「はァッ……ハ、あ………」  
街の門はもう遠い。荒涼とした砂漠の中をリデルは走っていた。  
リデル=アルスロ。15歳。  
日焼けした肌に黒い髪、クリッとした黒い瞳をもつ少女である。  
細いながらも鍛えた四肢を男の物のベージュのチュニックとブーツに包み、  
紅のリュックを背負いながら必死で駆けていた。  
「逃げられると思ってるの?」  
高い声がリデルの背後から響いた。  
スーディ=エデン。銀髪の魔女。胸と腰だけを覆った白衣を纏い、  
長くさらさらとした髪を惜しげも無く陽光の下に晒し、肌は純白。  
漆黒の瞳がその性質を物語るように暗く深い色を湛えている。  
その美女は己の使い魔――白銀のぬるりとした翼の上に悠々と座し、  
空を飛びリデルを追っていた。  
砂漠の足場は悪い。ざ、と丘上に盛り上がった土に転びかけた所で、  
無理矢理姿勢を正すと、くるんとスーディを振り返った。  
「逃げてる訳じゃない。  
……ボクはアンタみたいに街の側で使い魔を出さないだけ!」  
最後の声と重なるか否か。  
リデルは大事に握りしめていた紅いリュックを放り投げた。  
短い呪文詠唱。  
紅い閃光がリュックから放たれ、布地が内部から引きちぎられ、四散する。  
スーディのソレとさして変わらぬ巨大さの、赤黒い触手が姿を現した。  
どろり、と鎌首を擡げた先端から淫液が滴る。  
「行ッけぇ!」  
リデルがたかだかと右手をスーディに向い突き出す。  
 
距離は使い魔には問題ではない。  
ぶるんと大きく跳ね跳んだ触手は、魔力を撒き散らす獲物、  
スーディに向かいまっすぐに伸びていく。  
「甘い!」  
スーディの腕が伸びる。短く異界語での呪文詠唱が行われ、  
銀矢が掌から放たれる。  
「甘いのはどっちかな」  
ククッとリデルが身を前傾させる。光景を良く見ようとするように。  
紅い触手は銀矢に砕かれたように四つに分かれ、  
それぞれスーディの両手首、両足首を拘束した。  
ギチュッ……と軟体特有の音と黒い体液を零しながら、  
触手が細い四肢を絞め上げ、中空に浮かせる。  
「うッ……く、あ……」  
「アハハ、ボクから食べる気だったのに、残念でした」  
リデルは片手を股間に導きながら、片手を唇に寄せ、  
小さく秘めた言葉を呟く。リデルの足許の塊から、  
ジュクッといやらしい音と共に、細い触手が何本も現れ、  
スーディに伸びた。  
「ひぁッ……ア!…」  
肌に異物が触れるだけで、スーディは鞭のように体を撓らせる。  
細い人の指先ほどの太さもない触手は、ずるずるとスーディの胸を覆い、  
下腹部へと伸びてゆく。  
「あ……ぃやあ、ア……使い魔…ごときにッ……」  
たわわなスーディの乳房を掠める程度の強さで使い魔が絡め採る。  
それは全く別の衣服を着せられたようでもあった。  
「きてる…… ふふッ、きてるよ、ボクの方に……」  
リデルの指が男モノの単衣の下から秘裂に伸びる。薄らと湿り気を帯びたソコを  
指先でなぞりながら、唇をほころばせた。  
その一瞬。スーディが掌を下に向け、同じく秘めた言葉を口にした。  
「ひゃ………アアアッ!!」  
突然。  
リデルの指を弾き飛ばす勢いで、白銀の触手がリデルの秘裂を割っていた。  
 
「う、ぐう。ぐ、ああ…ア!」  
体同様にまだ幼いソコを押し開くように、凹凸のある触手がグチュグチュと蠢く。  
「イタイ……あ、あぅうう、うッ……」  
上に突き上げようとするスーディの触手の動き。  
異物の進入を拒む狭い膣。  
ググッ……とリデルの体が空に押し上げられる。  
「はぁう!!」  
ジュプッ……リデルの自重で触手が  
薄ピンクの花びらを割り、胎内にめり込んでいく。  
「未熟者のおばかさん。結局吸い取られるのは貴女の方。」  
スーディを攻めていた触手の動きがやむ。  
彼女は小さく嗤うと、指先で印を結び、胸に絡みついた触手を  
銀光で引きちぎった。  
「あふ、ふぁ……そ、させるかああッ!」  
秘裂から触手の淫液をぼたぼたと垂らしながら、  
リデルが必死のおももちで顔を上げ、指を伸ばす。  
千切れた触手は千切れただけの数となり、  
細かな蟲となってスーディの胸を這いまわった。  
「ぅんッ……ぁ、なんて、使い方ッ……あ、ん、ッん!!」  
獲物がより大きな声を上げる紅い先端を蟲は気に入ったようで、  
何匹もの蟲が蚊の口ににた針を赤い先端に突き刺し、媚薬を注入する。  
その度に乳首は晴れ上がり、白い肌の中で存在を激しく主張した。  
「あぅ……う、胸……熱ィ、いッ……あ、」  
閉じた足の間から、体液に混じりながら己の魔力が流れ落ちているのに  
先に気づいたのはスーディでなく、蟲であった。下腹部を蠢いていた  
一匹が内腿へと下りていく。  
「あッ……ぁ、ダメ……あ、させない……!」  
ひくひくと身を震わせながら、スーディは掌に魔力を込める。  
 
白い拳程の光。  
生まれ――ぱちん、とはじけると同時。  
リデルに突き立てられていた触手の根元に、同じだけの膨らみができた。  
人の拳程の膨らみはぶちゅぶちゅと淫液を零しながら、  
リデルの中に入ろうと触手の内部で蠢く。  
「ひッ……あ、入らな…ぃ、いあ、ボク……壊れ……ぁ、あう、うあああ」  
リデルの声が意味をなさねばなさぬ程に、  
白銀の触手が彼女の体を這い上がり、薄い胸と云わず細い足と言わず  
絡みついてゆく。ぎし、ぎし、と躰が引かれる音が砂漠に響く。  
「うぁ、ア……そんなの、はいら……ぁん、あ……胸、だめッ」  
ちくん、と乳首を締め上げられる痛みがリデルの体を跳ねさせる。  
跳ねた体を追うように拳程のイボが花びらを突き。  
「ひ、あ、ぁうッ……ひぐ、――」  
もう、攻撃するしか逃れる術は無いと思った。  
リデルは魔物に四肢をとられ、蟲に胸を攻められているスーディを見据えると  
涎塗れの唇でもう一つ呪文を解き放った。  
「アぁんッ!」  
同時に声を上げたのはスーディだった。  
今迄、自分を攻めていた蟲の全身にごわごわとした毛が生え  
ずるりとその長さが増したのだ。毛質は硬く、白い柔肌に  
紅い線を残しながらも、口に当る部分はやわやわとスポンジのように  
肌の奥の官能をあおりたてる。  
「ひああ、あッ……っくあああ、」  
高い声を上げてスーディが身を捩る。  
閉じた足の間、未だ布に隠されたソコに20cmほどの一匹の蟲が落ちたのだ。  
蟲はざわざわと毛で乱暴にスーディの淫唇やクリトリスを弄り、  
皮を裂きながら秘裂にもぐりこんでいく。  
「ぃッ……痛ぁ、ああ、ア……アん、んあ!」  
「ッぐ……いい……気味ッ……! そのうち、気持ちよく、なる……よ、  
 ――ああ、でも、コレ……消えな……んぐッ、ぐ――!!」  
 
