その頃、私はトロルと呼ばれる小人たちの暮らしを調べるため、或る村に  
滞在していた。  
トロルたちは身長40〜50センチ、肌は象皮のように乾燥しており皺だらけ、  
男も女も、頭が大きく手足が細い。黒目が大きく口が平たいため、蛙のようにも  
見える。  
 
滞在二日後、私は彼らが「妖精さん」と呼ぶ不思議な生き物を見た。  
狩に出かける時、まれに連れて行くのだという。  
その髪はやや緑かがった銀色で、腰の辺りまで伸びている。  
肌は蝋燭のように透けそうに白い。  
身長は130センチより少し大きいぐらいだろうか。人間ならば、8〜9歳程度だと  
思うが、「妖精さん」は数百年を生きているとトロルの長は説明してくれた。  
トロルの女衆が織った、上質のケープをまとっていて、それが外出着のようだった。  
 
衣装に限らず、髪は丁寧に櫛が入れられ、彼女がトロルたちからどれほど大切に  
扱われているのかは、身なりを見ただけで、よく分かった。  
「妖精さん」は、農園の向こうの離れに住まわされていたが、男衆が狩に出るときは  
昼間でも森へ連れ出される。  
その理由が、私にはよく分からなかった。縁起を担ぐ意味だろうか?  
 
狩そのものは、素朴な弓矢を使った遊びのようなものだった。  
「そろそろ、喉が渇いたな」と、同行しているトロルの男衆が言う。  
残り二人の男衆が、両側から「妖精さん」の手を引っ張る。  
彼女には、まるで意志というものが感じられず、ぺたりと木の根元に  
尻を落とす。  
ケープを脱がされると、その簡単な刺繍の入った衣装へ男衆の手が  
伸びた。  
そして、最初からそのようなデザインになっていたのだろう、紐を外すと、  
あっさりと胸元が露わになった。  
「今朝はたっぷり食べてきたから、よく出るはずだよな」  
男衆は、その浅黒い指で、彼女の白く輝く胸板にぽつりと咲いた乳頭を  
搾りはじめた。  
「妖精さん」は、人形のようにされるままになっている。美しい銀の髪が、  
森の風に揺れる。  
 
ぴゅっ、と音を立てて、白いものが走った。  
「おお、今日もよく出るな」  
「もったいない、飲め飲め」  
男衆は、少女の胸にむしゃぶりつき、じゅるじゅると汚らしい音を立て、  
時おり、彼らの狩帽の間から、白濁した液が飛び散るのが見えた。  
口元を唾液と白い汁で汚したトロルの一人が、いやらしい笑みを浮かべ  
私を見た。  
彼のかさついた左手は、「妖精さん」の充血した乳首を、乱暴に引っ張る。  
ぴゅっ、白い母乳のようなものが、薄紅色の乳先から分泌された。  
少女は、その液を搾られるたび、がくがくと肩を震わせる。  
「喉が渇いたら、こうして、妖精さんからお乳をもらうんだ」  
まさか、そのために狩に連れてきたのだろうか?  
だとしたら、「妖精さん」は彼らの道具じゃないか――その疑惑は、決して  
間違いではなかった。  
 
私も、手のひらにとった妖精さんの「お乳」を少しだけ、いただいた。  
蜂蜜を薄めたような味で、人間の母乳より甘い。  
しかし、まだ乳腺も発達していない小さな乳首から、よくこれだけの  
量が分泌されるものだ。  
さんざん指先でつねられ、引っ張られた彼女の乳首は、痛々しく充血し、  
まだ白濁した液を垂れ流している。  
前髪に隠れて彼女の表情は見えなかったが、薄く開いた口元からは、  
「はッ、はッ」と短い息が漏れている。頬も、ほんのり赤らんでいるようだ。  
「なあ、妖精さんもお乳出すの、気持ちいいだろうが」  
男たちが下品な笑い声を上げる。  
私は、彼らと「妖精さん」の奇妙な共生関係に気がついた。  
 
村に戻り、長に話を聞くと、遠い北の森で動植物と暮らしていた彼女を、  
トロルの先祖が助け出したのが百年前と伝えられているそうだ。  
「あんなものは、言葉も覚えられず、そのくせ食事は二人分、必要でな、  
 若い者に滋養を摂らせるために、大事にしておるだけじゃよ」  
長は大声で笑ったが、男衆が彼女を好奇の目で見ているのは明らかだった。  
 
