「まあ待て、勇者よ、余はお前の力を高く買っておる。どうじゃ?余と二人で世界を分け合わぬか?」  
「だが断る」  
 
〜しばしお待ちください〜  
 
「クッ、まさか人間に負けるとは……。良かろう、世界の行く末はお前に委ねてやる。」  
「だが断る」  
「―――は?い、いや、な、何故にそこで断るのじゃ?お前はその為に戦って……って何をする、  
何故服を脱がそうとする!!や、やだ!止めろ!止めてってばぁ!」  
「だが断る」  
「ぁ、やン……え、意外と可愛い声出すんだなって?この時間をずっと待っていたって?な、何を言っておるか、たわけ!  
…あ…キャン!?よ、余は魔王なるぞ!そして…くぅ……んっ…お前は勇者だ、早く殺せ!!」  
「だが断る」  
「き、貴様、よ、余を辱めるつもりか!!!だったら余が自分でんんっ!?」  
「だが断る」  
「ちゅぱ…んっ…はぁ…はぁ…うぇ……もうやだぁ…止めてよぉ……こんなのやだよぉ…死なせてよぉ……」  
「だが断る―――あの時始めて見た時から貴女が欲しいと思った。そして貴女を神にも人にも傷つけさせはしない。  
やっと―――貴女をこの腕に収める事が出来たのだから」  
「ぐす……ぅえ?ええ?!ええと…あの…あぅ……」  
 
 
〜そしてこの後勇者は、何故か頬に涙の後が残り、そっぽを剥いているがどこか幸せそうな銀髪の美少女を横抱きに抱えながら、故郷に帰っていきました〜  
 

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