ここは、女戦士養成学校。  
世にはびこる淫獣を退治する為、少女達は明日の戦士を夢見て、剣術や格闘技、勉学に励む。  
 
その夜、入門して一年のエレナは、最強の現役であり学校一の美人教師であるシンシアに連れられ、薄暗い地下へと入っていった。  
今日から淫獣相手の実戦訓練が始まる。心して掛からねば。  
 
地下の一室の扉が開かれ、蝋燭で明かりが灯される。  
その中は、汗ばむほど蒸し暑い。  
部屋の隅に、それが居た。  
とぐろを巻いた大きな蛇のような生き物。  
粘膜質の皮膚で覆われ、呪詛を思わせる不思議な模様をしている。  
 
「淫蛇。蛇と軟体動物が融合した淫獣よ。他の淫獣同様、ただ性欲を満たす為だけにヒトの女を襲うの。いやらしいでしょう?  
でも、たまに妊娠しちゃう事が有るから避妊薬飲んでね」  
「これの相手をするんですか?」  
「そうよ。さあ、防具を脱いで裸になりなさい」  
「ええっ!?なんでですか?」  
「これは淫獣が与える性的快楽に耐え抜く訓練よ。全身でその感触を味わいなさい。相手の攻撃や能力を身体で覚えてしまえば怖いものは無いわ」  
「は…はい」  
 
渋々と身に着けているものを脱いでゆく。初々しい白い肌が眩しい。  
「あのー、これでいいですか?」  
「パンツも脱ぎなさい!」  
 
ギギギィィー、ガシャン!重い扉が閉まる。  
シンシアはエレナを部屋に閉じ込め、鍵を掛けた。  
(私でさえアレに絡まれたら、よがり狂っちゃうわ。あの娘は耐えられるかしら?うふふっ)  
 
両手で胸と股を押さえながら、恐る恐る近づく。  
まるで巨大な内臓だ。  
これと肌を合わさなければならない。でも、訓練だから仕方が無い。  
(こんなのとするのが本当にいいのかな?)  
つま先でつんつんと触れてみた。  
(うわあっ、ぬるぬるぐにょぐにょして気持ち悪い!)  
だが、いくら刺激してもピクリとも動かない。  
(寝ているのかな?)  
無防備に覗き込んだその時、淫蛇は頭をエレナに向けた。  
「!?」  
 
ブシューーーーーッ!!  
突然、口から噴き出した液体がエレナに浴びせられた。  
「きやあっ!」  
もんどり打って尻餅をつく。  
それは強力な媚薬。性欲が込み上げ、性感を極限まで高める。  
じわじわと皮膚に染み込み、香気が精神を侵食してゆく。  
(体が熱い。やだ、なんか変な気分になってきちゃった)  
 
淫蛇はとぐろを解き、鎌首を持ち上げて攻撃態勢に入った。  
粘液が糸を引きながら、どろどろと滴り落ちる。  
エレナは思わず息を呑んだ。  
蛇腹一面には、ヒダがビッシリと覆っているのだ。  
その一枚一枚に意思が有るかの様に卑猥にうねる。  
淫蛇は、今にもエレナに襲い掛からろうとしていた。  
 
人と淫獣との交わり。それに勝る快楽は無いという。  
胸がドキドキする。高まる欲望を抑えきれない。  
まだ経験をした事が無い、性の営みへの好奇心が頂点に達した。  
エレナは、立ち上がると淫蛇の前で腕と脚を大の字に広げた。  
「好きにしていいよ」  
 
淫蛇が足首に絡み付く。  
徐々に上へと昇り、太ももを巻き包む。  
「くううっ!」  
生暖かく、ねっとりと粘り付く得もいえない感触。  
嫌悪感と内股に伝わるくすぐったさが、ない交ぜになって全身を襲う。  
小さな尻を撫で回し、粘液を塗り付け汚してゆく。  
「ふっ、ふうっ!」  
 