拳大のイボは秘裂にぴったりと合わさって、唇を左右に大きく開き。  
その状態で、ばちん!!とはじけた。  
中の淫液が射精のように勢いよくリデルの内腿をぬらす。  
「っあ!あ、……っあ、うぁ、消え……でも、ベタベタ……気持ちわる…い……」  
それでもずるずると腹の中にあるものは動きを止めず、  
寧ろ弾けとんだ淫液に動きを大きく、勢いをつける。  
「ぐ……」  
 
スーディの意識は跳びかけていた。  
タワシを膣に押し込まれたらこんな感じなのだろうか?  
だがこれはタワシより長く、そして柔軟性があり、  
ずるずると自らの意志でスーディの媚肉の中を進んでいく。  
白い布が透ける程に淫液と、血が流れた。  
動く度に鋭い痛みと淫液による無理矢理の快感が押し寄せる。  
「イタイ……あ、あぅ……う……」  
やめてと口にすることは魔女・スーディの名にかけてできなかった。  
いつしか痛みを逃がす為に自ら蟲の前に足を開いていた。  
後少しで膣内に全部入る。  
そしたら、もういたくない。  
「あ……ひぐ、……ッあ、あ、う……」  
びくびくと白い喉を反り返られ、スーディは喘ぐ。  
その髪さえ、毛むくじゃらの蟲達の餌食になっていた。  
髪が重い。  
でも、あれが、あれがおなかにぜんぶはいったら、  
もういたくない。おわる。  
そう思って強く閉じた目をそっと開いた時。  
二匹目の蟲が下肢に忍んでいくのを見た。  
 
 
魔術師は魔界から使い魔を召還する。  
魔界の空気よりも魔力の薄い人間界の大気では使い魔の魔力・体力は  
魔術師に依存することになる。――表向きは。利己的な魔術師が  
足りないなら他人から奪えばいい、と考えなければ嘘だ。  
魔力の薄い一般人を大量に喰らうものもいれば、  
魔術師同士で奪いあうものもいる。  
スーディは前者であった。  
事件は数年前にさかのぼる。  
元々魔女として名を馳せ、所持魔力の大きいスーディとしては、  
洞窟で気ままな生活を楽しみ、村を時々襲えば十分に事足りていた。  
あるとき襲った村もたまたま気まぐれで決めた村。  
平和な村。楽しげに仕事の終わりに広場で寛ぐ人々。  
真夏だというのに、涼しい風がふき。ちらちらと降り落ちる雪。  
皆が歓声を上げ空を見上げたが、  
ソレは雪ではなく――使い魔のカケラ、だった。  
どろりとした粒は人肌に触れるや否や、なめくじのような外見に膨れ上がった。  
「いやぁ!! やだ、離れない…!」  
「何、これ……キモチワル……イッ……!」  
銀色のなめくじは若い娘の体に群がった。衣服の合間から胸へ、股間へと忍び寄る。  
「化け物め…!!」  
刀を抜いた男に、"牙"を向いたなめくじが数匹襲いかかった。  
女たちの前で男が肉片に変わるのにそう時間は掛からない。  
男からは養分を。女からは魔力を。魔女の使い魔にはそういう性質があった。  
「逃げて…… 逃げて、皆ァッ!!」  
なめくじに全身を覆われた女が叫ぶ。男達を追い払うように手を振る。  
男達は振り返りながら走り出し――そして、数M先で肉片になった。  
 
リデルは眠っていた。良い夢を見てたんだと思う。  
叫び声で目覚めた。ベッドから飛び起き、バタバタと玄関へと走りこむ。  
外は。地獄だった。淫獄。ねっとりとした空気が満ちていた。  
使い魔の体液で衣服を解かされた女達が何人も地面に伏せている。  
女たちの柔肌を覆うように何匹ものなめくじが体を這いまわり、  
乳房を弄り、乳首をひねりあげ、喉元を舐め上げる。  
女たちは抵抗する力をないように、足をしどけなく開いていた。  
女の腹の上で何匹かのなめくじが寄り集まり、ぴくぴくッと震え、  
30cm程の太い何かになった。  
「ぃ、いやあ、いぁ、……ぐぶッ…う、んッ!」  
抵抗する女の口になめくじがずるりと入り込み、唇を捲り上げながら  
ぬちゅぬちゅと動く。  
いやらしい。  
村の女たちは知り合いであるのに。  
リデルはそんな他人行儀な感想しか抱けなかった。  
「あん……ッあ、あ、いぁ……んんッ…!」  
「ふあ、ふぁああん、あん……」  
性の知識は多少はあったとはいえ。  
こんな淫らに蠢くのはボクの知ってる皆じゃない……  
そんな拒絶の気持ちが冷たくあった。  
そう思って入れば。この地獄が現実はじゃなく思えるからかもしれない。  
 
一番手前。  
両手を頭の上で触手に結ばれ、  
腹の上に30cmのナメクジを乗せた黒髪の女がひくひくと身を捩らせた。  
開いた足の間に小粒のなめくじがあつまり、女のクリトリスをぶるぶる  
震わせながら皮をむき、全体でべったりと覆う。細く伸びた一線が、女の  
尿道さえ犯した。  
「んああ、ぐ――ぅああ、」  
女が苦しそうに身もだえする。震える腹の上を尺取虫のような動きで  
なめくじが這い――クリトリスを押しつぶすようにグイッ!と上から、  
膣口にのしかかり、  
「ひああ、ぁあんッ、イッ…!! んぐ、……ぶ、や、許し……!」  
ズン!と大きな振動をたて、その女の内部へと入っていく。なめくじの  
粘液のせいか血はでない。その代わり、見開かれた瞳からぽろぽろと涙が零れた。  
「んぐあ、んぁ、ア!あんッ!イくッ!イッ……やあぁあああ!!」  
女の嬌声の度に触手から光が放たれ、女の膣口にめりこむ触手の太さが増す。  
魔力を吸い取っているのだ。  
「イく、壊れ……違、やなの、あ、あ……あ、ィくッ、いくぅ!!」  
断続的に上がる悲鳴とも喘ぎと持つかぬ声。  
膣に埋められた触手は既に子供の腕ほどの長さになり、  
胸に絡む触手は大きく口を開き乳房を咥えこんで、  
美しい乳首を既に隠してしまっている。  
浮き上がる腰に二本目の触手が伸び、膣口をつついた。  
「も、もう、許し、やめ………… りで…る――」  
女の目が扉の前で立ち尽くす妹を見た。  
「ねえさん」  
自分の声じゃないみたいだった。  
 
