秋晴れの某日、某所にあるアパートで、山科由香里(やましな・ゆかり)と、孝也(たかや)の  
姉弟は、朝餉を共にしていた。姉、由香里と弟、孝也は共に寝巻き姿で、六畳一間の部屋の  
中に置かれたちゃぶ台を挟んで、箸を勧めている。  
 
「姉ちゃん、お醤油とって」  
「はい。孝也、マヨネーズをお願い」  
「・・・やめろよ、姉ちゃん。ご飯にマヨネーズかけて食べるのは・・・」  
「美味しいよ。お醤油ちょっと垂らすと、もっと美味しくなる」  
「それ、絶対外ではやらないほうがいいよ。変人だと思われる」  
 
ふっくらと炊き上がったご飯に味噌汁。これに、目玉焼きと香の物が添えられる。それが、二人  
の定番メニューだった。もっとも、由香里の茶碗は、何やら怪しい彩を放っているのだが。  
 
「姉ちゃん、父さんたちいつ帰ってくるのかな?」  
「知らないわ。明日かもしれないし、一年後かも」  
「いつまで僕たちほったらかしなの?」  
「さあ・・・父さんたちに聞いてよ」  
孝也がもりもりとご飯をかきこみ、由香里が品良くお新香を啄ばむ。こんな、姉弟ふたりきりの  
生活になって、もう五年が過ぎていた。両親は考古学の権威で、今はエジプトに住んでいる。  
その間、姉弟は一度も父母と顔を合わせてはいなかった。  
 
「姉ちゃんは寂しくないの?父さんと母さんに会えなくて・・・」  
二杯目のご飯を食しつつ、孝也が尋ねた。彼は今年十五歳になったが、滅多に会えぬ父母を  
慕っては、こんな質問をする。要するに、甘えん坊さんなのだ。  
「お姉ちゃんは孝也と違って、大人だからね。寂しくはないなあ」  
弟とは反対で、二十三歳になった姉は、父母の不在を気にも留めていないご様子。どころか、  
「もっとも、前に住んでた一軒家を人様に貸して、あたしたちにアパート暮らしをさせやがって!  
という気持ちはあるよ」  
と、目を剥いて孝也を睨みつけるという有り様だった。  
 
「そうかあ・・・でも、僕は会いたいなあ。特に、母さんに会いたいよ・・・」  
くしゅんと顔を歪ませ、孝也はうなだれた。彼は五年前、十歳のときに両親と別れている。  
それ故、いちばん多感な時期に、母性にあまり触れられなかった。だから、いつも母を慕う。  
また、慕わずにはいられなかった。  
 
「しゃんとしなよ、孝也。ほら、また泣き虫さんが出てきたぞ」  
「うん・・・」  
由香里が励ましても、孝也は顔を上げなかった。おそらく、目の端には涙の粒が溜まってい  
るのだろう、への字になった口元が泣きっ面をよく表している。  
「孝也、泣かないの」  
「うん・・・」  
「孝也ったら」  
「・・・ごめんなさい」  
「別に、お姉ちゃんは怒ってる訳じゃ──」  
十五歳になった弟が、母を慕って泣く。それが、由香里には痛いほど理解できた。五年前、  
自分と孝也を残し、考古学の研究のために日本を離れた父母が、今更ながら恨めしい。  
 
『あたしはともかく、孝也はどうするのよ!』  
当時、十八歳だった由香里は、父母へそう怒鳴りつけた事を覚えている。その頃、孝也はまだ  
十歳、小学生だった。すでに大学へ入学した自分はともかく、義務教育中の弟を置いて、両親  
は外国へ行くというのだ。その上、帰国はいつになるか覚束ないという。由香里の憤怒は当然  
である。しかし、両親は彼女に後を任せ、外国へ旅立って行った。暖かな、春の吉日を出立の  
日に選んで──  
 
