(本当に丁度いい時に来てくれたものだわ)
浅倉泰子は手元の資料を確認しながら思った
元はある病院で医師として働いていたのだが今は小学校の保健医として働いている
その保健室の中での事である
素子が見ている資料には『○○年度人体記録書 協力願い』と書かれている
これは病院の医師達の資料書としての被験者をお願いするものなのである
被験者には乳幼児から老人まで全ての年齢が必要なのだが
小学校で保健医をしてる素子の元には小学生の被験者の募集が来ていたのだ
泰子は『藤井智美』そう書かれた身体検査の時のカルテを見ながら思い出していた
泰子が夜に合コンに行く為に学校にお気に入りの服を着て来た時に
偶々、藤井智美に服を汚された
勿論わざとではないし、本人も謝ったのだが
服を気にして行かなかった合コンを行った友達に素晴らしかったと自慢されたり
お気に入りの服を駄目にされた事
表には出さないが根に持っていて、それが月日が経つほどに薄れる事無く逆に深くなってしまったのだ
被験者には平均的な人が望まれる
藤井智美には不幸な事に6年生女子の平均値に近かったのだ
数日前に泰子が資料の連絡先に電話してみると
高学年になるほど被験者になる事を望まないのでその場で被験者採用の旨を伝えられた
トントン
「失礼します」
ドアをノックして藤井智美が保健室に入って来た
「保健の先生が来るように言ってると、担任の先生から言われたんですが・・・」
「待ってましたよ。藤井さんですね?」
「はい」
「それではこちらに来て下さい」
と自分の座ってる横に置かれた椅子を案内して
智美が座ったところで、手元の資料見るフリしながら
「え〜と、6年1組の藤井智美さんね?」
「はい、そうです」
「前に身体測定をやったでしょ。それで藤井さんには帝都病院に行ってもらう事になったから」
「えっ、何か病気なんですか?」
不安がってる智美に対して
「フフフ、違うわよ。藤井さんが6年生女子の平均という事で代表になっただけよ」
笑いながら極めて明るく答えながら
「だから、どこか悪いと云う訳ではないわよ」
と続けた
「あの、何をするんですか?」
智美が当然の疑問を投げかけてくる
「6年生の代表として病院で資料作るからその撮影協力だと思うわ」
適当に濁しながら話した
封筒から資料を取り出し
「はい、それじゃここに名前書いてね」
資料の内容を見せずに名前を書かせると
「それじゃ親指ここに付けて、ここに押してね」
朱肉に親指を付けさせ資料の方に拇印をさせた
泰子は名前の書かれた資料を今一度確認すると、それを封筒に戻して糊付けした
そして
「それじゃ、これを向こうに着いたら係りの人に渡してね」
場所・時間を記した紙と一緒に智美に渡した。
その後、智美の両親に連絡を取り代表だとか国で使われる資料だとかすごい事だと伝えて言い包めてた
************************************
数日後
智美は指定された場所に時間までに辿り着くと中に入っていった
中に入ると
「ちょっと今日は全体的に時間が押しててまだ前の子が終わってないのでここでもう少し待って下さいね」
と待つように指示された
20分位待った頃だろうか
前のドアが開き智美よりちょっと幼い感じの女の子が出てきた
そしてドアのところから顔を出した女性に
「藤井智美さん、どうぞ中へ」
と呼ばれた
中に入ると白衣を着た男性3人と女性3人が何やら訳の分からない機材を操作していた
「それでは着ている物を全て脱いでそちらに入れたら、この前に立って下さい」
機材を操作していた女性の1人に言われた
「!!!」
智美は言われた事に驚いたが辛うじて声は出さなかった
指示されたのは何の壁も無い采の目模様でメモリの入った壁の前である
「あ、あの…」
「どうしたんですか?早くしてください」
女性が改めて指示してきたが他の検査員達はそのまま何事も無かったように作業を続けている
もう少し大きければ年齢を考慮して女性だけであったろうが
小学生という事で男性も混じっていたのだ
「……」
智美は言葉を続けられず静々と服を脱ぎ始めた
流石に残りが下着だけになり躊躇していると
「時間も決められてますから、少し急いで頂けますか?」
と柔らかい言い方だが強めの語気で再び声をかけられた
智美は覚悟を決め衣服を全て脱ぐと指示された場所に移動した
「それでは床の足跡の位置に合わせて真っ直ぐ立って下さい」
智美が言われた通りに立つと
男性が目の前で大きなレンズの付いた機器を操作しだす
カシャ!