「逃げて――!!」  
姉の声と同時にリデルは扉横の剣を取り、門に向かいかけだしていた。  
獲物を見つけた触手がリデルにも襲いかかるが、殆どは既に  
女にむらがっており、数はそう多くない。  
それにリデルは剣の使い手でもあった。  
「くッ……ふあ、」  
首筋に張り付いたなめくじがぬるりとキモチワルイ感触を与える。  
乱暴にリデルは剣の柄で払い落とした。  
足許に群がるものを強くブーツで踏み潰す。グチュッ!と跳ねた淫液が  
チュニックの皮を溶かし始めていた。  
「あ、あふ……あ……」  
肘に張り付いた一匹がもぞもぞと薄い胸に向かい忍びよる。  
「ん――!」  
リデルは右手でその一匹を払い落とそうとした。  
もうすぐ村を出る門が見える。門を閉めれば這い回る触手は追って来れまい。  
――それは姉たちをあの淫獄に置き去りにすることでもあったが。  
「ぁあんッ!」  
ちく、と乳首に痛みが走る。なめくじがチュニックの下、胸に這い、  
その小さな乳首を咥えたのだ。じわりと甘く、熱い液体が体に流れ込む。  
媚薬だ。それで。皆オカシクなったんだ――!  
気づいた時には足はもつれていた。  
体に何匹のなめくじを纏わりつかせているのか、もう数えられない。  
「ぁッ……ぁん、あ……!」  
性の喜びなど知らぬ体をなめくじが犯してゆく。  
媚薬の効果か、痛みはなくただ快楽。  
乳房を長いなめくじが這い回るのも尻の間を小さななめくじが蠢くのも  
膝の裏をぬらぬらとなめくじが擽るのも内腿から膣へとなめくじが這い上がるのも。  
「ぁん、あぁんッ……!ア――!! 何、何これぇ……何ッ……!」  
全て快楽。走りながら泣いていた。訳が判らなくて。  
閉じられた門をタックルでくぐり抜ける。地面に体が倒れた。  
 
「ひぁ、アッ……! あん、あッ…! ひあ、何か、…くるぅ!!」  
門を閉じようと身を起しながらも、リデルは体を捩った。  
内部での快感にあわせたように、実際に何かが天上、来ていた。  
白の翼に似た化け物の上に乗った魔女。スーディ。  
ギギッ……とリデルの細腕で閉じられた門を見、クスっと笑った。  
「一匹逃げたのがいただなんて。子供だものね。見逃してあげましょう。  
 一回食べさせてもらうけれど」  
快感に喘ぐリデルの目に映るのは白銀の姿。銀髪をあやしくくねらせた女は  
笑ったまま指を鳴らした。  
「ひぃッ!!!」  
ぎゅっと縄のように胸になめくじが食い込んだ。胸の上下をくびり、  
薄い胸を突き出させるように。突き出された乳首に一匹ずつなめくじ状の使い魔が  
ぶらさがり、ちゅうちゅう、ちゅうちゅう、乳首を啜る。  
「胸が大きくなるかもしれないわ。悦びなさい」  
スーディは言いながら己の乳房への指を這わせ、小さく息を落とした。  
地面に潜ったなめくじが無理矢理リデルの足を左右に開く。  
「いやッ……! やめ。やめてぇえ!」  
腹の上で5匹のなめくじが集り、ぶくぶくと泡をたてながら  
太い一匹のオスになろうとしている。あふれ出る淫液にブーツ以外の  
衣服は殆ど溶かされていた。  
「貴女が見捨てた村人は皆そうなったのよ。ううん、これからずっと犯されるの」  
カリのはった男根に似た半透明の生き物はずるずるとリデルの腹の上を這っていく。  
「ひっ、…ひぁあ、ああ、あん……やめ、いやぁ!」  
「ソレに比べたら一回くらい、どうってことないんじゃない?」  
「入らない入らない入らないぃぃいい!!!」  
冷たくスーディが言い放ち、目を瞑った瞬間。  
なめくじはその太い頭をリデルの秘裂に突き立てていた。  
 
「ひ、きゃ、ひああああああ!!! ぁ、く。ふああ、ふああああ」  
声を出せば衝撃が引くとでも思っているのか、  
足の間から処女の血を流しながらリデルは何度も叫んだ。  
なめくじの太さはリデルの足首程もある。秘裂がぴり、と避け、  
蜜壷は軟体でいっぱいにされた。肉を巻き込むように軟体が動くたびに、  
リデルの躰ごと前後に動く。  
「あう、うぁ、ア、許し、許して、あああ、ボク。変…に、あふあ」  
腹がぽってりと膨らんでいるのは飲み込んだ軟体の量か?  
反り返った体を触手がいましめ――発達前の乳首をこりこりと触手が弄った。  
ズル、と軟体が抽挿で引き抜かれる度に、血と粘液がたっぷり軸にこびりついている。  
グチュグチュと激しい音をたてながら、30cmもの擬似男根がリデルの体を貫いた。  
「あん、あ、ア、イく、何、嫌なのに、いや、いや、いや……ッ…!!!!!」  
びくん!と大きく身が反り返った瞬間。  
使い魔が白い光を放った。  
リデルの魔力を喰らったらしい。――そして、どぶっ!!!!と  
排泄物を吐き出した。白くぬめぬめとした液体を、全身と胎内に。  
「ご苦労様」  
こり、と自らの乳首を弄りながらスーディが見下ろした。  
足の間が熱い。後で触手に沈めてもらおう……  
スーディが指を鳴らし、短く呪文を呟くとリデルを犯していた触手が全て  
消えた。処女血で濡れた秘裂は閉じきれず、ぱっくりと口を開いたままだ。  
リデルは動くこともできなかった。  
「村には帰らないことね。ここは私の牧場になるから。最後に家族の姿を見せてあげる」  
身を返しながらスーディは指をたてた。  
リデルの目の前に球体が浮かぶ。その中で乳房をぐるぐるに触手に縛られ、  
膣イッパイに何本もの触手をつきたてられた姉の姿があった。泣き叫んでいるの  
だろうが、その口にも唾液を求めて三本の触手が入り、なめくじ状の醜い背を  
震わせている。リデル同様、触手の排泄物でどろどろにされていた。  
 
――許さない。  
魔女の名を知ったのは随分と後だった。  
村が瘴気に包まれ、入れぬ場所となったのを知った後。  
――許さない。  
リデルは剣を捨てた。魔女と同等の力をつけるために魔道に踏み込んだ。  
そして、漸くスーディとめぐり合った。  
 
