「……ん、ん、んぅっ」
「はあ、はあ……」
グチュリ、グチュリ……粘着質な、卑猥な音が部屋に響く。
「鈴音……さん……」
「はあ……はあぁっ! 陽一、さまぁ……」
鈴音さんを組み敷くような、所謂正常位の体位で、僕たちは繋がっている。
僕が腰を突き出すほど、ジュプジュプと鈴音さんの秘部から愛蜜がたっぷり溢れ出てくる。
「あ、あぅ、ふぅんっ……」
鈴音さんが僕の首に腕を回して、しがみつくように抱きついてくる。
蕩けそうな、淫らな表情で、舌を出してのキスのおねだり。
「鈴音さん……ん……」
「ん……ちゅ……よういちさまぁ……」
くちゅくちゅと僕たちは濃厚に舌と唾液を絡めあい、強く強く抱き合う。
「鈴音さん、僕、もうっ……」
「あ、あ、はぁっ、あぁっ!!」
もう、何度目か分からない、鈴音さんとの性交。
でも、幾度目になろうと、鈴音さんに翻弄される事には変わりなかったりする。
「ん……あぁっ……はああああああああああああああああああっっっ!!」
「ん、くぅっ!!」
鈴音さんが、そのむっちりとした太ももを僕の腰に絡み付けてきて、
まるで、捕らえた獲物を逃さないかのように強く締め付けてくる。
そんな鈴音さんの、もうドロドロなアソコの一番深い所に、
ビク、ビク、ビュクンッ、ビュクンッ
僕は、熱い欲望を解き放った。
「あ、ふああぁぁ……」
「はあ、はあ、はあ……」
ぴくぴくと、二人共に絶頂に打ち震える。
それから、
「はああぁ……」
僕は、力尽きてぐったりと鈴音さんの身体にもたれてしまった……。
「ん……陽一さま」
優しく、包み込むように抱きしめてくれる鈴音さん。
「……」
まだ、繋がったままだけど何もしない。
僕たちは無言で、抱き合っていた。
……正確には、僕が疲れ果てて喋る気力も無いんだけどね。
だって、その……これで休み無しの6回めでして……。
……ちょっと……休ませて欲しいです……。
「……くす」
そんな僕の心の声が聞こえたのか、鈴音さんはこれ以上求めてこなかった。
ただ、優しく抱きしめてくれている。
鈴音さんの身体は、温かくて柔らかくて、とてもいい匂いがして……
そのたわわな双丘に顔を埋めていると、自分が何だか幼子になった気がしてくる。
「……鈴音さん」
「お休みなさいませ、陽一さま……」
耳元で、鈴音さんの囁きを聞きながら、僕は何時の間にかまどろんでいった……。
それから……
「……」
僕はふっと目を覚ました。
部屋はまだ真っ暗で……
それもそうか……鈴音さんとエッチしたの、だいぶ早かったし……
って、鈴音さんは?
「……」
鈴音さんは……いた。
ベッドの、窓に近いところに腰掛けて、月の光を浴びていた。
腰まである艶やかな黒髪と、均整のとれた身体が青白い月光に照らされて、
その、美しさと妖しさに見惚れてしまう。
それでいて腰の辺りに生えている尻尾がなんとも可愛らしくて……
………………………………………
「………………」
尻尾ぉっ!?
