「月日は流れて13年目」  
 
「ママー! これなにー?」  
今年で7歳になる娘、都(みやこ)が細長いロープのようなものを持ってかけよってきた。  
「なに? 都……きゃぁぁぁっ!!」  
都から渡されたモノを見て、舞那は悲鳴をあげて渡されたモノを地面に放り投げた。  
「酷いよ、ママァ、捨てるなんてぇ」  
都はしゃがみこみ、捨てられたモノを優しく拾い上げた。  
都の両手の中には、ビクビクと痙攣を繰り返すピンク色のロープのようなものが蠢いている。  
舞那は長らく見なかったソレを、震えながら見据えた。  
「ど、どこで拾ってきたの、都……」  
「えっとねぇ、そこのお庭の隅に落ちてたの」  
震えながら問いかける母親を見ることもなく、都は手の中のモノの先端を優しくなでながら答える。  
「だめ!  
 さわっちゃだめ!」  
舞那は慌てて都からピンク色の物体を奪い取り、投げるように捨てる。  
そして都の顔を覗き込んだ。  
「都、いい。  
 もし同じようなモノを見つけても、絶対に触っちゃダメ。  
 病気になっちゃうから。  
 病気になったら光江ちゃんとも遊べなくなっちゃうわよ」  
母親の真剣な表情に、都は泣きだした。  
「遊べなくなるの?  
 いやぁ……うぇぇ」  
「大丈夫。  
 すぐに離したから、大丈夫。  
 泣かないで」  
舞那は慌てて都を抱きしめ、優しく頭をなでてやる。  
「都。冷蔵庫にケーキがあるから食べましょう。  
 ね、だから泣かないで」  
ケーキと聞かされ、都は今まで泣いていたのが嘘のように泣き止み、笑みを浮かべる。  
「えへへ。  
 ケーキ! ケーキ!」  
捨てられたモノの事はすっかり忘れたのか、都は嬉しそうに舞那の周りをかけまわると  
家の中へと戻っていった。  
 
後に残された舞那は、庭の隅においてあるホウキとチリトリを手に取ると、  
地面に捨てられたモノをチリトリに乗せ、空のバケツの中へとうつした。  
「なんでこんなものが……」  
舞那は呆然と呟くと、バケツの中のモノをそっと覗き込んでみた。  
ピンク色の物体はバケツの底で、ビクビクと脈打ちながら痙攣を続けている。  
「どう見ても触手……よね……」  
舞那はソレの名を呟いた。  
下級淫魔の中でも最下級。  
魔族などが手駒に使う触手、それがこの物体の正体だった。  
「もう出るはずがないのに……」  
そう、もう魔族、そして触手がこの世界に存在するはずがないのだ。  
なぜなら舞那が13年前に魔法少女として。  
魔族との長い死闘の末、淫界との道を封鎖したのだから。  
舞那の脳裏によみがえるつらく厳しい戦いの日々。  
それらに打ち勝ち、ようやく訪れた平和な日々。  
「ママァー! ケーキィー!」  
家の中から都が呼ぶ声が聞こえ、舞那は我に返る。  
「ごめんねぇ、今いくからまってね」  
舞那はバケツを庭の隅に置き蓋をすると、家の中へと戻っていった。  
家の中へと戻ると、リビングのテーブルに座り、  
ちゃっかり出したと自分用のフォークとナイフを両手で握りしめて、  
都が「ケーキ!ケーキ!」と歌いながら足を振っていた。  
その楽しげな様子に、舞那は動揺が少し落ち着くのを感じる。  
「まってね」  
舞那は冷蔵庫にいれてあったショートケーキを取り出し、皿に乗せて都の前に置いた。  
「わーい!」  
都は喜び勇んで食べようと顔を近づける。  
その動きにあわせて舞那は、スッとケーキを持ち上げた。  
「あうぅ」  
「だめ。  
 いただきますって言わないと」  
不満そうな顔をする都のオデコをペチッと優しく叩き、都の目の前までケーキを降ろす。  
「いただきます!」  
フォークとナイフを握ったまま、都は両手を合わせた。  
 
