あの日、僕らは悪魔によって命を救われた。  
右腕を失った僕、そしてお腹を貫かれた彼女。  
殺人鬼と僕たちしかいないその場所で、僕らは虫けらのように弄ばれるだけだった。  
悪魔が来なければそのまま殺されていたのだろう。  
僕らは悪魔によって命を救われた。  
ただ本当の意味で救われたかどうかは分からない。  
8年。殺人鬼に殺されかけて、悪魔に助けられて8年経つ。にも関わらず僕らは悪魔  
の『契約』に縛られているのだから。  
 
 
 
「さ、今日も元気にヤッてみよーか!」  
幼い容貌の少女が声を張り上げる。見た目小学生くらいで何故かうちの高校の制服を  
着ている。  
悪魔。  
それが彼女の正体だった。10歳と言われても違和感の無い外見を持つ彼女だったが  
8年以上一緒にいる僕らは彼女が見かけ通りの年齢でないことを知っている。  
「はぁ……」  
僕……相沢大助は悪魔の声にため息をついた。  
「おっやぁ、いけませんねぇ。これからたっぷりシてもらわなきゃいけないのにそんな元  
気のないことでは」  
「もー少し言葉を選べないかなぁ?」  
何度言っても所詮聞き届けることは無い言葉を僕はあえて口にする。  
「せっくす?」  
「さらに露骨になってどーするの!」  
悪魔の言葉に僕は突っ込んだ。  
 
セックス。それは契約だった。  
交わりと時に発せられる淫気とか言うエネルギーを悪魔は喰らう。  
そのエネルギーを悪魔に補給する。それが僕らに課せられた契約。  
悪魔の用意したこの廃教会で僕らは幾度となく交わり続けてきた。…………もっとも  
あれをセックスというかははなはだ疑問だったが。  
「ふふふ、今更純情ぶってもねー。あんだけ激しくヤッててさ」  
悪魔が同意を求めるように僕の隣の少女に笑いかける。  
「え、あ、あの」  
香奈恵は困ったような顔で僕を見上げる。うん、ごめん僕も困ってるから。  
犬山香奈恵。  
 僕の幼なじみで、運命共同体とも言えるの女の子である。  
 おっとりと大人しい雰囲気で、墨のように黒く、真っ直ぐな髪。  
大和撫子という言葉がよく似合う。  
ただ、その契約の際は普段の彼女からは信じられないほど乱れて…………いや、そ  
の何でもない。  
「ま、くだらない前置きは無しにしてとっとと始めてくれる」  
「だ、大助ちゃん……」  
悪魔の言葉に香奈恵は頬を紅潮させる。  
「…………はぁ」  
香奈恵の肩に手を置き諦めたように首を振る。  
悪魔に人間の理屈は通じない。いや、この悪魔だけかもしれないが、とにかくこいつ  
は羞恥心とかそんなものないんだ。快楽への欲求は人一倍あるくせに。  
「仕方ない。始めようか」  
この忌ま忌ましい契約がいつ終わるのか分からない。契約を破ることはすなわち死を  
意味するだけに僕らは逆らうことも出来ない。  
「はい」  
香奈恵は真っ赤な顔で頷いた。  
 
香奈恵が制服を脱いでいく。  
今日は学校帰りに呼び出されたため僕も香奈恵も制服姿だった。  
スカートのファスナーを下ろしほっそりとした足を引き抜いて……  
「あ、ちょっと待った」  
服を脱いでいた彼女を悪魔が制する。  
香奈恵はきょとんと片足を抜きかけた状態で固まった。  
いや、香奈恵さん、動くのを待てという意味じゃないと思うよ。片足立ちでぴたりと動か  
ない香奈恵に僕は心の中だけで突っ込んだ。  
「?」  
「たまには服着たまましてくれない?」  
「え?」  
「な、なにいってるんだよ」  
「制服姿で『触手』にまみれる香奈恵ちゃん。興奮しない?」  
いや、そんな、ねぇ。たしかに。ちょっと興味ある……んん。  
「大助ちゃん」  
香奈恵は僕に答えを求めるように視線を投げる。  
悪魔の命令には逆らえない……そんな建前もあり僕は無言で頷いた。  
「はい。分かりました」  
羞恥の表情を更に濃くして香奈恵は呟く。スカートの位置を元に戻しおずおずと僕の  
前に立つ。  
「じゃ、いつものように私は姿を消してるから。お二人で楽しんでね」  
悪魔の声だけが聞こえる。姿は見えないがこの廃教会のどこかにいるはずだった。まぁ、人に見られながらする趣味はないのでありがたい話なんだけど。  
「じゃあ、始めようか」  
僕は静かに呟くと、いつも嵌めている右手の手袋を外す。  
それはおそらくセックスとは言えない行為だった。  
僕は自分の性器を晒すことは無いし香奈恵のどの穴に入れることもない。  
香奈恵をよがり狂わせ、犯すのは僕の右手だった。  
「『ヒュドラ』」  
それが右手に宿る力の名前。  
 
