その娘は突然現れた。
夕方、下宿の前にいた。
「来ちゃった」
土曜日まで実家にいて学校が始まるから下宿に移動した。移動といっても、山の中、銅山の近くから、第三セクター渓谷鐵道、民鉄上電、JR湘新線、と乗り継ぎ、海沿いの街まで、まあ、半日かかる。
「あんた、学校は?」
とりあえず親に連絡しよう。携帯電話を取り出すと、取り上げられ、SIMを抜き取られた。
SIMとは、自分の番号とメール、相手の電話番号名簿、が入っているものらしい。
電話機を返してもらうとき触れた手が氷っている。
仕方なく汚部屋に入れた。
この時間だと、家に着くのに、鉄道だと最終に間に合わないし。
トイレと台所は有るが、風呂は駅近くの銭湯だし、寝る場所などはない。
ない。というか、雑誌、模型、服、その他の中に、1人分の場所だけは有る。
「わぁい、密着出来るね。今晩の布団は私だよっ」
と、文字通り密着してくる。
「そうだ、お茶淹れるね。」
普段から落ち着きが無いが、普段以上に異常。
何が有ったんだ?
茶を1人分持って来ると、トイレに入る。
何だか判らないが扉を閉め忘れているから閉めに行こうとして、和式で尻と背中が見える事を思い出す。
と、同時に、勢いの良い放水の音が、特有の香りと一緒に部屋に響く。
そして、洗い流す音。
しばらくして、左手にジーパン、ストッキング、ソックス、そして、右手にパンツ、を手に出てきた。
左手の服を落とすと右手の布地を唇に押し付けて来る。
鼻をつままれ、息苦しいので口を開けると、ソレを押し込んでくる。
押し返そうとするが、ストッキングの又でクツワを噛ませ爪先で手首を背中で縛る。
ソックスで仕上げると、Kanon制服をニットで作ったみたいなワンピースとティーシャツを脱いで、年齢のわりに貧弱胸を顔に押し付けて両腕て頭を抱き締める。
口の中はパンツと唾液で、さらにストッキングに染み込んでいると思う。正直、妹の匂いな漬物が出来そう。
股間が反応してパンツにシミを作っている感じがする。
しかし、凄い性癖だ。
この、パンツとストッキングが好きなので。
こんな濡れたストッキングの上から奪い取ったパンツを穿き、唾液漬けパンツの匂いで自慰をする。
または、こっちが果てようが、恥ずかしがろうが、構わす求めて来る。
何しろ、普段は下着を着ない、ミニ丈ワンピースっ娘。夏はキャミソールドレスなど背中を露出させている。つまり、場所を選ばない。
まあ、妹の異常な性癖の原因は家庭環境からなのだけど。
親戚に預けられ、別々に育てられたので、『別れたくない、離れたくない』という気持ちが強かったらしい。
十数年たち、親の保護なく行き来出来るようになると、会いに来るようになった。
そして、別居の辛さを少しでも埋める事が出来るようにと、互いに身につけたものを交換する事にした。
それから唇を重ね、唾液を飲み合い。
さらに、妹は、少しでも多く感じたいと、肌を出す服を着るようになった。
向かい合って抱き合えば、背中、腰、などを手で触れるように。
背中からなら、脇や首から胸を触れるように。
いつしか、おぶったり、抱き上げたりした時に、お尻やその中の大切なところを気持ち良く出来るように。
そんな妹の中に、自分自身を重ね、純潔を差し出し合い、粘液同士を絡ませるまで、自由に逢えるようになるまでの時間に比べたら、非常に短期間だった。
避妊してないし、数回後には、場所も、あまり選ばなくなった。
一応、一般市民に気が付かれにくい合体姿勢と、警察や施設管理者などに追い掛けられ難い場所を選んで。