太陽は堕ち、気温は落ち、空は雲無く朱く色付く。  
 家の中。部屋の中。勉強机に肘を掛け、キャスター付きの椅子に座り、ベッド上の恥態を眺める。  
「はやく、ナカ出しっ、しなさいよ……ごーかんまっ!!」  
 意気がるのは女。年齢7つの子供。第二次成長も迎えてない、小学校低学年の女子児童。  
 そんな子供が全裸で四つん這いになり、俺に尻を向けて虚勢を張り、膣内射精を懇願している。  
 怒った形の眉、涙を溜める瞳、上気した肌、言葉だけの反抗。  
 ああ、口元が吊り上がる。笑いが止まらない。  
 嗚呼、興奮するよ。何度だってイケそうだ。  
「はっ? よく聞こえなかったなぁ……俺の、コレを、どうして欲しいって?」  
 ただ、そんな乞われ方じゃ頷けない。中出しなんてしてやらない。  
 だから見せ付けるように。教え込むように。ゆっくりとズボンのジッパーを下げ、血管が浮き出る程に勃起したガチガチのペニスを取り出す。  
 女は更に頬を赤く染め、悔しそうに唇を震わせるだけ。  
 極上の媚薬を塗りたくられ、幼い性器からトロットロの蜜を垂らしても、プライドが降伏する事を否定しているのだ。  
「挿れなさいよっ! どーせ、そのおっきなオチンチンでズボズボしてぇっ……わたしにぃ、んふっ、はぁぁっ……ちつないシャセイするんでしょ?  
 ヤメてって言っても、オナカがパンパンになるまでセーエキをびゅるびゅるするんだよね? ぜんぶ、わかってりゅんだからねハンザイシャ!!」  
 四つん這いのまま後ろを、俺を睨む泣きそうな顔が堪らない。  
 ああっ、駄目だ。生意気な声が、態度が、ペニスからどんどんカウパーを滲ませる。  
 女も自分で気付いてるのか? 頭じゃどんなにまともを装っていても、身体は快楽の肉欲に負けたのだと。  
 その証拠に、自らの両手で粘液の源泉口を左右に拡げ、媚薬ですっかり弛緩しきったピンク色の肉穴を晒す。  
 掻き分けるように幼いペニス容れを開き、クリトリスをシコらせ、オシッコの穴まで透明な液を溢れさせてぷっくりと膨らませる。挿れた瞬間に失禁しそうだ。  
 長い髪は汗で背中に貼り付き、訴える瞳は空気を読めと言っている。  
 私は犯罪者に捕まり、媚薬を塗られる不幸なヒロイン。身体の疼きを解消する為に仕方無く犯されてやるから、バイブ代わりにしてやるから、さっさと挿れて中出ししろ……って女を演じているだけなんだからと。  
 それくらいわかってるでしょ? と、それくらいわかれ! と、そう瞳は言っている。裏腹の言葉と思い。  
 だけど無理だ。精液を注ぎ込まれるまで熱を持つ媚薬。それを塗布されたら最後、初潮前だとか、処女だとか、生理だとか、そんなヘリクツは消えて無くなる。  
 唯々、男を挑発し、ペニスから精液を搾り取り、中出しアクメを繰り返す雌になるのだ。俺はそれが見たい!  
 俺は、女を、コイツを、○○○を、屈伏させたいんだ。  
「もっと女らしく誘えよ○○○。俺は自分の手でしても良いんだぜ?」  
 それだけを目的として、これほどに高級な据え膳を野放しにする。  
 本能はこの女を、チビを、今すぐにでもバックから突き捲くって喘がせたいが、それじゃあ目的は達せられない。  
 