「母さんが恋しいの?孝也」  
茶碗と箸を置いた姉に問われると、弟はこくりと頷いた。すると──  
「仕方がないなあ・・・ホラ、こっちおいで。いつものやってあげるから」  
そう言って、由香里は寝巻きの前ボタンを、ぷつんと弾き飛ばしたのである。  
 
「困った甘えん坊だわ、まったく」  
寝巻きの上をはだけさせ、由香里は頬を上気させる。そんな羞恥に染まった姉とは逆に、  
弟、孝也の方は顔色がぱっと戻っていく。今まで泣き顔だったのが嘘のように、晴々と  
した笑顔が、十五歳の少年に似つかわしく宿った。  
 
「ありがとう、姉ちゃん」  
「そんなに喜ぶな!」  
弟が顔を綻ばせている姿に毒づく姉。しかし、その間にも手は忙しなく動き、いつしか寝巻  
きの上下は、六畳間の隅へ放り投げられていた。  
 
「なんで、こんな事を・・・まったく!」  
ぶつくさと文句を言いながらも、由香里は下着姿となる。白い胸元が晒されると、年齢に見  
合ったフルカップのブラジャーがお目見えし、朝の爽やかな日差しを跳ね返していた。二つ  
の丘はなだらかな丸みを帯び、カップの間で素晴らしい谷間を作っている。その下、腹部から  
ビーナスラインにかけても脂はほどよく乗っており、パンティの股布部分が僅かに盛り上がっ  
ていた。恥肉のつき具合が、秀でているらしい。下着はともに、淡いブルーを基調にしたお揃  
いの物。  
 
「姉ちゃん・・・」  
孝也がごくりと生唾を飲んだ。彼は、おあずけを喰った犬のように身を竦ませ、姉との距離を  
一定に保っている。しかし、目は眩まんばかりにまばゆい、由香里の肢体に釘付けだった。  
「おいで。おっぱい吸わせてあげるから」  
「うん」  
由香里がまとめていた髪を解き、ブラジャーのフロントホックを外すと、孝也はを待ってました  
とばかりに縋りついていく。しかも、実の姉の太ももに顔を乗せて膝枕を気取り、股間を隆々  
といきり勃たせながら──  
 
「吸うよ、姉ちゃん」  
「噛まないでよ。跡が残ったら、大変」  
孝也が唇を突き出し、由香里の乳首を吸った。その姿、まるで赤子の如し。  
「ああ・・・」  
ちゅうちゅうと乳首を吸いつけられると、由香里はくぐもった声を漏らし始めた。豊乳ゆえ  
鈍感という通説は、彼女には当てはまらない。由香里は乳首が人一倍、敏感だった。過  
敏と言ってもいい。  
 
「おいしい?孝也」  
乳首を吸われながら、姉は優しく弟の頭を撫でてやった。愛しむという言葉がぴったりな、  
まさに慈母のような様相である。すると、孝也はこくこくと頭を何度も振り、夢中になって  
姉の乳肉を貪った。そして──  
「じゃあ、孝也のミルクも出しておきましょうか。こんなに大きくなってたら、学校行けないぞ」  
由香里は、膨れ上がった弟の股間を握った。それも、何の躊躇も見せずに。  
「手でしごくから、いきそうになったら言うのよ・・・」  
孝也の男根が、由香里の手の中で波打っていた。姉は、弟の寝巻きのズボンをちょいと下  
ろし、いきり勃った若気をくすぐってやろうというのである。  
 
(いつもながら、恥ずかしいこと・・・)  
弟の男根は野太く、小さな由香里の手のひらには収まらなかった。カリ首がずんと張り、  
茎もしっかりと太い。さながら、女殺しといって良い物だった。そんな逸物を、姉である自分  
が慰めてやる──それが、由香里にとっては恥ずかしくて仕方が無い。しかし、弟は姉の  
胸の内も知らずに、  
「姉ちゃん、気持ち良い・・・僕、気持ち良いよ。まるで、母さんに擦ってもらってるみたい」  
と、のたまっている。  
 