「もう……  
 しょうがないわね」  
苦笑しながらも舞那は、都の前にケーキを置いてやる。  
「えへへ、わーい。  
 んぐ、おいしー!」  
 
*プルルルルルル プルルルルルル*  
 
突然、今に電話のベル音が響いた。  
舞那はすぐに受話器を取り、耳にあてる。  
「はい、鈴城です」  
「舞那か、俺だ」  
電話の相手は夫だった。  
「ごめん、今日もちょっと帰れそうにないんだ。  
 すまないが、都を頼む」  
「ちょっと、あなた。  
 もう2週間も帰ってきてないのよ」  
「すまない、仕事が立て込んでて。  
 片付いたら帰るから、じゃ」  
そう言い残し、電話は一方的に切られた。  
「もう……」  
電子音が続く受話器を置くと、舞那はため息をついた。  
「パパ、今日も帰ってこないのー?  
 都つまないない」  
ケーキを食べ終わった都は頬を膨らませ、足をぶらぶらと振っている。  
「ごめんねぇ、パパお仕事でいそがしいんだって。  
 帰ってきたらあそぼうねって」  
「ほんとに遊んでくれる?」  
都の無垢な問いに、舞那は表情を曇らせた。  
「う、うん。  
 絶対パパ、都と遊んでくれるよ」  
「わーい!」  
無邪気に喜ぶ都を、晴れぬ表情で舞那はみつめた。  
 
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「はぁ……」  
夜になり都を寝かしつけ、舞那は一人夫婦用の寝室に戻った。  
一人ではもてあますサイズのベットの中央で、大の字になり天井を見上げる。  
都が生まれてから、夫との性交渉は一度もない。  
その理由を舞那は知っていた。  
舞那が妊娠中に、夫は同僚の女性と不倫をはじめたのだ。  
友人からそれを聞かされたが、舞那には夫を問い詰める勇気はなかった。  
今の家庭を壊してしまうのが怖かった。  
生活力がない自分では、もしかしたら都と離れ離れになるのかもしれない。  
そう思うと聞けなかった。  
魔法少女としての戦いを終えた後、舞那は普通の女の子に戻り生活を続けてきた。  
高校を卒業し、大学に入学。  
在学中に知り合った今の夫と卒業後すぐに結婚。  
そして都心部から少し離れたところに、マイホームを建てて移り住んだ。  
少しすると娘の都を授かり、3人仲良く暮らせると思っていた。  
しかし現実は……。  
暗い部屋の中で、目を閉じ夫の顔を思い浮かべる。  
しかし浮かぶのはめんどくさそうに笑う夫の姿だった。  
「あっ……」  
ふと脳裏に夕方の出来事が思い出された。  
都の手の中で蠢く触手。  
先端からにじみ出る粘液で滑る手。  
バケツの中で痙攣する触手。  
それと同時に、全身を粘液で滑らせ喘ぐ女性達。  
穴という穴に触手をつきこまれ、喘ぎ悶え、鳴かされる女性達。  
魔法少女だった時、いやというほど見せられた光景が思い出される。  
当時は魔族に対しての嫌悪が先立ち、倒すべき敵として相棒に言われるがままに戦った。  
しかし年を取り、男性を知り、女性としての楽しみも知った。  
子も生まれ、相手をしてもらえない寂しさも知った。  
「はぁ……」  
右手がそっと下半身へと這わされる。  
パジャマの中へ手が潜り込み、パンティの上から揉みこむように指が動く。  
いつからか日課のようになったオナニー。  
寝る前にやらないと眠れなくなっていた。  
いつものように、優しくクリトリスをいじり、申し訳程度に指を潜り込ませ股間をいじり続ける。  
 
