初秋の夕闇に包まれた木造の校舎はただ静まりに満ちていた。
放課後の喧騒に包まれる眼下の新校舎と対照的に人の気配などひとつもなく、
植樹の手入れも放棄された校庭に深く長い影を落としている。
アーチ状の扉をくぐって中庭に入れば闇はいよいよ深くなり、
校舎の壁それ全体が漆黒に染まって、まるで異世界へ続く口を開いているかの様に見えた。
秋風の肌寒さとは別次元の薄ら寒さを感じさせる光景である。
その中心に黒のスーツに身を固めた一人の女の姿があった。ストレートの黒髪の優雅さと
切れ長の瞳の対比が清楚な出で立ちの中に秘めた我の強さを印象付ける。彼女の名前は綾羅木沙耶香。
自身も卒業したこの学校に身を置く教師であり、そして闇を滅する使命をもつ退魔の巫女であった。
「手ごわい。」
それが沙耶香の第一声だった。動く物の気配すらなかった中庭が侵入者を察知するや邪気の根源と化し、
渦巻く異空の穴から触手の群れを湧き出させてきたのだ。毒蛇のごとく開いた口に淫毒の滴る牙をきらめかせ、
無数の触手が四方から襲いかかってくる。
「あれを打たれたら、、」
かつて闇の凌辱を受け全身を開発され尽くしている沙耶香にとって、神経を過敏にする魔の媚薬は致命傷となる。
身をひねると同時に最初の一匹の首を跳ね飛ばし、返す刀で背後から迫った2匹目を両断する。
絶対に受けてはいけな攻撃を立て続けに退けた右手には青緑色の光沢を放つ短刀が握られていた。
両脇からの挟撃を身を屈めてやり過ごし、突き上げた刃で2匹まとめて串刺しにする。
続く3匹を同時に切り伏せ、そのまま刃に巫力を込め大剣と化した光刃で集団ごと薙ぎ払いにかかる。
だが敵もやられるばかりではない。毒牙のきらめく口に瘴気を集め、漆黒の塊にして投げつけてきたのだ。
退魔と淫術双方の力がぶつかり合って暴発し、吹きとんだ毒蛇の牙が太腿をかすめる。
「くぅ、」
パンストが引き裂かれわずかに血の浮いた傷口を構う間もなく、爆炎を突いてさらなる敵が迫る。
「この、闇にかえりなさい!!」
叫びに近い声をあげた沙耶香から同心円の波紋が広がり闇に浸食された空間を抉り飛ばした。
巻き起こった光の波が毒蛇の群れを飲み込んで跡形もなく浄化し、夕闇に浮かんだ淫術の結界をばらばらに解体する。
やがて視界を染めるほどに輝きをました光は邪気の中心点に向かって収束し、臨界を超えた瞬間一気に弾け飛んだ。
一瞬遅れて響いた爆音がその威力を物語る。
押し寄せた暴風の津波が木々を根こそぎ巻き上げ、コンクリートの外壁ごと校舎の建物を抉りとった。
むき出しになった鉄骨を衝撃波がへし折り、自重に耐えかねた校舎の建物は階下を押しつぶしながら崩壊してしまう。
猛烈な塵と砂埃が巻き上がり数センチ先の視界さえも遮っていく。
「ぐ、げほっ、げほっ、」
爆音の耳鳴りがやまず聴覚すらまともに働かない。とっさの一撃が巻き起こした事態の危険性に思い及んだ瞬間、
沙耶香は下半身に走った痛みに思わず身を仰け反らせた。熱く鋭い痛みが2本、右脚の太腿に食い込んでくる。
「しまった、、、」
光刃に引き裂かれボロボロになった毒蛇の1匹が消滅の瞬間、最後の執念で太腿に喰らいついたのだ。
砂埃と爆音の中、消滅寸前の弱った邪気のためにかえってその気配が隠され、偶発的な不意打ちを許してしまったのだ。
毒蛇はすぐに崩れ落ちて消え失せたが、パンストを貫き肌に打ち込まれた淫液は確実に沙耶香を蝕む。
「くぅ、、」
わずかにひるんだ瞬間、こんどは鋭い痛みが背後から襲いたまらず身がよじられた。
振り返ると別の生き残りがタイトスカート越しに尻タブに噛みついている。しかも今度の牙は性感帯を正確に貫いており、
より直接的な熱と疼きを肉体に刻み込まれてしまう。すぐさま短刀を突き立てて引きはがしても、
動きの鈍った隙に別の毒蛇の接近を許し、伸ばした舌でスカートに浮き出た下着のラインを嘗め回される。
「ん、あぅ、、」
思わず声が漏れてしまった。緩急をつけた舌の巧妙な動きに直接肌を愛撫されないもどかしさがエッセンスで加わり、
被虐属性を植えつけられた性感が否応なくうずかされたのだ。加えて唾液で穢されたパンストや下着がネットリと肌に貼りつき、