 
スーディは絶望に目を見開いた。  
「いやぁああああああ!!」  
ズブッ!!と剣を突き立てるような音をたて、剛毛に包まれた長蟲が  
スーディの肉襞の奥に飲み込まれた。淫液に塗れたソコは血で赤い。  
どろどろと蟲の淫液と血が内腿を伝い落ちていた。  
「ぃや、いや、痛……ひッあ、ああう」  
潜りこんだ一匹の尾を噛むようにして二匹目が膣口を割る。  
クリトリスの皮は剛毛に千切られ、傷ついた生の肉芽はぷるんとした  
蟲の口に無防備に晒されている。ちゅぷ、ちゅぴ、と蟲が口を動かす度に  
甘い感覚がスーディの背を駆け上がり――同時に剛毛に秘部を擦られる強い  
痛みが押し寄せるのだ。のたうつ白い体。揺れる大きな胸の乳首は  
度重なる媚薬の注入により肥大化し、ぷるぷると別の生き物のように蠢き、  
蟲のえさとなっていた。  
「いやよ、イくなんていや、いや、こんなの、ひッ、ひあ、あぅ!!!  
 こないで、入ってこないでぇえええええ!!」  
二匹目の蟲が毛むくじゃらの頭を細身の魔女の中に打ち付けた。  
 
「ぅッ……ぐッ……!」  
目の前の魔女、スーディは全身を毛むくじゃらの蟲で覆われているものの、  
その使い魔たる銀の触手は一向にリデルの胎内を責めるのをやめはしない。  
寧ろイボが弾けて飛び散った粘液を潤滑油にして、狭い膣道を這い上がろうとするのだ。  
リデルは唇を噛んだ。追撃――しなきゃ。負けちゃう!  
「あ、う……ぅッく、……」  
極太の触手に貫かれて平静を保つのは難しい。爪先は何とか地面につくものの  
膝がガクガクと笑ってしまう。全身にべったりと汗をかいていた。嫌な汗。  
細い触手は先程のスーディの悲鳴と同時に千切れたおのの  
あの時と同じなめくじ状の魔物がちゅるちゅると汗を啜るように、  
胸や首筋をさいなんでいた。  
「ッあ……あう、う……ぁん!! 胸、だめぇ……うぁ!」  
小さな粒のような乳首をなめくじが捉え、きゅっと締める。  
赤い実はますますその色を増し、粘液にてらてらと光った。  
その間も膣内をまるで子宮口を求めるように触手が這い上がる。  
「ぁう、ア――ィッ……くもんか、ボク……は、はぁうッ!!!」  
「ふふっ……」  
汗と涎に塗れた顔でスーディが笑った。蟲に全身を弄られ、血を流しながらも  
獲物の痴態に笑いを漏らすとは、これが魔女ということか。  
「不思議、ぁ、でしょう……使い魔…が、元気な、訳」  
ひくひくと震える腕が中空で舞った。白銀の魔物が伏せの姿勢から身を起す。  
「もう、ひとつ、あ、あるの、魔力供給源…… 流石、姉妹――強いわ」  
 
白銀に輝く魔物から、だらりと黒髪が垂れる。  
四肢を開かれ、大の字に魔物に拘束された女は胴体と頭しかもう見えない。  
唇も膣もアナルもおよそありとあらゆる場所を束になった触手に貫かれ、  
胸や腹といったやわらかい部分に無理矢理魔法の穴を開けられ  
触手を埋め込まれ。触手がジュプジュプと律動するたびに  
小さく体を震わせる。それは。  
「ねえ……さん――」  
 
あの時の凛とした面影は無かった。何年犯されつづけてきたのだろう。  
瞳は淫蕩に細まり、口内にある触手を好んで啜るように赤い唇が動く。  
零れる淫液さえジュルッと音をたて啜り上げ、ぬらぬらとした舌を絡めるさまは  
愛しい男とのディープキスのようだ。  
「んぁ、アッ……あん、あ……キモチ、イイ……  
 乳首、貫かれるの、いぃのお、あん、もっと、胸、犯してぇ……」  
乳房には何本もの触手が突き刺さり、中から、外から乳首を貫き、  
あまつさえ抜き差しを繰り返す。乳汁だろうか? そのたびに  
白い液体がとぷとぷと噴出した。膨れ上がった腹の中では  
軟体動物が蠢いているのだろう。ぼこぼこと凹凸が繰り返され、  
その度に浴びた排泄物…白濁液が滴る。  
「ぁんッ……ア、ィッ……イイの、もっとぉ、ア!!」  
クリトリスは遠目にわかるほど肥大し、  
触手を絡みつかせ、まるで男の射精のようにだらだらと淫液を垂れ流す。  
大きく開いた足には人間の腕三本分ほどの触手がつきたてられ、  
体を引き裂くようだった。ギシッギシッと動きのたびに骨盤が軋む。  
「はァッ……あぐ、ぐ、苦し…ほど、イッパイ……   
 あ、おなか、おなかに出して―― イくから、ぁんッ……!!」  
触手が震えると同時に拘束された女が黒髪を振り乱しなまめかしく体をくねらす。  
白銀の魔物が光輝く――でも、もう直視できない。  
 
「許さない」  
ギリッとリデルは奥歯を噛んだ。  
「ふ、ァ、私――の魔物から、逃げられない子供が、  
 ど、…しようって、いうの」  
足を血で濡らしながら、スーディが薄笑う。二匹目の蟲は既に半分程  
胎内に潜り、もう下肢を覆う布は捲れあがっていた。  
「ガラ空き――よ、リデル」  
震える手を伸ばして、呪文詠唱。  
「ぁあああああああッ!!!」  
リデルの小さな体が大きく跳ねた。  
ズン!!!と激しい突き上げが、その身を襲う。  
腕程に太さを増した触手が、膣を埋めていた。幼い襞が千切れそうな程、  
触手は膨らみ、ぼこぼこと全身に小さなイボを浮かばせていた。  
先端はカリを大きく広げながら子宮口を圧迫する。  
「うく、うぁあああ、あ」  
最奥に当ったのを知りながら、尚も触手は動きをやめない。  
ぼこぼことした歪が肉襞を捲り上げ、赤い粘膜を露にし、それさえ淫液と  
細い触手で擽るように犯してゆく。尻の間に忍んだ細い触手が、  
硬く閉じた窄まりを突いた。  
「いやああ、そ……んなとこッ……! ――ひ、ふぁ、……ッあ!!」  
ジュル……と蕾を撫でると細い一本がリデルのアナルに進入し、  
中で、幾千本にも分れ、直腸を擦り上げた。  
「―――!! ひぁッ、んッ、んッ……! んああ、ぅ、ふああんッ!」  
嫌悪を伴いながらも襲いくる甘い感覚に、リデルの四肢がもがく。  
その両手首を細い触手が縄のように絡みとった。  
「あら、あら、尻の穴が好きだなんて、とんだ変……態、」  
痛みを堪えてか掠れたスーディの声が、リデルの耳に突き刺さった。  
 
