今日は久々のデート。  
 最近彼女も何だかそわそわしてて、どうやら次のステップに移りたいらしい。少し早い目に起きて念入りに準備をし、いざ出かけようとした、正にその時!  
 
「ちょっと待ちなさい、ぼく」  
 
 起きたばかりなのだろうか、姉がパジャマ姿のまま僕を呼び止めた。  
 
「ん?何、姉さん」  
「貴方これからデート?」  
「う、うん」  
 
 改まって指摘を受けると、やはり恥ずかしいものだ。  
 
「今日こそは決めるんでしょ?△△ちゃんもそろそろって期待してるみたいだしね」  
「なっ…べ、別に姉さんには関係無いだろ?」  
「関係無くは無いわよ、私は貴方のお姉ちゃんなんだから」  
 
 そう言って僕の前に跪く彼女。  
 その手が何故だかズボンのファスナーへと伸ばされる。  
 
「ちょ、何してるんだよ」  
「ぼくがちゃんと綺麗にしてるか、確認するのよ。いざって時に汚いと、△△ちゃんが可愛そうでしょ」  
ろくに抵抗の出来ない俺を放って、彼女は僕のを露出させる。  
「ほら、やっぱり…こんなに恥垢が溜まってるじゃない。だめよ、ちゃんと綺麗にして行かないと…」  
「……」  
「いいわ、お姉さんが綺麗にしてあげる」  
 
 そう言った彼女は、躊躇いも見せずに僕のを口に含んだのだのだった。  
 
「やんっ(はあと」  
堪えきれなくなった僕は、とうとうその場で姉さんを押し倒してしまった。  
彼女と付き合うことで、姉さんとの関係を解消しようと思っていた。  
でも、それすらも応援してくれる姉さんが、愛おしすぎた。  
 
「デートなんでしょう?」  
「もういいよ。姉さん」  
「ん。でも廊下でなんて…」  
「僕の部屋に来る?」  
 
利用したみたいで彼女には申し訳なかったが、今日は別れを告げなければならないだろう。  
 

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