尻全体をむず痒い熱で包こむ。固くすぼまっていた菊門がジワリととろけだし、踏ん張りのきかなくなった両膝が内またに崩れ落ちる。
「こ、このっ、調子に乗らないで!」
だが、気の抜けた一閃はやすやすとかわされ反対に手首を絡め取られてしまう。
校舎の残骸が降り注ぐ中で動きを封じられ、沙耶香は結界に頼るしかなくなる。どうにか直撃だけは避けるものの
降り注ぐ鉄骨やコンクリートの破片が手足を埋め、自由を奪うのにそれほど時間はかからなかった。
崩壊が収まるころには、鉄骨の亀裂や絡み合う針金、両手両足がそれら天然の拘束具の隙間にはまり込み、
さらに合間を毒蛇に縛り上げられて沙耶香はまったく身動を封じられていた。
「う、、あ、、」
握った短刀こそはどうにか落とさずにいたが、手首を返すことすらできない状況では役に立てようがなかった。
全霊をふるって力をこめても、鉄骨をギシギシとならすのが精一杯。床板の裂け目に嵌まった脚も、毒蛇に固定された
足首が引っかかって引き抜けず、破片で切り裂かれたパンストに伝線を広げる以上の結果はだせなかった。
「こいつら、、」
消耗し決して数は多くないはずの毒蛇たちによって、沙耶香は極めて効率よく捉えられていた。
その巧妙さにただの雑魚ではない高い知性をもった黒幕の存在を感じ取り次第に焦りが広がっていく。
高位の淫魔に囚われた以上ただ餌として喰い殺されるということはない。
より直接的な怨念と欲望をもって復讐の対象となるのだ。
「ど、どうするつもり、、、」
強がりを口走る沙耶香にもはや抵抗する術がないと知ったか、数匹の毒蛇が戒めをといて背後へと回った。
背筋をひとなでしたニ匹がやがて上下に別れ、一方が腰を絡めとってスカートの裾へと潜り込み、
他方がうなじから回り込んで軽く首を締め、苦しさに喘ぐ口元へとにじり寄る。
沙耶香の眼前で大きく口をあけた毒蛇の舌は半透明に透き通って膨張しの管のようになっていた。
「くぅ、吸精管、、んむぅ、」
化物の意図を悟った沙耶香が顔をそむける。若く健康な巫女から精力を吸いとってダメージを回復しようというのだ。
しなった半透明の管が逃げ場のない唇を割って侵入し、口腔をなぶり始める。
「んく、」
ジュルジュルと音を立てて口中の唾液があっという間もなく吸い尽くされた。
さのまま舌を引きずり出されて繊毛についたハケで無理やりしごきたてられる。
ざらざらした繊毛に舌の表面を炙られる感覚は理性で拒絶するほど不快でなく、
いままでにない新たな性感を沙耶香に目覚めさせるのに十分だった。
「はむぅ、んんんぅぅ、は、はぁぁ、」
大量の唾液が舌から溢れ、ルージュをとかしながら唇の端を垂れおちる。それを毒蛇は一滴残さず舐めとっていく。
その一部の隙も残さない執念深さはどす黒い欲望の発現そのものに他ならなかった。
そしてその薄暗い意思の波動は被虐属性に調教された沙耶香の生殖本能を強くうずかせる。
「う、、あ、、」
熱と湿度に絡みつかれた子宮がキュンと締り、反対に何かを待ち焦がれるように膣奥が広がるのが自分でもわかる。
舌を絞りつくした吸精管が新たな体液を求め喉の奥へと侵入した時、沙耶香の下着に一粒の染みができたのを
スカートの中の毒蛇は見逃さなかった。ぐんとしなってそれを一舐めすると伸ばした吸精管を、だがそれより
少し後ろの穴へとあてがった。
「むぅ、んんぅぅ!」
喉を犯した吸精管に胃の中にまで入りこまれ、沙耶香は声を出すことができない。
ダメだといわんばかりに頭を振るのが許された精いっぱいの拒絶だったがその頬はわずかに赤らんでおり、
彼女の中に別の意思が生まれ始めていることを嫌でも知らしめていた。
ビリッとパンストを破った吸精管が下着を押しのけて菊門を捉えると、悲鳴とも歓喜ともつかない声がもれる。
「ふぅ、、はむぅぅ、、」
胃液を直接吸い出される感覚が、未知の性感となって理性を焼きつくしている。その強烈な快感のなかですら
アナルをつく吸精管の冷たい固さがはっきりと感じ取れたのだ。先端から滴らせる粘液が熱く燃えて肛門を痺れさせ、
かつてアナルバージンを喪失した日に使われた媚薬浣腸液の味を嫌でも思いださせられてしまう。
(また、あれを使われるの、、!?)
