練された巨乳が触手によって歪に形を変化した。  
 その動きは美月の目線からも制服の中で双丘が触手によっていいように弄ばれているのが分かる。  
 
「あうぅッ!ああああ……」  
 
 この一般の女子高生が出会すにはあまりに壮絶な体験を前に琴乃は必死に意識を振り絞って耐えていた。  
 しかしそうして必死に守りを固めているにも触手たちは全く意に介さない。  
 そうしているうちにも今まで触手それぞれが思いの儘に蠢く動きから、伸縮を繰り返すうちに全体が一定のリズムを持ちはじめた。  
 まるで一つの目的に向かうかのような動きに変化しているようだった。  
 螺旋状に乳房に取り巻く触手が這い上がり、その頂上を目指す。それは次第に力強く、じりじりと怯える獲物を崖っぷちに追い詰めるかのように……。  
 そしてまったく突然に、新たな試練が彼女を襲った。  
 
「はううっ!くうううぅぅっ!」  
 
 一際大きな声をあげ、たまらず琴乃は頤を反らす。触手の先端が乳丘の頂点に到達したのだ。  
 いまだ触手たちがブラの上だけで蠢いているのは変わらないが、集中して少女の隠された尊い果実を責め立てている。  
 乳房の先端にある一際敏感な突起、それに触手たちが絡まり、強く擦り付けたり絞り上げられたりする。  
 その刺激は今までの比ではなかった。胸の先端がジリジリと痺れる様な甘い蠱惑の炎で絶え間なく焼かれているような気がする。  
 
「……や、やぁ……ひン……乳首がぁ……ひぐンンッ!」  
 
 琴乃の口から喘ぎ声が流れ出し始めてしまった。細首の内側が火照り、じっとりと汗ばみ桜色に染まっていく表情の変化がみてとれた。  
 それから触手がリズムある動きで肉実を撫で回す度、琴乃はそれに対応するかのように定期的に甘い声を漏らすようになってしまった。  
 ギュムッ、ギュムッと乳房をこね回されるたびに胸の芯で微熱が渦巻く。柔らかな肉房に触手が食い込んでいく感触。  
 豊かな弾力を持つ双丘は震えながらたわみ、歪みながら揺れ動く。その動きは神経を通して乳房から脊髄を伝って脳幹へと喜悦を持ち込んでくる。  
 制服はもはやめちゃくちゃに乱れて皺だらけになっていた。粘汁で溢れかえり、布地を浸透して制服の表面にまで染み出してさえいる。  
 必死になって抵抗しているつもりが、胸を中心に甘い刺激が広がり続ける。刺激に対して率直な肉体は否応なく反応してしまう。  
 媚熱に浮かされ、甘く息を吐き悶える少女。無理矢理に暴かれた少女の性感を、触手が容赦なく責め立てる。  
 いやらしい粘音が響き、人外の肉悦に翻弄される少女の艶めかしい声がそれに重なる。清楚な顔は、じっとりと汗ばみ紅潮していた。  
 
「は……くうぅっ……や……やめてぇ……!」  
「琴乃ちゃんは敏感なんだね。ちょっと弄っただけでそんなに素敵な声をあげちゃって……。  
自分でもここをこんなふうにするのが好きなのかな?もっと琴乃ちゃんの声を聞かせて……」  
 
 そう美月が言うと、伸びた触手が足首から太ももまでに絡みつき、いよいよ肢体の動きを完全に止められてしまう。  
 巻きついた触手の動きはそれだけに収まらず、斜め上方へと力をかけて脚を持ち上げた。辛うじて閉じていた両脚が左右それぞれ外側の方向に引っ張られる。  
 M字型に足を吊るされた、恥ずかしい格好に開脚されていく。  
 今まで壁に押し付けられているのが、両脚に絡みついた触手によって腰が突き出された姿勢に変えられ、その付け根にある局部もより強調される。  
 ついに晒されてしまった純白のショーツ。研ぎ澄まされた牙が新たな獲物を狙う。絶妙な乳責めはそのままに、新たな触手達がスカートへと進入していく。  
 ほどなくして、白いショーツの中央部分、少しだけ盛り上がっている恥丘の膨らみに、濡れた触手の先端が押し当てられた。  
 刹那、黒髪の少女は背中を仰向け反らせて大きく悶えた。ほんの少し触れられただけで、稲妻のような鋭い快感美が股座から全身に駆け巡った。  
 
