「全国100万人の触手マニアの皆さん、触手ファイトの時間がやってまいりました。実況は私ヨシガイ、解説はお馴染み触手評論家のナカノさんでお送りします」
「はい、今日も色々な雑学を交えて解説をしたいと思います」
「さあ、いよいよ選手入場です。触手ファイター、パンサー美紀が入場してきました。彼女は元々、陸上競技でその名を馳せたアスリート。
あるきっかけでこのリングを観戦して感動し、門を叩きました。それから僅かな年月でスターダムに伸し上がりました。
さあ、美紀、リングに上がりました。そして、颯爽とガウンを脱ぎ捨てます!大きな歓声です!おなじみのワイルドでセクシーな豹柄ビキニ!
まるで女豹を思わせる素晴らしいプロポーション!ナカノさん、これだけ肌の露出が多いと相手の攻撃に対してのリスクも高いですよね?」
「彼女ならではのファンサービス。プロ根性ですよ」
「そうですね!美紀のスピーディーで力強いファイト。そのしなやかなボディーが触手に絡まれて悶える姿。ファンはどちらも期待しているでしょう」
「それこそが触手ファイトの醍醐味ですからね」
「そして、パンサー美紀の相手をするのが、アマゾンからやってきた魔獣、キングスラッグですね」
「かなりの強敵ですよ。これに襲われた女性は、二度と人間の男性相手では満足出来なくなくなってしまうという噂ですからね」
「怖いですねー。さあ、そのキングスラッグが入場してきました。強化ガラスの箱で運ばれてきます。どす黒い巨大なナメクジ。なんという気持ち悪さでしょう。
体長2メートル。体重は100キロを超えます。ナカノさん、見たところ触手は見当たりませんが?」
「このキングスラッグというのは、体の中に触手を隠し持っているんですよ。ですから、動きが鈍いと思って近づくと、突然、触手に絡まれて餌食になるんですよ」
「美紀は、その情報を得ているのでしょうか?さあ、キングスラッグがリングに放たれました!美紀は既に臨戦態勢!いよいよ試合開始です!」
カ――――ン!!
「ゴングが鳴りました。パンサー美紀対キングスラッグの無制限一本勝負です。ルールは、どちらかが試合続行不可能と判断されるまで続けられます。リングにレフリーは居ません」
「まさにジャングルの無法地帯ですね」
「美紀、キングスラッグの周りをぐるぐると回りながら先制のストンピング攻撃!しかし、その柔軟な体には一向に通じません」
「殆どが水分みたいなものですからね。弾力の無い体には、生半可な打撃は通用しませんよ」
「美紀、今度はキングスラッグの背中に馬乗りになった!拳を振り降ろそうとするが…どうした事でしょう?動きが止まりました。なにやら顔をしかめている様に見えます」
「内股に伝わるナメクジの感触で力が入らないんですよ。その気持ち悪さたるや、堪らんでしょうねぇ」
「それでも美紀、力を振り絞ってキングスラッグの頭へ一撃、二撃。おや?どうやら効いているようですね」
「やはり、頭部が急所のようです」
「更にキングスラッグの頭にパンチの連打だー!あーっと?キングスラッグの尾から一本の触手が出てきた!そして、美紀の首に巻き付く!」
「遂に出ましたね」
「そのまま背中から引きずり降ろされた!美紀、首を絞められて苦しそうにリングを転げまわる!ようやく触手は首から離れて元に戻るが、美紀、立ち上がる事が出来ません!」
「かなりのダメージを受けていますね」
「そこへ、キングスラッグが音も無く忍び寄る!美紀、危ない!キングスラッグ、美紀を押し倒したーっ!」
「これはピンチですよ!」
「美紀、完全にキングスラッグの下敷きだ!必死に押しのけようとするが、ぬるぬると滑る柔らかい体になすすべがありません。これは体力を消耗しますよね?」
「長時間、この体制で肌を密着させていると危険ですよ」
「とうとう力尽きたのか、大の字状態。キングスラッグ、そのネットリとした腹部を、美紀の半裸の身体に擦り付ける様にくねらせています!」
「気持ち悪さと快感は紙一重ですからね。徐々に感じ始めている筈ですよ」
「ああっ、本当だ!美紀、気持ち良さそうな表情だ!このまま快楽の誘惑に負けて堕ちてしまうのか!客席は静まり返り、その甘い喘ぎ声に耳を傾けています!」
「苦痛と違って、快楽に対しては自然と身体が求めてしまいますからね。ここは正念場ですよ」
「おっと、客席からは一人、二人と美紀!美紀!の応援が聞こえてきました。その声が心に届いたのか、腕をキングスラッグの首に絡めました!そして、渾身の力で締め上げます!」
「いやあ、凄い精神力ですね」
「今度はキングスラッグが苦しそうにもがいている!しかし、逃がさずとばかりに両脚をその胴にがっしりと絡めています!