先端をとがらせた二対の吸精管が絡み合いドリルのごとき回転運動をもって肛門粘膜を抉った瞬間、
強烈な愉悦に視界が暗転し意識がその日へとフラッシュバックしていく。
「あ、あぁ、そこは、やめて、、」
四方を化け物の生殖器に囲まれた肉の檻の中で、沙耶香はブレザー姿を精一杯よがって抵抗していた。
退魔の巫女であった彼女が魔の軍門に下り性奴隷とされてから数か月。
穢れを知らなかった乙女の肉体はどす黒い欲望によって白濁に染め上げられ、
すでに無垢な肌を一部の隙もなく性感帯へと調教されていた。むろん、服従の明かしとして処女は真っ先に奪われ、
唇と舌には男根に奉仕する術を嫌というほどに教え込まれている。
今夜はそんな彼女に残された最後の聖域、アナルの処女を奪われると宣言された日だった。
「あぁ、いやぁ、」
チェックのミニスカートを捲り上げられ、丸出しになった水色のショーツの上から紺色のブルマを履かされる。
魔術を施され淫具と化したそれはきつく股間に食い込んで割れ目を絞り出し、
浮き出たクリトリスを寄生させたフジツボ型の淫魔をつかって下着ごと咥えこむ。
悶絶した脚の付け根には無数の吸盤を吸いつかせ、力が入らなくなったところに触手を絡めて無理やり押し開いた。
「あ、、くぅ、、」
分娩台の上の妊婦のような姿で吊り上げられた沙耶香をすぐに触手が襲った。
ハイレグに絞りあがったブルマを脇にずらし、潤み始めたばかりの膣を最奥までを深々と犯し抜く。
「ん、、あ、はぁ、、」
いきなりの挿入にも関わらず、沙耶香の膣は子宮まで抉らんばかりの巨根をしっかりと咥えこみ、
勃起した亀頭の固さを確かめるように粘膜を密着させていた。
触手が蠢きはじめると律動に合わせて伸縮を繰り返し、与えられる愉悦をよがった下腹の奥、子宮へと着実に送り届ける。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あぁっ!はぁ、はぁ、、いつもより、、固い、、んあぁッ!!」
こぼれた涙が紅潮した頬を濡らし沙耶香の理性の敗北を物語る。凌辱に喘ぎ頬を赤らめた顔に
もはや、純潔の巫女の面影はなかった。
その様を見やった欲望の主が薄暗い笑いを浮かべる。
穢れを知らぬ聖女をわざと純潔を残して犯し、肉の悦びを覚えさせたあとで最後にその一点を奪う。
それこそが化物にとって最上の至福なのだ。
魔淫によって極限の悦びを教え込まれた体と清らかな乙女のままの処女穴。
そのギャップから生み出されるロストバージンの衝撃は女の記憶と体に忘れえぬ愉悦となって残り続け、
さらに絶頂への止めの一撃ともなればその魔悦は尻穴を新たな性感体にまで昇華させてしまう。
しかも一度処女を失った穴はいかなる淫術や媚薬をもってしても同じ衝撃を二度と生み出せない。
初めてにして一生に一度きりの喜悦を体に刻まれる。それは犯される女にとってはまさに凌辱者への完全な屈服を意味した。
その後に残るのは圧倒的な屈辱感と、犯して欲しくて仕方がないのにいざ挿入されるとそれだけでは
イクことができない悪魔的な性感帯のみである。
化物はわざわざそれを沙耶香に説明し、恐怖感をあおることも忘れていなかった。
ロストバージンの恐怖と抑えきれない肉欲の狭間で悶える少女の身をなぶり
追い詰めきったところでペースを落として触手の動きを止める。
「あ、あぅ、、」
自分を絶頂寸前へ導いた触手が射精をしないまま膣外へ抜け出ると、沙耶香の口からは落胆ともつかない喘ぎが零れ落ちた。
性的興奮に対する臨界が高くオーガズムの波も深く長い沙耶香にとって、寸止めのもどかしさは理性を
保つのが難しいくらいに強く大きいものだった。雌の本能で煮えたぎった頭はもはや何も考えられず、