「母子でこんな事してたら、大変よ。もちろん、姉と弟だっていけないわ。お姉ちゃんがして  
あげてるのは、孝也が甘えん坊で泣き虫だからよ。特別なの」  
「そうかあ・・・でも、僕・・・特別でいい。だって、それなら姉ちゃんが優しくしてくれるから」  
「バカね。いつまでも、お姉ちゃん子でいるつもり?」  
「うん」  
「困った子だわ」  
 
孝也は由香里の膝枕で、相変わらず乳房と乳首を悪戯していた。由香里の方もそれに負け  
じと、孝也の男根をきゅっきゅっと絞り込んでいる。そうした密戯がしばらく続いた後、孝也は  
不意に姉の乳首を甘く噛んだ。まるで、何かに焦れたように。  
 
「あッ・・・噛まないでって・・・言ったでしょう」  
釣鐘のような乳房が、ひくっと波打った。孝也は乳首を甘噛みし、ぐいと頭を振って由香里を  
泣かせる。そして、柔らかな乳肉を両手に収めながら言うのだ。  
 
「姉ちゃんが悪い。もっと気を入れて、僕のおちんちんをしごいてくれなきゃ」  
「一生懸命やってるわ」  
「そうかな?手を抜いてない?」  
「あなた、耐性がついてるのよ。もう、お姉ちゃんの手じゃ最後までいけないよって」  
「だったら、しゃぶってよ。いいでしょ?」  
「ダメ。もう、お化粧済ませちゃったわ」  
「口紅なんか、またぬればいいよ。さあ、姉ちゃん」  
 
孝也は由香里が拒むにも関わらず、すっと立ち上がる。そして、充血しきった男根を姉の顔の  
前でぶらつかせ、口唇愛撫をねだった。  
「さあ、姉ちゃん」  
「分かったわ、もう」  
弟の男根は、すでに手遊びでは小さくならない。それを悟った姉は、しぶしぶ了承した。そして、  
女殺しの逸物を、紅を差した唇ですっぽりと包んでいったのである。  
 
(お、大きいなあ・・・)  
青い性臭漂う弟の男根を頬張りながら、由香里はいつもそう思う。特に、カリ首が秀逸な  
太さで、もしこれで女を貫かれたら、自分は気を失ってしまうのではないかとも思う。  
「ああ・・・ね、姉ちゃん・・・温かい」  
孝也は気をつけの姿勢で、男根に這う姉の舌の感触に酔っていた。由香里は小刻みに  
顔を前後させたかと思うと、今度は絡めた舌でカリ首の裏を激しく刺激する。その後、じゅる  
っと音を立てて、尿道付近を吸うのである。これには、孝也も降参するしかなかった。  
 
(ここだけ立派になっちゃって・・・困った甘えん坊さんだわ)  
由香里は男根に右手を添え、指で輪を作り、茎の部分をしごき上げている。その上、左手は  
玉を包む袋を揉み解していた。もちろん、口唇による愛撫はそのままである。  
「姉ちゃん!僕、出るよ!」  
ああ、と背を反らせる孝也。無意識の内に尻穴へ力を込め、放精の瞬間に備えている。する  
と、由香里はよりいっそう手の動きを早め、上目遣いで弟の表情を見遣った。目には淫蕩な  
輝きが見えており、咥えている男根を離そうともしていない。その姿はまるで、  
 
出しなさい、飲んであげるから──そう言っているように見えた。  
 
(イク時は、可愛い顔になるのよね、ふふふ・・・)  
普段の由香里には、男の粘液を飲んでやろうという、酔狂な性癖は無い。しかし、孝也だけは  
別だった。朝一番の濃い男汁でも、孝也の物ならば飲める。他人の男の物は御免蒙るが、弟  
が放つ体液だけは美味しく頂ける姉、由香里だった。  
 
