姫野徳馬<ひめのとくま>28歳は事あるごとに”それ”をぐるぐると考えていた  
 
嫁が可愛い。  
 
新婚ほやほやで頭がわいているのはまぁ仕方ないのだろうが  
本気で彼は毎日毎日そればっかりを考えていた。  
 
 
 
「……どうかしましたか?」  
背中にじっとりと視線を感じたのか、流しで夕食の洗い物をしていた  
件の新妻・萌莉<もり>が手を止めて訝しげに振り返った。  
「あ…いや…別に……」  
不埒な視線を誤魔化した徳馬がビールを煽っているのを見て、  
萌莉は不思議そうに首を傾げてまた洗い物に戻る。  
妻が洗い物に戻るのを横目で確認して徳馬は缶を口から離した。  
350ml缶は煽る前からとっくの昔に空だ。  
 
流しに立つ妻の後姿が、  
動きに合わせてゆらゆらと揺れるポニーテールが  
そのうなじのおくれ毛が、パンツ越しでもわかるぷりんと張った可愛い尻が  
少しでも視界に入ると、徳馬は目が離せなくなりずっと眼で追ってしまい  
自分を叱責したくなる位に、その影響は如実に下半身に反映してしまう  
 
『俺は中学生か…』  
思わず溜息をついてしまう程、姫野徳馬はこの妻にハマりこんでいた。  
 
 
彼女は完璧だ  
 
 
顔は街を歩けば男なら誰しも振り返る程の美人だし、  
150cしか無い小柄な体でも少女然としている訳ではなく  
出る処は出て締まる処は締まっている  
ほんの半年前までは大学で体操選手として鍛えていただけに無駄な肉は無い  
 
性格も温和で、やさしくてぽやんとしていて、癒し系であり  
加えて言うならば、年齢も大学卒業したての22歳であり  
自分と結婚するまでは処女だった  
まさに男の願望を全て叶えたような理想のお嫁さんである  
 
それに対して、徳馬のウリと言えるものといえば  
 
小山のようだといわれる長身のカラダ位で  
どちらかといえば整っていると分類される面立ちではあるが、  
友人に言わせれば”悪役商会に5回位スカウトされそう”という  
凶悪な目つきは、彼と女性の縁を遠ざける大きな要因であった。  
 
そんな完璧な彼女が、何故大学を出てすぐにお見合いしたのか  
何でその相手がよりにもよって俺だったのか  
 
とてつもない幸運なんだろうと考えてはいたが  
結婚して2か月経った今でも徳馬にはその二つが謎で仕方がなかった  
 
 
「もーりー?早く終わらせないと、先に見るぞ」  
「ええっ!あ、今終わりしたからもうちょっとだけ待って下さい!」  
ソファに腰かけたままケースをチラつかせれば、  
急いで洗い物を終わらせた萌莉がパタパタとスリッパの音をさせて小走りでやってきた。  
 
夕食後は週末と言わず、平日にもDVDをレンタルして見るのが結婚してからの二人の習慣だ  
 
「お待たせしました♪さ、見ましょう!」  
先ほどまじまじと見つめていた小さな背中が腕の中にすっぽり収まる。  
150cmの彼女の人間座椅子  
彼女はとても小柄だから徳馬の体の前に座っても視界を遮らない  
このリビングで、映画を見る時の彼女の特等席である  
 
こうして何気ない時に妻が体を預けてくるこの時が、結婚しての一番の至福であった。  
 
 
「ふぉあっ!」  
変な悲鳴をあげて、びくっと小さな体が跳ねる  
画面の中ではヒロインの友人が、ゾンビらしきものに追い立てられており  
今しがたは、安全地帯に逃げ込んだと思ったら先回りされていたというお約束が映し出されていた  
『……似たようなパターンでよくもまぁ飽きないなぁ』  
先週借りてきたゾンビ映画も同じようなシーンがあったような気がするが  
萌莉は製作者の意図するままに、そういったシーンが映される度に身体をびくびくさせていた  
 
彼女は、ホラー映画…とりわけ海外の物が大好きで特にゾンビ映画を好んでよく見ていた  
徳馬は特に好きでも嫌いでもないが、ホラー映画だろうと何だろうと特にこだわりはなかったので  
ゾンビ映画はどれも大概同じに見えていた、が、あえてそれを突っ込む事はしなかった  
 
