「メールが届くんだって、でそのメールを開けちゃうと…消えちゃうらしいの」  
真っ赤な夕日が人気の少ない公園を照らす。  
夕食の時間が近づいているからか、先程までいた数組の親子達も帰ってしまったようだ。  
まだ公園に残っているのは美雪と、隣の高校の生徒らしき二人組のみである。  
近くのベンチに腰掛けている二人組は携帯にまつわるオカルト話で盛り上がっている。  
女子高生がこういった不思議な話に惹かれるのはどこでも一緒らしい。  
「消えるって…何それ?」  
「だからそのまんま、消えちゃうの、消えちゃった子はもう二度と帰って来ないらしいよ」  
「うわこわぁ…どこ行っちゃうんだろうね…」  
学校で用事があって帰りの遅くなった美雪は、この公園で先に帰った早紀と待ち合わせをしていた。  
早紀が来るまでとくにする事もないので、携帯でいろんなブログを覗いて暇つぶしをしていたのだが  
耳に入ってくる魅力的なオカルト話に、いつの間にか夢中になっていた。  
「昔そんな映画なかった?携帯で呪いが広がるみたいな」  
「あったあったー、着信ナシだっけ…恐かったよねー」今や必需品であり、ほとんどの人が持っている携帯。  
 
そんな身近な物だからこそ、それにまつわる怪談は生々しく感じる。  
「ナシと言えばさぁ、あそこのナシのジェラードが美味しいんだよ。  
店のおじさんが私の親と顔見知りで私が買うと安くしてくれるんだ、恵の分も買ってきてあげる」  
「お♪ありがとー」  
二人組みのうちの一人が公園の近くにあるジェラード屋の方へ駆けていく。  
美雪が自分もジェラード食べようかと悩んでいると、不意に携帯の着信音が鳴り響いた。  
「うわ!メール…えーと…早紀からだ。  
なになに…予定変更、私の家に集合?  
もう勝手だなー」  
気分屋の早紀にはよく振り回されるが、引込思案な美雪はなんだかんだでそんな早紀と相性がいい。  
だから美雪は苦笑いを浮かべながら荷物をまとめると、気分屋な親友を待たせないために走り出したのだった。  
あたりは夕方から夜に変わろうとしている。  
 
「ジェラードお待たせー…てあれ?恵?  
携帯置いたままどこ行っちゃったんだろう?」  
ベンチには本文無しのメールが開かれた携帯だけが残されていた。  
 
 
「お待たせー、早紀」  
「おお、美雪!!まぁ上がってー」  
いつもと同じ笑顔、ショートカットにほどよく焼けた肌。  
早紀は制服を来ていなければ男の子にも見える。  
 
早紀の部屋は相変わらず漫画やゲームであふれ返りちらかっていた。  
きちんと整理された美雪の部屋とは対象的だが、美雪にとってなぜかここは居心地がいい。  
「それで、相談て何なの?早紀」  
手頃な場所に腰を下ろし、美雪が切り出す。  
「ん〜…その…実はね」  
「どうしたの?顔が赤いけど熱でもある?」  
ほんのり頬を染めた早紀はいつものオテンバな早紀とはまるで別人のようだ。  
心なしか一回り小さくなったようにさえ見える。  
「その…好きな人が出来たの…」  
「へぇ、おめでとう…ふーん…… ええっ!?好きな人?」  
思わず美雪が取り乱すのも無理は無かった。  
早紀は小さい頃から男勝りで小学生の頃なんかは男子と喧嘩をして、しかもその男子を泣かせてしまう。  
男以上に男らしい女の子だった。  
その頃に早紀の言った  
『美雪は僕のお嫁さんになるの』  
という言葉は今もハッキリと覚えている。  
「うん…二組の男子、名前も知らないんだけどね…」  
「へぇ…」  
うれしいようで、どこか寂しいような不思議な感情が美雪の胸に広がっていく。  
「この前廊下でコケて足を捻った時に保健室までおぶってくれたの…  
あれ以来なんか胸が苦しくて…こんなの初めてで…  
 
けどあたし全然女らしくもないじゃん?廊下猛ダッシュしてコケるし…どうしたらいいのかな?」  
そう話す早紀の顔は今まで美雪の見たことのない顔だった。  
「だけど今の早紀めちゃくちゃかわいいよ…とりあえずもっと相手の事を知ってみたら…どうかな…  
で早紀の事も知ってもらって…私応援するから…」  
なぜか美雪の方まで恥ずかしくなってきて、頬が蒸気していくのが分かる。  
「知ってもらうか…でも恥ずかしいなぁ…うぅ…」  
早紀はついに抱きしめたクッションに顔を埋めてしまう。  
「とりあえず保健室に運んでもらったお礼を言ってみたらどうかな  
さりげなく…自然に…そこから会話を広げていこう」  
「お礼か…そうだね…それなら迷惑でもないよね…うん、そうしてみる」  
「ファイト!!早紀」  
それから3時間、様々なシチュエーションを想定して二人はミッチリ計画を立てていった。  
美雪は自宅に帰ってからも妙に興奮し、夜もなかなか寝付けなかった。  
大切な親友の大きな一歩。  
 
