私は22歳、旦那様は28歳  
 
旦那様と私の年齢はちょっと離れている  
大きな年の差という訳ではないけれど  
この6歳差って結構大きいと思う  
 
だって私が小学生だった時、彼はもう高校生な訳で  
そう考えると結構な年齢差だ  
20過ぎてしまえば大きな差はなくなる筈だった  
 
 
けれども”それ”は漫然と私の前に立ちはだかった  
 
”それ”はジェネレーションギャップというのは少し違う気がする  
男女の性差というのも違うだろうし  
人生の色々な経験の差という言い方はとても仰々しいけれど  
きっと一番しっくりくるような気がします  
 
旦那様…徳馬さんの事は大好きで……その…愛しているけれど  
その溝はとても深く大きくて  
間を埋めるのはとても難しい…というかムリだと思う訳です  
 
でも、”それ”のせいで  
私は色々悩んでいるというか、困っているというか  
出来れば、どうにかしたいと思っている  
っていうか、どうにかしないと駄目な訳で  
 
 
私、姫野萌莉<ひめのもり>は  
最近、事あるごとに”それ”をぐるぐると考えてしまうんです  
 
 
 
私と彼の間のその経験の差を  
 
 
 
ああ、また食べられちゃう…  
 
羞恥でいっぱいいっぱいの頭に思い浮かんだのは  
唯一そんな言葉で  
 
 
私の太股の間に顔を潜り込ませた徳馬さんが  
狭めた瞳で射るようにじっと見つめてくる  
「徳馬さぁん……それ…嫌…いやぁっ」  
そんな所からじっと見つめられるなんて恥ずかしくてたまらないのに  
彼は私が顔を覆うのを許してくれない  
「奥さんのエロ可愛い顔、隠さないで見せてよ。すっげぇクるから」  
私の両の手をぎゅっと掴んで、彼はにやりと口元に笑みを浮かべたたま  
表情を観察するように見つめてくる  
 
恥ずかしい…恥ずかしいよぅ……  
どうしてこんな格好をさせるの?  
 
股の間から顔を覗かせる彼からは、耳まで赤くなった顔も、  
先程散々弄られて舐られたせいでヌラヌラと唾に塗れてしまった胸も  
えっちなグラビア写真のように強引に割り開かれた太股も  
吹きかけられる息だけでジンジンと疼きだしたイヤらしいアソコも全部丸見えなのに  
焦らす様にじっとりと見つめ続ける徳馬さんから目を離す事が出来ない  
 
初めて会った時にも思った事だけれど、彼の眼はとても力強い  
それこそ視線で縫い止める、という芸当が出来る程に  
「お願い…徳馬さん見ないでぇ…恥ずかしいっ…」  
「見られる嫌なの?ココはそうは言ってないけど…  
 どっちが正直なのか、聞いてみるか?」  
「………へ……え?」  
そして彼はそのまま私から視線を外す事なく、鼻先を私の茂みの中に埋めた  
「ふぁあああっあああぁあっ!!!やぁっ!駄目、ダメダメダメぇっ!」  
茂みの中でひっそりと立ち上がった敏感な突起を  
唇で甘く食まれたショックで思わず腰が逃げるけれど  
徳馬さんはそれを許してはくれず、私の腰を強引に引き寄せる  
 
私の手を戒めていた徳馬さんの手が離れて  
せっかく両手が自由になったけれど、  
もう顔を隠すどころじゃなくなって  
彼の少し硬い短い髪をぎゅっと掴む事しか出来なかった  
 
 
その薄い唇で、  
分厚く肉厚な舌で、  
少し獣のような尖った歯で、  
一番、快感が詰まった場所を  
 
「ひぁあぁっ!いやぁっ!ああっ!やぁあだぁああっ!」  
 
じゅるじゅるとイヤらしい音を立てて  
吸われ、食まれ、舐られ、甘噛みされる  
 
 
徳馬さんが息をするのに少し唇を離しただけで、  
ぐちゃりとネバついた音がたった  
 
おヘソから下の感覚なんてもう殆どないけれどきっとお尻の下までヌルヌルになってるだろう  
シーツに染みだって広がっているかもしれない  
「駄目ぇ…音たてないでぇ…もう止めてぇっ嫌なのぉ、それ嫌なのっ」  
「嫌じゃなくて、気持ちいい、だろ?何だ、まだ刺激が足りないのか?」  
身を捩ってずりずりと逃げようとする私の腰を、  
彼は片方の手で楽々と抱きかかえたまま再度そこに唇を寄せてきた  
 
その瞬間、私の目の前に激しく星が散った  
「ひっいぁああああああああ―――っぁっ!!」  
 
唇の柔らかい感覚を予想していたのに、歯で突起を挟まれて舌先で小刻みに弾かれる  
そして歯で挟んだまま扱くように突起が纏った皮を剥かれた  
いつの間にか私の中には徳馬さんの指が2本も埋め込まれていて  
肉の襞一枚一枚を確かめるように侵食していく  
「徳馬さん…ゆ…指ぃ…やああっ…抜いてぇっ!抜いてぇええっ!」  
脳が焼ける程勢いよく溢れ出した快感が私を一気に追い詰める  
 