人間の手を擬態していたそこは僕の言葉に答え一瞬で本来の姿を取り戻す。  
悪魔に植え付けられた僕の異能。  
蛇の頭にも似た9本の触手が僕の意思に合わせ動く。  
「っ」  
香奈恵が小さく息を呑むのが分かる。  
蠢動を繰り返す肉の鞭。ピンクにうねるそれは否応なしにも生理的嫌悪感を生む。もち  
ろん、香奈恵もだろう。ただ僕は香奈恵の感情が嫌悪だけではないと確信していた。  
「気持ち悪い?」  
「い、いえそんなことは……」  
僕の意思に応え触手は床を這い香奈恵の足にまとわりついていく。だがその速度は  
あくまでゆっくりと香奈恵の反応を楽しみながら徐々に上っていく。香奈恵の足に鳥肌  
が浮かび、肉触手はその鳥肌をひとつひとつ確かめるように撫でていく。  
「っっっ」  
「素直になりなよ」  
いけない、まただ。  
ヒュドラを使う度に感じるこの感覚。  
力に引き込まれるような、自分が解放されるような感覚……とてつもなく身体が熱い。  
香奈恵を犯したい。この衝動は決してヒュドラから与えられたものではなく自分に眠って  
いた衝動だということは最近気がついた。  
つまり僕の本性は鬼畜だってことだ。  
「私……大助ちゃんのことそんな風に思ってな」  
「じゃあ、触手に穴という穴塞がれて犯されたいの?」  
「ち、ちが、」  
「うん。じゃあ確かめてみようか」  
四本の触手に命じて香奈恵の手足を拘束していく。触手の馬鹿力で香奈恵は宙づり  
だった。  
「今日はどんな格好で犯されたい?」  
「え……、あ、あの」  
香奈恵は羞恥心のあまりに顔を伏せてしまう。  
答えはない。本当は彼女の口から聞きたかったけど……まぁいい、好きにさせてもお  
う。  
 
「じゃあ今日はこんな格好でどう?」  
香奈恵の両手は頭の上で縛り上げ、高くから吊す。足はM字に開かせた状態で固定  
する。  
高い位置で吊されているためここからだとスカートの中が丸見えだった。  
「ん……」  
これまで何度も行われてきた契約で抵抗しても無駄と悟っているのか、香奈恵の抵抗  
はまったく無かった。いや、それとも……。  
「香奈恵」  
僕の叱るような口調に彼女の身体が小さく震えた。うん、僕の言いたいことは彼女も  
気づいていたようだ。  
「何でもう濡れてるの?」  
触手で彼女の股間を撫で上げながら僕は聞いた。  
まだほんのりと湿り気を帯びた程度だったけど香奈恵のショーツは奥から溢れ出した  
ものでたしかに濡れていた。  
「こ、これは違っ」  
「何がどう違うの?」  
 
ビリッ!  
 