前に「13日の金曜日だ」と言って「テキサス・チェーンソー」を借りてきてしまった際、  
『大男がエモノもってカップル追い回すホラー映画だから一緒だ』と弁明したら  
萌莉にその違いを延々1時間近く説明された事があったからだ  
 
 
それにもう一つ  
比重的にはこちらの理由が大きいが…  
 
「ひああああっ!」  
 
また大きな声をあげて萌莉が徳馬の二の腕にぎゅっとしがみ付く  
怖がりの癖にホラー映画を見るのが好きなので驚かされるシーンが来るたびに  
こうやって徳馬の腕にかじりついてくる  
しかもジャパニーズホラーのような、じわじわと恐怖が忍び寄ってくるシーンがある場合など  
うるうるとした子猫のような眼で徳馬を見上げて  
「怖いからぎゅうぅっとしててくださいね」といって縋りついてくるのだ  
 
男として、最高に萌えるシチュエーションだ  
これが徳馬が黙って萌莉とホラー映画を見る最大の要因だ  
 
それに変な声をあげて、小柄な体が腕の中でびくんと動くたびに  
映画を見て怖がっているのがわかっていても、  
意識は違う方向へ、目の前のプラズマの液晶画面から隣の寝室へともっていかれるのだ  
『恐怖が後をひいてるのか、ベッドの中でもぎゅっと縋りついてくるんだよなぁ…』  
実際ホラー映画を見た夜は、いろいろと盛り上がるのだ  
 
 
「…とくまさん?見ないんですか、えーが…」  
 
色々とやましい事を考えていたら少し上の空になっていたらしく、はっと気がついたら何故か少し目元を赤くした萌莉が徳馬を見上げてた。  
「いや、見てたぞ。ちゃんと」  
「…………嘘ばっかり…」  
しらを切れば、腕の中の妻はもぞもぞと居心地が悪そうに少し徳馬の体から離れようとする  
折角上半身が嘘をついても、正直な下半身が萌莉の尻に当たっていたのでわかったらしい  
「………悪い、萌莉…」  
そんな妻が恥ずかしげに逃げる様が可愛くて、徳馬はぎゅっと抱きしめて肩口に顔を埋める  
妻の匂いに、仕草に、どうにも映画が終わるまで持ちそうもない  
ぎゅっと抱きしめる腕に力を入れれば、  
不穏な気配を察したのか胸の中に収まる体が少し硬くなった  
 
「なぁ……今いいか?」  
「…っ!っヤ…やです!これ新作だから延滞したらお金高いし…ダメです!」  
目の前で繰り広げられる惨劇の続きが気になるのか、  
いやいやと腕から逃れようとするが如何せん体格が違いすぎて功を成さない。  
 
萌莉が明確に拒絶出来ない間に、パジャマのボタンが外され不埒な手が忍び込む  
「あ、やぁ…!胸ヤっ」  
小柄な体格に合わせたように少し控え目な乳房を、掌が覆うように優しく包み込む。  
大柄な体格に合わせたような大きな手が、器用に小さな赤い果実を擽れば先ほどのように体をびくりと強張らせた。  
「まだ今週一回しかしてないだろ?俺はもっと萌莉に触れたい」  
「一回”も”したんです!……だって…まだ火…曜日!」  
「新婚だから毎日でもいいだろ」  
「あんな事…毎日なんてしたら私恥ずかしくて死んじゃいます!」  
 
耳まで真っ赤にして恥じらう新妻の初々しさとエロさに、  
徳馬の嫁限定中学生並の下半身が耐えられる筈もなく  
お姫様だっこのような俵抱きのような強引さで結局合意を得る前に寝室に直行する事となる。  
 
 
ちなみにここ数週間、借りてきたDVDはどれも最後まで見れた事はなかったりした。  
 
「あっ…やぁっ!あっあっ」  
ギシギシという軋むベッドの音と共に萌莉の嬌声があがる。  
小さな腰を掴んで思いの丈を捻じ込めば、ぽろぽろと涙を零して背を仰け反らせた。  
「萌莉…気持ちいい?」  
銜え込んでギチギチになった所の少し上の尖りを  
打ち付けるリズムとは関係なく擦りあげると内壁が急激に絞り上げるように蠢く  
「はっ…イイのっ…気持ち…イ…あぁっ」  
中学生並が勃ちの良さだけでよかったと本当に思う。  
反応まで中学生並だったら挿れた途端に果てていただろう。  
 
