ガラガラ声の担任が、朝の連絡事項を告げる中、その行為は始まる。  
床に降ろされたあたしは、涙を浮かべながら、狼のズボンのチャックを下ろした。  
耳を掴まれ、ムッとするオスの匂いが集中してる場所に、無理やり顔を押し付けられる。  
「嫌っ」  
鞘から飛び出した狼のおちんちんの本体が、みるみる大きくなってあたしの喉の奥を突いた。  
準備のできた狼は、あたしをうつ伏せにして机に押し付ける。  
肉球があたしの大事なところを撫で、そこがヌルヌルになっていることを悟らせた。  
狼の大きなものが、いきなりあたしを貫く。  
とても収まるわけがない、と思ってしまうほどの塊が、  
痛みとともに、お腹を突き破るように、打ち込まれる。  
「う、うっあ、ああぁぁぁ……」  
あたしの悲鳴は、クラスの皆には、  
誰かが拾ってきた動物が鳴いているようにしか聞こえない。  
「ちょっと、先生の声、聞こえないじゃない」  
一人だけ、咎めたのは、狼の前に座っている、オリックス族の女の子だ。  
ごめんなさい、ごめんなさい──。  
謝っても、彼女には言葉が通じない。今のあたしはクラスメートじゃないんだから。  
何度経験しても慣れない、自分の存在が道端の雑草のように扱われる感覚。  
「うるさいって言ってるでしょ。机を揺らさないで」  
彼女の怒りは、狼に向けられていた。  
こんなふうに狼に強く言える女子はそうはいない。  
長くて立派な角、美しいビロードのような毛並み、  
そしてあたしよりずっと大きなおっぱい。  
彼女はあたしの憧れで、彼女くらい強くなれたらいいのに、といつも思ってた。  
「仕方ないだろ、オスの本能だ。お前だって、反芻、やめられないんだろ?」  
ウシ科の彼女は、フンッと言ってそっぽを向いた。  
あたしは必死で声を我慢する。でも、あそこの音、止められないよぉ……。  
遠慮なく腰を振る狼。  
ぐちゃっ、ぐちゅっという音が、教室中に響き渡ってる。  
恥ずかしい──。  
 
担任と入れ替わりにやってきたのは、クロコダイルワニの先生。数学の授業だ。  
授業が始まる頃には狼のおちんちんはすっかりあたしの体の中に収まって、  
びくっびくっと震えながら、射精をしていた。  
根元が大きく膨らんで、きっとこのまま授業が終わるまで、抜いてもらえない。  
 
ブラウスが狼の机の中に押し込まれているのが見える。  
拾っててくれたんだ?  
それが狼が示した、たった一つの慈悲。あれに手を伸ばせば……、  
破れてたってなんだっていい、首を通すことができたら、あたしは解放される。  
でも──、あたしはそのまま犯されることを選んでしまった。  
ウサギ族の血がそうさせていた。いや、本当はただ、気持ちよかっただけ。  
狼があたしの体をぐるっとひねって自分と向かい合わせにする。  
お腹の中で狼のおちんちんもぐるっと半回転して、  
はらわたを掻き回される恐怖に叫ぼうと開いた小さな口は、  
狼の大きく裂けた口で押さえられ、また、唾液が流し込まれる。  
終わったら、また、半回転。  
そうして狼はあたしに何度も呻き声をあげさせた。  
 
「そこ、授業中だぞ」  
クロコダイル先生でも、クラスで一番乱暴者の狼は手に負えないはずだった。  
それでも一応、牽制に、チョークを投げつけてくる。  
狼が太い尻尾でサッとチョークを叩き落そうとする前に、  
爪の生えた灰色の手が、空中でチョークを掴んでいた。  
「兄貴ぃ、俺にも遊ばせてくれよ」  
コヨーテが、チョークを手に取り、ニヤニヤしてた。  
「おまえの席、そこだっけ?」  
「いやあ、席替え、席替え」  
「次の時間、おまえの好きな教科だろ。そんとき楽しめばいい」  
狼はそう言っておきながら、あたしの両腕を羽交い絞めにして、  
 
白いお腹とおっぱいを晒すようにした。  
コヨーテがピンクのチョークで、  
あたしの真っ白なお腹に「淫乱ウサギ」と文字を書く。  
乳首にも、チョークの色が塗り込められた。  
そんな風にされながら、あたしは「あんっ、あんっ」と喘ぎ声をあげてしまうのだ。  
 
「それじゃあ、次の問題、前に出て答えてもらおうか──」  
先生が、狼を指名した。そう、数学の授業はこれがある。  
仕方ないなぁ、と立ち上がった彼は、それでもあたしを離そうとしなかった。  
おちんちんを挿入したまま、お腹にウサギをくっつけたとんでもない姿で、  
黒板に向かって歩いてく。  
その異様な姿を、誰も気にしない。  
気にしない、というのはクラスの女子に限った話で、  
男子たちは結合部を覗き込んだり、狼がわざとゆっくり歩くので、  
手を伸ばしてあたしの小さな乳房を揉んだりする。  
「小せぇ、でも、柔らけぇ」  
小さいことはコンプレックスだった。他の女子は立派なおっぱいを持ってる子だっている。  
柔らかいのはいつもこうして皆に揉まれているからだ。  
(ああ、気持ちいいよぉ……)  
歩く狼のおちんちんに突き上げられ、おっぱいを揉まれ、あたしは感じまくっていた。  
 
ミミズの這った跡のように、黒板に並ぶ数式。  
「こうかな? いや、こうか……」  
狼は、わざと間違えては何度も書き直す。  
黒板の前を行ったりきたりして、あたしの中のおちんちんを揺らすのだ。  
悔しいけど、クラス一、不良のはずの彼、  
授業だってまともに受けてないくせに、あたしよりずっと頭がいい。  
黒板が数式で埋まっていく。  
それと同時に、あたしの股間から溢れ出すお汁、そして、恥ずかしい音も増えていく。  
恐ろしいことに、こうしていながらも、狼はあたしの中に射精を続けてる。  
 
ANS.を書き終えた狼は、座席の方へ向き直った。  
クラス全員の視線が、あたしの体に注がれる。  
ピンクの「淫乱ウサギ」の字。  
喘ぐ胸で小さく揺れるおっぱい。ピンクに染められた乳首。  
くちゅくちゅと音を立てて、愛液を漏らす、女の子の部分。  
全部、見られてる──。  
狼は片手であたしの左のおっぱいを絞りあげ、  
そしてもう一方の手で、真っ赤に膨らんだ発情期の──クリトリスを摘んだ。  
「ひっ……ん、んん……、はあ、はあぁぁぁっ!」  
正解だ、という先生の言葉と同時に、あたしはイかされていた。  
 
いつもはこうして犯されていても、絶頂を迎えることは稀だった。  
気持ちいいんだけど、どこか心にブレーキがかかってるように。  
でも、今日は違う。  
発情したあたしの体は、いつもよりずっと、感じ易くなっていた。  
今の絶頂で、気持ちの「たが」が外れたみたい。  
この後、何度イかされることになるか、分からない──。  
ぐったりして項垂れたあたしを、狼はまだ、離さない。  
犬科の交尾は、オスが満足するまで続くんだ。  
 
授業終了のチャイム。  
次は教室移動だぞ、と促す先生の声に、狼も立ち上がって歩き出す。  
あたしはずっと、挿入されたままだ。  
教室移動──?  
 
「二限目は、理科だぜ」  
コヨーテがあたしの顔を覗き込み、ヒッヒッと笑った。  
 
「解剖、だな──」  

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