カシャ!
「手は真っ直ぐ横に付けて下さいね」
カシャ!
「はい、いいですよ。次は横を向いて下さい」
カシャ!
その後も、後ろを向くようにとか手を真横に伸ばすようにと指示されたが
智美は言われるがままにポーズをとっている。
その間に他の検査員達は、智美の持ってきた封筒に入れられた資料を再び確認していた
中には氏名・年齢・住所といった事や学校で身体測定の時に検査した数値等が記されている物等が入っている
その中の一枚に『記録書協力項目』なる紙が入っている
その内容は
匿名性の有無 有《無》
・ ・
全身撮影(頭部含む) 《了承》拒否
・ ・
膣内器具撮影 《了承》拒否
・ ・
・ ・
・ ・
教育用ビデオ資料出演 《了承》拒否
といったもので今回の撮影可能な協力項目について確認するものであった
しかしこれは泰子が智美に何も言わず全て勝手にチェックしたものなのだ
他の小学生の子達は体の撮影は了承したが、いくら子供といっても絶対にばれたくないという事で
本人や親達も匿名性等には《有》に必ずチェックを付けるものなのだ
実際、撮影時にも顔に当る部分には遮蔽物を置いたりして
出来上がる資料も顔の部分は消されて誰かという事は分からない
しかし泰子はそれら全てを必要無しと勝手にチェックを付けておいたのだ
資料を確認していた検査員達は
「えっと、この子は全てOKなのか。すると次は細部撮影だな」
「いや、この紹介用撮影を先にした方がすぐ終るからいいだろう」
等と相談しあっていた
「じゃあ、こちらに来て下さい」
言われて移動した場所は今までのように壁にメモリ等付いていない青一色の壁前であった
「緊張しなくていいよ、笑って笑って」
笑ってと言われてもこんな状態ではぎこちなくしか笑えない
「適当にバンザイとかもしてみて」
今撮っているのは医学用資料データではなく
現代小学生女子の実態としての写真である
家庭用医学書等の挿絵的に使われる写真を撮られていて
その全裸の姿を何の処理もされず使用されるのだが、
何も知らされていない智美は先程の撮影の続きでそのまま撮られるに任せている
「はいそれでは、次はこちらに来て下さい」
男性検査員達に今度は隣の大きな機械の所に案内された
智美が機械の前に立つと機械の中央に付いている大きな筒状部分が上下にスライドして動き
胸の高さで止まった
そして筒状の部分が前に迫り出して来て完全に胸を被う
筒の中の部分にはライトやレンズが付いていてマクロ撮影する為の物だった
検査員が確認モニタで見てみるとメモリ付き画面に明るく映し出された乳首が産毛すらもクッキリと晒している
「はい、そのまま動かないで下さいね。」
カシャ!
カシャ!
サイズと共に智美の詳細な胸の写真が記録されていく
「はいお疲れ様です。どうぞコチラを着て下さい」
渡されたのは、前をマジックテープで止める腿丈位までしかない浴衣のような検査着だった
「ありがとうございます」
検査着を着てやっと裸じゃなくなるとチョット安心したのも束の間
「それでは、今度はこちらに寝てください」
とマッサージチェアを平らにしたような台に案内された
そこに仰向けに寝ると腹部そして足首と膝部分に固定具がされた
「力を入れないで下さいね」
声をかけられたのと同時に背中部分が持ち上がりそして台の脚の部分が左右に分かれ膝部分が上がりながら脚が開かされていく
「あぁ・・・」
何かを言う事も出来ずそのまま脚は開かれていき
最終的に産婦人科の台に座ったような形になり脚は120度位まで大きく開かされてしまった
そして先程の大きな機械の前にそのまま移動されると
脚の間にセットされ筒状部分下に下がり迫り出して来て、何も穿いていない股の間に収まった
確認モニタで見てみるとまだあまり生えていない陰毛と共に閉じた局部をハッキリ映し出している
「はい、そのまま動かないで下さいね。」
カシャ!