鋭く尖らせた触手の先端で香奈恵の胸元を切り裂く。形の良い二つの双丘が僕の目  
の前にあらわになる。  
乳房を搾るように触手を巻き付けながら僕はさらに言葉で責めていく。  
 
「っっっ!」  
「触手に犯される、って思っただけで感じるんだ。香奈恵は。変態だね」  
「ち、違います。わ、私は……」  
「じゃあその言葉が本当かどうか確かめてあげるよ」  
触手に命ずる。  
「きゃ、ふぐんんっ」  
下着を切り裂き、まだ充分に濡れていない性器に一番細い触手を突き刺す。  
身を裂く唐突な刺激に香奈恵は悲鳴をあげようとするが、もう一本の触手が彼女の口  
に潜り込むほうが早かった。  
触手を乱暴に抽挿する。香奈恵の身体を無視した一方的な行為。  
「ん」  
触手は僕の一部であり、神経はダイレクトに繋がっている。そのため僕が触手で香奈  
恵を犯すとその快感は僕にも来るのだ。触手は僕のもう一個の性器といってもいい。  
右手から伝わる快感にうめきながら僕はさらに抽挿を激しくする。  
香奈恵の口を犯し、性器を犯す。  
「ふぐ、んん」  
嫌がるように香奈恵が首を振る。だけど、身体のほうにはすぐに変化が見えはじめた。  
「ほら、もう感じてる」  
性器から伝わる湿った感触に僕は含み笑いを漏らす。  
何度も何度も犯してきた結果、香奈恵の身体は触手にすっかり順応していた。  
「変態だね」  
「ふぉ、ふぉがうんれす」  
多分、違うと言いたかったんだと思う。けど触手に埋め尽くされた口ではくぐもった音し  
か生まない。  
「もう一本。いこうか」  
肉触手に埋まる蜜壷。そこの後ろで何かを期待するようにひくつく菊門があった。そこも  
今まで何度も触手で貫かれている場所だ。身体はとても素直に次起きることを予想し、  
待っていた。  
 
「ふぁああん!」  
菊座に触手がめりこむと香奈恵は声にならない悲鳴をあげた。だけどそれは苦痛の  
うめきではなく、快楽に叫んでいるようにも思えた。  
「はは、いつものように素直になりなよ」  
穴を塞いだ三本の触手をてんでバラバラのリズムで出し入れする。  
胸を縛る触手でピンク色の突起を突く。  
余った触手は彼女の身体を愛撫するように全身をなめ回す。  
「っっっ、ふぁんん!」  
触手まみれになって香奈恵は声も上げれずひたすらもがいていた。  
ありとあらゆる場所を同時に責められる。  
触手に犯されるという異常な状況で初めて得る快感だった。  
普通の女の子で一生体感することはないだろう。  
そんな刺激に毎週のように晒され、香奈恵の身体はすっかりとこの異常なセックスに  
順応していた。  
「気持ち良さそうだね」  
羞恥ではない快楽に染まった頬。口と触手の間からはだらし無くよだれが垂れ、股間  
を流れる愛液は床にみっともない染みを作っていた。  
「ふぇ、ふぁぇぁうん」  
香奈恵は懸命に首を振り快楽を否定しようとする。  
そんなことしても無駄なのに。  
「強情だね」  
 
パシン!  
 
「っっっっ!!」  
触手の鞭打つ音が響く。  
素直になれない変態にはお仕置きが必要だ。  
僕は香奈恵の肌をミミズ腫れが出来るまで何度も触手で打った。  
 
パシン!  
 
「っっっ!」  
 
触手に口を塞がれてろくに悲鳴を出せない。だけど、香奈恵の感情はよく分かった。  
叩く度に彼女の蜜が溢れる。  
叩かれる、という行為さえ香奈恵にとっては快楽だった。  
「叩かれても気持ちいいんだ」  
「ふぃがう、ふぃがいます!」  
香奈恵の口からはくぐもった嘘ばかり聞こえる。  
本人は気づかないのかもしれないけど、淫乱な香奈恵の身体は触手から更なる快感  
を得ようとしきりに腰を揺すっているのだ。  
変態以外の何者でもない。  
「仕方ないな……」  
ヒュドラの9本の触手には各々特殊能力があった。その一つを使う。  
香奈恵の口に刺さる触手は、あらゆる薬品を生み出し分泌することが出来るのだ。  
昔は香奈恵を狂わせようと媚薬を使っていたが堕ちきった香奈恵の身体にそれは必  
要ない。今、彼女に注ぎ込むのは自白剤だった。  
 