「イクよ!ああ!」  
孝也が感極まった瞬間、由香里はそっと目を閉じて唇をすぼめてやった。甘噛みでカリ首を締  
め、精液が飛び出す時に尿道を吸ってやるつもりなのだ。それを、男が喜ぶ事を彼女は知って  
いる。その直後、とうとう男液は彼女の舌先に、苦味をもたらせた。  
(うはッ!凄い、凄い量だわ!)  
立ち尽くす弟の股間へ縋り付き、精飲という行為に耽溺する姉。ごくんごくん──と、まるで、  
芳醇な酒でも飲み下すように、由香里は孝也の子種を頂戴するのであった。  
 
「フーッ・・・」  
弟の子種を飲み干した所で、由香里はようやく人心地ついた。解いたために乱れた髪が、  
悩ましく揺れている。  
「お姉ちゃん、ありがとう」  
尿道に残った精液までも吸い取ってもらい、だらりと男根を萎えさせた孝也が、姉の顔を  
見つめながら謝した。彼も姉の口唇愛撫に昂ぶり、顔を赤くしている。  
「どういたしまして。この、甘えん坊さん。スッキリしたら、早く学校へ行く支度をしなさいな」  
「うん」  
孝也は姉に促され、そそくさと着替え始めた。現金なもので、先ほど見せた泣き顔はどこへ  
やら、制服を着ると今度は、せっせと鞄に教科書を詰め込んで、登校の用意を済ませていく。  
 
「さてと。あたしは、お化粧直し・・・それと、服を着なくちゃ」  
ねばつく男液を口にして、なお爽やかな由香里。紅が少し落ちたが、初秋の涼やかさもあっ  
て肌は汗ばんでいない。化粧直しは、すぐに終わるはずだった。しかし──  
「ちょっと、トイレ」  
不意の尿意が彼女を用足しに向かわせた。すると、孝也が悪戯な顔つきでその後を着いて  
いくではないか。そして、姉が使用中のトイレのドアを、そっと開けてしまった。  
 
「ん?」  
部屋のトイレは和式である。便器にまたがり、下着をひょいと下ろした所で、由香里は背後に  
人の視線を感じた。今、この部屋には自分と弟しかいない。しかも、由香里はトイレの鍵を  
掛けなかった。姉、弟の気兼ねない二人暮しゆえ、そんな習慣が無いのである。  
「孝也?いやッ!入ってこないで!」  
「丸見えだよ、姉ちゃん」  
気づいた時は遅かった。由香里の真後ろには孝也がいる。それも、ちょうど段差になった便器  
に目線を合わせるようにしゃがみ込み、無防備になった姉の陰部を見据える。  
 
「ダメェッ!見ないで!」  
「今さら、恥ずかしがる事も無いさ。僕が手伝うよ」  
便器にまたがった由香里を後ろから抱きすくめ、赤ちゃんにおしっこをさせる格好を取る  
孝也。半脱ぎになったパンティを汚さぬよう、両足は高く上げてやる。  
 
「下ろして、孝也!」  
「しー・・・こいこい・・・姉ちゃん、さあ、おしっこしてごらん」  
「いやァ・・・」  
由香里の尿意は迫っていた。もう、すぐにでも放水は始まってしまう。しかし、その姿を弟  
に見られてしまうのは・・・  
「ダメ!本当にダメなのよ!ああ・・・」  
狂ったように叫ぶ由香里。しかし、慟哭の時はやってきた。  
 
「ああーッ・・・」  
ちょろりと黄金水がほとばしると、もういけなかった。由香里は弟に抱かれながら、放尿を  
するという恥辱に甘んじてしまったのである。  
「僕を、甘えん坊って言った罰さ」  
「そんな、ひどいわ」  
放物線を描いて飛ぶ、黄金水とその尿臭。由香里は恥じ入った。まさか、弟にそれを見ら  
れ、臭いを嗅がれるとは思ってもみなかったのだ。しかし、恥辱は放尿が終わっても続く。  
 
