あれは、中2の夏休みの事でした。その日、私は両親と父方の祖父の家に遊びに来ていました。
祖父の家は、良く言えば長閑、悪く言えば何も無い漁村にあり、いつもの私には、あまり行きたくない
場所でしたが、何故かこの時は、ここに行かなければいけないような気がして
私も両親と一緒に来たのでした。
久しぶりに孫の顔を見た祖父と祖母は、とても喜んでくれて、これだけでも来た価値はあったと
おもった翌日、祖父、祖母、両親、その他大人は、この村の村祭りの前段階の大人の集まりとか
いうやつで出かけてしまい、私一人が家に残されました。前言撤回、やっぱり来るんじゃなかった。
一人で夏休みの宿題をやっていた私ですが、この日の暑さは尋常ではなく、少しも捗りません。
あー、海にでも行こう。
その時、何故か私は、そう思い、ちゃっかり持ってきた水着に着替えると一人で浜辺に向かいました。
港から少し離れた所にある入り江にある砂浜と岩場は、波がとても静かで、海水浴場賑わっていてもいいような
場所ですが、あまりにも交通の便が悪いため、村の人たちくらいしか来ない場所で、その村の人たちも夏祭りの
準備で忙しいらしく、見事に誰もいませんでした。
誰もいないけど、何か気持ちいい。
妙な開放感を感じて一人で泳いでいた私ですが、30分もするとさすがに疲れ、夏の日差しを避けるために
岩場の方に移動して休む事にしました。岩にもたれて心地よい海風に当たっていた私は、いつの間にか眠っていました。
私は後ろから聞こえる人の声で目を覚ましました。声は私が、もたれかけている岩の後ろから聞こえ、不思議に思った
私は覗き込んでみました。
<多田さん・・・何で・・・・・?>
岩の後ろにいたのは、この村では珍しい20代の男性の多田さんでした。美男子の部類に入る多田さんは何も身に着けていない姿で
女性と抱き合っていましたが、その女性というのが、真っ白といっていいような顔に異様に切れ長の目、大きな口からは尖った歯が
覗く鬼婆と言ってもいいような女性でした。この女性も何も身に着けてなくて、多田さんに脚を絡ませて
多田さんの逞しい胸板に舌を這わすと、多田さんは、とても気持ち良さそうな表情で
「ウッ」
という声を漏らしていました。
多田さんと鬼婆の交を目を離す事も出来ずに凝視していた私は、気が付くと、ワンピースの水着
の上から胸の先端を弄り、股間に指を這わす行為、いわゆるオナニーをしていました。
股間の割れ目の上を水着越しになぞると電気が走るような衝撃に出かかった声を慌てて噛み殺しました。