「イクゥ!!」と叫んだきり開いたままになった唇から唾液の筋がだらだら流れ落ちていく。
脇にずれたままのブルマがTバックに絞られ、むき出しになった尻穴を先ほどまで膣を犯していた男根がとらえると
うなだれた頭がピクリと震えた。
「まさか、中で一緒に、、イク、、つもり、、、なの、、」
触手が射精寸前なのは膣粘膜を通して嫌というほどにわかっていた。
化物はバックバージンの姦通と強制アナル絶頂。さらにそこに中出しまで加える気なのだ。
これから奪われるのは単なる尻の処女にとどまらない。退魔の巫女としての矜持、一人の女性としての自尊心、そして少女の純潔。
それら全てが邪悪な欲望に蹂躙され奪い去られようとしていることを沙耶香は改めて認識させられた。
最初に犯された時から今日までの凌辱すら前戯にすぎない。本当の意味で処女を奪われ
化物に屈服させられるのはまさに今日これからなのだと言うことを。
「あ、いや、、だめ、、出、、」
沙耶香の体の中で唯一未開発の尻穴は愛撫にも無反応で、初々しくそまったピンク色の皺を固くすぼまらせていた。
そこに媚薬を塗りこめられて毒々しいぬめりが与えられ執拗な愛撫で揉み解される。ついに耐えきれなくなった肛門がわずかにほころぶと
ネトつく水音とともに生臭い白濁液がどろりと零れ落ちた。
「いやぁぁ!」
恥辱の絶叫が耳をつく。口内性交で大量に飲み込まされた精液が直腸にまで達していたのだ。
白濁液の流れはいちど溢れてしまうと止められず、わななく肛門と触手との間に粘つく糸が何本もひかれていく。
グリッと軽く抉られると亀頭全体を包み込むほどの粘液が一気に零れ落ちてしまう。
「は、、はぁ、、やぁ、、」
魔眼がとらえた映像が呪術を通して沙耶香の眼前にも映し出されている。
「くぅ、ここまで、、する、なんて、、、、」
涙にかすんだ視界の端で触手が亀頭を引き絞っていく。
時間にすると3秒ほど、沙耶香にとっては無限にも感じられた間をおいて、先端をとがらせた男根がそのまま
尻の中へと突入してきた。ギリと捩じられた先端はドリルのように螺旋をまいて鋭くとがり、
処女穴を存分に蹂躙せんとばかりに大きく勃起して滾り立つ。
「んぅぅぅ!!」
固さを残したままの肛門が触手の圧力に屈して沈み込み、限界達したところで一気に花開いて亀頭の先端を咥えこむ。
その瞬間に沙耶香はイった。
「は、はぁぁぁ!!!」
自らの絶叫が意識を現実に引き戻した。廃校舎の残骸に磔にされ、身動きのとれない尻穴を抉られる衝撃が、
現実の感覚となって襲ってくる。それが炙りだされた肉の記憶と一体になって混濁し
沙耶香はまるでニつのアナルを同時に犯されているかのような錯覚に陥っていた。
「んあ、はぁ、、うぁぁぁぁ!」
ロストバージンの瞬間味わった人間相手ではとうて得られぬ快美感に腰が仰け反り、
ブルマに割り開かれたままの両脚が硬直してピント跳ね上がる。
だが、それは肉体の記憶が呼び起こした偽りの感覚でしかない。
我に返った沙耶香が自覚するのは少しもイキ果てていない肛門のもどかしさだった。
「くぅ、イった、、はず、なのに、、」
絶望感に気が遠くなり再び意識が過去に飛ぶと、わななくブルマの中心で触手が捻りを加えていた。
ミリミリと括約筋を押し開きながら侵入し、亀頭の裾野の一番太いところの寸前までを一気に没入させてくる。
そこで絶頂の第二波が来た。
一度目の余韻の残る体が今度は背筋全体で仰け反って硬直し、エビぞりになって絶叫する。
「はぁ、はぁぁぁ、だめ、これ以上、そんな入るわけ、、!!」
突き出された胸をブレザーの上から触手が絞り上げていく。
「ひぃッ!」
そう叫んだ声はスーツ姿の沙耶香だった。ブラウスを盛り上げる胸の膨らみを記憶と
