「くっ……」  
私は五人の警備員に囲まれて地面にへたり込んでいる。  
不覚だったわ。  
まさか、こんな警備員がこの世にいるなんて……!  
「ほーっほっほっほ! 捕まえたわよ! どう、このお薬は? 立ち上がることもできないでしょ!」  
悔しいけどその通りだわ。万事休すね……  
「も・ち・ろ・ん! 力が抜けるだけの薬じゃないわよ〜。ほ〜ら、こんな効果だってあるのよぉ?」  
警備員のリーダーらしい縦ロール金髪は私の両足を掴むと……電気按摩をかけてきたわ……屈辱……  
しかも、体がじんじん熱くなって……信じられないくらい気持ち良い……どんな薬を打ったのよ!?  
「それでは尋問を開始するわぁ。まずはお名前を喋ってちょうだい。喋ってくれるまで休憩はなしよ」  
「尋問? 警察じゃあるまいし……」  
「おほほほほ! 私たちは侵入者を警察に突き出すなんて甘いことはしないわ。  
かわりにお屋敷に閉じ込めて法定刑の100倍ヒドいお仕置きを何年もかけてしてあげるの!  
ぜ〜ったい、許してあげないわよぉ〜」  
「うっ、んん……くっ……」  
喋りながらも縦ロールはぐりぐりと……きっとこのために作ったに違いない変な感触がする  
ブーツで、私をいたぶっている……  
 

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