それは幻でも見間違いでもなく、確かに尻尾だった。
気持ちよさそうに月光浴をしている鈴音さんの気分を表すかのように、
ピョコピョコと尻尾が踊っている。
念のため鈴音さんの頭を見てみると……
「……」
やっぱりあった……ネコ耳。
鈴音さんの髪に紛れてるけど、あれは間違いなくネコ耳だ……。
「鈴音……さん……」
僕は身体を起こした。
「あ、目を覚まされたのですね」
鈴音さんが微笑む。
「あの……鈴音さん……それ……?」
「それ……?」
鈴音さんが不思議そうに首を傾げている。
「いや、だから……その……耳……」
「……?」
鈴音さんが僕の視線の先に気づいた。
はっとなって、頭を、それからお尻の辺りに手を当てる。
「え……あ、あれ……そんな」
鈴音さんも、本気で狼狽えている。
「……」
どうやら鈴音さん、意図して耳と尻尾を出してたわけではないみたいです……。
「えい……えいっ……うぅ〜……」
何というか……すごく可愛らしい気合声なんですけど……
鈴音さん、何とかしていつもの姿に戻ろうとしてるんだけど、全然変わらない。
「あの、鈴音さん。無理に戻らなくても……」
「……」
鈴音さんが、恥ずかしそうな居心地悪そうな表情で、僕を見つめた。
「このような見苦しい姿をお見せしてしまって……」
「いや、そんな事全然無いから」
むしろ、新しいナニカに目覚めちゃいそうです……。
「あの……怖いとは思わないのですか?」
「思わないけど」
「変だと思わないのですか?」
「むしろ可愛いですけど」
「……」
鈴音さん、照れてる。
ついでに言うと、尻尾も嬉しそうにピョコピョコ踊ってる。
「ずっとその姿のまま、というわけじゃないんでしょう?」
「はい……」
鈴音さんが言うには、エネルギーの(僕の精なんだけどね)過剰摂取が原因らしい。
精を取り過ぎると、無意識に本来の耳と尻尾を出して
余分なエネルギーを放出するようになってるとか。
「じゃあ、その内戻るの?」
「はい、朝までには……」
何となく勿体無いと思ってしまう僕は、もうダメでしょうか?
「鈴音さん、こっちに来て」
「はい……」
鈴音さんは素直に僕の隣に座る。
「そこじゃなくて、ここ」
「え、きゃっ」
鈴音さんを抱き上げて、膝の上に座らせる。
僕の左側に鈴音さんの足が行くようにして、ようするにお姫様抱っこのような横座り。
そんな姿勢で、僕は鈴音さんの背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめる。
お互い裸だから、鈴音さんの感触が直に伝わる。
「ん……陽一さま……」
最初は戸惑っていた鈴音さんが、甘えるように僕の胸に頬を摺り寄せてきた。
鈴音さんも、その手を僕の背中に回し、しっかりと抱きついてくる。
「鈴音さん……♪」
「陽一さま……♪」
抱擁しあい、お互いの温もりと感触を暫し堪能しあう僕たち。
「……」
そして、先ほどからピョコピョコ機嫌よく揺れてる鈴音さんの尻尾……。
……触っても……だいじょうぶかな……?
パタパタ揺れる尻尾に、僕はそっと手を伸ばして、
ふに
「……っ!?」
ビクンとする鈴音さん
「あ、ご、ごめんっ。痛かった?」
「い、いえ……ちょっと、びっくりしただけです……」
「そ、そう……」
そのまま、無言で抱き合う僕達。
「あの……鈴音さん……」
「はい……」
相変わらず揺れてる尻尾。
「触っても、良い?」
「……」
鈴音さんは僕の胸に顔を埋めたまま。
「良いです、よ……」
躊躇いがちに、鈴音さんは呟いた。
「あ、あの……」
「なに?」
「その……あまり強くは……しないでください……」
「あ、うん」
恥ずかしそうにいう鈴音さんは、たとえようもないくらい可愛かった。
ふにふに、ふにふにふに……