両者、組み合ったままリング上を二転、三転、美紀がキングスラッグの上を取り、マウントポジション!腕と脚はキングスラッグに絡めたまま!」
「ここで離してはいけませんよ!」
「このまま絞め落とせるか!あーっと、しかし、またしてもキングスラッグから伸びた触手が美紀の首に巻き付く!」
「やはり、この触手を何とかしないといけませんね」
「しかし美紀、今度は冷静だ。立ち上がって触手を股の間に挟んだ。何をするのか?そして、そのまま全体重を乗せてリングに叩きつけた!触手ブリーカーだ!
これは痛そうだ!触手は美紀を離して精気を失っている!。今だとばかりに、キングスラッグの首にジャンピングエルボー!そして、ギロチンドロップ!」
「ここはチャンスですよ!」
「美紀、素早くコーナーポストの最上段に登った!さあ、いよいよ彼女の必殺技、相手の脳天に膝をヒットさせるパンサースペシャルが出るのか!そして美紀、跳んだー!
あーっと!!一体何が起こったのか!?キングスラッグの背中から、十本、二十本、凄い数の触手が現れて、ヒット寸前の美紀の身体を空中で捕らえたーっ!!」
「いやあー、これこそが奥の手ですねぇ」
「美紀、触手に手足を縛られて身動きが取れません!両腕を広げられて磔状態だー!そこへ、触手が露出した肌を舐めるように這いまわる!
美紀、歯を食いしばり、身悶えしながら必死に耐えています!その姿に魅了されて場内騒然!」
「抵抗出来ない分、これは苦しいですね」
「いったい何処から湧き出るのか、おびただしい量の粘液で全身ドロドロ!ああっ、ブラジャーの中に触手が滑りこんで乳房を直に揉んでいます!」
「やはり、女の泣き所を知り尽くしていますね。美紀は今、想像を絶する快楽と戦っていますよ」
「あーっと!遂に、ショーツの中に魔手が侵入したー!!両脚を閉じて必死に阻止しょうとするが、その程度で触手の侵攻は止められない!美紀、絶叫しています!
ショーツの中で何が繰り広げられているのか、私達にはうかがい知る事が出来ません!美紀、耐えられるか!ああっ、アクメの表情。目がトローンとしてきた!」
「これ以上、試合続行は無理でしょうね」
カン!カン!カン!カン!
ゴングが連打されます。試合続行不可能の判断でしょう。パンサー美紀、敗れました!しかし、キングスラッグ、美紀を離しません!執拗に彼女の身体を陵辱し続けます!」
「もう、肉体的にも精神的にも限界を超えている筈です。早く助けないと危険ですよ」
「ですが、スタッフも危なくて近づけません。ああ、やっとキングスラッグに麻酔薬が撃たれました」
「全身に絡み付いた触手を、分厚い手袋をはめたスタッフ数人で解いています。美紀は気を失っているようです。ドクターが呼ばれました」
「あの攻撃を限界以上に食らっていましたから心配ですね」
「ようやく気が付きました。どうやら大丈夫のようです。客席からは美紀の健闘を称える大きな拍手が沸きあがっています!」
「良く頑張りましたよ。また、観客の心を掴みましたね」
「パンサー美紀、負けましたが笑顔で手を振ります。場内大歓声です。惜しい試合でしたが、さすがに相手は強かったですね」
「はい、是非リベンジしてもらいたいものです」
「そうですね、今日は、ありがとうございました。さて、そろそろお別れの時間がやってまいりました。それでは皆さん、ごきげんよう、さようなら!」