「く……ゥんッ、ぅふあ、ふあ……」  
リデルの腹の中で別れた触手の細さはもう1mm以下にもなっていた。  
それが誰にも汚されたことのない直腸を――おそらく少女は一生こんな  
用途に気づきさえしなかったろう器官を弄りまわしているのだ。  
細いそうめん状になった触手がなめらかな内部をなぞり、擦りあげ、  
擽る。擽り微かに震える赤い粘膜に媚薬を注入する。  
入りこんだものが細いだけに異物感や痛みよりも快楽が強くリデルを襲った。  
他の魔術師でもこんな場所を攻撃する物はいなかった。魔力を吸い取る効率の良い  
場所は性器だからだ。だから、今リデルは初めての感覚に背を大きく後ろに撓らせ、  
黒い短い髪を振り乱して、身悶えていた。クチュ、クチュと小さな窄まりから  
淫液が垂れる。その窄まりが開かれておらず、美しいままなのが逆に残酷だった。  
「ぁうッ、あ、……おなか、おなか何、ボクの体なのに、なのに、ひ、ゃああ!」  
ギシッギシッと細いロープ状の触手に拘束された腕が軋みを上げる程、  
大きく身を揺らす。粘着質な音と骨の軋みの間に、スーディの笑い声が  
妙に涼しく響いた。血を流しながらも魔女は薄い唇に残酷な笑みを浮かべていた。  
「男勝りの顔をしてアナル好き……なんて、とんだ…女……ふ、あ、  
 ヴァギナの処女も、アナルの処女も私に奪われて――  
 村を壊した……魔女に、犯されて、どんな……気持…ち……ふふっ……」  
「く、ゃだ、ちくしょ……ぉ、あぐ、あッ!!」  
「あんまりのたうつと、前のコが悦ぶ…わ」  
リデルから魔力を吸い取っているのだろうか。リデルの膣に突き刺さった触手が  
太さを増し――暴れるリデルの体の締め付けを心地よいと感じてか、  
グイグイと体を前後に揺すり始めた。  
 
「ふぁああッ、ああッ、あッ! 前と、後ろッ……やだ、こんなの、ぎ――!」  
既にリデルの意志は完全に無視されてるといってよい。突き刺さった太い触手にとって  
リデルは自慰の道具。自分を包む熱い肉隗。暴れれば暴れる程あちこちが擦られ、  
苦しさに身を捩れば締め付けと感じられ。  
「ぁぐ、あ、あぁんッ、あんッ、あんッ……!!」  
よがり狂うリデルの顔は既に雌のもの。闊達な少女の面影は薄く、瞳に  
淫蕩な色が浮かびはじめている。だらだらと涎を流し、閉じることも  
できない唇に、乳首を突きまわしていた触手がずるりと這い上がり、  
歯列をなぞりながら口腔に侵入した。  
「ぁ―――くぁ、あああんッ!!」  
直腸内でブワッと触手が一気に広がる。大きく圧迫された直腸は膣内を体内から  
押し――膣の内壁がグイ!と差し込まれたズ太い触手に押し付けられる。  
「ぁふ、ふああ、ぁ・ぐ――ボク…、ボ…ク…の、からだ…こわれ  
 こわれ、太いの、だめ、ふあ、ふああああ」  
グチュッ……グチュッ…… 音の度に太い杭のような触手がリデルの足を無理矢理開き  
骨盤を軋ませ淫液をタレながしながら奥に分け入り――グジュッ!と強い音がしたと同時、  
リデルの子宮口が開かれた。  
「ひぐああ、アああ、ぁ――ッ!!!」  
ずぶ――と子供の為の部屋を異形が突く。リデルは目を大きく見開き、  
爪先まで反りかえらせ、硬直した。グジュ・グジュ……軟体の魔物は  
リデルの子宮の奥までも犯そうと侵入を止めず、  
「うぁ、アア、奥、おなか、おなかがあ、ア、ぁが、ぁ……ん、ぐ――」  
そこさえ快楽の場に変えようと、先端の口を開き、  
催淫作用のある排泄物を、思いきり中で撒き散らした。  
「ぅああ、ア、ああ、ぁんッ! ぃ、いっちゃう、やだ、  
 やだやだやだ、やだよ、やだ、許してぇ、ぁ、イくッ、イく、んぁあああ――!!!」  
無理矢理の絶頂。細身の躯に腹を薄らと膨らませたリデルは、  
大きく身を跳ねさせるとぐたりと頭を垂れた。  
 
「ふ――あ、ぁぐ……、ふ……ぅふふ――」  
二匹目の蟲の半分をだらりと両足の間から垂れさせたスーディは、その景色に満足そうに  
笑った。自分を憎む相手が自分の使い魔――手足にいいように犯され、  
快楽に堕ちたのは悦。たとえ己の身をたえようのない痛みと逃れようのない快感に  
犯されていても。  
「痛く……して、勝っ…た気になる…なん、て、子供…だわ、  
 本当の――屈辱は、快楽の中にこそ」  
ふふ……と己も頬を赤く染めながら、スーディは笑う。  
足の間から垂れた蟲。リデルがのたうってから動きを半ばでとめたものの、  
半ばなのが余計悪かった。蟲の性質か、この蟲は止まれば団子虫のように  
体を丸めようとし、結果、表面に生えた剛毛でスーディの白い足と衣服、  
股間を傷つけるのだ。既に下半身を覆う布はずたずたに裂かれ、  
布のカケラを纏っているようなもの。そして、敏感な肉芽は皮さえひきさかれ、  
ピンクの中身を虫の剛毛に晒して。  
「ぁふッ――ぐ、あッ……んぐ、んあ!!」  
ちく、と刺された場所から血が流れる。明らかに痛み。なのに快楽と錯覚したような  
声が落ちる。スーディもまたリデルの媚薬に犯されいる。  
「ん、ぐッ……うあ、あッ―― 落ちなさい、蟲ケラッ……あ、うふあああ」  
掌で小さく魔力が弾けるが呪文となるほどの集中力がない。  
リデルの消耗を待つしか手はないのか。  
褐色の少女は銀の触手に両手を取られ、大地から生えたような太い杭に  
膣を串刺しにされ、今はアナルさえ魔の手によって犯され、  
ただ喘ぎ声を上げている。  
「間も――ない、わ…、あぁ…あ、あぐ――!」  
四肢を拘束されたままスーディが身を捩り、触手の力が緩んだのか  
体が前に傾ぐ。まるで尻を空に向かいつきだすように。さらりと靡くはずの  
銀髪も今は蟲が手足を絡め、すき放題に白い排泄物を吐き出して  
見る影もなく顔や唇にはりついている。  
「ぁん……アッ――、あ…」  
ぽた、と股間や胸から血が地面に落ちる。その時だった。  
 