股の間をくぐり、頭が顔を出す。  
尻から前にかけての溝にぴったりと蛇腹を密着させ、舐め上げる様に腹へと這い上がる。  
「うわああーー!!」  
脳天からつま先までが痺れる様な快感に襲われた。   
淫蛇は彼女が達しないように寸前で愛撫を緩める。  
焦らしているのだ。  
 
エレナは両手を頭の後ろで組み、なされるがまま身を任せた。  
淫蛇は、彼女の華奢な胴をひと巻き、ふた巻きし、胸を覆う。  
乳首をさすり、まだ膨らみきっていない乳房をやんわりと揉みほぐす。  
身体から力が抜け、ガックリと膝を落として仰向けに倒れ込む。  
首から下は、肌が見えないほど淫蛇の太く長い胴に巻き包まれていた。  
もう、逃れる事は出来ない。  
 
淫蛇は、エレナの身体をギュッと締め付けた。  
「くっ!」  
相手を弱らせた後、じっくりと犯す為だ。  
苦しい。でも、不思議な心地よさだ。もっと抱きしめてほしい。  
「もっと…もっと強く締め付けて…そ、そうよ…ううっ!!」  
息が詰まり、頭の中が真っ白になる。  
エレナが堕ちそうになる寸前で、淫蛇は締め付けを緩めた。  
 
淫蛇は、エレナの両脚を押し広げると股の間に頭を近づけた。  
ビクン!  
朦朧としていた意識が、一気に覚める。  
先端が二つに分かれた舌で、チョロ、チョロとヴァギナを舐め始めたのだ。  
「ひゃあああっ!」  
じわじわと愛液が滲み出る。それは淫蛇の大好物だ。  
(恥ずかしい、でも…)  
エレナは自らの意思で脚を広げ、腰を浮かしていた。  
 
そして、淫蛇の本当の攻撃が始まった。  
数百枚、いや、千枚以上は有ろう蛇腹の肉ヒダが一斉に波立つようにざわめき、股を、胸を、全身を擦り付ける。  
グチャグチャという淫猥な音で更に心が高まる。  
(凄い…気持ちいい…)  
同時に淫蛇は胴をくねらせ、彼女の身体を揉みくちゃにした。  
「はああっ!ああっ!ああっ!…イきそう!」  
彼女が達しそうになった時、またしても攻撃が止んだ。  
「やめないでよ!…もっとして!」  
 
蛇腹の一部がぱっくり割れると、そこから器官が頭を出した。  
最初は小さいと思ったが、見る見る太さと長さが増してゆく。  
先端から白い液体を垂らしながら、入り口にあてがわれる。  
「無理よ…そんな大きいの…うううううっ!!」  
ジュブッ、ジュブッ。  
奥までたどり着き、中をかき回す。  
再び、全身への蛇腹のヒダ攻撃が始まる。  
「ああっ!んんっ!ああっ!あああっ!ああああっ!!」  
エレナはあらん限りの声で叫び、遂に絶頂に達した。  
呆然と天井を見上げながら余韻に浸るのも束の間、再び淫蛇は彼女の身体を求めた。  
「いやあああっ!」  
 
改めて淫獣の恐ろしさを思い知った。  
今日は、好きなだけ私を犯すがいい。  
でも、いつか必ず戦士になって叩きのめす!  
 
次の日の朝、気が付くとベッドで寝かされていた。  
傍らにはシンシアが見守っている。  
「よくがんばったわ。今日は、しっかりお休みなさい。これから、あらゆる淫獣とこの訓練をしなければならないから」  
「はい、がんばります!」  
 
 
今日もまた、地下室から切ない喘ぎ声が聞こえる。  
その裸の少女は触手に包まれていた。  
「ああん…はぁ…きもちいいよぉ…」  
快楽に身を委ね、幾度と無く繰り返す絶頂に悶える。  
それは、少女達の激しくも甘美な戦いであった。  
 

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