ベッドに縫いとめられている妻が、身も世もなく喘ぐ  
 
圧倒的に自分よりも小さな体の女が、身の下で身悶えている  
大きく足を割り開かれて、醜い肉の楔を飲み込んで  
どちらのものともしれない体液に塗れて、己の与える快楽に酔いしれている  
 
「ねぇ…もっイ…くまさん、私…イッちゃうのっ」  
舌ったらずな声で、絶頂を願う声が徳馬を煽る。  
 
萌莉は何故か快楽に浮かされ始めると、徳馬の事を”くまさん”と呼ぶ。  
普段”徳馬さん”と呼ぶ彼女が何故”と”を抜いてしまうのかわからないが、  
とにかく快楽に浮かされて我を忘れ始めるとそう呼ぶのだ。  
 
その事に気づいたのは3度目のSEXの時で、前触れもなくそう呼ばれて死ぬ程驚いた。  
『何で”くま”なんだ』とも思ったのもあるが、  
くまさんとか言ってしまうような少女にイケない事を強いている自分、というのが俯瞰で見えた気がしたのだ。  
結婚してから二か月経ってさすがに慣れた、さらに今ではそれはそれで萌えるようになってしまった。  
”くまさん”と呼ばれると、パブロフの犬のように己も射精を促され尾てい骨の下からジワンとした痺れが呼び起される。  
『ロリコンの気はなかった筈なんだが』  
欲情の熱にとろかされながらも頭の片隅でそんな事を考える。  
ジュブジュブと泡立つような音を立てながら、さらにきつくなったそこの締め付けに逆らって  
膣の最奥まで肉欲を注ぎ込むように腰を叩きつけた。  
「くまさん…くまさっ…イクの…イク、イっちゃうっ!!!」  
「萌莉…!も…りっ!!!!!くっ!」  
肉の先に何か硬い物が触れたと感じた瞬間、そこで滾りが爆ぜる。  
びゅるっと波打つようにその先まで放出される白い熱に、  
萌莉の意識は恍惚の先の絶頂まで押し上げられた。  
 
「なぁ?何でくまなんだ?」  
「えっ?…な…何かですか?」  
後始末に萌莉の体を清めている時に、不意にそう尋ねたら心底驚いたように顔をあげた。  
 
「いや…なんかよく俺の事”くまさん”て呼ぶだろ?何で?」  
「え!私そんな事言ってないですよ!」  
本当に無自覚だったらしく、熱が去った筈の顔にどんどんと赤みが挿す。  
顔を覆って必死に否定する様が、とても恥ずかしそうなので意地悪してみる事にした。  
「言ってるって、イキそうな時にバッチリと。何なら今度録音して…」  
「っやああああ!録音はダメです!録音は!」  
赤い顔してぽかぽかと徳馬の胸を叩いて拒絶する萌莉の腕を苦笑いしながら受け止める。  
「わかったわかった…で、何でくまなんだ?」  
「えーと…」  
改めて聞かれて、萌莉は所在なさげに目線を逸らしたと思うと、  
そのまま急にシーツをめくるとぐるんと丸まった。  
「も、萌莉?」  
「とにかく…それは内緒なんです!」  
シーツに丸まりながら、顔を真っ赤にして頬を膨らませる妻に、またドキュンと心臓を打ち抜かれた。  
 
お見合い結婚してまだ二か月でお互いにまだ知らない事は多い。  
聞きたい事は他にも色々と山ほどあった。  
でもまだまだこれから二人で過ごす時間は長いのだ。  
そんな事を今暴くよりも、とりあえず今目の前のこの可愛すぎる嫁をどうしてくれようか。  
勃ちの良さだけでなく復活の早さも中学生並になったようだ。  
 
「萌莉…そんな事言うようだったら、実力行使だなぁ」  
「え…やっ…徳馬さんの目、怖いですよ?やっ…やあああああ!」  
 
 
 
 
姫野徳馬は事あるごとに”それ”をぐるぐると考えていた  
 
嫁が可愛い。  
 
新婚ほやほやで頭がわいているのはまぁ仕方ないのだろうが  
本気で彼は毎日毎日そればっかりを考えていた。  
 
そして今夜もまた、やっぱり嫁は可愛いと再確認するのであった。  
<終わってしまえ>  
 

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