「んっ・・・・・・くぅ・・・・・・」
扉越しに微かな声が伝わってくる。
ククク、やっているようだな。
今更ながら、俺が手に入れたモノの効力を実感する。
今俺が持っているノート。
表紙が紫色をしているということを除けば、
どこにでもあるノートのように見えるのだがこれ、
ただのノートではないのだ。
『現木若菜 ○月×日 ――時――分
自慰 3回
授業中に誰にも気付かれないように教室を抜け出し、
空き教室でイク。』
ご丁寧にも最初のページに書かれていた説明文を読み、
試しに上記のように書いてみたのが昨日の夜の事。
そして今日ノートに書いたまであと少しの時間になったら、
「こう」なっていたというわけだ。
いやまあ、「気付かれないように」とは書いたが
本当に誰にも気付かれない内に姿を消してるとは思わなかった。
おかげで行方を捜すのに手間取ったが、この空き教室の向こうでは、
俺がノートに名前を書いた人物――現木(あららぎ)がやはり俺がノートに書いた通り自慰に耽っているんだろう。
諸君、もうお分かりだとは思うがこのノート、その名も「オルガノート」と言う。
これは説明文に書いてあったので俺のネーミングではない。
ちなみにオルガとはオルガスムスの事だとか(これも説明に書いてあった)
とにかく、このノートに名前を書かれた人物は、
書かれた時刻になると、書かれた方法で、書かれた回数、書かれた詳細でイカされる、
と言うことだ。
「・・・いやぁ・・・・・わた、し・・・なんでこんな・・・・」
空き教室とはいえ今他の教室では授業中だ。
酷く控えめなあえぎ声が聞こえてくる。
音を立てないように戸を少しだけ開け、中を見れるようにしておく。
そして書いた時刻になった瞬間、
「ぁ・・・やっだ!!いっくぅ!!!」
現木は体をガクガク震わせ、絶頂に達した。
「ぐすっ・・・・・・わたし・・・なんでこんな・・・・・・」
授業時間中の学校でイったせいだろう、現木は泣き出した。
だが、
「え・・・・・やだっ!・・・手が、止まらな・・・・・・」
そう、まだ現木は「1回」しかイっていない。
俺がノートに書いたのは「3回」。
詳細に書けば、その状況をなぞるように絶頂に達するらしいが、
ただ単に回数を書いた場合、最初の1回は時刻通りにイク。
そのあとは書いた回数を満たすまで状況が継続すると言うことだから現木はこのまま、
あと2回自慰でイかなければならないと言うわけだ。
「・・・ま、またイクぅぅぅぅ!!」
一度イって敏感になっていた所為だろうか?
こんどはすぐに絶頂を迎えたようだ。
「もう嫌っ!!誰か止めてぇっ!!」
現木は涙を流しながら叫ぶが、
ノートに操られた彼女はまだあと1回、イかなければならない。
「っう・・・・う゛うううっ!!!」
お疲れ様。
やっと3回絶頂に達し、ノートの力から開放された現木はぐったりと床にへたり込み、
すすり泣いていた。
「ぐすっ・・・・・ふえええぇぇぇ・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
普段強気な彼女が、こうして強制的にイかされて嗚咽を漏らす様子は、
とてもグっとくる。
実験は終わったし、
あとは彼女が教室に戻る前に撤収する予定だったのだが気が変わった。
『現木若菜 ○月×日 ――時――分
自慰 1回
周囲の様子も目に入らないほど一心不乱に自慰に耽り、
それまでの人生で最も激しくイき、潮を吹く。』
時刻は5分後。
書き終わった瞬間、現木の体がビクッと震えた。
「嘘っ!また・・・・・・」
グチュグチュと秘所をかき回す音が聞こえてきたのを確認してから、
それでもあまり音を立てないように戸を開けて教室の中に入った。
詳細の前半部分に書いた内容のおかげで、彼女には気付かれていない。
(むしろそのためにこう書いたのだが。)
そのまま彼女に近づき、様子を伺う。
もはや他の教室に聞こえる心配など、快感に押し流されてしまったようにあえぎ声をあげ、
その目は周囲がまったく見えていないかのように焦点が合っていない。
今のうちに・・・・・・・・・
俺は残り4分少々の内に仕上げをし、
携帯のカメラを彼女に向け、構えた。
「ああっ・・・・・だめえええぇぇぇ・・・・・いぐううぅぅっ!!」
パシャパシャパシャ
バッチリだ。
ブシュブシュと潮を吹きながら深い絶頂に達する彼女を思いっきり撮影してやった。
さて、あとは・・・・・・・・
自慰でイきまくる彼女を見ていて、俺の分身は完全に戦闘体制だ。
ズボンを開いて分身を取り出した俺は、
ゼイゼイと息を乱しながら床に倒れこんでいた彼女に覆いかぶさった。
呆然としている彼女の股を開き、愛液でドロドロになっている秘所にモノの先端を当て、
一気に押し込んでやった。
「あ゛っ・・・・あああああああぁぁぁぁぁ!!」
今ので、またイった。
グネグネとうごめき、モノをこすり上げてくる襞の感触を楽しみながらガンガン腰を突き出してやる。
「あ゛あ゛あああぁぁぁ・・・・・・んあああああぁぁぁぁぁ!!」
先端にコリコリした感触を感じて、ソレを特にこするように腰を動かしてやると、
現木は何度も体を痙攣させて、そのだけ何度も絶頂に達したようだ。
くっ・・・・俺もそろそろ限界だ・・・・・
俺はとどめとばかりに一層腰を振り、彼女の一番奥に子種の塊を流し込んでやった。
数瞬遅れて、彼女も絶頂に達する。
「んひぃ・・・・・死ぬうううぅぅぅぅ・・・・・・・・っ!!!」
ふぅ・・・・・・・・・楽しかったぜ、現木。
さっさと後始末をした俺は、何度も絶頂に達して気絶した彼女をそのままにして、空き教室を後にした。
さて、次は誰に試そうかな。
現木は処女じゃなかったし、次は処女がいいかもな・・・・・・・・・。
『現木若菜 ○月×日 ――時――分
セックス 6回
挿入の瞬間に1回、律動により子宮口をこすり上げられることで4回、
中出しされ受精しながら1回イク。』