「っっっんんん!」  
 
香奈恵の喉奥で触手が爆ぜる。  
蛇の頭に似た部分から溢れるようにどろりとした液体が流し込まれていく。  
 
「げほっ、げほっ」  
手足を拘束する触手だけをそのままに三穴の触手は引き抜く。  
自白剤を強制的に流し込まれて香奈恵は少し咳込みながら涙をためた目で僕を見て  
いた。  
「気分はどう?」  
「ちょっと辛いです」  
「でももっと触手で犯されたいよね」  
「はい」  
答えた瞬間、香奈恵は驚いたような目をする。  
「今、香奈恵に飲ませたのは自白剤だから」  
「そ、そんな」  
「淫乱な香奈恵が素直になれるようにだよ」  
「ひゃん」  
触手で乳房をきつく締め上げながら身体を撫でていく。触手の粘液が香奈恵の白い  
肌にねばった跡を残していく。  
愛撫には違いない。けど生理的嫌悪を感じざるを得ない動き。  
つくづく僕は鬼畜だなと思う。  
「どう?」  
「あぁ、気持ちいいです……でも」  
「やっぱり触手は気持ち悪い?」  
少し自嘲気味に笑いながら僕は聞いた。  
香奈恵は僕の言葉を否定し首を振る。  
「大好きな大助ちゃんのですから気持ち悪いなんて思いません」  
「え?」  
思いもよらなかった言葉に思わず触手の動きを止めてしまう。普通女の子だったら  
……人間だったら嫌うと思うのに……ヒュドラ。  
「この触手はあの時、私を守ってくれた代償ですから嫌えるわけないですよ」  
永年秘めてきた想いを告白するように香奈恵が微笑む。  
あの時……殺人鬼から香奈恵を庇い僕は右手を失った。そんな八年も昔のことを。  
…………ばかだなぁ…………。  
自白剤で素直になったのを良いことに好き勝手言ってくれる。  
 
「香奈恵」  
「はい」  
「あー」  
名前を呼んでどうしたかったんだろうか。  
分からなくなって僕は左手で頭をかいた。  
「……気が変わった」  
「え?」  
「今日は香奈恵の好きなようにしてあげるよ。いつも僕が香奈恵を無理矢理犯してるだ  
けだしね」  
「でしたら……」  
香奈恵が頬を染めつつ静かにつぶやいた。  
「いつもみたいに無茶苦茶に犯してくれますか? 気持ち良いんですけど……でも、足  
りないんです」  
「ぷっ」  
香奈恵の言葉に僕は思わず吹き出した。  
「変態」  
「大助ちゃんと一緒です」  
たしかにその通りかもしれないが、そう笑顔で言われても困る。  
彼女の願いに答え、触手に命じて香奈恵の穴を狙う。期待にひくつく穴はたしかに香  
奈恵の言葉通りだった。  
「あ、あの大助ちゃん。一つだけお願いが」  
「え?」  
「キス……してくれますか?」  
「ああ」  
香奈恵を僕の目の前に運ぶ。  
「んぅん……」  
「ん」  
香奈恵の唇を奪う。そういえば香奈恵とキスするのは初めてだった。  
「ずっとキスもしたかったんですよ」  
「僕もだよ」  
…………香奈恵の口に自白剤が残っていたのかもしれない。くそっ。  
「入れるよ」  
「はい。触手ちんぽで気持ち良くしてください」  
 
触手に命じて香奈恵の穴を責める。前の穴も後ろの穴もすんなりと僕の触手を受け  
入れた。  
「あああぁ、気持ち良いです。んぅん!」  
「うん顔を見てれば分かるよ。腰も動いてるしね」  
「ひゃあ! 奥にまで触手がぐりぐりって」  
自白剤の効果もあり卑猥な言葉で乱れる香奈恵。いつもなら言葉の合間に唇も犯す  
んだけど……。  
「んぅん!」  
代わりに今日はキスをした。なんとなく。  
「ふぇ……大助ちゃん……」  
互いの唾液が糸を引きながら僕らはキスを繰り返す。  
「あぁ、あん! おまんことお尻で触手がぶつかり合ってるんです、ひゃ、感じ、んぅ  
ん!」  
長い髪を振り乱し香奈恵が悶える。この姿をクラスの連中が見たら見る目を変えるだ  
ろうな。見せないけど。  
今の香奈恵には大和撫子な雰囲気はカケラもなくて触手の虜になったただの雌だっ  
た。  
「ひゃ、あぁん、大助ちゃん……」  
「ん」  
また唇を寄せながら香奈恵が言う。  
「私の手の方にに触手……くれますか?」  
 