同じく締め上げられたのだ。毒蛇の伸ばした舌が胸元に潜り込み、イキたくてもイケない
乳肉をボンレスハムのごとく八の字に絞り出していく。
「うん、、くぅ、、」
上下に歪んだ乳房の動揺に合わせ、勃起した乳首がブラの裏地でこすられる。
尖らせた舌先で先端の窪みを抉られると、胸奥に秘めた母体としての器官がたちまち疼き出した。
「あっ、く、こ、このままじゃ、、」
奥歯を噛んで放出感をこらえた沙耶香が苦しげにうめいた。
一度ならず化物の子を孕まされ発達しきった彼女の乳腺には触手の精巣から切り取った肉片が植えつけられている。
それが刺激を男性器の快楽に変換して女体に伝えているのだ。淫液を溜め込んで水風船のように重くなった乳房が、
きつい緊縛の下で暴発寸前の緊張に痙攣する。
「だめ、出しちゃったら、、お、おさえがきかなく、あぅんっ!!」
こっちを忘れるなとばかりに尻穴を抉られて腰が跳ね上がった。三度過去へ飛んだ意識が、アナルバージン決壊寸前の
苦悶を味わうとすぐに現実に引き戻され、今度は再姦通間近の括約筋の動揺にさらされる。
「い、やぁぁ、、、」
過去に刻まれた記憶と今現実に味わっている苦悶。2つの衝撃が沙耶香のなかで同調を始めていた。
体中を跳ね回る快楽の波動が一つに重なってとなって大きなうねりとなり、巻き込まれた性感帯が次々と肌の上へと炙りだされる。
その体に決定的な破滅をもたらす止めの一撃が突きつけられた。
待ち構えた毒蛇の群れが最後の力で一斉に襲いかかり毒液を注入したのだ。
ジャケットを引きはだきスカートを捲り上げ、半裸に剥いたスーツ姿からこぼれる肌に次々と牙を打ち込んでいく。
その毒には吸い取った沙耶香自身の体液から生成したもっとも相性のいい媚薬が混ぜられていた。
「あッ!、いやっ!、はぁっ!」
肌に牙が食い込むたび全身が電撃に打たれたかのようにビクビクと跳ね上がった。
自らの体液からつくられた媚毒に退魔の防御機構が反応せず、侵入した淫液に体内を縦横に蹂躙されているのだ。
麻痺毒によって神経から快楽以外の信号がフィルターされ、自身に施した肉欲抑制の結界が切り裂かれていく。
「はぁぁ、、あぁ、、」
全身に開発され尽くした無数の性感帯。巫女の力が切り裂かれ、それらの箍がはずれて沙耶香の肉体は再び淫魔の性奴隷へと墜ちていく。
かろうじて離さずにいた小刀が指先から零れ落ちて足下に転がると敗北は決定的となった。
同調した触手が力を込め、呻くようにして開かれた肛門に吸精管の一番太い部分が差し掛かかった瞬間、
記憶と現実の快楽が完全に同期して理性を吹き飛ばす。
「あ、、だ、だ、、め、こんなに、すご、うあぁぁ!」
彼女を守っていた退魔の巫力が霧散し、もはやただの一般人と変わらぬ無防備な肌が化け物たちの前にさらけ出された。
記憶の中では、壁に手を突き尻を突き出す姿勢を取らされたブレザー姿に、触手たちが止めを加えていた。
スカートがまくれ丸出しになったブルマ尻に力を加えた亀頭が沈み込んでいく。
「う、ぐぅ、あぁ、ぁ、、はぁ、、、」
勃起した亀頭の最も太い部分は3p程の長さにも達していた。
沙耶香が気を失わぬよう、触手は1cmを進むのに1分もの時間をかけてゆっくりと確実に犯していく。
「あ、、はぁ、、うあ、、やぶれ、ちゃう、、」
直腸に張られた仮想の処女膜が亀頭の圧迫を受けてぎりぎりと歪む。次の1pを受け入れるとピリピリと亀裂が入り、
その瞬間が眼前に迫ったことを嫌でも自覚させられた。より確実に喪失感を味あわせるため、わざわざ尻穴に処女膜まで
再現した化物の執念深さにあらためて愕然とした沙耶香に最後の1cmが突き入れられる。
「んぅ、あぅ、あぁぁ、、、」
肛門が悲鳴をあげ脚の関節が外れんばかりにギシギシとなった瞬間、
プツッ!