 ぬちゅぅっ、ヌチュヌチュヌチュ、ヌチュッ……  
 
 ローションを右掌に垂らし馴染ませ、粘度の増した指でペニスを鈍い水音を立てながら扱いていく。  
 
 素っ裸の子供をオカズに、自慰で性感を高める行為。このままでも俺はイケるだろう。だが……  
「あ、あ、あっ、ふああっ……うわあぁぁぁぁぁぁぁん!!! やだやだやだぁっ!!!  
 ひくっ、なんで、そんなに……ぐすっ、イジワルするのぉっ? わたしのこと、キライなのっ? ううっ、おちんち……いれてよぉっ!!」  
 コイツは違う。ペニスで子宮を小突かれ、気を失うまでハメ回して貰わなくては治らないのだ。  
 故に必死。プライドを投げ捨てて俺に挿入を縋(すが)る。自慰で射精されてしまっては、挿れて貰えなくなるから。  
 大声でポロポロ涙を零して泣き、耳まで紅潮させ、それでも性器は拡げ続ける。  
「ははっ、そうまで言われたら仕方無いなぁっ……ふぅっ、ふぅぅっ! 奥まで、ズリズリしてあげるからねっ!」  
 勝った。最高だっ! この時、この瞬間は、いつも『ボクを』イカせてくれる。ボクが何度繰り返しても浸れる優越感。  
 まだボクより小さかった頃の○○○を、ボクの思い通りにさせた。  
 今じゃできないから、無理矢理に女装させられてイタズラされるのがオチだから、有り得ないのに、こうまで逆になる。  
 強気になったボクが、まだボクより小さかった頃のミツキをイジメて、泣かせる……妄想。オナニーする時だけの歪んだ想い。  
「美月、ミツキ、みつきっ、みつきぃっ!」  
 ベッドを背もたれにして床に座り、ズボンを下ろして自慰に耽る。  
 息が荒い。息が乱れる。いつもと同じ格好。いつもと同じ妄想。  
 左手に微笑んでる美月の写真を持って、右手に非貫通型のオナニーホールを持って、大好きな幼馴染みの名前を呼びながらペニスを扱く。  
 手へ匂いが付くのを防ぐ為に通販で買ったオナニーホール。ローションをたっぷりと入れ、小さな穴に根元まで呑ませて、柔らかな感触を思い出す……ボクの指を、舐めて、咥える、美月の咥内を。  
 とても熱く、蕩(とろ)けて溶けちゃいそうな唾液に、  
 きゅきゅぅっと吸い付き、咥え込んで離さない唇に、  
 ざらざらとした細かい突起が無数に存在し、縦横無尽に妖しくうねり絡み付く、肉厚で、長い、ボクを興奮させて舐める為だけに進化した、美月のベロ。  
 そんなヤラシイ器官が集まった口の中に、指じゃなくてアレを挿れられたら、どんなに気持ち良いだろう?  
 妄想は叶わない。美月には敵わないから、後一年半我慢して、ちゃんとした恋人同士になったら、頭を下げたって、土下座したって、美月に、フェラして貰う。  
 イジメたりはできないから、もう一つの妄想、もう一つの夢、あのエッチな、口の中に……挿れたいよ。  
 
 ああ、ああっ、ミツキの、クチのナカ。  
「きもちいいよぉ、みつきぃっ……ふっ、ふぅっ、ふぅっ、うぎいぃっ!!?」  
 勢い良く上下していた右手が止まった。ビュクビュクとオナニーホールに中出しし、射精した余韻に震えてる。  
「ぅうっ、はぁぁっ……くっ、バカかボクはっ!? ちくしょう、ちっくしょう……」  
 終わった後は決まって自己嫌悪。誰より大切にしたいのに、誰よりも汚してしまう。きっとこれからも、何度も、何度も。  
 だってしょうがないよ。あんなふうに舐められたら……あーあ、ミツキのせいにしちゃってるし、ほんとボクって……さいってー。  
 でもさ、やっぱり気持ち良いんだ。美月を想ってオナニーすると、凄く、すっごく。  
「みつき……怒ってないかなぁ?」  
 視線を左に流すと、写真はイッた瞬間に握り締められ、幾つもの折り目が付いていた。  
 ゴメンねって謝って天井を見上げる。明日になったら、本人に言おう。ゴメンねって。舐めるのは我慢してって。二人で乗り越えようって。よしっ、きまりっ!!  
 そこまで考えて、  
 