「……」
うわぁ……柔らかい……
鈴音さんの尻尾は、鈴音さんらしい上品な毛並みで、すごく触り心地が良い。
もう一方の空いている手で、頭のネコ耳をモフモフと優しく撫でる。
「……ん」
鈴音さん、ちょっと身を捩ったけど、僕の胸で大人しくしている。
ふにふに、もふもふ……
鈴音さんを抱きしめたまま、しばらく夢中になって、耳と尻尾の感触を楽しむ僕。
「……ぅぁ」
「鈴音さん?」
「……いえ……何でも……ないです……」
「そう……?」
ふにふに、ふにふにふに……
また、僕が鈴音さんの尻尾を触りだすと、
「……んぅ……はぁぁ……」
艶めいた、熱を帯びた吐息が、僕の胸にかかる……。
「……」
僕は鈴音さんの顔を覗きこんだ。
鈴音さん、顔を見せないようにしてるけど……真っ赤だった。
呼吸も荒い。
「……」
僕は意識して尻尾を弄りだした。
ふにふに、むにむにむに……
「……ぁ……」
ふるふると震えだす鈴音さんの身体。
僕は不意打ち気味に、尻尾をちょっと強く握ってみた。
「ひあぁっ!?」
尚も、尻尾を愛撫し続ける。
「やっ、あっ、だめ……やぁ……あ、あ……はぁっ、ふああぁぁっっ!!」
身体を仰け反らせ、絶頂を迎える鈴音さん。
僕は、鈴音さんが倒れないようにしっかりと抱きしめる。
「はあぁ……ふにゃぁぁ……」
鈴音さんはビクビクと身体を震わせ、僕にしがみついてくる。
「鈴音さん……?」
僕が鈴音さんの顔を覗き込むとすると、鈴音さんは顔を背けた。
そして、小さな声で
「よ、陽一さま……も、もうこれ以上は……」
鈴音さん、顔が真っ赤で、内腿をモジモジと擦り合わせてて、
すごく、敏感になってるのが分かる……。
「……」
にへら〜と、今の僕の顔はとてもとても邪まに笑ってると思う。
僕は尻尾を掴んだまま、鈴音さんをベッドにゆっくりと押し倒した。
「あぅ」
思ったとおり、鈴音さん全然力が入ってない。
「よ、陽一さまぁ……」
泣きそうな瞳で僕を見つめる鈴音さんに、僕はかなり、その……ゾクゾクした。
「ん……」
「ん……んんっ!!」
強引に唇を重ね、舌を口内に侵入させる。
もちろん、尻尾を弄るのは止めずに。
「ん……ふぅん……」
僕は鈴音さんの口内を掻き回すように舌を動かした。
クチュクチュと舌を絡め、僕たちの唾液が混じりあう。
ただ、それだけの行為で、
「ん……んぁぁ……あ、ああああっっ!!」
鈴音さんの身体が海老反りになって、ピクピクと震えた。
「イッちゃったんだ、鈴音さん」
「あ……は、ぁ……」
鈴音さんは虚ろな目でぐったりと口を半開きにして、涎が零れている。
「よ……陽一さま……もう……」
鈴音さんの弱弱しい哀願に、かえって僕の中で鈴音さんをイジメたい気持ちが大きくなってくる。
「ひゃぁんっ?!」
僕は鈴音さんにもう一度キスをすると、ゆっくりと舌を鈴音さんの唇に這わす。
零れた唾液を舐め取り、そのまま舌を首すじ、肩、鎖骨と、舌でネットリと舐め回していく。
もちろん、尻尾の方の愛撫も疎かにはしてない。
優しく擦ったり揉んだり、時折ちょっと強めに握ったり。
そのたびに、鈴音さんの身体は小刻みに震える。
「鈴音さん、こここんなに弱いんだ」
クニクニと尻尾を弄びながら、鈴音さんの大きく柔らかな胸に舌を這わす。
「あ、ああぅっ! だ、だめぇっ!!」
一際強く鈴音さんの身体が震えた。
「……また、イッちゃったね、鈴音さん」
「あ……は、ああぁぁ……」
クリクリと硬く尖った乳首を指と舌で転がしながら、鈴音さんを見上げる。
僕は身体を起こすと、まだ身体を震わせている鈴音さんの足を大きく広げた。
「……うわ」
「……」
鈴音さんの雪のような白い肌が、羞恥で赤く染まる。
思ったとおり、鈴音さんの秘所はもう……