カシャ!
撮影を続けながら
「おい、内撮るから開いて」
撮影してる検査員が別の男性検査員に声をかける
声をかけられた検査員は手袋を付けると機械の横から智美の局部に手を伸ばすと陰唇に指をかけ左右に開いた
「!!」
予期しない行動に智美は声も出ない
「OKそのまま」
カシャ!
カシャ!
「次、上」
すると局部を開いてる指がその開いたままの状態で上に引っ張るよう動かされ、確認モニタには剥き出されたクリトリスが映し出された
カシャ!
カシャ!
「次、下ね」
今度は局部の下の方へやはり開いたままのその指が引っ張るよう動かされると膣口内、そして処女膜がハッキリと確認モニタに映し出される
カシャ!
カシャ!
「はい、取りあえずOK」
その声と共に智美の局部にあてられた指は離された
今まで智美の局部を開いていた検査員と撮影してる検査員とが何やら耳打ちを始めた
(「興奮時の撮影どうする?」)
(「少し汚れてるから、洗浄すると言って直接やってしまうか?」)
(「そうだな・・・」)
話をしながら奥の方で別作業をしている女性検査員達の方をチラッと確認すると
「智美ちゃん、お股に少しチリ紙とか付いて汚れてるのでキレイにしますね」
と告げた
「えっ」
キレイにすると言う言葉よりチリ紙が付いているという突然の指摘に智美は動転して更に恥ずかしくなってしまう
少し動転している智美の返事を待たずにマクロ撮影用の機械を一度下げると
新たに歯医者にあるような洗浄用の機械が運ばれてきた
そして未だに開かれたままの脚の間にセットされると検査員の1人が早速機械を動かした
機械から出る水流を智美のクリトリスに当てながら
「この部分は垢が溜まり易いから、普段からしっかり洗ってないと汚れが溜まるんですよ」
等と言いながら指でもクリトリスに直接刺激を与えている
智美に対して女性検査員達は勿論興味が無いが
男性検査員達は小学生とはいえ高学年で発毛も有るので多少の性的興味を示していたのだ
勿論興奮時の記録用に必要なのだが
本来なら専用の器具で然るべき刺激を与えればいいのであった
しかし、今は少し下心のある検査員が余計な刺激を与えているのである
垢で汚れてると言われた智美も大事な所とは分かっていても
6年生の子がそんな事を注意してキレイにしている訳が無く
本当に汚れているのだと恥ずかしく思いながらも
与えられる刺激に口を窄めたりして必死に声を出さないように堪えている
いつの間にか奥で作業していたもう1人の男性検査員も何故か近くで作業していたのだが
智美はそんな事を気にする余裕は既に無かった
奥に女性検査員達がいるので過度な行動は取らないが見られても気付かれない感じでその後も
「ここも汚れが溜まってるね」
等と言いながら小陰唇を擦りながらキレイにしたりと刺激を与え続けられる
「はいキレイになりましたよ」
そんなに長くも無い洗浄が終わった頃には今までも恥ずかしくて赤かった顔が更に赤みを増し真っ赤になっていた
乾いたタオルで股を拭かれた後、再び撮影が再開される
再び大きな機械がセットされると
「はい、それでは撮影続けますね」
と声をかけられ撮影が始まる
確認モニタで見てみると局部は閉じてはいるのだが膨らんだ陰唇がはみ出し
最初の時との違いをハッキリ映し出している
カシャ!
カシャ!
そしてまた
「内撮るから開いて」
の声により男性検査員により局部が開かれた
先程のように上、下と開かれながら引っ張られて撮影されているのだが
確認モニタに映し出されるのは明らかに勃起しているクリトリス、そしてプックリ膨らんだ小陰唇や大陰唇であった
そして乾いたタオルで拭いた筈なのに撮影ライトにより照らされて濡れてテラテラ光っている膣内が映し出されている
カシャ!
カシャ!