それだけで舞那はある程度の満足感を感じ、眠れるはずだった。  
「だめ、イけない……」  
いつもならある程度いじれば満足するはずが、いくらいじっても達する事ができない。  
「んんっ……だめ」  
熱くなった体を起こし、立ち上がる。  
舞那の脳裏には、あのピンク色の触手が浮かんでいた。  
「はぁ……」  
何かに導かれるように舞那は廊下に出ていた。  
そしてフラフラと階段を降りてリビングに出ると、庭への窓を開ける。  
視線の先には隅に置かれたバケツ。  
なにかに憑かれたようにバケツに近づくと、舞那は蓋を開ける。  
舞那がバケツの中を覗き込むと、触手はバケツの底で丸まっていた。  
「死んでるのかな……」  
触手をそっと突いてみると、ビクビクと小刻みにバケツの底で痙攣する。  
舞那は触手を両手で持ち上げると、家の中へと戻っていく。  
そして洗面台まで持ち運ぶと、土で汚れた触手を洗い始めた。  
「わ、私なにしてるのかしら……」  
そう呟きながらも、舞那は真剣な表情で触手の表面の土を洗い流していく。  
土を全て洗い落とすと、棚においてあったバスタオルで包み、寝室へと戻った。  
「はぁ……」  
寝室に戻り時計を見るとすでに11時を回っていた。  
ベットの上に広げられたバスタオルの上には、ピンク色の触手がビクビクと蠢いている。  
「下級淫魔だから……大丈夫よね」  
自分に言い聞かすように、舞那は触手を持ち上げた。  
掌からは弱弱しい脈動が伝わってくる。  
魔法少女だった頃は嫌悪の象徴でもあった触手。  
見るだけでも吐き気がしそうだった印象しかない。  
その触手を今見て、心奪われている自分がいた。  
「あなた……」  
愛しい夫の顔を思い浮かべながら、舞那は触手の先端に唇と寄せた。  
少し冷たい表面が唇に触れる。  
夫へ幾度もしてあげた口奉仕。  
それを思い出し、舞那は丁寧に優しく舐め始める。  
触手の先端はあっという間に唾液でベトベトになり、ピンク色をさらに鮮やかに輝かせた。  
「はぁ……なにか、でてきた」  
触手の先端から粘液が滲み出て、舞那の舌を刺激する。  
ネバつき、少し苦い。  
しかし唾液と絡み合うと、口の中で甘い匂いを発し、舞那は夢中で舐め続けた。  
口の中で触手の脈動は、少しずつ力強さを増していく。  
(あ、きちゃう)  
触手の先端が少し膨らみ、手の中の触手の脈動に射精を感じ舞那は強い興奮を覚える。  
 
そして夢中で顔を振り、より激しく触手を舐めしゃぶった。  
 
ドプドプッ  
 
口の中で始まる射精。  
二度三度と粘液が口内に打ち出され、歯や舌に絡み付いていく。  
舞那はその粘液を夢中で飲み干していった。  
熱いスープを飲み干して食道や胃が焼かれていくような感覚。  
射精が止まった後も、先端を吸うように粘液を搾り出す。  
完全に搾り取ったのを舌で確認すると、舞那はようやく触手を口から引き出した。  
「はぁ……はぁ……」  
お腹のあたりには熱い粘液が満たされているのが分かる。  
触手に犯されていた女性達が、「おいしい」といいながら吸い付いていたのを納得させられた。  
「もっと……イきたい」  
舞那はバスタオルの上に触手を一度置くと、来ていたパジャマの下を脱ぎ始めた。  
大人の女性へと変わった下半身。  
その股間、履いていた下着の中央は溢れ出た愛液で染みになっていた。  
舞那は下着も脱ぎ捨てると、下からはふさふさになった毛があらわになる。  
愛液でしっとりと肌にはりついた毛の下には、成熟した女性器があった。  
もう我慢が出来ないといわんばかりに、その股間は淫靡な香りを放っている。  
舞那はM字に足を開き、両手で触手を握ると、その先端を秘唇へとあてた。  
「私、こんな事いけないのに……」  
そういいながらも、舞那の手は止まらない。  
「んんっ」  
触手の先端が秘唇のビラを押し開き、ゆっくりと潜り込む。  
3cmほど潜り込んだ触手は、自分の意思で動くように舞那の手を離れて動き始めた。  
「あはあぁぁぁっ! あっ! あぁあぁっぁ!」  
勢いよく胎内奥まで触手が入り込む。  
子宮の手前あたりまで一気に押し開かれ、7年ぶりの「男」を受け入れていた。  
「はっ、はっ、ふ……ふといぃ……くぅぅぅ」  
舞那は後ろに倒れこみ、足をM字に開いたまま腰を浮かせる。  
自分で動く触手からは手を放し、舞那は自分の胸を右手でもみしだき、左手の指を咥え声を押し殺した。  
触手は狭くなった肉洞を拡張しなおすように、ゆっくりと旋廻を続ける。  
クチャクチャと股間から溢れる水音に、舞那は頬を染めた。  
「わ、私こんなにいやらしい音立ててる……。  
 触手相手なんてダメなのに、でも我慢が……くぅぅっ」  
自分の肉体が触手へ絡みついていく。  
もっと動いて欲しいと主張するように扇動する。  
舞那は足を大きく開き、股間の触手の動きに完全に囚われていた。  
 