「琴乃ちゃんのこれ、すごく湿っちゃってるよ?それに、イヤらしい匂い……」  
「やぁ……言わないでぇ……」  
 
 ついに大切なところを触れられてしまった。ショーツ越しとはいえ、触手に刺激されトロトロと蜜を流し続ける媚肉があばかれる。  
 飾り気のない、清楚なショーツは、いまや淫猥な嬌態を呈していた。純白だったはずの生地は自分の垂らした恥汁で濡れ、ぬらぬらといやらしく照り光っている。  
 水濡れの生地は皺くちゃになって股座に纏わりつき、陰阜の影がはっきりと映し出された。  
 浮き出た肉花は赤く充血してピクピクと脈打ち、本人の意思と離れた恥知らずな本性を晒している。  
 
 その一帯は体の持ち主による多くの粘液で濡れ、絡み合う触手の動きに合わさってグチュグチュと奏でられる。  
 溢れ出る牝の臭いを嗅ぎ取った触手が肉の花びらの裏側、媚肉との隙間に湿ったショーツの生地ごと入り込んでゆく。  
 布のザラッとした肌触りが神経の剥き出しになった媚肉に強烈な刺激が与えられる。  
 布ずれが秘所をかすめる度に頭の中が真っ白になるジンとした痺れが伝わる。強烈な電流が全身を駆け巡るようだった。  
 無数の触手が純白のショーツの上で踊る。触手の一撫でごとに感じられる快感が加速していく。  
 溢れ出す悦楽に肢体が跳ね、粘液がさらにジュワっと広がる。湧き上がる恥辱に、身を焼く羞恥を憶える。  
 それをまるで燃料にするかのように琴乃の肉体はさらに熱く燃え上がり、吊り上げられてM字に開かれたままの股間からは白い涎がショーツを漏れ出てぽたぽたと垂れだす。  
 顔中を真っ赤に染め上げ琴乃は肉体の暴走を必死になって耐えるためにかみ締めようとしたが、唇からは涎と一緒に甘いよがり声が漏れ出るばかりだった。  
 一本の触手の先端が円形に開いた。まるで口のようで何かを吸い上げるようなそれは鎌首をもたげ標的を見つける。  
 琴乃も今までの仕打ちからそれが何であるかすぐに理解した。それはゆっくりと、神経の塊へと迫ってくる。  
 またそれも既にひとりでに包皮を剥いてひくつき、自ら早く弄ってほしいと声高に叫んで持ち望んでいるかのようだった。  
 琴乃は必死に声を絞り出して止めようとするが、目の前にいる美月はそれを聞いて何かを含んだ様子で琴乃に微笑み返した。  
 
「琴乃ちゃんのここは正直だね……。今欲しいものをあげるからね」  
 
 肉真珠がついに触手に吸い付かれた。琴乃の予想を超える喜悦が下半身から駆け巡る。  
 全身に衝撃が伝わり、思考が停止してしまう。拘束された肢体がのけぞり、ガクンガクンと手足が打ち震える。  
 美しい黒髪が振り乱され、触手に纏わりつかれた豊かな胸も大きく弾む。  
 
「ひいいぃぃぃっ!」  
 
 下着の上から纏わりついたそれだが、逆に布と肉芽の擦れあいが合わさって狂的な快感美が生み出される。  
 
「お願い!や、やめて!こんな、こんなァぁああああッ!」  
 
 抵抗が懇願へと変わった。だがその願いは叶うどころか行為はさらにエスカレートする。身を押し付けては擦りあげ、押し潰されてはグリグリと弄り回される。  
 同じく触手に絡みつかれた両乳首にも同様の行為が開始された。至高の悦楽を提供する三点が同時に責められる。目のくらむような肉悦に急速に脳裏がぼやけ始める。  
 少女はだらしなく開いた口の端からよだれを垂らし、喘ぎ続ける。  
 
「ひぅう……んぁぁっ!……ひぁあ……」  
 
 理性が崩れ落ちていく。身体中が切ない悲鳴を上げている。  
 
「さぁ、琴乃ちゃんの一番キレイなとこを私に見せて」  
 
 そして触手が一斉に三点の肉芯、左右の乳首と陰核一をブルブルブルッと壮絶に吸い上げ、擦りたてられる。壮烈な快感に、少女の意識は真っ白な光に包み込まれた。  
 
「やああッ!あっあっ!はぁあああっ!」  
 
 身体と精神がバラバラになるような感覚だった。しなやかな身体をがくがくと痙攣が襲う。  
 弓なりに背筋を反り返らせ、おとがいを跳ね上げて、黒髪の少女はぬくるめく絶頂へと押し上げられてしまった。  
 心は宙空を舞いつつ、肉体は深い静かな闇に落ちていく。  
 あられもない姿をさらしつつ、ゆっくりと意識がかすんでゆくなか、琴乃が見たのは自分を見下ろしつつ相変わらず微笑み続ける美月であった。  
 
 

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