その様子をありのまま機械は撮影していく
「はい、OKです」
今まで乗っていた台が再び平らになり固定具も外され降りたのも束の間
「はい今度はうつ伏せに寝てください」
と指示されうつ伏せに寝ると再び固定具が付けられた
今度は台の脚の部分が左右に分かれながら膝部分だけが下がっていく
最終的にお尻を突き出すような姿勢を取らされると
再び機械が近付いてきて今度は突き出されたお尻の部分にセットされた
確認モニタで見てみると肛門をハッキリ映し出している
その肛門は先程の興奮が未だ収まってないせいか荒く呼吸するように開いたり窄んだりを繰り返している
「智美ちゃん、ゆっくり深呼吸してくれるかな?」
言われて深呼吸する智美に合わせて
カシャ!
カシャ!
カシャ!
カシャ!
と機械が撮影を繰り返し、開かれた肛門そして窄んだ肛門の撮影をしていく
「介護撮影の方の準備終ったので先生を呼んで来ますね」
奥で何やら作業していた女性検査員達が男性検査員達に声をかけてきてその内の1人が出て行った
「ああ、こっちももう直ぐ終るよ」
男性検査員が残った女性検査員に報告する
「はい、お疲れ様。この機械の撮影は終わりだから少し休んでていいよ」
マクロ撮影を終えた智美は
今度は膝丈程の普通の検査着を渡されそれに着替えて近くの椅子に腰掛けた
「・・・、あの・・・」
智美が近くの検査員に声をかけようとすると
バタン
先程の出て行った女性検査員が女の医師そして看護婦と一緒になってやってきた
「あなたが藤井智美ちゃんね。今日は宜しくお願いしますね」
女の医師が手元の資料を見ながら智美に声をかける
智美は何が何やら分からないまま成り行きを見守っている
「予定してた看護婦の子が子供の病気で来れなくてなってしまってね」
女の医師が女性検査員達に説明してる
智美は今度は普通の簡易ベッドに案内されると、そこに横たわるように言われる
「智美ちゃんは麻痺してる患者さんの役だから真っ直ぐそのまま上向きに寝ててね」
女の医師が智美に説明する
女性検査員達は準備を終えた撮影機を操作しながら周囲を囲んでいる
「それじゃ始めて」
女の医師が看護婦に指示を出す
すると看護婦が智美の身体を横にしようとし始めた
ぎこちない手付きの看護婦に対して女の医師が
「ここはしっかり支えなきゃ駄目でしょ!」
「麻痺の方の足をそんな風に動かせますか!!」
「学校でしっかり習ってきたんでしょ!」
と厳しく注意する
智美は自分が叱られてる訳でも無いのにその厳しさに萎縮してしまう
また今までのように説明を聞く事も出来ずに言われるがまま黙って寝ている
「ごめんなさいね智美ちゃん、智美ちゃんはそのまま足伸ばしたままでいいからね」
智美には優しく声をかけているのだが、看護婦を叱っている女の医師の姿を見ているだけに
大人しく素直に言われるがまま従っている
横にされた姿勢からまた上向きの姿勢に直されるとお尻の下に何か敷かれた感触がある
看護婦が足首を持って脚を開こうとすると
「そんなやり方したら脚が折れてしまうでしょ!」
「腿の方にも手を添えて脚全体を動かしなさい!」
また看護婦を叱り付けている
「智美ちゃんも身体に力入れないで、されるがままに任せてね」
先程の検査着のままなので下には何も穿いてないのだが、何も言えずにそのままされるがまま智美は脚を開かれていく
脚を開かれ、股に布が被せられると
「そのままオムツしたら駄目でしょ!先に陰部洗浄が先でしょ!」
(「オムツ!?」)
お尻の下に敷かれた感触の物はオムツだったのだ
骨折時の腕の包帯の巻き方やシップの貼り方といった撮影モデルをしてくれる人は沢山いるが
介護用オムツ装着とかのモデルをしてくれる人はいないのが現状である
智美は浅倉泰子により今回の協力項目の一つとしてオムツ替えの被験者モデル了承となっていたのである
周囲の女性検査員達は先程から行われている行為を看護婦も含めて様々な角度から撮影している
陰部洗浄と言われて看護婦は
濡れたおしぼりタオルで智美の股を拭いたり
おしぼりタオルに石鹸をつけ肛門周辺や陰部を拭いている
