「ちょっと、孝司、いつまで寝てるのよ!会社に遅刻するわよ!」  
朝の7時半、子供達を幼稚園バスに乗せ、お見送り  
した後、朝子は未だに眠り続ける夫を起こしに来た。  
夫婦の寝室に入ると半壊した青い猫型ロボットが床に転がっている。  
「んん〜あと5時間〜」  
「ふざけんなぁ!とっとと起きろ」  
朝子は胸ぐらを掴んでガクン、ガクンと揺らした。  
「ぐるじぃ〜……ん〜朝子さん、じゃあ、おはようのキスして」  
「……ぴ、お前」  
寝ぼけ眼でん〜と唇を突き出す夫に朝子は凄味をきかせて言った。  
そして胸ぐらから手を離し、踵を返して寝室から出て行こうとすると  
「お願いします。おはようのキス〜」  
足に縋り付く、愛撫をねだる猫のような夫。  
「わーかった、わかったから……んッ……はいコレでいいでしょ?」  
朝子が軽くキスをした途端、夫の目が輝き、同時にアソコも元気になった。  
「朝子さん、大好き!ついでに朝勃ちも沈めて」  
「わッ!?や、やめ…こら!」  
 
「あん、もっと…もっと…もっと突いて」  
ベッドに放り投げられ、後はなすがまま。剥かれて突かれて、なし崩し。  
「はぁはぁ…最高だよ朝子さんのエプロン姿、マジエロいよ」  
ズンズンズンッ年下の夫は今日も元気だ。  
「あ…ああっ…こ、こんなにしてたら…んんッ…三人目なんてすぐ…ああイクッ!」  
 
 
「おい、おーい、明子…明子」  
「はぁ〜い…むにぃ…なぁんでしゅかぁ……りゅういちさぁん?」  
ネクタイを締めながら、龍一は寝室の妻を必死で揺さぶる。  
「い、いや…あのさ、もう朝だから」  
「……今日は日曜日でしゅよォ〜…せっかちさぁん」  
「……今日、月曜だから…ゴミ出して来たから。港に行くから。」  
「あはっ、りゅーちゃんたらぁ……うそばっかり。もうだまされましぇんよ」  
「……アキ、これ。今日は月曜だから。」  
夫はデジタル時計を見せた。  
「……………」  
 
 
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいいいいィ!龍一さん、ごめんなさいい」  
完全にパニックになって、キッチンで右往左往。冷蔵庫を開けて冷凍マグロやら  
蟹やらを出して、再びしまう妻を見ながら龍一は冷静に食パンをトースターに  
差し込み、お湯を沸かしていた。  
「いや…あの…明子」  
「目玉焼き!サラダ!コーンスープ!コーヒーの材料がありません!盗まれたみたい!  
どうしよおお龍一さあああん!」  
眼をうるうるさせながら明子は龍一に縋った。  
「……その…材料…使って…僕が作ったんだけど……食べる?」  
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいいいいィ!龍一さんに朝ご飯作らせる  
なんて!妻失格です!」  
「いやいいんだけど……その…あと…一つ言ってもいい?」  
「はい、まだ何か足りませんか、旦那様!?」  
「………服」  
「ふく……ですか」  
「……アキ、服……着て…くれないと…は、裸にエプロンとスリッパは…その」  
恥ずかしげに眼をそらす龍一に明子は己の姿を見た。  
確かに昨夜は盛んに愛し合った為、服は着ていない。  
「あっ…きゃ、ごめんなさい。わ、私ったら…もうイヤ…ごめんなさい。すぐ着てきます」  
そういって明子は寝室に向かおうとした。しかしそれは致命的な行為だった。  
龍一にお尻を向けてはいけない。何故なら―――――  
むぎゅ……背後から尻肉を鷲掴みにされ、明子は飛び上がった。  
「ひゃあん!りゅ、りゅういちさ―――」  
「アキのお尻…我慢できない。ああ…この柔らかさ…あと15分ある。  
アキ、テーブルに手を突いて……僕の愚息を沈めてくれ」  
「………は、はい」  
 
「はあん、はああっ、りゅ、龍一さああん」  
「はぁはぁはあ…エプロン越しのオッパイも…ああ、アキ、アキ  
最高だよ…で、出るよアキ、いっぱい搾ってくれ!」  
「ああっ、りゅ、龍一さんの…んんうううっ…わ、私も…あっはああ!」  
 
おまけ  
 
朝…カーテンを開ける。  
深夜アニメの録画を確認。  
制服を着る前にお兄様と愛し合う。  
制服を着てもう一度愛し合う。  
両親は旅行中。冷蔵庫から牛乳パックを取り出し、  
コップに注いで一気飲み。  
食パンをくわえながら登校……でも  
私にはお兄様がいるからパスするの。  
後はコーンフレークバーを持って、鍵を持って行ってきます。  
 
続かない。  
 

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