「終わった?じゃあ、アソコを僕が拭いてあげる」  
「い、いいわ。お姉ちゃん、自分で拭くから・・・」  
「僕が拭きたいんだ。姉ちゃん、お尻を突き出して」  
「ああ・・・」  
 
由香里をしゃがんだ姿勢に戻し、トイレットペーパーを手に取る孝也。それを幾重かに畳む  
と、姉のもっともデリケートな場所を丁寧に清めていった。  
 
「恥ずかしくて、死にそう・・・」  
トイレのパイプに掴まりながら、由香里はヒップを弟に預けている。小水で湿った割れ目  
を、掻き分けるように拭う孝也の手さばきはいやらしく、とても母恋しで泣くような少年には  
見えなかった。  
 
「ふふ・・・姉ちゃん、割れ目が開いてきたね」  
「ダ、ダメよ!変な事を考えちゃ!」  
孝也の手が、ぷっくりと肉付きの良い恥肉をまさぐっている。由香里は身を竦めた。このま  
までは、禁忌の交わりを持ちかねないと──  
「穴が開いてる。きっとここに、おちんちんを入れるんだね、姉ちゃん」  
「ああ!ダメなのよぅ・・・」  
肉のフリルを指で掻き分け、恥蜜がぬるむ女穴へ、ふっと息を吹きかける孝也。いつしか  
男根を露呈させ、姉の尻先にそれを突きつけていた。  
 
「やめなさい、孝也。さっき、おしゃぶりしてあげたでしょう?」  
「いじゃない。やらせてよ、姉ちゃん」  
「じゃあ、もう一回しゃぶってあげるから!お願い」  
「やだよ。僕、姉ちゃんの中に出したいんだ」  
「ああ、かんにん・・・」  
 
由香里は、先ほどの野太い男根を頭の中にイメージした。あれが、自分の中に入ってくる。  
あたしは、あれに征服されてしまうのだと、思わず身を硬くした。  
(今までの事が、この子をつけあがらせてしまったのかしら?)  
母親代わりに乳を吸わせ、男根を扱いてやっていたのは、他ならぬ自分──由香里は泣き  
虫で甘えん坊の弟を思って、やっていた──少なくとも、そう思ってきた。しかし──  
 
「入れるよ、姉ちゃん」  
「ひッ・・・」  
恥唇が指で割かれていた。そしてその奥、肉穴が弟の男根によって狙いをつけられている。  
もう、距離は幾許も無いと、由香里は観念しかけた。それでも一縷の望みをかけて、説得は  
やめない。  
 
「孝也、それを入れたら、あたしたちは姉弟じゃいられなくなるのよ・・・それでもいいの?」  
男根が肉穴をぎゅっと押した時、姉は最後に聞いてみた。血縁の壁を越えるのかと、覚悟の  
ほどを試したのである。すると、  
「姉ちゃんは僕のことが嫌いなの?」  
孝也は例の甘えっぷりで、由香里へ迫った。姉弟じゃいられなくなるという文句が、彼を不安  
にさせているらしい。  
 
「そうじゃないの。ただ、そこにおちんちんを入れると、あたしはあなたのお姉ちゃんじゃなくなっ  
ちゃうの。ただのけだものになるのよ。孝也、あなたはあたしを、けだものにしたいの?」  
「・・・ううん」  
「だったら、お願い。そこは許して。おしゃぶりだったら、喜んでしてあげるわ」  
「でも、僕・・・姉ちゃんの中に出したい。セックスしたいんだ」  
「そ、それなら・・・」  
 
孝也に背中から抱きしめられていた由香里は、きゅっと肛門に神経を集中させた。ここが──  
ここが唯一、禁忌の交わりを避け、弟の思いを受け止めてやれる場所だと思ったのである。  
そして、  
「お、お尻の穴なら・・・いいわ・・・ここに孝也のおちんちん、入れさせてあげる」  
自ら股の内から指を伸ばし、放射線状に伸びた肛門の皺を、きッ!と、広げたのであった。  
 
