「それでは訊く、少年。
彼女に憧れるあまり彼女に告白しようとした少年達がいた、と言ったな。
それを知ったお前はそれをどのようにして諦めさせた」
「簡単だ。彼女に告白しようとしたのは彼女に心を奪われたからだ。
だから頼んで忘れてもらった。全員の頭に直接、だ」
「彼女を苛めようとした連中がいた。お前はそれをどうした」
「簡単だ。そんな奴らが居るのはリーダーがいるからだ。
だから奴らを強気にさせる存在を、見せしめになるように可能な限り残虐に殺した。
今では奴ら誰も怯えた表情しか見せなくなったぞ」
「……彼女の写真が欲しいからと盗撮したものたちには」
「写真だけはくれてやったさ
写真が欲しいというのだから、みんなから平等に人生の破滅っていう料金を貰う事になったがな」
「彼女の父である男は……!」
「小さい時に家ごと焼き払ってやった。これによってその後起こるはずだった彼女の引越しという未来が無くなった。
そして天涯孤独となった彼女は養子となって俺の家に居るようになってくれたんだ、いずれ嫁にするがな」