「気持ちいぃ……うごいて、うごいてぇ」  
脳裏に残る淫魔に犯されていた女性達と、今の自分が重なる。  
あの女性達の、快楽に囚われていた顔が思い浮かぶ。  
きっと今自分も、あの女性達と同じような顔をしているに違いない。  
あの女性達が溺れていた快楽を今その身で体感し、舞那は快楽の激しさに躾けられはじめていた。  
「あぁぁっ! 奥! 奥ついてぇ!」  
いまだ突かれていない最奥を望み、舞那は空腰を振る。  
触手はその声に答えるように、先端を伸び縮みさせ、子宮をズンっと一息に突き上げた。  
「かっ、ああぁぁぁぁっぁっ!」  
目を見開き、こらえていた声を我慢できずに舞那は叫んだ。  
両手でシーツをギュッと握りしめ、ブリッジするように腰が浮き上がる。  
一突きで舞那は頂きへと押し上げられていた。  
夫と疎遠になってからは、一度も味わう事がなかった感覚。  
長く一人慰めながら待ち望んだ感覚に、舞那は中々降りてくる事が出来ず身悶え続けた。  
触手は、舞那がようやく落ち着きを取り戻そうとした所を見定めるように、胎内を抉りあげる。  
「きひぃぃぃっ!」  
たったそれだけで、舞那は2度目の絶頂へと昇りつめていた。  
触手はそのまま降ろすまいと、激しい前後運動を開始する。  
右に左に、上に下にと胎内を縦横無尽にかき回し、舞那の感じるポイントを突きつづける。  
その度に秘唇からは愛液が飛び散り、ベットに愛液の染みを作っていった。  
小さな点だった染みは、徐々に大きな染みへと変わり、白く粘つく愛液の溜まりになっていく。  
「らめっ! いひぃぃっ!  
 きもひいぃっ! もっと、奥、おくぅぅっ!」  
強烈すぎる快楽に、舞那は顔を振り乱して悶え続ける。  
脳裏に残っていた夫の影はすでになく、触手に与えられ続ける快楽で真っ白になっていた。  
舞那が理性を残していれば、ソレに気づいたに違いない。  
触手の体表にいくつものコブが生まれ、その長さが徐々に伸びていった事に。  
しかし今の舞那は、完全に快楽にのめりこんでいた。  
「ああぁぁっ!  
 すごいひぃ! きもちいいぃのぉ……らめ、あぁぁっ!」  
コツコツと子宮の手前を小突かれ、今まで感じた事のない快楽を教えられる。  
夫との性交渉では知らなかった部分まで掘り起こされ、舞那は夢中で神経を下半身へと集中させていた。  
触手の動きはさらに激しさを増し、先ほど口内で感じたように射精の前兆を舞那に伝える。  
 
(だめ! 触手の粘液なんて……でも……でも  
 奥にほしいぃぃぃっ! 膣に……中にぃぃっ!)  
理性を本能が押し流し、舞那は叫び始めた。  
「きてへぇぇ! 奥に! 奥にだしてぇぇぇ!  
 あの人をわすれさせて! なかにぃぃぃ!」  
触手はその声に答えるように、胎内奥深くまで体を伸ばすと、子宮口に先端をぴっちりとあわせた。  
 
ドプドプドプッ!  
 