乳首の異常に肥大化した胸に張り付いていた蟲が  
苦しげに身を震わせた。毛むくじゃらの全身が悶え、豊かな乳房に細かな  
キズを残す。  
「ッく――! ぁ、ぐ……」  
悶えるがさっきもあった痛みだ、そう思ったが、違う。  
乳首に差し込まれたままの針が左右、前後に揺れ、  
痛みと快感が入り混じった感覚がスーディを襲う。  
「あんッ、あ、あぁあんッ、ア――、消え……消え…るッ……!」  
張れ上がった赤い乳首が芋虫のように動く。ブルブル、ブルブルと震え――  
ついに一匹の蟲がはじけ飛んで消滅し。同時。  
「―――ぁああんッ、アァアアアアッ!!」  
その衝撃。そして乳首内部での針の破壊。プチュッ……と音をたて、  
淫蟲の白い排泄物と媚薬が、乳汁のようにスーディの胸からはじけとんだ。  
「ひああ、あ、私の――胸、ぁ、いやよ、いやぁあああああ!!」  
魔女に神々の領分たる出産の習慣は、なく。母性は忌むべきもの。  
そんな、自分の胸から。液体が吹き出る。あんな、母乳のように。  
おぞましい光景にスーディが嫌々をするように頭を打ち振る。  
が、また乳首がぶるんとしなり――毛むくじゃらの蟲が消える代わりに乳のように  
白い液が赤い先端や乳首のあちこちにあけられた穴から噴き出す。  
それは排泄や射精の感覚に似ていた。  
「いや、いや、こんなのいやああ、ぁん、んぁああぁぁ」  
プチュッ!プチュッ!   
たわわなスーディの胸の、大きな乳首から白い液が飛ぶ。  
幾ら白い液を絞りだしても一度親指ほどに膨れ上がった乳首がしぼむことはなかった。  
「なんで、なんでこんなの、ぁッ、あんッ……押しちゃ…イヤあああ」  
消滅前の蟲が苦しげに胸の上で暴れまわり、豊満な胸はぐにぐにと形を変えた。  
蟲が消滅しないでも、それだけでどぼどぼと乳首の先から白濁液が噴出す。  
液体の量は夥しく、スーディの白い肌を汚し、下肢をぬらす血と混じりあい、  
ピンク色のいちごミルクになって、足許に溜まった。  
 
「こんなの、違、いやよ、ひぁッ、あ、もう、消えないで、  
 胸刺してていいからぁあ、乳首刺していいからぁ……ああ、やめ、やめて、  
 あん、ふああ、私の胸、胸ぇええ……」  
狂乱したように喉を震わせ。乳首から白い液を飛ばしながら、  
ビクッビクッ……とスーディは身を震わせ――達していた。  
また蟲が弾ける。プチュッ!と白い液が弧を描いて乳房から飛び散った。  
 
なん…なの……?  
悲鳴に似たスーディの声に、リデルの意識がのろのろと戻る。  
見たのは使い魔の消滅を示す魔力振動に包まれながら、  
胸から白液を飛ばし、身悶える憎い魔女の姿。  
――血に濡れた彼女の股間が小さく光るのは、リデルの使い魔が達したスーディから  
魔力を吸い取った証。だからこうして、リデルも我に返る事が出来た。  
今しか――ないッ……!  
今も直腸内で細かな触手が暴れまわり、足が千切れてしまいそうな程、  
太いものがボクを貫いてる。でも。今しか、もう。  
グッとリデルは唇を噛んだ。ちりぢりになりそうな意識を一点に集める。  
「ま……だ、実験中、だけ、ど……」  
ビクビクッと背が震える。子宮の中で暴れまわる触手の動きが  
とかされた衣装の下、見える。  
「ふ……どうせ、アンタに食らわす為に覚え…た、ぁん、覚えた…のよ――」  
リデルはブルブルと震える指で空に印を切った。  
涙に濡れた瞼を閉じる。  
魔力集中――呪文詠唱――解放!!  
リデルの足許にあった本体、赤黒い塊がグ!!!と跳ね、  
空でおぞましいタコの足に姿を変えた。一つ一つの吸盤が盛り上がり、  
先端はくねくねと動いていたが、スーディに向ううちに丸まり、  
大の男の拳以上の大きさとなる。  
 
「ぃや、あ、あふ、あう!」  
跳ね回る胸に視線を奪われていたスーディは眼前にくるまで触手に気づかず、  
そのグロテスクな姿を見るなり、大きく目を見開いた。  
「ぃやああああああッ――!!」  
グボゴォッ…… 股間でもがいていたもう一匹の蟲を巻き込んで、  
拳がスーディの膣内に押し入った。切り刻まれ血を流していた花びらは  
前後に裂け――更に太い触手を受け入れるべく左右に開かれる。  
「ァ、ア!!……あ――ぐッ、ひ、あ……! あ、ん――」  
長いタワシ状の生き物を二つ、膣内に押し込まれ、その上で大の男の太股ほどもある  
触手が小さな膣口を開く。白い太股は恥かしい程に開かれ――それでも  
足りないというのか、足首を捕らえる触手にグイと無残に脚は引かれた。  
「ぁっ、ぁう、ウ。千切れ、千切れるぅ……無理、よ、あ、ぐ――痛ぁあああ!!」  
ス―ディの陰唇は最早巻き込まれて形状は見えず、ただ脚の間に  
大きくグロテスクな触手を受け入れる穴があるだけである。  
遠目から見れば、四つん這いになった彼女の白い尻に、  
あまりに太い、赤黒い尾が生えているようだ。その尾はぶちゅぶちゅと  
醜い液体を出しながら、彼女の体に入りこもうとしている。  
膣内をぐりぐりと吸盤のある触手が圧迫する。  
先に入っていた蟲のタワシ状の剛毛が膣壁を傷つけ、  
ソコに媚薬効果のある淫液がたっぷりと染み渡る。それでも、痛い。  
「太…すぎ、いやよ、太すぎ、いやぁ、擦れるッ、  
 痛いの、痛いのぉお、ぅあ、だめ、だめぇ!! 来ないでぇえ!」  
内部から腹を裂くように、剛毛の蟲が膣内で拳に押され暴れ狂う。  
 
クチュッ、と向き身のクリトリスが、  
触手の吸盤に引き寄せられ、一緒に中に巻き込まれようとする。  
「ひッ……んあ、んぁああッ、ソレだめぇ、だめ、あう、あッ…ぁああん、  
 あん、そこ、らめ、ひ、すごい、イく、イくぅううぅ!」  
ビクビクっと魚のようにスーディの身が跳ねた。乳房からまだ散る白液。  
その声も、顔も。もうあの魔女の冷たさは残っていなかった。  
スーディはあまりに強すぎた。こんな酷い仕打ちを受ける程  
追い込まれることなど、一度もなかった。  
「痛いッ、痛いのぉ、痛い、うああ、あ、イくぅ、  
 れも、れもイく、イく、イィ、いぁ、あぁあ、ぃくゥッ…!!」  
こんな、  
傷つけられた膣が裂けてなお貫かれる痛みなど、  
体を内部から裂かれなおも屹立を突き立てられる屈辱など、  
ただの人形のように触手の上で震え泣き叫ぶ惨めさなど、  
――銀の魔女は、知らない。知らなかった。  
「ざまあ、み……ろ」  
ククッと魔性の顔で、リデルが笑った。  
 