勿論その間もずっと続いている撮影は、股のアップだったり看護婦に陰部を拭かれている智美の全体が写るショット等が
様々な角度やズームで撮られている
オムツを付け終わりその姿の撮影を終えたのを確認すると
すぐさま今度はオムツが外される
女の医師がオムツに青い液体を垂らして
「今度は排泄後の処置よ続けて」
と看護婦に指示している
看護婦は言われたとおりに処置を開始するが智美の様子が少しおかしい
少し前からモジモジと忙しなく身体を動かしていたのだ
実は先程、医師達が来る前に検査員に声をかけようとしたのはトイレだったのだが
言い出すことが出来ずに今までの処置の刺激により、いよいよ我慢出来なくなっていたのだ
「ごめんなさい。オシッコ行きたいです・・・」
意を決して智美は訴えたが
「あらオシッコの我慢だったの?」
智美が身体をモジモジさせていた事は気付いていたが、理由の分からなかった医師はなるほどと思いそして
「それなら今ちょうどオムツ替えをしてるんだからここでしていいわよ。新しいの付けてあげて」
と看護婦に指示した
こんな所で何の配慮も無い言葉だが智美は看護婦を叱り付ける女の医師のに怖さをしっていて何も言い返せない
女の医師からすれば、どうせオムツでしてる所は見られないし子供なんだからと大した他意は無かったのだ
「今度は実際の処置だからね、ちゃんとやるように」
と看護婦に念を押してる
尿意も迫っていた事もあり事前の陰部洗浄等は無くなったが
我慢を越えた智美は皆が見てる前で新しく付け直されたオムツの中に排尿を始めた
少し後オシッコを出し終えると
「・・・終わりました」
と智美は小さな声で報告する
「はい排泄後の処置を始めて」
指示された看護婦はオムツに手をかけ開いた
皆の前で開かれたオムツには先程のような撮影用の青い液体では無く智美の本物の黄色いオシッコが染みていた
再び智美は洗浄という事で陰部を洗われているのだが、色々あり過ぎて脱力してもうされるがままである
傍らでは検査員達が本当に排尿して処置される今までの姿もそのまま撮影を続けていた
「はい終わりです。ご苦労様」
記録書の撮影として色々やってきたが
全ての撮影を終えた時には智美は精も根も尽き果てていた
「お疲れ様でしたね。これで記録書の撮影の方は全て終わりましたよ」
「…はい」
「後は教育用の方を撮影して終わりですね」
「!!!」
「まだ何かあるんですか?」
智美が驚き、そして尋ねる
「この後のは写真撮影ではないから時間もそんなにかからないしこれで全て終わりだよ」
「…そうですか」
智美は『写真撮影では』ないという言葉を気にかける事も無く、これで全て終わるという言葉に押されて動き出す
次に案内された所はまた少し離れた施設でそこに辿り着くと
また沢山の大人がいた
「藤井智美ちゃんだね。こっちの準備は全部終ってるからコレに目を通してくれる?」
そう言われ台本のような物を渡される
施設の中は家庭の台所や風呂のセットがありスタジオのようになっていた
「こんにちは、よろしくね」
智美の母親の年齢に近い女性が声をかけてきた
「それじゃー、撮影始めまーす」
こうして智美の知らない所で性教育用ビデオの撮影が始まった…
「それでは、これに着替えてくれるかしら?」
訳も分からず智美は母親の年齢に近い女性と一緒に立っていると
別の女性が話しかけてきた
手には可愛いピンクのワンピースを持っている
智美は先程までの事が過ぎり
(「今度はこんな沢山の人達の中で着替えないといけないの?」)
と一瞬不安な顔をする
しかし、そんな智美の心配をよそに
「着替える所はあそこね」
と、奥にある簡易更衣室を案内された
ホッとして簡易更衣室で渡されたワンピースに着替えて出てくると
「可愛いわよ」
ワンピースを持ってきた女性が褒めてくれる
「おっ可愛いね〜」
他にも通りすがりに何人かに褒められた
「台本に目は通した?」
監督と呼ばれる男性の前に行くとそのように声をかけられた
手に持っている台本と呼ばれる物はまだ見ていない