…  
 
翌日、早紀は学校に来なかった。  
 
「早紀が行方不明!?え?」  
急に地面が無くなってしまったような、足がもつれ現実感が薄れていく。  
 
学校の帰りに早紀の家へ寄った美雪は早紀の母にそう告げられた。  
朝、いつまでたっても起きて来ないので、早紀の部屋に呼びに行ったら早紀は消えていたらしい。  
荷物や衣服は一切無くなっておらず、いつもどおりの部屋に早紀だけがいない。  
携帯と財布までも残っていたので家出でも無い。  
そう話す早紀の母の顔は真っ青で、とてもそれ以上問いただす気にはなれなかった。  
フラフラとした足取りで家に帰った美雪は手当たり次第に友人たちに電話をかけてみるが、誰も早紀の行方は知らなかった。  
…何があったの?早紀…  
 
その夜、美雪は再び眠りに付けないでいた、ベッドに腰掛け必死に考えをまとめようとする。  
突然の早紀の失踪…家出ではないとすれば何か事件に巻き込まれた可能性もある…  
この場合1番怪しいのは早紀の家族という事になるが、幼なじみの二人は昔から家族包みで仲がよかった。  
だから早紀の家族の事もよく知っているし、皆いい人ばかりである。  
何より早紀の母親の様子はとても嘘を付いているようには見えなかったのだ。  
「部屋も服もお金も携帯も置いたまま…まるで神隠しじゃない…  
どこに消えちゃったのよ…あれ?携帯…消える…え?」  
 
美雪の体に寒気が走り、言いようのない不安感が襲い掛かる。  
「もう帰ってこない?なんだっけ…あっ!!」  
次の瞬間には美雪は思わず立ち上がっていた。  
「早紀…嘘だよね…あんなのただの都市伝説だよね?…うぅっ…ヒッ…」  
そのまま足から崩れ落ちた美雪の目から、大粒の涙が零れ落ちる。  
本当にこのまま早紀がもう帰ってこないような…理不尽な何かに消されてしまったのか。  
美雪の頭の中に抑えきれない悲しみと、怒りが浮かんで来る。  
好きな人が出来たとはにかんだ早紀、間違いなく初恋だったはず。  
早紀の前にはこれからも騒がしくて、楽しい沢山の日々が続くはずだったのに…  
「早紀…帰ってきて…好きな人が出来たんでしょ?もっと一緒にお話して…遊んで…ウッ…いろんな事しようよ…ヒック…  
おいしい…ジェラードのお店…知ってるよ…早紀アイス好きだよね?…」  
美雪は顔をくしゃくしゃにしながら消えてしまった親友に語り続ける。  
「ねぇ早紀…、私…どうしたらいいの?」  
携帯の着信音が鳴り響いた。  
背面ディスプレイに映るメール受信の文字…そして  
 
そして続いて目に入ったのは親友の名前  
「早紀…?早紀っ!!」  
涙を拭くのも忘れ美雪は受信メールを開いた。  
 
そこに込められた恐ろしい呪いと共に…  
 
薄暗く何もない空間、上下すらも分からない。  
辺りはうっすらと白い霧のような物に包まれていてほとんど視界はゼロである。  
メールを開いた瞬間美雪はここにいた、今までいた自室とは違う異常な場所。  
すぐ近くからぐちゅぐちゅという不気味な音が延々と聞こえる。  
「え…えっ?何?」  
美雪の問いに答える者は誰もいない。  
答えの変わりに現れたのは一本の触手だった。  
「ひぃっ」  
どす黒く、濡れていて不気味に光って見えるそれに美雪は嫌悪感を隠さずに示す。  
触手は美雪の顔の近くまで来るとギリギリ触れない距離で止まった。  
「何…?何なの?」  
そのまま触手は動かない。  
あまりに不可解な光景に美雪が夢なのだろうかと考えだした時、触手はゆっくりと下がっていった。  
すぐに触手は霧に隠れ見えなくなる。  
「ひぃ!?」そしてその数秒後、今度は数十本もの触手が辺り一面から飛び出して来た。  
様々な太さのそれが物凄い勢いで美雪を締め上げて行く。  
「いやああああああああああああっ」  
途端に悲鳴を上げる美雪を触手達は瞬く間に拘束していく。  
腰に巻きつく触手に爪を立てた腕  
 