 
-----  
「イぅ、ィイ、んぁあ、イくゥッ……ぁう、またぁあ、ぁう、あぁあんッ……」  
銀髪を振り乱し、スーディは悶える。殆ど水平に開かれた脚が  
痙攣を起す。殆ど逆さずり近い四つん這いの姿勢。  
膣から流れる淫液は白液に濡れる胸さえも汚していた。  
ぴくぴくと親指ほどの乳首が震える。  
肉洞をグイグイと容赦なく進む大人の脚程の触手は膣内を埋め、  
先端は子宮口をこじあけようと圧迫する。  
「ぅあ、アァ、奥、奥にぃい、ァア、入るぅう、入るぅう……ッ!!」  
先に膣肉に埋もれた剛毛の芋虫が、触手に押され苦しげにピクピクと震え、  
のたうつ様が華奢な腹越しに窺える。鋭い毛に内部の肉は裂かれ、  
ソコにさえ触手のイボが押し入っている。  
「これで――終わると、思うな」  
サブの魔力供給源があるとはいえ、使い魔の主たるスーディの集中力が弱まれば  
リデルを責める力は弱まる。まだ喉を喘がせながらも、リデルは捕らえられたままの  
右腕を伸ばし、空中に複雑な印を切った。目を閉じ――唇が小さく動く度に、  
未だスーディの体内に入っていない触手の幹に、不思議な節が浮かんだ。  
ボコッとした人の頭程のそれは、……ちょうど卵のようだ。  
"卵"はズリッズリッと触手の中を進んでゆく。同時にスーディを貫く触手も、  
ぐちぐちと律動を始め、引き裂かれたヴァギナを抉った。  
「ひ、ぁあああッ、あ、ア! ッあ、あぐ、あ、やめ、やめてぇええッ…!!」  
 
後ろから見ればそれは大層グロテスクで、淫猥な眺めだった。  
赤黒い幹ほどのタコの触手がグニグニと激しく前後に動く度に、  
ブチュッブチュッと音をたて、淫液に汚れぬらつく  
紅い陰唇が捲れ上がり、指の先程に腫れあがったクリトリスが  
勃起するように顔を出し、また潜る。その度に甘い刺激が走るのか、  
スーディの背が跳ねる。ぼたぼたと淫液と血が落ちる。  
「ひぁ、擦れる、そこ、擦れて、ア、イく、イくぅううッ……  
 生のソコ、すごいの、あああ、また、入って、ぃくッ、あ、あ、出ないれぇ、  
 も、もう動いちゃ、ああ、アッ……!!」  
性器も内臓もメチャクチャにされてもなお、スーディは達し。  
その度に輝く醜い卵が膨れ上がる。卵が胎内に飲み込まれるまであと数十センチ。  
己も責め苦に冷や汗を流しながら、リデルはその光景を見つめ、唇をゆがめた。  
「アンタには、ボクの使い魔の母体になってもらう……  
 わかる?……は、アンタは魔物の子を産むの。  
 女としての尊厳も! 魔女としての誇りも!   
 全部、全部踏みにじられて、魔物の親になるがいいッ!!!」  
――リデルは嘲笑いながら泣いていた。  
ねえさんは帰らない。村は戻らない。魔道に落ちた身はそのままだ。  
それでも、それでも。  
「ボクは、アンタだけは許さないぃッ!!」  
叫ぶと同時、涙に濡れた目を、強く瞑った。  
リデルの魔力か、スーディの魔力か。  
触手が発光し―― グボッ……という鈍い音と同時に、  
スーディの陰唇を巻き込みながら、秘所を卵が貫いた。  
 
「ひゃ、ア、あぁああああああああッ……!!」  
がくんがくんと大きくスーディの体が絶頂に跳ねた。ぷしゅうッと  
乳房から白濁液が散る。  
「あは、母乳。お似合いだよ、魔女!!」  
膣内で触手が口を開き、子宮口に鋭い歯をたててこじ開ける。ぶちぶちと千切れる肉。  
パックリと開かれきった孔からはもう淫液も血も零れず、  
ただ白い女の腹が大きく揺れ。  
「あぐ、ア、んぐあ、ア……ぁう……何、何ぃいい!!」  
大きく開かれた触手の口から、グチュゥッ……と卵が子宮に植え付けられた。  
やわらかい殻に包まれた卵は腹の中で飛び跳ね、魔力を吸収しあっという間に  
腹を膨らませる。  
「うぁああ、ァん、ア、ひあああ、イ、ぃう、いッ……!」  
一瞬、スーディの目に正気が戻った。それはすぐに恐怖に歪み。  
「いや、いやああ、産むなんていやぁああああッ……!!  
 いやよ、いやよ、私、私、ひ、ひぐッ……ぁ………ん、ア!!」  
腹が臨月ほどに膨らむ。恐怖にひきつった目が大きく見開かれ、唾液塗れの  
唇が悲鳴に開く。  
「いやぁあああああああッ!!!」  
のたうつ体を触手が産みやすい体勢……M字開脚の姿勢に整える。  
グボ、グボッと何かの生き物の音がスーディから聞こえてきた。  
「ぁは、は、はぁッ。ア。んぁああ、あ、苦しッ、ひぐ、ぃる、いるぅッ…  
 いる、ぁああ、ア。出る、出……あが、ア、ィッ……」  
――魔女・スーディは、ただの雌となって、狂った声を上げていた。  
「ぁうッ……あん、ア、…生まれて、おいで――ボクの使い魔。」  
リデルを貫いていた触手が断末魔の苦しみにビクビクと震える、  
汗に全身を濡らしながらリデルが強張る手を伸ばし――  
 
グチュ、ビチュウウウウッ……!  
スーディを貫いていた触手が大きく跳ねて弾けとんだ。  
ビチュッと淫液を撒き散らしながら、醜い、甲虫状の節くれだった脚が  
スーディの秘部を大きく広げ、太股を爪で貫いた。  
「ふぁ、あ、ひッ……ひあ、ア――、あ・が……ッ……」  
あまりの苦痛と快楽にスーディが仰け反る。ますます秘部が前に突き出され、  
化け物がおそらく頭であろう場所をクリトリスを押しつぶしながら左右に振り、  
「イッ、あう、ィ、ぅあああ、ああん、れちゃう、れちゃううううう、  
 ひぁ、ああああ――ッ!!!」  
スーディの絶頂の声と同時に、カニとクモのあいのこのような歪な大きな蟲が、  
どろどろの液体に塗れ、膣から押しだされた。ぐりぐりと大きな目をもち、  
何本もある脚は複雑に折れ曲がり、先端に鋭い爪をもっている。  
尾はまだスーディの胎内にあり、既に正気を失った魔女をまだ蹂躪し尽くしていた。  
「ひぎッ、ひ、ぁあん、ア、あぅッ……ぁああん――」  
リデルは冷めた目でのたうつスーディの裸身を見ていたが、  
やがてぬらぬらと濡れた使い魔へと目を移し。  
「さあ、……お前はボクのもの―― ……ッ!!!」  
甲虫は牙をむき、大きく脚を振り上げるとリデルに襲いかかった!  
 