埋め込まれた2本の指は中で鍵形に曲げられて、愛液の滑りを助けに  
ぐちぐちと激しい水音を立て、私の敏感な粘膜を掻き毟るように蠢く  
指先が内壁の少し膨れた部分を掠める度に、子宮の奥がキュゥっと疼いた  
執拗な責めに私はもう何も考えられずに悲鳴を上げるしかなかった  
「死んじゃうっ…死んじゃうよぉっ!ああっ!いやあああっ!ああっ!」  
 
感じ過ぎて怖い  
どこかに逝ってしまう  
何も考えられない  
 
私の意志とは関係なく腰がビクビクと蠢き、膣が引き絞るように戦慄き始める  
 
「いいよ、イッって…思い切り気持よくなって」  
徳馬さんのそな残酷な甘い言葉が聞こえた  
最後の止めとばかりに歯でこそぎ取るように甘噛みされた突起を強く吸われる  
それと同時に中の指がわざと掠らせるに留めていたであろう箇所を強く素早く引っ掻いた  
 
「――――――――――――――っっ!!!!!!」  
目を見開いているのに、目の前が白んで何も見えない  
最後の悲鳴は、喉に張り付いて声にならなかった  
 
 
ああ、今徳馬さんは、上着だって脱いでなかったのに……  
また、一方的に、食べられてしまった  
 
 
くったりと白む意識で、私はそんな事を考えていた  
 
 
 
思い出したら顔から火が出る位に恥ずかしいけれど、  
この後、完全に立たなくなってしまった腰を軽々と掴まれて、  
まだ絶頂の快感が抜けきらない中に勢いよく挿入されてしまいました  
快感で降りてきた子宮の口を最初っから飛ばす様に何度も突かれて  
コツンコツンと一番奥に徳馬さんのが当たるたびにイッてしまって…  
後はもう記憶が全く無くって気がついたら、朝だった  
 
…私、強烈な快感過ぎると、記憶が飛んでしまうんです  
 
イッてる最中の間の記憶がないのは気を失っている訳ではないみたいで  
もう快感で訳がわかんなくなってしまっている…という事らしく  
徳馬さんが言うにはちゃんと受け答えは出来ているそうです  
 
ただ、記憶が飛んでしまっているだけみたいなのですが  
気持ちイイとかイッちゃうとか、  
恥ずかしい言葉をバンバン言ってしまうのはどうにかしたいと  
「それが聞きたくて、思わずガンガン責めちゃうんだよなー」と、  
徳馬さんが言った時は恥ずかしくて死ねると、本気で思いました  
 
それに私ばっかり気持よくされてる気がして…  
数えた事はないけれど、何度も何度も私はイッてるけど  
徳馬さんはそんなにイッてない……と、思う  
よく覚えてないんだけど、多分そう  
 
友達の真奈美ちゃんや栞ちゃんに相談したら  
「いいじゃん、毎回天国に連れてってもらってて何文句あんの」  
「何?新婚のノロケ?彼氏無しの私達への当てつけ?」  
って言って、あまり真面目に聞いてくれなかった  
 
でも、さすがに毎回毎回記憶飛ばすのはどうかと思うのです!  
他の人も皆そうなの?  
最初は誰でも皆こうなるの?  
 
 
私と徳馬さんの年齢は6歳離れている  
 
私は結婚するまで男の人を知らなかったけれど  
徳馬さんは結婚までの間に何人か彼女がいた  
 
 
この問題は、「私の経験の無さ」にあるのはわかってる  
…こればっかりは、頑張って経験を積む位しか方法はないとわかってるけど  
結婚して3ヶ月が経って、初めて経験してからも3ヶ月経ったのだ  
 
いつになったら、こういう行為に慣れるのか  
ちゃんと我を忘れないようにえっち出来るようになるのか  
ちゃんと……旦那様を気持ちよくしてあげられるのか  
 
 
私は最近、徳馬さんと夜を迎える度に、そればっかりを考えていた  
 
 
 
=少しだけ帰り遅くなります=  
=飯は家で食べます=  
 
そんな簡潔な携帯メールが届いたのは、  
萌莉が少し遅めの昼食を食べ始めた午後2時  
 
「…『りょーかいしました、今日はとくまさんの好きなハンバーグですよ♪』…っと」  
送信終了画面を確認した萌莉は、思わずため息ともつかない息を漏らした  
 
ただ夕食のメニューを打っただけなのに、夜の事を思ってしまった  
 
昨日まで生理だったので、多分、今夜はスルだろう  
そしてまた、記憶が飛んでしまうのかと思うと、気が重かった  
「徳馬さんにイヤらしい女だと思われてたらどうしよう…」  
携帯をぱたんと閉じて、机に突っ伏した  
 
記憶がないだけに、その間自分が何をやらかしているのかわからない  
お見合いしてから半年、結婚して3ヶ月  
未だ見せられない部分だって、教えていないコトだって多いのに  
自分さえ伺い知らない部分を曝け出してしまっているのがとても怖かった  
何も言われていないけれど、とんでもない事を口走ったりやらかしていて  
嫌な思いをさせてしまっていたら…と思うと辛かった  
 
折角、好きで好きでたまらない人と結婚できたのに  
 
「……どーしたら、いいのかなぁ…」  
せっかくカツオぶしと椎茸で出汁をわざわざとった素麺もちっとも美味しく感じない  
机に突っ伏したまま、椅子の足をぷらぷらさせて唇を尖らせる  
 
昼下がり、キッチンから見える外の景色を見て、また萌莉は小さくため息をついた  
 
<続く>  
 

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