「ああぁぁぁっ! はひって! はひぃってくるぅぅっ!」  
一瞬送れて、熱い粘液が舞那の胎内に溢れかえる。  
長く味わえなかった体を満たされていく感覚に、舞那は強い満足感を感じていた。  
胎内を焼かれて、舞那は放心状態のまま浮かせていた腰をベットに落とす。  
ベチャっと溜まっていた愛液の上に腰が落ち、秘唇から溢れ出した粘液が混じりあっていく。  
潰れた蛙のように、だらしなく四肢を弛緩させ、蕩けた目で天井を見上げていた。  
「き、きもひぃぃぃ……」  
たった一度の触手との性交渉で、舞那は今まで味わった事もないほどの絶頂を感じさせられた。  
体を指一本動かす事もできず、全身を満たす満足感に酔いしれる。  
しかし胎内、そして下半身で蠢く触手だけは違っていた。  
舞那の胎内に埋まっている触手の外側、そこにはドッジボールほどの大きなコブが生まれていた。  
そして反対側には、もう一本の触手がゆらゆらと蠢いている。  
触手はその体を愛液溜まりに塗し、動けなくなった舞那のお尻へと這い寄った。  
「ぐひぃぃぃっ!」  
触手の反対側の先端が舞那のアヌスに潜り込みはじめた。  
きつい締めつけも物ともせず、先端はぐいぐいと奥へと侵入していく。  
「ぐっ、ぐぅぅっ!  
 かはぁぁっ! お、おくぅぅっ!  
 擦れ、こずれてぇるぅぅっ!」  
腸壁と膣壁をゴリゴリと擦りあわされ、舞那は涎と涙を垂れ流しながら悶え続ける。  
犯されていた女性達がお尻も犯されていたのは知っていたが、自分がそれを体験するとは思っていなかった。  
胎内の触手も動きを再開し、舞那は触手のなすがままに激しく犯される。  
「あひぃいっ!  
 ひっ、すごひぃっ! 痛いのに……きもひぃぃっ!」  
怪しげなお尻の快感に、舞那は顔を振り乱した。  
 
怪しげなお尻の快感に、舞那は顔を振り乱した。  
ドッヂボールほどの大きさだったコブがドンドン膨らんでいくのにも、舞那は気づけなかった。  
コブからは1本、また1本と新しい触手が生まれていく。  
触手は舞那の口に潜り込み、揺れる胸をいじりまわし、ぬめるお腹を擦りあげる。  
「うぐぅぅっ! ふぐっ! んんんっ!  
 ぷはっ! あ、はあああぁぁ!」  
舞那は快楽に堕ちていた。  
その声が聞こえるまでは……  
「くくく、長かったぞ」  
その声に、舞那は急速に頭が冷めていくのを感じ、閉じていた眼をあけた。  
「ひっ! お前は……グルゾー」  
舞那を組み敷き、腰を振っている巨大な淫魔がそこにいた。  
胎内で動いているのはすでに触手ではなく、淫魔グルゾーの巨大なペニスに変わっていた。  
魔法少女時代、幾度となく戦い、そして打ち勝った相手。  
淫界四天王の一人、グルゾー。  
最後はその体を両断し、消滅させた相手だった。  
「このオレがそう簡単に消滅するかよ。  
 とは言っても復活するのにこれだけの時間はかかったがな」  
「は、はなせぇ、あうぅぅ」  
グルゾーに腰に手をまわされ、寝かされていた体勢から起こされる。  
ズンッと胎奥を太いペニスでつきあげられ、舞那は身をのけぞらせた。  
「長く見ない間にいい体になったじゃねぇか。  
 オレのモノに吸い付いてきてるぜ」  
「い、いうなぁ」  
グルゾーの言うとおり、舞那の胎内はペニスを愛しく絡みついていく。  
「あのマジカルマイナがオレの腕の中とはな。  
 どれほどこの時を待ち望んだか。  
 出来ればあの時にこうして抱いてやりたかったがな、くくく」  
グルゾーに抱かれながら、舞那は涙をうかべ顔を背けた。  
そんな舞那の顔を強引に正面を向かせ、その唇を奪う。  
「んんっ! んぐうぅぅぅ! ぷはっ」  
「んー、美味い美味い。  
 マジカルマイナの唾液は美味だな。  
 クククッ! アハッハハハハッ!」  
グルゾーの高笑いを、舞那は黙って聞くしかなかった。  
「ママァ……」  
寝室の扉が開き、目を擦りながら都が部屋へと入ってきた。  
「み、みやこ……だめぇ!」  
舞那が叫ぶよりも先に、グルゾーの触手が都の腰に巻きつく。  
「うぇぇ、いやぁぁぁ!  
 ままぁぁ!」  
何が起こってるのかわからず、都は触手に舞那達の側までひきよせられた。  
 