初めて化物に屈した時と同じ痛みが今度は後ろの穴から迸り生暖かい液体が太腿を伝った。
その穴を巨大な異物が一気に埋め尽くす。
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
沙耶香の頭の中で2つの声が反響する。また意識が現実に戻ってきたのだ。
かつてと同じく3分かけてゆっくりとこじ開けられた肛門には吸精管が一気に埋まりこんでいた。
すぐに吸引が始まり、圧倒的な異物感の息苦しさと老廃物を吸われる
快美感が一体となり神経を飽和させる。そこに記憶から蘇った絶頂感が重なり意識を真っ白にした。
「ん、あぅ、あぁぁぁ!!!」
だが、今この場にいる現実の沙耶香の肉体がイクことはできなかった。調教され尽くした尻穴では
久しぶりの姦通といえど、初めての時とおなじだけの衝撃を生み出すことができないのだ。
体が覚えた高みまであと少し届かず、沙耶香の理性はいつまでも飛ぶことができない。
音を立てて腸内を吸われる衝撃をはっきり味あわされ、恥辱に身を震わすことを強要され続ける。
ペニスと同じ感覚を植え付けられた乳房も先端を絞られて放つことが許されていなかった。
「も、もうだめ、お願い、お願いだからもう、、」
「イキたいですか?」
不意の声に我に返った沙耶香の前で一人の少女がかいがいしくお辞儀をしていた。
「美祢野春奈です。初めまして、先生。」
外国人の血が流れているのか、春奈と名乗った声の主は青みがかった瞳の色に柔らかなウェーブを描く金髪と、
およそ日本人離れした容姿をしていた。大和撫子的な沙耶香とは対極の西洋的美貌をもった少女がお辞儀をおえて身を起こす。
その優雅な様は気品と異性に放っておかれない色気に満ち、年不相応の艶やかさを感じさせるものだった。
だが、一糸まとわぬその体は下腹部の肉がごっそりとこそげ落ち、不気味な穴がぽっかりと口をあけている。
暗く穿たれたその底にドクドクと脈打つ女性器がむき出しになっているのが見えた。
「見えますか?これ先生の子宮です。」
「な、はぁ、なにを、いって、、はあぁッ!」
「無防備になった心を媒介にして抜かせてもらいました。私の力です。」
西洋人形じみた外見そのままに春奈は抑揚のない声で無機的に語り続ける。
「あ、っく、あなた、、淫魔、、んあぁッ!」
「人間ですよ。あなたと同じ。その証拠に危ない日もちゃんとあるんですよ。」
背筋を冷たい汗が伝った。春奈の腹の中でわななく子宮には卵管がつながっていた。
その管の中を何かが子宮へ向かって降りていくのがはっきりわかる。
「半年前のことです。法術の実験中に偶然、魔の因子の生成に成功したんです。」
「あ、あなた、、」
「でもその因子は強力すぎて私の子宮だけでは孕みきれない。だからずっとさがしてました。
この子を一緒に生んでくれる人を。」
ドプン。
卵管から何かを注ぎ込まれた子宮が急速に血流を増し、赤みがかっていくのがわかる。
「いま因子を植えた卵子の片割れを子宮に入れました。すぐにへその緒がつながります。」
「受精して、、いな、いのに、、?」
「言いましたよね。とても強力な因子だって。もう一方は既に私の子宮に繋がっています。
あとは交配して子種を得るだけ。」
「正気、、なの?、あぅぅ、お、お尻、、これ以上吸わないで、、」
「安心してください。もう十分力をもらったからこれ以上は吸精しませんよ。
でも、先生だってもう戻れないところまで来てるんでしょ。このまま抜かれて我慢できますか?」
「あ、く、、」
「そう言う事です。闇の性奴隷にされたものどうし、慰めあうのはいけない事ですか?
先生のお尻、この子ならきっとイカせてくれますよ、、んっ」
「は、むぅ、、」
絡み合う春奈と沙耶香が互いの舌を吸いあう音が夕闇に響く。
肉欲をそばだてるその音に周囲の瘴気がざわと色めきたち、黒い波動で廃校舎の跡地ごと2人の姿を包み込んでいく。
やがて波動が消え失せた時、沈みかけた太陽の最後の光が照らしたその場所に動く者の姿は何もなかった。