「突然だが君」
「ん?」
「寿命を当の昔に超しているので、強制連行の令状が来ている。ちょっと死まで来てもらおうか」
「誰だね君は。私に何の用だ?」
「私は死神の3カロン。貴様の命を奪いに来た者だ」
「放っといてくれ。私は遅からず自ら命を絶つつもりだ」
「だったらもっと早く氏ねば良かったのに」
「何てこと言うんだ君。人に向かってさっさと氏ねだと? だいたい何だね3カロン? 競馬か」
「黙れ人間。天網に従わず安穏と生き延びるなど断罪されて然るべき!」
「これは酷い。天使だか悪魔だか知らんが、ゆとり脳がここまで」
「何をごちゃごちゃ言っている? 手間を取らせれば問答無用で無間地獄行きにしてやるから覚悟しておけ」
「女の皮を被った異端尋問官という訳か――よしこうしよう。その前にストリップやれ」
「……裁きの雷で苦しんで氏ね。未来永劫希望のない奈落の底で足掻き続けろ!」