「まあいいや最初は食事のシーンだから、こちらのお母さん役の人と学校の事適当に話してくれればいいよ」
ご飯もちゃんと食べれると教えられ
「楽しい感じでね」
と軽い演技指導をされた
アチコチからカメラで撮られていて気になるが、本当に食べる事の出来る食事をしながら
学校での流行等をお母さん役の人に話す
最初はぎこちなかったがそれでも少しすると慣れて普通に食事しながら会話する事が出来た
会話の中で母親役の人が智美の事を『智美』と呼んでいたが
『藤井智美』という名前をビデオでもそのまま使う事が智美の知らない所で勝手に決まっていたのだった
「はいOKです」
「次は寝てるシーンです」
先程ワンピースを持ってきた女性が今度は手にパジャマを持ってやってくる
再び簡易更衣室でパジャマに着替える終えると
「今度は寝てる所だから直ぐ終るよ」
監督に言われ今度は用意された女の子の部屋のセットでベッドに寝て目を閉じる
するとスタジオの照明落とされて暗くなった
「はいOKです」
本当にあっと言う間に終った
「次は外のシーンです」
例の服を持ってきてくれる女性が今度は白いフリルのシャツを持ってくる
着替え終えるとスタジオ施設の外にあるセットの庭に案内された
監督によるとイメージシーンなのでセリフは無いと言われたが
演技は花に囲まれた所で寝転んだり薄いベールを持ってクルクル回ったりしてよく分からないものだった
智美はこれが『イメージシーン』という物なんだなとぼんやり考える程度であった
「はいOKです」
「次はお風呂のシーンです」
(「お風呂のシーン!?」)
智美はここに来て再び嫌な思いが過ぎる
衣装を持ってきてくれる女性が今度はバスローブを持ってやってきた
「服を全部脱いだらこれ着てきて頂戴ね」
簡易更衣室の所で言われる
言われたとおりバスローブだけ着て出てくると
「恥ずかしいと思うけどこのシーンは男の人は殆ど除けてもらってるから我慢してね」
と教えられた
確かに周りを見てみると先程より人が減っている
監督の所に行くと
お母さん役の人もバスローブを着て監督と話していた
智美に気付くと監督は
「ここではお母さん役の人とこういう話をしてね」
台本を見せながら説明を始めた
「その都度セリフとかも教えるから智美ちゃんは簡単な流れだけ覚えておいてね」
と言われた
風呂のセットに移動すると前の食事や部屋のセットとは違い、囲いもされてて確かに人も少ない
それに監督やカメラを構える人も今までより遠くで構えていた
「それじゃあ、お母さんは湯船の中に入って。智美ちゃんはその椅子に座ってね」
監督が声をかけると母親役はバスローブを脱ぎ湯船の中に入った
しかし智美が見てみると母親役は方紐無しの肌色水着を下に着ていたのだ
今更何か言う事も出来ない智美はバスローブを脱ぎ全裸で言われたように風呂の横の椅子に座る
「智美ちゃん、身体洗いながらセリフ言って」
監督が離れた所から大きな声で指示を出す
確かに近くにいる男の人といえば監督と呼ばれる人だけだしカメラも先程のように近くには無かったが
自分だけ裸でいるのは恥ずかしかった
ここで初めて智美の裸を見た監督が智美の下半身に少し陰毛が生えているのに気付く
(「毛が映るとマズイな」)
小学生のモデルが来るのは聞いていたが年齢も聞いて無かったし下の毛が生えてる子とは思っていなかったのである
「智美ちゃん、下の毛剃っちゃおう」
監督が一度撮影を止めて智美に話しかける
「何で・・・」
突然下の毛を剃られると言われて戸惑う智美
「そのままだとカメラに下の毛映っちゃうし、大丈夫それくらいなら直ぐ生えてくるから」
智美は直ぐ生えてくるという言葉よりもそのままだとカメラに下の毛をが映ってしまうという言葉に反応する
毛があると下半身を映されてしまうと勝手に思い込んでしまったのだ
元々そんなに生えてない陰毛だったので女性スタッフにより安全剃刀であっという間に剃り終えると
再び撮影が再開された
「ねえお母さん、何で女の子は胸が膨らんでくるの?」
「それは大人の女性に近づいているという証なの。下の毛だってお母さんみたく生えてくるわよ」