 
 ――タトン、タトン。  
 
 
「ふぇっ?」  
 思考は近付く足音に中断された。  
 もちろんボクのじゃない。玄関の鍵は確実に掛けた。父親は単身赴任でしばらく帰って来ないし、母親も付いて行ったからいない。  
 じゃあ、残るのは、唯一家族以外で合い鍵を持ってる幼馴染み。美月が、ボクの部屋に来る為に、階段を上ってる。  
「うそ、でしょ!?」  
 こんな姿なんか見せられない。しかも、たった今までオナペットにしてた人なんかと!  
「もうっ、どーして急にくるんだよぅ!!」   
 静かに、素早く、クローゼットの中に身を隠し、Yシャツの胸ポケットに入っていた携帯の電源を切る。これで完璧……と溜め息を吐こうとして、ばかぁっ!! と自分を罵った。  
 なぜなら、美月の写真も、脱ぎっぱなしのパンツも、抜け堕ちてたオナニーホールも、全部がそのまんま。言い訳の効かない状況だよ。  
「ゴメン、あやまりたくてさ……入るからね砂耶?」  
 しかも返事して無いのに、ノック三回で入って来ちゃってるしー! あー、もうっ!!  
 美月は部屋を見渡しながら中央まで進み、ボクはクローゼットの隙間から覗き見る。  
「サヤ、いないんだ? あっ、コレっ……」  
 そして気付いた。ボクじゃなく、美月が、オナニーの残骸に。  
 その場で正座して腰を下ろし、シワくちゃの写真を眺めて、口を三日月の形にして笑う。  
 
 あーわーわーっ! 何する気なの美月!? 早く帰ってよー!!  
「ふぅん……サヤったら、私をオカズにしておちんちんシコシコしてるんだぁっ?」  
 やっぱりバレた、死にたい。明日からどんな顔して会えばいーの!?  
 でも、そんなのより、もっと衝撃的な事。  
「ふふっ、なーにがリハビリしようよ……もう末期で手遅れなのに、サヤ中毒なのに、それなのにっ!  
 私をオカズにして、一人だけ気持ち良くなって、こんなえっちぃシミつくってっ、ズルイっ!  
 はぁぁっ、はあぁぁん……まぁったくぅっ、おつゆ染み込ませすぎよぉっ♪ わたしもぉ、きもちよ……あむっ♪♪」  
 美月がトランクスを両手で持ち、それを裏返して顔に寄せて、ボクのアレが当たっていた場所を、何の躊躇(ちゅうちょ)も無く口に含む。  
 えっ、えっ、ええぇぇぇぇぇぇぇっ!!? なにしてるのミツキ!?  
 まるでフライドチキンにでもカブリ付くように、骨までしゃぶり尽くすように、目を細めて美味しそうに、ぢゅぷっ、ぢゅくぢゅくぢゅく、ぢゅぷり……味わう。  
「あ、あ、あっ、ぁあぁっ……なに、コレ? なにコレ? なにコレ、なにコレぇぇぇぇぇっ!!?  
 こんなのダメだよぉっ、アセより、ヨダレより……んひゅぅっ、すごしゅぎるうっ♪ オシッコしゅごい、セーエキしゅごいよぉぉぉぉぉぉっ♪♪」  
 口元から唾液を垂らし、長い髪を垂らし、舌足らずな艶声で歓喜しまくっている。  
 その光景を盗み見て、ボクの手はいつの間にか再び勃起していたペニスを握り、無意識で力強く扱いていた。  
 だってさっきまでオナペットにしてた人が、クチが、卑猥な淫音を響かせてる。ボクも舐めてよミツキ! パンツじゃなくて、ボクの、ボクのぉっ!!  
「ぢゅちゅる! んっ……はぁぁっ、あじ、しなくなっちゃった」  
 べっとりと糸を引かせ、濡れて重量感の増した下着が手を離れて床に落ちた。美月の興味が無くなったから。美月の目は次のモノが釘付けているから。  
 肌色で柔らかく、クリトリスの造形まで施された筒状。穴が空いてて、非貫通で、ローションと精液が大量に混じり合って溜まってるオナニーホール。  
 それを両手で包み持ち、パンツの代わりに、ソフトクリームでも舐めるよう口元に寄せる。  
「さすがにコレは駄目よ、ダメよ美月! こんなの舐めたら、本当に戻れなくなっちゃう! 変態さんになっちゃう!  
 砂耶から離れられなくなって、毎日セーエキ飲ませて貰わなくちゃ生きられなくなっちゃうよぅ!!  
 ううっ、ううぅっ、でもぉ、でもぉっ……変態でいい、かな? ゴメンね砂耶……幼馴染みがヘンタイでゴメンねっ」  
 息は荒く、頬は赤く、答えの決定していた葛藤で、視線は挿入口にガンジガラメ。  
 そして、居ない筈のボクに謝罪して、舌をダラリと伸ばして、  
 
 ぢゅぶぶぶぶぶぶっ……  
 
 オナニーホールの中に差し挿れた。  
 
 
 

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