「よーしきー」
僕を呼ぶ声がする。二人っきりの時だけ姉ちゃんは甘えん坊になるんだ。
親父は出張中で来月にならないと帰ってこないし、母さんも落語を見てくるって言ってたから夜まで帰ってこない。
「よーしーきーいー」
姉ちゃんは朝から特撮見ていいともみてってテレビ漬けだったし、僕は宿題をしてたんだけど…
いつもこの声で呼ばれるとダメだと思ってるのに反応しちゃう。痺れを切らした姉ちゃんがいつのまにか僕の部屋まで来てて。
「ねーえ、ね?いつもの、して」
って座ってる後ろから抱きつかれて耳元で姉ちゃんに囁かれると、ダメだよって言おうと思ってても顔が火照って逆らえなくなっちゃうんだ。
「わかったよ!ほら」
なるだけぶっきらぼうに言おうと思ったのに声が上ずってる、僕だってそりゃ若い男子として健康で、期待してなかったわけでもないし。
なるべくテントを張ってる前を見せないように動いてベッドの端に座ると、シャツ一枚だけの姉ちゃんが綿棒ケースを僕に渡してきた。
友達から「お前の姉ちゃん綺麗で羨ましいぜ」って良く言われて、毎回「それほどじゃないよ」って言い返してたけど。
弟からみても綺麗だと思う。あと胸もそこそこあるし、さらさらのお嬢様カット?も綺麗だと思うし、火照ってる顔もかわいいし。
見とれてたらいつのまにかベッドに横になって僕の太ももに頭を乗せてきてた。
横を向いて僕のおなかに頭を押し付けるようにしてて、…短パンごしに僕のが当たっちゃってる。
「やさしくしてね」
って言って姉ちゃんは深呼吸。
「よしきのにおい、だぁいすき」
なんていうから恥かしくて、余計に熱くなっちゃう。
すごいドキドキしながらいつもどおりに綿棒で姉ちゃんの耳掃除を始める。僕が綿棒を動かすたびに
「んっ」とか「はぁ」とか声をだして、色っぽいその声を聞くたびに僕のもビクン、ビクンって