「こんな狭い所に入るの?」  
「アナルセックスっていうのよ。案外、入るものらしいわ」  
トイレから部屋に戻り、布団を敷きなおした姉弟。二人とも、会社や学校は休むことに  
した。もう、ここまできたら後にはひけない。由香里は寝転がり、身を横にして桃尻を孝也  
に向かって突き出している。  
 
「そこの乳液を取って。指でお姉ちゃんのお尻の穴を穿るのよ」  
「ウンチつかないかな」  
「バカッ!それが嫌なら、やめるわよ」  
「ごめん。うそ。やるよ、やる」  
どっぷりと乳液をまぶした孝也の指が、由香里の尻の割れ目を這う。ぬるり、とすぼまりを  
浸す乳液のおかげで、指はすんなり肛内へ飲み込まれていった。  
 
「温かいね。お尻の穴って」  
「ああ・・・入ってきちゃった・・・もう、孝也のバカ!」  
弟の指が尻穴を穿っている──自ら言い出したことだが、由香里にしてみれば、どうにも恥  
ずかしくて仕方がない。  
「指が二本も入った」  
「い、いやッ!中で指を開かないで・・・」  
尻穴を性器に見立てねばならないという恥辱に、由香里の体が震えた。しかし、不思議な事  
に、弟の手遊びに喜ぶ自分が居る事も悟ってしまう。そこが、尻穴が、妖しく疼くのだ。  
(うああ・・・こんな事って・・・)  
由香里の理性のブレーカーが飛び掛っている。尻穴を穿られるという事が、これほどまでに  
切ない愉悦をもたらせてくれるとは、思ってもいなかったのだ。  
 
「姉ちゃん、入れていい?」  
「そ、そうね・・・もう、いいかも」  
弟が乞う形になったが、由香里の本心はすぐにでも肛姦を望む状態だった。並外れた孝也の  
逸物で、自分を満たして貰いたいと、心の底から願っていたのである。  
 
「入れるよ」  
「ああ───ッ・・・」  
野太い男根が由香里の肛内へ侵入した。ずずっと思わず体を逃がしたが、姉はとうとう  
弟の男根で貫かれてしまった。それも、禁忌を避けるために、尻穴でのつがいを選んだ  
のである。  
「うわあ・・・おちんちんが、食いちぎられそうだ・・・っていうか、潰れそう」  
「イヤア・・・・ヒイイッ・・・」  
男根はせいぜい半分も入った程度。それでも弟は冥利を得て夢心地である。それに対し、  
姉はまるで責め苦を受けたように、仰け反っていた。  
 
「アアア・・・さ、裂けちゃうッ・・・」  
男根の太さがおぞましい──尻穴を弛緩させているのに、この忌まわしい肉筒は肛内を  
満たし、自分を苛んでいる──由香里は被虐心を露にし、ひいひいと泣き喘いだ。  
(で・・・でも・・)  
目を半開きにさせ、腰骨を抜けていく肛姦の衝撃に怯えながらも、由香里は思う。  
(き、気持ちいいかも・・・こ、困ったわ)  
弟の男根を排泄器官に迎え、快楽を得る。この事が、由香里の秘めたる性癖を燻りだした。  
 
彼女はそう、尻姦を好む女である。  
 
「姉ちゃん・・・このまま出していいの?」  
「い、いいわよ・・・たくさん出してね・・」  
ひくっひくっと、弟の男根がいななくのが分かる。その上、出し入れされている時の、筋張っ  
た茎の血脈までも、はっきりと感じられる。彼女の尻穴は多感だった。  
「イクよ、姉ちゃん!」  
「来てッ!」  
どくんと尻穴に温みを感じた瞬間、由香里も達する事が出来た。その快感は妖しく響き、今  
は空き家の女穴にまで、愉悦を届けてくれたのである。  
 
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