 
「明日の夜、割礼の儀式を行う。よければ、見ていけ」  
長が言うので、私は滞在を一日延ばした。  
 
三人のトロルの若者――いずれも男ばかりだ――に、  
したたか酒がふるまわれ、たくさんのご馳走が並ぶ。  
「よく精をつけないと、妖精さんに笑われるよ」  
女衆が、快活に笑う。  
割礼の儀に、あの「妖精さん」が関与しているのだろうか。  
農園の向こうの、彼女の住まわされている小屋は、花で  
飾られており、小さな窓からほのかな明かりが見えている。  
 
村の者たちが陽気な声で歌う中、三人の若衆は小屋へ  
向かって歩き出した。  
しばらくすると、長が「見に行ってみろ」と私に合図した。  
 
「やっぱり、妖精さんのオハコは最高だなぁ」  
「お乳の味、いつもと違うぜ」  
「ほら、もっと舌、動かせ」  
荒い息に混じって、あの三人の若衆の声が聞こえる。  
輝くような白い裸身が、上等な布の上に横たえられていた。  
「妖精さん」が身に着けているのは、耳飾りや首飾り、いくつかの  
指輪だけである。  
そうしたわずかな装飾具が、腰にしがみついたトロルの動きに  
連動して、前後に揺れている。  
あろうことか、彼女は自分の性器を左右に押し広げて、若衆の  
怒張した男性器を自ら受け入れているのだった。  
丸い尻に透明な液が溜まり、滴となって落ち、赤い敷物を汚す。  
彼女の「オハコ」に挿入しながら、若衆は溢れ出た彼女の液を啜る。  
 
平たい胸の上に突き出た薄紅色の乳首は、もう手を触れずとも  
さかんに乳汁を分泌している。  
「ほれ、姫様の乳搾りだ」  
笑いながら、別の若衆がその痛々しいほど勃起した乳頭をつまむ。  
細い身体が、きゅっと弓なりに反り、勢いよく白濁した液を飛ばす。  
彼女の表情は、よく見えない。  
なぜなら、三人目の若衆が、その顔の上にまたがっているからだ。  
彼の男根に、生白い粘膜が触れる。「妖精さん」の舌だった。  
下半身を使われ、乳を搾られながらも、彼女は丁寧に赤黒い勃起を  
丁寧に舐め上げる。  
「たまんねぇな、姫さんの舌ベロは」  
男根を舐めてもらっている若衆は、乱暴に彼女の髪に両手を突っ込み、  
その頭をしっかりとつかんでいる。  
――これが、割礼の儀式? ただ幼い少女を蛙のような小人が犯している  
だけではないのか?  
 
「ああ、旅人さんも仲間に入っていいよ」  
窓からのぞいていた私に、射精を終えた若衆が声をかける。  
私はのぞいていた気まずさもあって、照れながら小屋をくぐった。  
三人と性交したばかりの彼女の裸身は、汗でぬめったように光り、  
呼吸に合わせて、その平たい胸が上下している。  
寝台に敷かれた上等な布は、彼女自身の体液で、ぐっしょりしている。  
うっすらと目を開き「妖精さん」が私を見る。睫毛の奥の濡れた瞳は、  
明らかに情欲の光を溢れさせていた。  
我慢できず、私は村の生きたご神体、家畜のように飼われる高貴な  
生き物と交わった。  
 
その内部は、驚くほど肉が密生しており、つるりとした外見からは  
想像もつかぬほど複雑な構造だった。  
私が挿入すると、ぴゅっ、と彼女の両の乳先から白濁液が飛んだ。  
はしたなくも、私はそれを舐めた。挿入しながら、啜り飲んだ。  
彼女の細い腕が、私の背中に回される。  
乳首を口に含むと、噴出すように汁が分泌され、彼女は言葉にならない  
悲鳴を上げ、その淫らな構造の性器の奥が、きゅっ、と締まるのだった。  
小さな唇をこじ開け、舌を叩き込む。甘い息が、私の頭を痺れさせる。  
 
折れそうに細い身体を抱きしめ、挿入を続ける。  
彼女の内部は意外な形にうねり、私の男根を舐めつくすかのようだ。  
私は、トロルたちに嫉妬した。  
この淫猥な生き物を限りなく犯しつづける小人たちに、猛烈に嫉妬した。  
どうしても欲しい。「妖精さん」を私だけのものにしたい。  
彼女の丸く小さな尻を両手で握り、私は妖精の最深部に放った。  
腰を高く持ち上げられた彼女は、勃起した乳首から白濁液を飛ばした。  
その乳汁が出なくなるまで、私は決して彼女から引き抜こうとはしなかった。  
 
翌朝、村の者たちが寝静まるのを待って、私は小屋へ急いだ。  
そして全裸のままの彼女をシーツにくるむと、朝靄の森を走った。  
 
【おわり】  
 

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