「あぁぁっ! やめて、私はどうなってもいいから。  
 娘だけは……おねがいします」  
必死の形相でグルゾーにしがみつき、懇願する舞那。  
しかしグルゾーは、舞那の体を180度回して正面を向かせると、その裸体を都に見せ付けた。  
「ほら、娘にお前の晴れ姿を見せてやれ。  
 牝奴隷に落ちたお前の初舞台だ」  
「み、都! みないでぇ」  
グルゾーの触手に拘束され、泣きながら母親をみつめる都。  
背面座位の姿勢で体を揺らされ、はしたなく声を漏らす自分の姿を見られる。  
体の芯まで染みつくように躾けられた肉悦が、舞那を翻弄する。  
太い腕のようなペニスが、限界まで押し広げられた秘唇をつきあげる。  
手が届きそうな位置まで、都は股間に近づかされ、秘唇から飛び散った愛液が都の顔を濡らした。  
突き上げられるたびに、軽い絶頂へとおしあげられ、舞那は沸きあがる快楽に押し流されていく。  
都の存在だけが、舞那を理性へと繋ぎとめていた。  
 「うほぉぉっ! あ、かはぁぁぁっ!  
 らめ、らめぇぇぇ! もう、もうゆるして。  
 せめて娘の前ではぁぁぁ! あはぁぁぁ!」  
哀願する舞那に気もとめず、グルゾーは腰の動きを激しくしていく。  
触手の動きではなく、「男」の突き上げを存分に胎内に叩き込まれ、舞那は悲鳴をあげる。  
「らめえぇ! つよひぃ! おく、奥がぁぁぁ!  
 イク! イク! いくぅぅぅぅ!」  
度重なる絶頂に、舞那は喰い絞るように胎内を締めつける。  
「くっ! オレも出すぞ!」  
そう言ってグルゾーは舞那の胎奥を激しく一突きし、舞那を絶頂へと押し上げると、  
ペニスを引き抜き、都の顔めがけて解き放った。  
 
ドプドプドプッ!  
 
泣きながら見ていた都の顔に、白い大量の粘液が放たれる。  
あどけない小さな顔が淫魔の粘液で真っ白に染まっていった。  
「み、みやこぉ……」  
押し上げられた絶頂に、舞那は震えながら意識を失った。  
 
「くくく、これからは親子共々可愛がってやろう」  
そういって、クルゾーが都へと手を伸ばそうとした瞬間。  
都の体が強い光に包まれた。  
「ぐっ! これは……」  
強い魔法力に都の体が包まれ、そして掻き消えていく。  
そして都が消えた後、部屋にはグルゾーと舞那、そして扉の側に犬のような生物だけが残っていた。  
「貴様か、モルフ」  
グルゾーは憎憎しげに、その生物の名前を呼ぶ。  
「グルゾー、まさか生きていたとは」  
モルフと呼ばれた生物は、言葉を発し、警戒するように四肢をふんばった。  
「くくく、どうだ。  
 お前の元相方は堕ちたぞ。  
 いい体に育ってるだろう」  
見せ付けるように意識を失った舞那の体を嬲る。  
「舞那を離せ!」  
「ふ、オレもまだ力が完全には戻ってないのでな。  
 今日はこれくらいで退散させてもらうとしよう。  
 舞那を取り戻したければ、あの娘に頑張らせるのだな。  
 それまではたっぷりとこの体に13年前の仕返しをさせてもらうとしよう。  
 じゃあな。 モルフ!  
 くくくっ! あははははははっ!」  
高笑いをしながら、グルゾーの体と舞那の体はきえていった。  
後に残ったのはモルフとベットの上に置かれた小さな球。  
「いけない!」  
モルフはその球を見て、慌てて部屋の外へと飛び出す。  
それと同時に球は爆発し、炎をあげた。  
モルフが家の外まで飛び出した時、舞那の家は完全に炎に包まれていた。  
そして玄関にしゃがみこむ都がそこにいた。  
汚れていた体は綺麗に浄化され、呆然と炎に包まれる家を見つめている。  
「ま、まま……」  
都の呟きを聞きながら、モルフは震える小さな手に体をよせた。  
「マイナ、きっと助けるからね」  
モルフは炎に包まれる家を見ながら、強い口調で言った。  
 
 
 
終り  
 

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