智美のセリフに母役の女性が応える
「コッチ向いて立ち上がって自分でアソコを確認する感じで見てからセリフ続けて」
監督が演技を指導しながら指示を出す
智美は言われたとおりにカメラに正面向いて立ち上がると
「ふ〜ん、そうなんだ」
とセリフを喋った
音声は頭上の方から拾っているのでカメラが離れた所にあっても問題は無い
それにカメラのズーム機能で智美が喋るときには智美1人だけが映る位までにアップで映している
この立ち上がりのシーンは智美が恥ずかしがってしまい何度かやり直しが行われたのだが
最初に身体を洗った時に、隠す為に多めに付けていた泡はいつの間にか全て落ちてしまっていた
それでも演技による恥ずかしさに集中してしまっている智美はその事に気付けずに何度も続けて
結果、OKを貰った最後の演技の時には
毛を剃られて今まで以上にハッキリとその切れ目を露わにしているツルツルになったアソコを
泡の邪魔も無いそのままの状態でズームで撮っているカメラに記録されたのだった
「はいOKです」
「じゃぁ智美ちゃんはそのままコッチね」
身体だけ拭いてバスローブ姿の智美が隣のセットに案内される
今度のは全く何もない真っ白いセットである
「これから智美ちゃんの夢の中のシーンを撮るから」
と監督に伝えられる
そして、声は後から入れるという事で喋らなくてもいい事も告げられた
「それじゃ裸になって上向いて寝てくれるかい。手は真横にピッタリ付けてね」
監督に言われて
(「また裸なの?」)
智美は思ったが、先程のお風呂のシーンの事もあり早く裸でいる事からから開放される為に素直に従う
仰向けに真っ直ぐ寝ている智美をカメラがグル〜っと周って頭側からや横側からと様々な角度から撮っている
智美は監督に注意されて、カメラの方を見ないようにずっと天井を見つめている
「はい、いいよ。それじゃ次は体育座りしてくれるかな」
言われて智美は起き上がると今度は体育座りをする
「頭は膝に付けて下向いてね」
先程カメラが自分の周囲を周って撮るのを見てる智美はアソコを見られないようにと
ギュッと手で脚を挟んで閉じながら言われた通りに膝に頭を付けた
するとやはりカメラがグル〜っと周って色々な角度から撮り始める
智美が意識してしっかり脚を閉じているので思惑通り正面や後ろからは局部は見えないが
斜めから撮った時には脚の間からその局部をハッキリと映像に捉えられていたのだった
「はいOKです」
自分の服を渡され撮影は終わりと告げられた
「本日はお疲れ様でした」
その後、セリフ部分だけの収録も終えて全てを終えた智美に周りの皆からかけられた言葉である
こうして智美の長い一日がやっと終ったのだった
数ヵ月後
帝都病院に浅倉泰子が尋ねてきている
泰子は昔のコネを使って一般人は見る事が出来ない、完成した『○○年度人体記録書 』を見に来たのだ
出来上がった今年度の資料を見ると老若男女合わせて各事細かい数値と共に全裸や局部写真が載っている
勿論どれを見ても顔は写っておらず誰かという事は判別出来ない
しかし別ページを開いてみると思春期における説明と共に藤井智美が何の修正をされる事もなく載っていた
さらに他のページでも確認すると泰子は満足気に本を閉じる
そして今回作られた性教育用ビデオを視聴して見る
『心と体』と書かれたそのビデオを見ていくと
お風呂場のシーンが流れ
「ねえお母さん、何で女の子は胸が膨らんでくるの?」
と智美が大人の女性に話しかけている
母親役はお湯の中に入ってるが智美は風呂の外で身体を洗いながら話しかけている
胸には泡も付いてなく乳首も出ているがボカシなど入る事無くしっかり映ってる
泰子はそのまま見続けてやがて最後まで来るとテロップで『モデル 藤井智美』と出てきた
「フッフフフッ」
声を上げて笑うと
「さて、性教育は大切よね〜。学校で生徒達と一緒に勉強しなくちゃ」
「まずは6年生のクラスから視聴会にしようかしらね〜」
そう独り言を言いながら『心と身体』を手に持ち学校に向かっていくのだった・・・
完