太股に絡み付いた触手を振り払おうとバタつかせる足。  
それも次の瞬間には触手に縛り上げられ動かせなくなっていく。  
美雪の目が再び涙で滲む頃には美雪は大の字に拘束され全く動けなくなっていた。  
「いやぁ…離して…離してえええええええええっ」  
力の限りに叫ぶ美雪に構わず触手たちは次の動きを始める。  
パジャマ越しに体中を撫で回し始めたのだ。  
薄い布越しに感じる生暖かい湿った感触に美雪の体に緊張が走る。  
「助けて…死にたくないよ…」  
触手は肩から胸の膨らみへゆっくりと下りていく、美雪の体を少しずつ確かめていくように…  
胸の膨らみを軽く押し込んでから触手はさらに下へ…肋骨の上をなぞりヘソのクボミに先端を擦りつける。そしてヘソからは真っ直ぐ下へ、ゆっくりと…触れるか触れないかのギリギリの力でそこをなぞっていく。  
「くぅ…」  
美雪の体にゾクゾクと悪寒が走り、たまらずうめき声を漏らしてしまう。  
お尻から腰の辺りまでたどり着いた触手は再びゆっくりと帰ってくる。  
しかし今度はお尻を越えた先、我れ目の上でその動きを止めた。  
そしてそこをパジャマのズボン越しに浅く突き、撫で回してくる。  
「いや…そんなところ触らないで…」  
 
堪らないもどかしさに美雪は、真っ赤になった顔を背ける。  
それでも目を反らしたところで現実は変わらず、触手はなおも優しく愛撫を続ける。  
敏感な部分を責められ、時折小さく震える美雪の体、そこにさらに別の触手が近づいてきた。  
それらは股の触手と同じように胸のふくらみ、背中、腋の下、首、太股を突き撫で回す。  
「はぅっ…やぁ…変態…」  
くすぐったさと小さな快感が体のあちこちに広がる。  
「ぁあんっ!!」  
美雪の体がピクンと跳ねた、胸をついていた触手がちょうど乳首のあたりを付き一際大きな刺激が体に走ったのだ。  
さらに数度同じところを突き美雪の反応を確かめる。  
胸のあたりに触手たちが集まっていき胸を突き、撫で回す数が増えていく。  
「はぁっ…やぁ…やめて…んぁあ…」  
胸を責める徐々に触手たちの力が強くなっていく。  
胸を責める触手に合わせ小さく声を漏らす美雪、胸はパジャマの上からも分かるほどぐにゃぐにゃと形を変える。  
ブラを付けていないそこに群がる触手の数はさらに増えていく。  
そのうちの何本かが美雪のパジャマを脱がせ始めた、器用にボタンを一つずつ引きちぎっていく。  
数秒後には美雪の年相応のかわいらしい胸があらわになっていた。  
 
「う…ヒック…」  
俯き涙を流す事しか出来ない美雪へさらに追い撃ちが襲い掛かる。  
向きだしの乳首を触手達が抓り上げ、美雪の体に無理矢理性感を与えて来たのだ。  
たまらず体を跳ねさせる美雪。  
股間周辺の触手たちが、プクリと膨らんだ淫核をグリグリと押し潰す。  
美雪は一際体を大きく痙攣させて、ガクリと脱力してしまった。  
触手達は完全に抵抗の意志までも失ってしまった美雪のズボンと、下着を脱がしていく。  
触れれば壊れてしまいそうな白い肌と、対象的にいやらしくヒクヒクと痙攣する秘部。  
そこから溢れた愛液はすでに美雪の太股にまで垂れていた。  
「まだ…許してくれないの?」  
虚ろな瞳のままそう呟く美雪の足を、触手達が左右に大きく開いていく。  
丸見えになった女性器に2本の触手が近づく、他の触手とは違うそれには表面に無数のイボが付いていた。  
イボの一つ一つが細かく振動しているのが美雪の位置からも見て取れる。  
「そんなの…狂っちゃうよ…やめ…いやああああああああああああ」  
美雪が喋り終わるのを待たずに2本の触手が秘部に突き刺さった。  
奥へ一気に突き上げ…引き抜く、激しいピストン運動が交互に子宮を突き上げる。  
 
「やぁああっ…だめっ…壊れちゃうっ」  
さらに一つ一つの振動するイボがヒダを擦りたててくる。  
人外の快楽が美雪の思考を破壊していくのだ。  
触手に掻き回される秘部から泡だった愛液がボタボタと垂れて、小さな水たまりを作っていく。  
「イッてるのに…いやあああああああああああああ…あああっ」  
プシュっと股から潮を吹き出しながら美雪は叫ぶ。  
次々と襲い掛かる快感と絶頂の衝撃を受け続けるには、人間はあまりにも脆い。  
美雪の理性はすでに壊れてしまっていた。  
意味の言葉と喘ぎ声を延々と漏らすのみだ。  
老いも病もない、死という救いさえもない魔法によって生み出された空間  
そこで触手達は与えられたオモチャで遊び続け、捕まった女は何度もイカされ続ける。  
誰がなんのために生み出したかも分からないここへ、メールを通して乙女達は転送されていくのだ。  
被害者の数は今も増えて続けている。  
 

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