「ビショビショだね、鈴音さん♪」
意地悪げに言うと、鈴音さんの顔はますます真っ赤になる。
「陽一さま……お願いですから……ひあぁっ!?」
僕が軽く秘部を弄っただけで、鈴音さんが大きく仰け反る。
「だ〜め♪」
僕は鈴音さんに軽くキスをすると、鈴音さんを抱き上げうつ伏せにする。
「あぅ……」
「こっちの方が、いろいろと触りやすいから、ね」
「あ……やぁ……」
鈴音さんの尻尾を軽く引っ張りながら、その豊かなお尻を持ち上げる。
「ひぅっ!!」
足を広げると、鈴音さんの愛蜜がたっぷりと溢れ、太ももからシーツにまで垂れた。
「こんなに濡らしちゃって……いけないなぁ、鈴音さん」
「あ、あ……」
「いけない鈴音さんにオシオキしないと」
もう、僕のモノはすっかりガチガチになってて、
それをドロドロになってる鈴音さんの秘部に押し付ける。
「ひあぁぁっ!!」
「ん、あ……」
鈴音さんの膣内に僕のは根元まであっさり飲み込まれた。
それでいて、
「くぁ」
熱く滑った柔肉が、グニュグニュと僕のに絡み付いてくる。
「すご……鈴音さんっ!」
ゆっくりと動くと、グチュリグチュリと結合部から蜜が溢れ出す。
「ああっ! ふああぁっ!! 陽一さまっ、よういちさまぁっ!!」
尻尾を擦りながら、少しずつピストン運動を速くしていく。
「あ、あ、はあぁっ!!」
鈴音さんのあられもなく乱れる様に興奮しつつ、
僕は尻尾を握り、一際強く突き込んだ。
「あ、あああああああああああああああああああああああああっっっ!!」
鈴音さんが身体を震わせ、絶頂を迎える。
やがて……
「あ……ふああぁぁぁ……」
ぐったりと倒れる鈴音さん。
でも、僕は……
グチュゥッ!!
「ひぁっ!?」
絶頂を迎えたばかりの鈴音さんの身体が跳ねる。
「よ、陽一さま……」
「ダメだよ、鈴音さん。僕はまだイってないんだからね」
グチュグチュと、鈴音さんの膣内を思うまま蹂躙していく。
「あ、やあぁっ、そ、そんな……陽一さま……あぅっ!!」
僕は、鈴音さんのネコ耳を口で軽くハムハムしつつ、
「いつもいつも、鈴音さんにいじめらればかりだから、
今日はたっぷりそのお返しをさせてもらうよ、鈴音さん♪」
「あ、あんっ、そ、そんな、ひぁっ! ……よういち、さまぁ……はあぁっ!!」
鈴音さんの尻尾を弄びつつ、僕はさらに深く鈴音さんの中に突き入れるのだった。
……………………
あれから……結局鈴音さんを失神させちゃうまでシチャッてたんだけど……
「あのぉ〜……」
「……」
「鈴音、さん……?」
「……」
鈴音さんが、涙目で僕を睨んでいる。
……拗ねてる鈴音さんも可愛いなぁ……ってそうじゃなくって。
「あのぉ……僕、身体が全然動かないんですけど……」
やっぱりこれって……金縛り?
「……」
鈴音さん、身動きできない僕を見つめ、なんとも妖しい微笑を浮かべた。
さらに言うと、すでに耳も尻尾もない、いつもの鈴音さんなわけで。
ようするに弱点なんて、もう無いわけで。
「あ、あの〜……僕、もう休みたいなぁ……」
もう、打ち止めですし。
それにほら、白々と日も出てきてますし。
「ね、だからその……鈴音、さん?」
「陽一さま……」
鈴音さんが、愛しそうに僕の頬を撫でて、言った。
「……お礼って……十倍返しが基本なんですよね?」
「……」
そんな事聞いたことないです、ていうか、無理です、死んじゃいますって!!
「す、鈴音さん……って、あうぅっ!!」
「ふふ……ふふふふふ……」
鈴音さんが妖しくも優しい笑顔とともに、僕に襲い掛かってきました……。
この日、僕は今までの人生上、ものすごく情けない理由で学校を休む羽目になっちゃいましたとさ。
「す、鈴音さん……もう、許して……」
「ふふふ……駄目です♪」