ざくッ!とリデルの腕が鋭い爪に貫かれる。  
「うぁあああッ……なん――で、くそ……」  
血と共に流れだしそうな魔力を寄せ集め、呪文詠唱を行うが  
魔物は一向に動きを留めず。太さは衰えたとはいえ、  
未だ地から生える銀の触手に犯されるリデルを地面へと押し倒した。  
グィ!と胎内で弾力をもつ触手が跳ね――リデルは身悶える。  
「ぁああんッ、あ、ど……して、ボクが、作っ……た…」  
逆の手を伸ばそうとすれば、その手にも爪が突き刺さる。  
「ああああッ!」  
痛みに喉が反り返る。甲虫の腹には  
人間の数倍の太さをもつ、殻に覆われた性器があった。  
歪に折れ曲がり、節くれだったソレは入口を探すようにリデルの下腹部を突きまわした。  
「ひぐ、ふ、ふぁ、やめ、やめろッ、ボクは、お前の――」  
もがくリデルの腕に甲虫がほんの少し力を込めた。  
グギィ!と音がして、リデルの右腕が折れ、筋肉が引きちぎられた。  
「ぁッ………あぁあああああッ――!」  
大きな黒い目が見開かれ、掠れた叫びが上がる。甲虫が煩そうに身じろいだ。  
また、鈍い重い音。――ぶちぶちぶち、と筋肉が引きちぎれる音。  
リデルの左腕は半ば引きちぎられ、甲虫の爪で地面に突き刺さっていた。  
「ふぁ、ふああああ……あ、」  
酸素を求め喘ぐ唇。大きく上下する胸を甲虫の"口"が噛む。  
内部はとろんとしたゼリー状で、幾つもの吸盤があり、腫れあがった乳首をやわらかく  
包みこんで、ころころと愛撫した。快感、痛み、リデルの意識が引き裂かれる。  
 
生まれた魔物は強すぎたのだ。  
リデルの魔力。秘術。そして魔女の異名をもつスーディの無尽蔵な魔力。  
それを吸い取り生まれた化け物が、ヒトの手に負える訳はなかった。  
 
やがて甲虫の性器状の触手がリデルのヴァギナを見つけ、つんとつつく。  
「ひ、ぁあ、や……ゃめ、て……やめ! やめてぇえ!!」  
銀色の腕程のものが入っていたが、硬い触手には関係はない。  
鋭い先端が陰唇を捲り上げ、勢いよく突き立てられる。  
「ぁあああああッ、あ、あ――!! 死ぬ、死んじゃうぅうう!」  
巻き込んだ陰唇を引きちぎり、穴を前後に広げながら、長い長い触手がリデルを貫く。  
終わらない責め苦。地獄。魔女の与えた媚薬さえも消し飛ぶような激しい痛み。  
「ぁあああ、んァ、あぐぅ……う、あ、ッ、ボク、ひぁ、ハ…・・・!」  
ガクガクと突きあがったリデルの腰が震える。甲虫の性器はもう  
30cmは入ったろうか? それでもまだ倍ほどの長さがぬらぬらと光り  
小さく震えている。リデルの幼い性器は銀の触手と赤黒い甲虫の性器の  
二本を咥え、血を流していた。  
「ぃあ、あ、いッ……壊れ、ぁ、アァ、あ――」  
ひくひくッと全身が痙攣する。獲物の死など甲虫は許さない。  
腕を突き刺した爪から、乳首を噛む唇から、無理矢理に力と媚薬が  
少女に注入される。もう、生きた肉人形。  
ずるずる、ずるずる入り込む太い性器にリデルは嬌声を上げ、  
唾液に濡れた唇から舌を突き出す。  
「ひぁあん、あん、ァ、二本も入ってるよう、ぁが、ア、  
 ボクの、奥、キテるの、はァん、ぁ、子宮、入って、ぁん、おなかいっぱいぃ」  
細い褐色の体に似合わぬ程膨れあがった腹。  
双子でも入っているのだろうか?  
いつしかリデルは上体を地面に突き刺されたまま、  
膝を曲げた形に折られ、腰をつきあげ、  
甲虫との結合部を大きく晒していた。  
その方が性器が出し入れしやすい。激しいピストン運動に  
少女の背が砂とすれ、柔肌から血が流れる。  
それなのに、ぶくぶくとあわ立った愛液がリデル自らから零れ、  
あまつさえ彼女は膣も子宮も性器で埋められながら腰を前後に揺らす。  
ぐちゅ、ぐちゅ、とその度に数センチずつめりこむ性器。  
 
「ぁん、ア、ハ、ぜんぶ、はいら…なくて、ぁん、小さくてごめんなさいィ、  
 ひゃん、あッ……ぅん、あぅんッ、あッ」  
ボクも――子供を産むのかな?  
このままずっと犯されるのかな?  
………ねえさんを見捨てた……罰なのかな。  
「ぁ、アァん、何か、キてるぅううッ……!   
 ぁああん、あ、せぇえき、ぶちゅぶちゅって、あはぁ……ァあん……」  
 
荒涼とした砂漠。  
近辺には昔街があった「らしい」。  
今はそこに塔があるように見える。鈍い空に光る赤い甲殻状の塔。  
塔の表面には女が二人埋め込まれている。  
一人は銀髪に白肌の美女。一人は黒髪褐色肌の少女。  
二人の両腕は高く抱え上げられ、塔に埋まりあるのかないのかさえ  
よく判らない。脚も同様だ。乳首は男の親指ほどに腫れあがり、  
触手に貫かれながら白液を流し、大木程の太さの節くれだった  
性器が体を貫いているのに、女たちは唇から涎を垂らし、  
悦に目を蕩かしている。二人共腹はぽってりと膨れあがり、時々動いている。  
「ァん、あ――、また、生まれるゥ……あんッ、ア……  
 あはァ……16匹目の――子ぉ……」  
黒髪の少女がびくびくと大きな腹を震わせ、拘束された身を反らす。  
と、結合部の太い性器が歪に膨れ上がり、ぐちぐちと  
陰裂をゆがめた。少女の眉が寄り、苦しげに唇を震わす。  
「あんッ……あ、んぁ、アァアアアアーーーー!!」  
ビチュッ!と大きく膨れ上がった性器の一部がはじけ、  
形容しがたい異形の化け物が雄たけびをあげる。  
そして、すぐ側にいる母体――少女に気づくと、その醜い体で  
胸や腹を擦り始める。彼女と一度目の性交を始めるのも間もなくだろう。  
――魔女二人の淫獄は、終わらない。  
 
END  
 

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