「え?」  
香奈恵の真意は分からなかったけど僕は彼女のぞみどおりに触手を向ける。  
「手でも気持ち良くします」  
触手の先端を手コキするかのように擦る。性器と同様の敏感な神経の通う触手に  
とって、やはりそれは快感だった。  
「香奈恵」  
「あぁあ! 大助ちゃんも私と一緒に触手で気持ちよくなってください」  
快楽にあえぎながらも懸命に触手に奉仕する香奈恵。  
触手に乱れつつも僕の名を呼ぶ香奈恵に限界はすぐに訪れた。  
「ひゃん! 何だかお腹の中で触手が大きくなって!」  
「香奈恵があんまり淫乱だから僕も限界なんだ」  
「ひゃ、あぁん! んぅん! イキそうなんですか」  
「あぁ、香奈恵の好きな精液たっぷり出してあげるよ」  
「ひゃん! あぁ、中に、中にくれますか?」  
淫蕩に笑う香奈恵に僕も笑顔で答えた。  
「あぁ、もちろん。中だけじゃなくてたっぷりぶっかけてあげるよ」  
「あああぁ、嬉しいです」  
僕は香奈恵に応え、絶頂に向け触手の動きを早めていく。  
人間では物理的に不可能な動き。人間では到達できない快感。僕以外では香奈恵  
にこれほど深い快楽を与えることは出来ないだろう。  
「僕も香奈恵のことは好きだから……香奈恵がずっと僕から離れられないようにしっか  
り調教してあげるよ」  
「きゃあああああ!!」  
子宮を潰しかねない一突き。その一撃で香奈恵は大きく背中をのけ反らせ叫んだ。  
 
ビュ! ビュビュ!  
 
香奈恵が絶頂に達した瞬間、九本の触手からも白濁した液体がほとばしる。  
胎内と腸内に溢れるほど注ぎ込み、あまった触手は香奈恵の全身を真っ白に染め上  
げる。  
「ふぁあああ、……熱い……熱いです」  
絶頂の快感で香奈恵はどこか満足そうにため息をついた。  
触手に縛られ白濁に染まる香奈恵は美しいほど淫靡だった。  
 
 
「あああああああああ」  
情事の後、僕は天を仰いだ。  
ヒュドラを使うといつもこうだ。  
理性の歯止めが効かなくなるというか何というか。香奈恵にかなりひどいことをしてし  
まう。強姦もいい所だ。淫のエネルギーを集めたい悪魔はいいかもしれないが香奈恵  
は……。  
「えーっと、大助ちゃん気にすることないですよ」  
悪魔の力によって破れた(&汚れた)制服を復元した香奈恵が言う。  
「…………香奈恵は平気なのか?」  
今日に限ってなんだか嬉しそうな香奈恵に僕は聞いた。  
「ん……大好きな大助ちゃんにしてもらえるなら、ああいうプレイも……それに今日は  
大助ちゃんも好きって言ってくれましたから」  
「あー……」  
情事のさなか口走った本音に僕はさらに頭を抱える。だってねぇ……。あんな状況で  
告白はないかと。  
「大助ちゃん」  
そっと右手に触れる感触。  
むき身のヒュドラを香奈恵は拒絶する様子もなく優しく包んでくれた。  
「ん」  
「あの…………告白してくれたってことは」  
「あー、うん」  
何があーで、うんなのか分からなかったがきっと香奈恵には通じてると思った。嬉し  
そうに頬を染める香奈恵を見ていれば。  
「これからもよろしくお願いしますね」  
「あぁ、こちらこそ」  
改めて告げる香奈恵に僕も頷いた。  
たとえ恋人同士になったとしても僕と香奈恵のこの関係はずっと続いていくんだろう。  
悪魔の契約が終わるまで……。  
 

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