「童貞くぅん」
「童貞じゃねぇ!」
「見栄はっちゃって。童貞のくせに」
「違うつってんだろ!」
保険医、栗戸 律(クリトリツ)は全国の……いや、全世界のクリを守る為に今日もクリさんの触り方指導に余念がない。
童貞を見つけては無理矢理レッスンを始める困った保険医である。
「では、この図を見てクリトリスを指し示しなさい」
「うるせーな。ここだろ。知ってるし」
フリップをピン( ゚д゚)σ"とデコピンなんてするもんだから律は怒り心頭に発し……
「なんて事するのよ〜!有り得ない!童貞決定!」
律はフリップを投げ捨て(おまいの扱いもどうかと)パンツを脱でオマタぱかーん。
「さぁ、今度はイラストじゃないわよ。クリちゃんがどれかわかるかしら?」
「う……(なんじゃこりゃあ!?)」
「わかんないのね、童貞くん。そうよ、先生のクリちゃんは皮被ってんの」
「し、知ってるわ!めくったら出てくんだろ」
プルプルと震える指でご飯粒でも拾うかの如く、クリ周辺の皮をつまんだ。
その瞬間、頭にハリセンが振り下ろされる。
「アホ!痛いわ、童貞」
「ってぇ……」
「こうすんのよ童貞」
律は人差し指でクリの少し上らへんを斜め上に押すようにして見せる
するとプリッと小さな粒が顔を出した。
「おぉ!」
「大体のクリトリスは仮性包茎でね、皮を被ってる分、刺激に耐性がないの。とってもデリケートなんだから」
「さ、触っていい?」
「爪を切って手を洗ってから!これだから童貞は。まぁ童貞じゃなくてもなってない奴多いけど。いやんなっちゃう」